2006年11月6日更新  最新号の特集 プレゼント バックナンバー 
消しゴムはんこ。で年賀状 11月は津久井智子さんのインタビュー掲載中!
「消しゴムはんこ」で年賀状作りにチャレンジしよう!
「消しゴムはんこ」で年賀状作りにチャレンジしよう! 今年は、話題の「消しゴムはんこ」にチャレンジしてみてはいかがでしょう?
そこで、今日は、今、大人気の「消しゴムはんこ」職人、津久井智子さんに、お話を伺いました。
津久井さんの思わず「カワイイ!」と叫びたくなる作品を参考にして、今年は、誰よりも早く、カンタンに、オリジナリティ溢れる年賀状を作っちゃおう!
津久井さん新刊
消しゴムはんこ。で年賀状 『消しゴムはんこ。で年賀状』

出版社:主婦の友社
1,500円 (税込 1,575 円)

津久井さんの年賀状


津久井智子さん津久井智子さんプロフィール

1980年生まれ、埼玉県出身。さる年。
現在、オーダーメイドの手彫り消しゴムはんこ工房「はんこや象夏堂」を営むかたわら、テレビや雑誌、書籍を通して、消しゴムはんこの楽しみ方や活用法を発信し続けている。
中学生の頃、授業中に消しゴムはんこ作りに没頭しはじめ、2003年、野外クラフトイベントでの出店を機に、ネットやイベントなどでオーダーメイドをはじめる。2005年からは、消しゴムはんこのワークショップも開始。
主な著書『消しゴムはんこ。』『またまた、消しゴムはんこ。』(主婦の友社)。



まずは、「消しゴムはんこ」を始める前のアドバイスを教えてもらいました!

津久井さんの道具と作品の消しゴム
▲津久井さんの道具と作品の消しゴム
まず、「消しゴムはんこ」と、普通の版画の違いを教えてください!

うーん、何と言っても、「消しゴムはんこ」のいいところは、柔らかさと手軽さ、押しやすさですね。消しゴムは手に入りやすく、柔らかいので、ふつうの木版画に比べて彫るのに力もいりません。なので、老若男女問わず、物作りの楽しさを気軽に味わってもらうことができます。

不定期ではんこ教室を開催しているのですが、小学4年生ぐらいの子どもさんから、参加していただけます。最初のコツさえ覚えれば、1人でも、どんどんやっていけますよ。力がそんなにいらないので怪我をしにくいし、失敗しても、そのまま消しゴムとして使えばいいから(笑)、失敗も気になりませんよ〜。


普通のけしゴムでも、彫れるものなんでしょうか?

「はんけしくん」という消しゴム版画専用のものがあるのですが、ハガキサイズなら600円ぐらいで手に入りますよ。

もちろん、使いかけの消しゴムをはんこにしてもいいですけど、普通の消しゴムだと、柔らかすぎて彫りにくかったり、欠けたり減ったりしやすいので、長持ちさせることを考えると、やはり「はんけしくん」がいいですね。


津久井さん
初心者だと彫るのにどのくらい時間がかかるのでしょうか?

例えば、基本の「きのこの絵柄」ですと、初心者ですと教えながら30分、慣れた人ですと、黙々と彫れば、5〜10分ぐらい。出来上がりは、「納得するまで」ということで個人差がありますね。

子どもなら3分で終わるところを、大人は、細かいことを気にして、じっくり時間をかけることもあります。意外と、子どもの方が短時間ですぐ彫れますね。

また、図案によっては、すぐ彫れて、簡単にできるものもありますよ。


私のような初心者に、「消しゴムはんこ」上達の秘けつを教えてください!

失敗するのを気にしても、どうせ最初から思い通りにはいかない(笑)ので、どんどん色々な図案を彫るのが1番いいと思います。

「彫ること自体に没頭」できることも醍醐味の1つなので、無心でやることで、ストレス発散になるタイプの人が向いていますね〜。

何でも自由に彫れるようになるまでの、「どうしたら上手くなるのか」を試行錯誤してる時が、1番楽しい時間だと思いますよ。上級者になってくると、絵柄のオリジナリティが大事になってきますね。


『消しゴムはんこ。で年賀状』より
▲『消しゴムはんこ。で年賀状』より
例えば、来年の干支(えと)のイノイシの年賀状は、私でもカンタンにできそうですか?

