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 2005年2月3日更新 
『今年の恋愛と占い〜鏡リュウジさんに聞こう!』

2月といえば、バレンタインデー。私アヤは、毎年、だれにあげようって悩んでばかりの、本命がいない迷える小羊。会社や知り合いの義理チョコ出費ばかりで、何度となくこのチャンスをフイにしてきてしまいました。美味しいトリュフも作れるようになったんだから、ステキな人があらわれてくれるといいんだけど。いったい私に恋をする日はやってくるのでしょうか。
北風に負けないホットな恋愛体質のミキは、今年もゴディバ、デメルなどなど、ブランドチョコを買いまくって配りまくり。何やってるんだかって気もするけど、本人はいたってマジメだから、ちょっとうらやましいこの季節です。そこで、悩める私たち二人のデリケート(?)なハートについて、『アンアン』やさまざまな雑誌の占い特集でおなじみの占星術師・鏡リュウジさんにお話を伺ってきました。どうやら、今年のバレンタインデー、ちょっと特別なんだそうですよ!

鏡リュウジさん☆プロフィール
鏡リュウジさん 鏡リュウジさん

1968年3月2日生 京都府出身。心理占星術研究家、翻訳家。国際基督教大学大学院修士課程修了、英国占星術協会会員、日本トランスパーソナル学会常任理事。占星術、ユング心理学、神話、神秘学などに精通。各種メディアで活躍中。近著に、『サターン 土星の心理占星学』リズ・グリーン著/鏡リュウジ翻訳(青土社)、『月の本』ドナ・ヘネス著/真喜志順子訳/鏡リュウジ監修(河出書房新社)、『女神の法則』(世界文化社)ほか

 ★キャラクター紹介★
アヤ 【アヤ】毎年のバレンタインデーは、義理チョコでない本命チョコをだれかにあげたいと思いつつ、どうしても、本気になれる候補がみつからない極・オクテ。恋愛できない体質じゃないかと密かにおそれている。
ミキ

【ミキ】2月だけでなく、毎月バレンタインデーがあれば良いのに、とお星さまにお願いしている、超恋愛体質。本人はいたってマジメな気持ちだと公言しているが、ひとりの彼氏が長続きしないのが悩みの種。

鏡リュウジさん 【鏡先生】女性の味方の占星術師。アンアンなど雑誌の星占い特集でもとっても人気。心理学やタロットカードにも造詣が深く、やさしい語り口で、女の子のキモチをとってもよくわかってくれるダンディな王子様。


■恋のドキドキ、どうしたらいいの?

ミキ鏡先生、私の恋愛、占ってくださ〜い!

アヤもー、ミキったら。今日はそういう用事で来たんじゃないでしょう?

ミキそうそう、そうでしたー。先生、私もそうなんですが、バレンタインデーの前後って、恋愛をしている女性もしていない女性も、ソワソワしちゃう時期だと思うんです。先生の本をどのように読んでコトにあたったらいいんでしょうか。

鏡リュウジさん恋愛って非日常的なことだし、一種の「狂気」な状態だから、(もちろん、そうじゃない恋愛もあると思いますけど)、自分が自分でコントロールできなくなる。そういう時は、日常的なアドバイスは役に立たないので、占いという非・常識的なやり方で対処するしかないんじゃないかと思います。

ミキたしかに。冷静な判断とかできないですもんね。私、先生の『魔法の杖』って本、買ったんですけど、つい迷って、何度もやってしまいました。

アヤえー、占いって1度だけにしておかないといけないんじゃないの?

