2006年9月4日更新  最新号の特集 プレゼント バックナンバー 
ちいさいぶつぞうおおきいぶつぞう 9月ははなさんのインタビュー掲載中!
ちいさいぶつぞうおおきいぶつぞう
『ちいさいぶつぞうおおきいぶつぞう』

はな
幻冬舎
560円(税込)
<はなさんプロフィール>
1971年生まれ。インターナショナルスクールから上智大学に進み、比較文化学科にて美術史を専攻。17歳からモデルを始め、テレビの司会、CF、エッセイ連載などでも活躍。 レギュラー番組は、スカイパーフェクTV!洋画★シネフィル・イマジカ「シネマ・アイ」ナビゲーター、J-WAVE「TIME FOR BRUNCH」ナビゲーターなど。 趣味はお菓子づくりに仏像鑑賞、旅行、イラスト、写真 。著書は『はなのとっておきスウィーツBOOK』(集英社be文庫)、『はなのwalkieーtalkie』(幻冬舎)、『ティキアンドドドズサマーバケーション』(東京書籍)など多数。
ピュアな感性とほんわかムードが大人気の、モデルのはなさん。これまでお菓子の本や英語の本、エッセイなどを多数書かれていますが、その中に仏像に関する著書があるのをご存知ですか?その名も『ちいさいぶつぞうおおきいぶつぞう』。大学で勉強して以来仏像鑑賞が趣味というはなさんに、仏像の魅力、さらにはなさん流京都の楽しみ方も聞いちゃいました! 残暑の中にも秋の気配を感じるこの季節、京都へ行って仏像ワールドに浸る……新たな自分が発見できるかもしれませんヨ。
ティキアンドドドズサマーバケーション
『ティキアンドドドズサマーバケーション』

はな
東京書籍
1,600円
(税込 1,680 円)

はなのとっておきスウィーツbook
『はなのとっておきスウィーツbook』

はな
集英社
648円
(税込 680 円)

はなのwalkieーtalkie
『はなのwalkieーtalkie』

はな
幻冬舎
1,400円
(税込 1,470 円)

――はなさんのプロフィールには、“趣味はお菓子作りと仏像鑑賞”と必ず書いてあるのですが、仏像に関する著書まで出されているなんて、ちょっと意外でした。

もともと仏像鑑賞はお菓子作りと同じくらい好きだったので、プロフィールにはいつもそう書いていたんですが、みなさんそこにはあまり興味を示さなかったようですね。でもこの本を出したことがきっかけで、結構仏像が好きだった女性の方や、それまで関心はあったけれどもそれをあまり表に出さなかった人などから、いろいろ反響をいただきました。

――仏像の本というとすごく固いイメージがあるのですが、『ちいさいぶつぞうおおきいぶつぞう』は可愛いイラストや写真がいっぱいで、とってもポップでキュートですね!このイラストは、はなさんが描いたのですか?

そうです。仏像の写真を本に載せるのって、かなり難しいんです。だからその分、イラストを描いて載せようということになったんです。それに以前から旅先でよく写真を撮っていたので、取材中に出会った風景や食べ物なんかの写真も載せてみました。デザイナーさんが同世代の方だったのですが、今まで仏像に興味のなかった人でも思わず手に取るような、ポップな感じに仕上げてくれました。そのデザイナーさんは仏像には興味はなかったと思うのですが、それが逆に新鮮な形となって表れたんだと思います。イラストや写真をカジュアルにかわいらしくレイアウトしてくれました。

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――自由な感性で仏像のことを書かれていますが、かなり深い世界のことでもありますし、ご苦労など多かったのでは?

私の場合、本を書き下ろすのに最低1年はかかるのですが、この本もやはり1年かけて作りました。その間、取材旅行に2回行ったのですが、実は本に載っている2倍以上のお寺を回ったんです。普段は仏像を見て感じ取ったことを言葉にまとめることはあまりしないのですが、意識して言葉にできるような見方をしたり、それをどうやってまとめようかと試行錯誤もいっぱいしました。それに自分の見方だけではなくて、もうちょっとテーマを膨らませるために資料をたくさん読んだり……。そういう作業が結構大変でした。

――はなさんにとって、仏像の1番の魅力って何ですか?

まずは、見かけ重視!これは多分、美術の勉強から仏像の世界に入ったからだと思います。人間も誰かにひかれるときって、その人のオーラが好きとか見かけが素敵とかいろいろあると思うんですけど、それと同じような感じで、仏像の場合もカッコイイとか、カワイイとか、まずはそこから入っていきます。その裏に見え隠れするもの、つまり仏像にまつわる物語とか歴史とか、宗教の対象として何を伝えようとしているのかとか、そういうところまで調べるのがまた楽しいんですよね。

――その裏に見え隠れするものっていうのは、例えば本の中の「legend」のようなものですか?

