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 2005年8月2日更新 
『賢いお金との付き合い方』

ここ最近、働く女性が増え、自分のお金を上手に運用することが、美容や健康と並び私たちの大きな関心事に。そこで今回は『なぜかいつも幸せな人のお金のルール』 の著書であるファイナンシャル・プランナー(以下FP)の畠中雅子さんに、「幸せになれるお金のルール」についてうかがいました。

☆プロフィール☆
畠中 雅子さん 畠中 雅子さん

大学時代にフリーライター活動を始め、マネーライターを経て、長女の出産を機にファイナンシャル・プランナーとなる。現在は新聞・雑誌・インターネットなどに多数の連載を持つほか、セミナー講師、個人のマネー相談、金融機関へのアドバイスなどを行う。3児の母でもある。
著書に『ミリオネーゼのマネー術』『お金のきほん』『やさしいおかね学』など、多数。

 ★キャラクター紹介★
アヤ 【アヤ】しっかり者で倹約家。社内預金、財形で、堅実にお金を貯めている。結婚して、いつか自分のカフェを開くのが夢。
ミキ

【ミキ】明るいが計画性がないのがたまにキズ。年下の彼氏と外食店を経営するのが夢だが、まったくお金が貯まっていない…。

畠中さん 【畠中さん】とにかくパワフルなファイナンシャル・プランナー畠中さん。温かく、ときには鋭い堅実なアドバイスが人気です。

■自分の力で幸せになりたいと思っている女性は、お金のとの付き合い方がうまい!

ミキ私、計画性がないのか、全然お金が貯まらないんだ…。

アヤミキ、そんなことじゃ、いつまでたっても、彼氏とお店持てないよ。畠中さん、ミキにお金が貯まる何かよいアドバイスをお願いします。

畠中さんそうね、まずは、ミキさんの生き方を決めることが大切ですよ。
なぜなら、生き方が決まらないと預金目標額や貯蓄方法が決まらないから。
FPの仕事をしていると、「どの商品を選べばいいか」、「どの金融機関を選べばいいか」と相談されることが多いけれど、生き方が決まれば自ずと選択する商品や金融機関は決まってくるんです。
だから、私は、お金だけでなく生き方のアドバイスをするように心掛けています。

アヤこの『なぜかいつも幸せな人のお金のルール』でも、女性のライフスタイルについてのアドバイスを中心に書かれていますよね。

畠中さんそうなんです。生き方さえ決まっていれば、ブームに踊らされて目先のお金のテクニックなどの情報に振り回される必要はないということを、一番伝えたかったんです。

ミキうーん、生き方ね〜。とりあえずOLを続けてお金を貯めたら板前見習の彼氏とお店を持って…。でも、彼氏と別れちゃったりしたらどうしよう〜。

アヤミキって、だめんず歴、長いからね〜。(^^;(男に貢いで失敗したことも何度もあるしね…)

畠中さんミキさんは、何のためにどれくらい貯めたいのか、冷静に考えてみるといいですよ。
これまでいろいろな相談者の方を見ていますが、「誰かに幸せにしてもらいたい」と考えている女性よりも、「自分の力で幸せをつかみたい」と考えられる女性の方が、仕事でも、結婚生活でも、生活の満足度が高いようです。

アヤやはり、結婚しても、これからは女性も一生仕事を持たないとダメでしょうか?

畠中さんいえいえ。結婚後も、専業主婦、ワーキングウーマンに関わらず、自分の生き方を前向きにとらえている人はやはり満足度が高いんです。家族で幸せになるためのライフスタイルがイメージできている人は、お金に対する不安も少ないということなんですね。

ミキそっか〜。私も、彼氏のためだけじゃなくて、自分の将来を見据えてお金を貯めなきゃね。

畠中さんあ、それと、ここ10年くらい男女・年齢を問わず気になっているんですが、お金を増やすことが貯蓄の最大の目的の人は、いくら貯蓄があっても幸せそうに見えない人が多いですね。逆に、貯蓄が少なくても、人生を豊かにするためにお金を使い、満足している人もたくさんいます。