鏡リュウジさん気分が落ちつかない時に何回も何回もやってみるのも、いいでしょう。それ自体が一種、気持ちを落ちつかせる効果になると思います。それで気分が変わるならね。でも占いは、一回しか聞いちゃいけないっていうのが、本当は鉄則です。たとえばタロットでは結論をだすときは、一回しかやっちゃいけない。でも、そうは言っても、恋愛だと何回も聞いてしまうものです。トランプやダイスもそうですが、なぜ何度もやってしまうかというと、答えを引き出すというよりも、自分のコントロールが効かない「偶然」を作り出している儀式だと思うんです。そういう儀式の中に入っていくことに意味がある。一種のパフォーマンスですね。

アヤでは、そういう、自分を見失いそうな時に読んだらいいのはどういうものなんでしょうか。

鏡リュウジさんそうですね、自分のことをより深く知りたいと望むなら、『魔法の杖』よりは、『女神の法則』、『星座でわかる運命事典』、『月と太陽でわかる性格事典』などでしょうか。

アヤ『女神の法則』は占いではなくて、ユング心理学をもとにした本ですよね。

鏡リュウジさんユング派の心理学というのは、実はその構造がほとんど占星術といっしょなんです。ユング心理学でいうと、夢や箱庭を通して人の心が表れると言いますが、占星術では、星空を通して心が表れる。大前提のちがいがあるだけで、基本的な構造はほとんど同じです。ですから、これらの本は、自分のことを深く知る、あるいは性格を分析するために読んでもらうといいと思います。

アヤそうだったんですね。とくに『女神の法則』では、星座の相性ではなくって、ユング心理学のタイプ別に自分と彼の組み合わせの解釈がついているのが、おもしろいなって思ったんです。相性がいい、悪いではなく、こういう彼となら、こういう対応になるっていうのが新鮮で…(でも、私には具体的な人がいないんですけど)。

ミキそうそう、私の心の中には「少年」が住んでいるのよね。どうやらいまつきあってる彼が心に抱いている女性は「母親」。それで、私が抱いている不安は彼の面倒をみきれないよっていうのが原因なのかなぁって思っちゃった。私に母親っぽいとこ、ないもんねぇ。でも、この本のおわりに書かれていた「プシュケーの神話」はとってもいい話だったな。不安があるけど、がんばろうって思ったもん。

鏡リュウジさんこの本の構成の基は、以前に出版した占星術の本『魂(プシュケー)の西洋占星術』にあるんです。プシュケーの神話は、いいですね。ヨーロッパの話にしては珍しく、女性が自立的にがんばるストーリーなんですよ。グリム童話では少しありますけど、ほとんどの大きな神話では、女性が英雄を動かすことはあっても、基本的に自分は動かないことが多いんです。女性が能動的に動く神話ということで、「プシュケー」の話は例外的です。今回再び取り上げたのは、現代の女性たちに対してのメッセージも込めているんですよ。

ミキそうそう。プシュケーの冒険だと、もうダメだ!と思うとだれか助けてくれるし。それ読むと、ひとりでなにもかも解決しようと気負っている時も、自分も助けられていいんだって思えるよね。悩んでいる人も、自分を探している人にも、両方におすすめだね。

鏡リュウジさん占いの本ではなく心理学の本なのに、読んだ人が「当たってる!」って言うのが面白いですね。

アヤあ、わかる。自分の中にある、ある部分をクッキリ見せてくれるみたいな感じがするんです。だから、当たってるー、って思うんですね。あとは、自分の印象で彼のタイプが見られるのもいいですね。男の子にも、心の中にいろんなタイプの女性がいて、女の子の自分にも男っぽい自分がいる。それが、きっと心の成長の大きな足掛かりになりますよね(くどいですけど、私には具体的な人がいないですけど…)。

ミキそうそう、過去につきあった男性のことも考えたら、なるほど、彼とつきあうことでそういう性格を私は克服してきたんだっていうのがわかったりしたよ。別れたけど、ただのマイナスじゃなかったんだなって。自分なりに気持ちの整理がつくような気がしましたー。

女神の法則
『女神の法則』
鏡リュウジ

世界文化社
1,200円
(税込:1,260円)
好きになろうと決断するのは、あなたではない。それは、あなたの「無意識」です。あなたの奥底に潜む4人の男(アニムス)「父」「少年」「英雄」「賢者」が、あなたの恋を決めます。恋はつかむものではなく、つかまれるもの。あなたは今、恋をしてますか?その恋は順調に進んでいますか?鏡リュウジの新・恋愛法則。恋がうまくいかない、すべてのあなたへ。