そうですね。「legend」は伝説なので、これという答えがないんです。すごく面白くて、ついつい突っ込みを入れたくなります。私は宗教的にどっぷりはまっているわけではないので、伝説をまるで物語のように受け止めることができたのだと思います。私自身がそういったものもキチンと載せたいと思ったし、読む方もその仏像に対してまた違う思いが生まれるかもしれないと思ったんです。

legend
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――本の中では、「legend」がひとつのエッセンスとしてすごく生きていますよね。

ありがとうございます!でもこれが実はすごく大変でした。伝説なので、お寺によって違うことが書かれていたり、ご住職によって違うことをおっしゃっていたり。信仰にまつわることなので、思い込みなどいろいろな要素で伝説も変わっていくんだと思います。それをひとつひとつ、自分がしっくりくるものに書き直していく作業が結構大変でしたね。

――本の中に、光の加減とか天気などで仏像に対する感じ取り方が変わるというようなことが書いてありましたが、それってどんな感覚ですか?

多分その仏像をそこに置いた方や作られた方は、光の当たり方とかあらゆるお天気、それらをすべて計算した上で、表情を作ったり、置く角度を決めたりしたと思うんです。そういう外からの要因を自分で感じ取ってみることは、仏像鑑賞の基本的なところだと思いますし、大切なことだと思います。

――はなさんは、海外へもたくさんの仏像を見に行かれたんですよね?

大学を卒業してからは、インドネシア、カンボジア、敦煌に行きました。お仕事で韓国へ行ったときにも仏像を見てきました。仏像って、その土地の人の形をしているんですよ。日本の仏像は日本人の顔をしているし、カンボジアの仏像はカンボジアの方の顔をしています。それに国によって信仰の対象や拝み方が違うんです。現地に行くとそれはすごく感じます。その違いが面白いですね。

――海外で思い出深いのはどこの仏像ですか?

大学の授業で実際に勉強した仏像に会えたことが、すごく印象深かったです。インドネシアのボロブドゥール、カンボジアのアンコールワット、それから敦煌の飛天の仏画も。私は特に敦煌の飛天の仏画がすごく好きで、大学では本や写真から勉強するしかなかったのですが、やっぱり実物に会えたときの感動は大きかったです。

――これからこんな風に仏像鑑賞を楽しんでみたい、というような思いはありますか?

仏像鑑賞が趣味といっても、すごく情熱的というより、結構ゆるい感じなんです。仏像旅行に出かけたのも、友達と数回くらい。モデルのお仕事が京都であるから、その前後を利用してうまい具合に自分のスケジュールに盛り込むなど、私の場合そんな楽しみ方ですね。自分が行く場所の近くに面白そうなお寺があると足を運んだりする程度で、あそこのどこどこのお寺に仏像を見に行こうとか、そこまで燃えているわけではないんです。時間があったらとか、縁があったらとか、旅先で近くに素敵な仏像がいらっしゃったら足を運ぶとか……。そのスタンスはこれからも特に変わらないと思います。

――仏像といえば、京都ですよね。はなさんにとって京都はどんな街ですか?

京都の楽しみっていうのは、おいしいものだったり、文化だったり、お買い物だったり、いろいろあります。仏像以外の楽しみが散らばっているので、そういった楽しみをバランスよく組み立てていくのが面白い街です。お友達も住んでいるので、欲張りな私にとっては本当に楽しいところですね。
逆に仏像の静かな空気に触れるのならば、奈良がおすすめです。奈良に行くと、本当にお寺をはしごしているという感じですね。仏像にだけ会いに行くのであれば、奈良は本当にぴったりの街なので、もっともっと仏像の世界に浸れると思います。


――はなさん流の京都の楽しみ方を教えてください!

京都へ行くと、大好きな甘いものを食べたり、昔ながらのお店へ小皿や食器などを買いに行ったりで、朝から晩まで大忙しですね。調理器具とかを買って帰ったりもします。でもなかなかそこまで時間がとれないですね。お寺を中心にして、その近くにおいしいスイーツのお店や雑貨屋さんがあると、それをくっつけて楽しんだり。何も計画を立てないで向こうへ行って決めるってことが多いので、本当に気分によっていろいろ楽しんでいます。あらかじめ調べていくことも、あんまりしないんですよ。本とかも必要ならば現地調達するくらいで、持っていくのはご朱印帳(*)くらいです。

(*)ご朱印:そのお寺にゆかりのある文字の上にそのお寺の印を押したものを「ご朱印」と呼び、そのご朱印を押してもらうのが「ご朱印帳」。諸国の霊場を巡礼する時、経文を写経しお寺に納めて、自分や家族の無事息災を祈願した証しにお寺の宝印をいただいたことに由来する。

はなさんおススメの京都本
――では最後に、はなさんはこれからどんなことをしていきたいか、お聞かせください。

具体的に何がやりたいということはあまりないですね。仏像の本を出せたことも本当に奇跡に近いことなのですが、そのときそのときの時間を大切にしていればそれが何かにつながっていくという、すごくラッキーな仕事の仕方でこれまできているんです。それがずっと続けばいいなって思ってます。

――今日は楽しいお話、ありがとうございました!


あくまで自然体なはなさん。仕事であれ、趣味の仏像であれ、凛とした軸はありながらも、真綿のようなふわっとした感性でこなしているという印象を受けました。仕事も遊びも頑張るゾ!と、いっつも肩肘張っているシホとは大違い!これも徹底的に自分自身を知っているからなんだろうな……。
それはそうと、はなさんのお話を聞いて、急に京都に旅立ちたくなった私。はなさんの本に載っていたいくつかの仏像に会いに行きがてら、はなさんオススメのおいしいスイーツもしっかり堪能したいなぁ。お休みとるぞぉーー!!

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