ミキ確かに、会社に超ケチな上司がいるんですけど、いつも飲み屋のお勘定の時にいなくなってしまうので、みんなから嫌われています。

畠中さんアハハ。例えば、5,000万の貯蓄がある年配の方と1,000万円の方を比較すると、1,000万円の方のほうが、友達が多く、人生を豊かに送っている可能性が意外に高いんですね。要するにお金は、「どれだけ貯めたかよりも、どれだけ有意義に使えたか」が重要なんです。「すごくお金を持っているから幸せ」という相談者には会ったことがありません。親孝行な子供がいたり、夫婦仲がよかったり、お金以外のことが充実している人が、幸せ度が高いですね。

アヤなるほど。お金との付き合い方は、その人の生き方そのものというわけですね。
私たちも、「誰かに幸せにしてもらう」んじゃなくて、主体的に自分の力で幸せにならなくちゃね!

『なぜかいつも幸せな人のお金のルール』
『なぜかいつも幸せな人のお金のルール』
著者:畠中雅子
出版社:幻冬舎
1,300円 (税込:1,365円)
『ミリオネーゼのマネー術』
『ミリオネーゼのマネー術』
著者:畠中雅子
出版社:ディスカヴァートゥエンティワン
1,300円 (税込:1,365円)
『愛されてお金持ちになる魔法のノート』
『愛されてお金持ちになる魔法のノート』
著者:佐藤富雄
出版社:全日出版
1,100円 (税込:1,155円)
『お金に強い女たち!』
『お金に強い女たち!』
著者:光田洋子
出版社:オレンジページ
1,500円 (税込:1,575円)


■「お金がないから」「子供がいるから」という言い訳は捨てる!
『お金オンチ貯金オンチがなおる35の知恵』 『お金オンチ貯金オンチがなおる35の知恵』
著者:畠中雅子
出版社:講談社+α文庫
580円
(税込:609円)

『貯蓄の大原則 しっかりためて、ちゃっかりふやす!』 『貯蓄の大原則 しっかりためて、ちゃっかりふやす!』
著者:畠中雅子
出版社:永岡書店
1,200円
(税込:1,260円)

『仕事を楽しむ自分になる50の方法』 『仕事を楽しむ自分になる50の方法』
著者:中山庸子
出版社:幻冬舎
495円
(税込:520円)

『暮らしのポケット 「少し」の生活をたのしむコツ』 『暮らしのポケット 「少し」の生活をたのしむコツ』
著者:山本ふみこ
出版社:大和書房
1,400円
(税込:1,470円)

『山崎えり子のシンプル節約生活へようこそ。』 『山崎えり子のシンプル節約生活へようこそ。』
著者:山崎えり子
出版社:主婦の友社
1,000円
(税込:1,050円)

アヤところで、畠中さんがFPになったきっかけを教えてください。

畠中さん学生時代からたまたまその頃少なかったマネーライターとして働きはじめ、出産を機に、まだマイナーだったFPという資格をとったところ、この資格が少しずつ社会的にクローズアップされるようになったんです。ライターに比べて時間の融通がきくので、家庭との両立をはかるにはもってこいでした。
でも、資格を取った当時は、事務所を借りようと思っても、「FP?あんたこの若さで金貸ししてるの?」なんてうさんくさく思われて貸してもらえなかったぐらいです。(^^;

ミキえ〜?そんな時代もあったんですね〜。でも、偶然とった資格とはいえ、畠中さんは、この職業に、よほど向いていたんですよね?

畠中さんいえいえ。私、もともと数字に弱いんですよ。難しい計算をするよりも、みんなが知りたいと思うことを、わかりやすく解説するという積み重ねで、ここまで仕事を続けてこれましたね。
ブームに左右されることなく、いつも同じように、自分の価値基準で発信をしていきたいです。そもそもFPは評論家ではないので、その当たりを常に心掛けていますね。

アヤへぇ〜、そうだったんですね。他にも、畠中さんのFPとしてのスタンスみたいなものはありますか?