魔法の杖
『魔法の杖』
ジョージア・ルーシス・サバス /鏡リュウジ

ソニー・マガジンズ
1,800円
(税込:1,890円)

魂(プシュケー)の西洋占星術
『魂(プシュケー)の西洋占星術』
鏡リュウジ

学習研究社
1,000円
(税込:1,050円)


■西洋占星術で自分のことを深く知りたい…
星座でわかる運命事典 『星座でわかる運命事典』
鏡リュウジ /中谷マリ

ソニー・マガジンズ
1,900円
(税込:1,995円)

星座でわかる運命事典 『月と太陽でわかる性格事典』
チャールズ・ハーヴェイ /スージー・ハーヴェイ

ソニー・マガジンズ
2,600円
(税込:2,730円)
鏡リュウジさん西洋占星術で、自分のことが知りたい人には『星座でわかる運命事典』もおすすめします。12星座の決定版です。ひとつの星座について書かれているページ数も多いですし。たとえば、「牡羊座の人は負けず嫌い」っていうようなベタで端的な解釈だけじゃなくて、その背後にある心の動きまでも含めて、神話やおとぎ話から読み解いています。西洋占星術の星座に興味がある人にはおすすめです。もちろん太陽星座(出生時の太陽の位置だけで占う星占い)の話ですから、本格的な占星術全般の本ではないですが、鏡リュウジ版星占いの集大成になっていると思います。

アヤ装丁もすごくステキですね…。

鏡リュウジさん全星座×全星座の144パターンの相性も入っているので、彼と自分のことを考えながら読むのもいいですよ。そして、自分の星座のことも、好きになってくださいね。

ミキ自分の星座を好きになる…それは自分を肯定することにもなりますねー。こういう自分でいいんだ、こういう部分が良さなんだって。先生も自分の星座、好きですか?

鏡リュウジさん魚座なんですが、好きです。もちろん全部の星座が好きですけど、やはり愛着がありますね。

アヤ私は、こっちの『月と太陽でわかる性格事典』を読んでうなっちゃいました。普通の太陽星座の占いでは、どうも、違和感があったんですけど、『月と太陽でわかる性格事典』だと、なんだか隠されてる自分のことまで読み解かれてるような印象があって。自分を深く知りたい人にはこちらもいいですよね。

鏡リュウジさんこの原本の著者チャールズ・ハーヴェイ氏は、ぼくの先生だった方です。もう亡くなってしまいましたが、いろいろ教えていただいて、かわいがってもらいました。英国占星術協会の会長を務めた方で、絵に描いたような英国紳士です。しかも、ものすごいインテリ。ですから書かれている言葉が意味深で、単語もやや高尚なカンジでしょう?今回この本を紹介できたことは、ウレシイですね。見出しのキャッチフレーズは、ぼくがつけました。

アヤ書かれていることが意味深で、いろいろな暗喩があるような気がして。なんであの人ってああいう人なんだろう、自分は、どうして、こうしてしまうんだろうって時に、一歩踏み込んで考える手だてになりますね。

鏡リュウジさんそう、具体的ではありませんが、すごくエレガントな占術ですよね。占いのスタイルって、人によるんです。占いというイメージが強すぎる人はセッションしてもらっても「よくわからなかった」って帰ってくるんですけど、内面に目を向けることが好きな人(ぼくのようなタイプ)にとってはすごくおもしろい。

アヤスタイルもいろいろあるんですね。占星術はチャートを書くことと、その読み解きの両方があるから、人によって解釈のスタイルもちがうんですね。私の自分で自覚していない部分を言われた感じがしました。

鏡リュウジさん本当の恋愛モードになった時って、自分ではコントロールできない自分がでてきている時でもあります。自分の中の「意外な自分」がでてくるから、自分をより深く知るチャンスでもあるんです。

ミキアヤなるほど!