畠中さん運用をしてお金を増やすアドバイスをするのがFPの本来の役割だと言われていますが、幸せを感じられなければいくらお金が貯まっても本末転倒だと思うんです。
先ほどもお話しましたが、お金をたくさん持っていても不安ばかりで、決して幸せではない人は多いもの。逆に、貯蓄は少なくても幸せを感じている人は多い。
だから金額の大小だけでお金を語りたくないですね。運用方法も、財テクよりは、まずは貯蓄をオススメします。実際、貯蓄をコツコツやっている人の方が、お金が貯まる確率が高いですね。

ミキふ〜ん。私も、畠中さんに実際にお金の相談に乗ってもらいたいけど、費用が高そう…。

畠中さんFPとして相談を受けるときは、セミナーなどの場で無料で行っています。とにかくお金を増やすアドバイスを求めてくる人に、生き方のアドバイスをしても、費用対効果を感じてくれないからです。でも私のスタンスとして、生き方を抜きにしてお金のアドバイスはできないので、相談は無料で行うことにしているんですよ。

アヤ素晴らしいですね。ところで、畠中さんご自身のお金との付き合い方はどうですか?

畠中さん実は、私、全然節約できなくて、つい無駄遣いをしてしまうんです!ここ1〜2年、韓流ドラマにはまっていて、楽天や楽天ブックスの売り上げにはそこそこ貢献したと思います。(^^;
私の場合、「使っただけ働けばいい!」という感じで、衝動買いをすると逆に仕事がはかどったりするんです。

アヤそれでお金は、貯まっていくんですか?!

畠中さんはい、と胸を張って言いたいところですが、私は、そんな自分の性格を知りぬいているからこそ、夫の給与を貯蓄にまわし、自分の収入で生活をするという、我が家なりの最善の貯蓄プランをたてていますね。(^^;

ミキなるほど〜。お子さんが3人もいらっしゃるのに、バリバリ稼いで円満な家庭を築いているなんて憧れてしまいます! その両立の秘訣を教えてください!

畠中さん個人的には、子供が生まれようと何をしようと、働かないという選択は念頭になかったですね。10年以上お世話になっているベビーシッターさんもいて、子どもたちは、母親の私よりもシッターさんになついているぐらいです。

アヤ1番苦労したことはどんなことでしょう?

畠中さん私は、出産しても仕事をほとんど休まなかったんです。3人目が生まれたときは、子供をおぶりながら原稿書きに夢中になって、ベビーベッドに子供がいないのを見て「誘拐された〜」と大騒ぎした事件もありました。(^^;

ミキワハハ。畠中さんにとっては、それだけ、子育ても仕事も当たり前のことなんですね?

畠中さんはい。子どもがいてデメリットになることは1度もなく、むしろ、子ども関係の仕事がたくさんきて、メリットばかりですね。
私は、「子供がいるからできない」という考えはイヤなんです。よく、「お金がないけど第2子を産めますか?」という相談を受けますが、夫婦仲さえよければ、子供を産んだことを後悔している人はいませんね。お金で生き方を決めるのは、ばかばかしいですよ。悩む暇があれば妊娠してしまいなさい(!?)と思います。(^^; やり方を工夫すれば必ず生活できます。

アヤでも、生活のために子どもを抱えて働くのって、なんだか不安なんですが…。

畠中さんどんな仕事でも、楽しみ方はあると思います。お金のために働いていても、前向きに違った
視点を持つことが大切です。自分の意見に凝り固まらず他人の意見を聞くのもいいですよ。

ミキアヤ畠中さんって、超パワフル! 私たち、仕事も子育ても、がんばれる気がしてきたね!


■ニートを生み出す親たちの生き方
アヤ今、畠中さんが、もっとも関心を持たれていることは?

畠中さん今、30代〜40代のニートの子供を持つ親の老後資金の問題が、深刻になっているんです。中には、潤沢にあった老後資金がニートの子どものために破産してしまった例もあるんですよ。でも、ニートの問題は子どもの問題としてしか認知されていないし、親側のお金の相談にのってくれるところもないんですよね。 
そこで、仲間の女性FPと「子供にかけるお金を考える会」をボランティアで主催して、その解決に取り組んでいます。

ミキニートは、子ども自身の問題ととらえられがちですが、実は、親の問題ということですね?

畠中さんはい、その通りなんです。親が資金援助、生活援助をして子どもの自立を妨げる結果、ニートが増加しているのが実態です。子離れできないため、精神的には「共依存」の状態になっているんですね。社会性を親子ともども身に付けることが必要です。精神的に自立して社会に適応しないと、お金ともうまく付き合えなくなりますから。
また、母親が、働き手である夫や、自分自身の生き方を否定しないことも、大切ですね。
まずは、親が、自分の価値観で自分の足で立つこと。
親は子供を自由にさせるだけではなく、なりたい職業に対して、情報提供して適切な進路をアドバイスしてあげる責任があると思うんです。子供を認めて見守っていくことが大切です。

ミキそう思うと、母親の責任は絶大ですね。私たちも、これからの子育て世代の1人として、子どもへの金銭教育をキチンと考えなきゃね。

畠中さんはい。金銭教育という側面からも、特に高齢者の方には、自分のためではなくお子さんのためにお金の大切さを伝えてほしいとアドバイスするようにしています。
自分の子どもにも、早くアルバイトをして、お金を稼ぐことの大切さを学んでほしいですね。

アヤ最後に、畠中さんの、これからの夢は何ですか?

畠中さんゆくゆくは、社会貢献という意味で、ボランティアで地域の人たちのお金の相談に乗ることが夢です。その夢を実現するためにも、気持ちの余裕を持って、今からある程度のお金を貯めておかなくてはと思っているんです。
あとは、大学院の博士課程では2人の子どもの出産をしてしまい、まともな論文が書けなかったので、また大学院に通いたいですね。実は、大学院を受けたのも、長女が1歳のときなんです。

ミキお子さんが1歳のときに大学院に通われていたなんて、それだけでも圧倒されてしまうんですが…。

畠中さんやりたいと考えたときに後先を考えず行動に移す性格なんです。(^^;
子供の年齢を考えて自分の行動をセーブするのはイヤなんで、何ごとも自分の年齢で判断しますね。「誰かのせいでできなかった」と思いたくありません。
計画的ではないと思われそうですが、迷っている時間がもったいないので、まず行動するのがポリシーですね。
セミリタイア後の生活も楽しみです。老後に夢を描くのは、社会人になった子どもにはお金を使わないと言う意味で、ニート対策としても重要ですよね。
みんなと同じことをやらなきゃと苦しむのではなく、自分自身の個性を伸ばし人生を楽しむことが大事ですね。平均的ではない生き方をしている人の方がなんだか楽しそうに暮らしていたりしませんか?

ミキ畠中さんって、本当に前向き!
今日は、勇気づけられるお話をありがとうございました!私も、自分の生き方を見直さなきゃ。

アヤミキ、私たちも、がんばって自立した女になろうね!
『〈ライフスタイル別〉家計の方程式』 『〈ライフスタイル別〉家計の方程式』
著者:畠中雅子
出版社:日本放送出版協会
640円
(税込:672円)

『やさしいおかね学(2005年改訂版)』 『やさしいおかね学(2005年改訂版)』
著者:畠中雅子
出版社:扶桑社
648円
(税込:680円)

『なっとく!マネー塾』 『なっとく!マネー塾』
著者:日本経済新聞社編
出版社:日本経済新聞社
1,500円
(税込:1,575円)

『お金の現実』 『お金の現実』
著者:岡本吏郎
出版社:ダイヤモンド社
1,600円
(税込:1,680円)

『希望のニート』 『希望のニート』
著者:二神能基
出版社:東洋経済新報社
1,500円
(税込:1,575円)

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