■夢日記をつけて、自分の無意識を知ろう
鏡リュウジさん今年のバレンタインは占星術的にはちょっと特別なんです。14日ぴったりに、金星と海王星が接近するんですね。金星はビーナスで愛の星ですし、海王星はロマンや、ビジョン、イマジネーションを司る星です。それが水瓶座で重なるので、ものすごくロマンティックで理想主義的なムードに、世界が包まれる。これは大変なことですよ!

アヤちょっと現実離れしてるカンジもしますね?

鏡リュウジさん恋愛だけでなく、無償の愛というか世界的な紛争などにも希望の光がさすことがあるのではないでしょうか。アメリカの占星術雑誌でもその記事が掲載されてますが、ふたつの星がコンジャンクション(合)となるのが、水瓶座です。おかげで、理想主義的、ヒューマニズム的なものになります。恋愛模様的には、久しぶりにピュアというか、いま流行りの「純愛」じゃなくて、もう少し精神的だったり、もっとクリエイティブだったり、アーティスティックだったり、そういう感性が刺激される印象があります。だから今年は、「バレンタインデーなんてもう卒業しちゃったわ」っていう人も何かハートを動かされることがあるかもしれません。いわゆる恋愛だけではなく、人のために何かをしてあげるとか、助けあったり、互いが互いに手を差しのべるような…。

ミキそれはスゴイ! そういう世界がくるといいなぁ。

アヤそしたら最後に、いまの女性たちになにかアドバイスいただけませんか?

鏡リュウジさんうーん。最近の女性は保守化しているような気がします。結婚が早くなったり、結婚願望もすごく強い。もう少し元気になっていいんじゃないかって思います。結婚の制度そのものも変わってきているんだから、あまり幻想を持ちすぎないのが大切。経済的な不安もあるだろうけど、どうやったって不安なことはついてまわりますからね。ただ、今年は木星がてんびん座にはいったので、ちょっと晴れやかな感じがしますね。

アヤ木星がてんびん座にはいる前、乙女座にあった時期はどうだったんですか?

鏡リュウジさん冬ソナブームとか、純愛ブームというのは、乙女座ぽかったですね。ヨンさまも乙女座ですから。今度のてんびん座は結婚を象徴する星座です。木星がはいった途端に紀宮さまが婚約された。二人とも牡羊座なんですよ。お二人の結婚のハウスに木星がはいったとたん、ですから。誕生日が1日しか違わない、すごいカップルなんです。

ミキえ、結婚の星座に幸運の星がはいっている? 今年こそゴールインしなくっちゃ。

アヤ私も、彼氏ができるチャンスがあるといいんですけど…。

鏡リュウジさんチャンスがないって言ってる人は、まず、姿形から変えてみたらって思います。出会いって、マーケティングみたいなところもあるんですよ。ほんとうに出会いを求めるなら、自分の内面だけ見ていてもダメ。だって、友達でも、恋人でも、内面だけ見続けるっていうのは無理ですもんね。やる時はガーンと自分をかえて、その上でいい人を捕まえることです。合コンなんか何回やってもダメです。身の回りにいい人がいないから合コンするわけですよね? でも合コンて結局、友達経由、知り合いの知り合いって具合に人を集めるわけでしょう? 自分のネットワークにいい人がいないのに、自分と似た友達のまわりを探しても、ちがうタイプの人は見つかりません。まず、自分のフィールドを広げて、その先で何か新しいことをはじめてみましょう。

ミキなるほど、自分のフィールドを広げるのね。さっそく挑戦してみますー。

アヤミキはもういいの!私こそ、がんばって新しい交遊関係を見つけるわ!

ミキすご〜い、オクテのアヤもやる気になったのね。さすが鏡先生。

アヤと、とにかく、今年はがんばります。ありがとうございましたー。
悪魔の恋占い
『悪魔の恋占い』

ヘイゼル・ディクソン・クーパー
/鏡リュウジ

角川書店
1,200円
(税込:1,260円)

「恋の泥沼」脱出法〜12星座別ダメ恋愛ランキング
『「恋の泥沼」脱出法〜12星座別ダメ恋愛ランキング』

鏡リュウジ

講談社
1,200円
(税込:1,260円)

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