最初から細かい図柄だと難しく感じるかもしれないので、できそうな絵柄から徐々に細かい絵柄に挑戦していくといいと思います。イノシシは、はじめての方にいいかもしれませんよ。ベタ(塗りつぶし)の面が多いほどカンタンなんです。輪郭を彫って、後は、鼻、牙、毛並みを彫刻刀で彫るだけですね。

その点、文字はごまかしがきかないぶん、難しいと思います。例えば、「謹賀新年」は、最初から彫るにしては、ややハイレベルかと思います。

最初から漢字の「口」の中を彫るのではなく、まずは輪郭をつけて、周りに溝をつくって、部首毎にパーツ分けした上で、順番に整えていくとムダがないですね。数字の「2007」だと、漢字よりカンタンに彫れると思います。

どちらにしても、1〜2回は、失敗を覚悟のこと!線が、ガタガタしているのも、味が出ていいもんですよ。押してみると愛着が湧いてきます。



気になる「イラストの描き方」「インク」について
 
彫り方、インクのつけ方をより詳しく 『消しゴムはんこ。で年賀状』より
▲彫り方、インクのつけ方をより詳しく  『消しゴムはんこ。で年賀状』より
イラストの書き方なのですが、下絵の段階で、色づけをした方がよいでしょうか?

実際に色づけをする必要まではありませんが、下絵の段階で、色合いまでイメージして作るといいです。色を残すところには、斜線を引いたり、塗りつぶしたり。詳しくはムックを見てくださいね。
これまで以上に初心者向けに詳しく説明してありますよ。
私自身も、自分の頭の中で色合いをイメージしてから、デザインを考えていますね。


インクは、どのようなインクを使ったらよいでしょうか?

紙用だけでなく、布用、木材や皮に使えるもの、油性でプラスチックやガラスに押せるものなど、十何種類も、色々なものがあるんです。プラスチックは色が落ちにくいけれど、ガラスはちょっとインクがとれやすい素材かもしれませんね。布用インクは、アイロンをかけると落ちなくなりますよ。

布の目が細かいほどくっきり写りますね。お洗濯しても、インクがとれないから、手ぬぐいなどに押してもバッチリですよ。


インクについてあれこれ 『消しゴムはんこ。で年賀状』より
▲インクについてあれこれ
『消しゴムはんこ。で年賀状』より
家にインクがないときは、他のものでも代用できますか?

朱肉でもいいですし、絵の具でも大丈夫ですよ。化粧用のパフにとって、絵の具をチョン、チョンとつけると、インクパッドさながらに、使えます。水分を多く含むとはじいてしまうので、水分を少なくするのがポイントです。

年賀状は量産するので、家にあるものを利用した方が、お得かもしれませんね(笑)。


色をグラデーションする時に、にじんだりしませんか?

普通の紙に、普通のインクでしたら、にじむことはないですね。ずれたらずれたで味が出ていいじゃないですか!1つのパレットに7色のインクが入ったものもあるので、それを使うと、カンタンにグラデーションが楽しめますよ!


最後に、新刊『消しゴムはんこ。で年賀状』について伺いました。
 

▲「年賀状をわざわざ手彫りで彫る方が減ったので、物作りの楽しさを思い出せるような本にしたかったんです」
新著『消しゴムはんこ。で年賀状』は、干支の使い回しができると伺いましたが。

そうなんです!1冊まるごと年賀状のためのデザインです。
しかも十二支ぜんぶ網羅しているので永久保存版として、毎年お役に立てること請け合いです。背景だけ作っておいて、動物だけ毎年変えても12年間使えますし。もらう方も、毎年「消しゴムはんこ」だと、インパクトがあって、いいかもしれませんね(笑)。
その年ごとの本が毎年たくさん出ていますが、作る側としたら、これだけのエネルギーを1冊に費やしたのに、1年だけ読んで使い捨てって、悲しいじゃないですか。
ずっと毎年繰り返し読んでいただけるような本にしたくて、このようなスタイルの本にしました。


年賀状のための本ということで、これまでの本と、どんな点が大きくちがいますか?

今回は、特に年賀状のための本ということで、葉書に何回も押すことを考えて、1枚モノのデザインを多めに提案しています。大きいはんこはまとめて「どん!」と押せますから。干支以外にも、福笑い、富士山など、伝統的なモチーフをアレンジした絵柄が中心です。人気のキャラ(笑)はん子とはん吉の図柄も7、8点ありますよ。
やはり自分の個人的な好みに偏る部分もありますが、なるべく老若男女問わず楽しんでもらえそうなデザインを意識しましたね。
年賀状をわざわざ手彫りで彫る方が減ったので、物作りの楽しさを思い出せるような本にしたかったんです。受け取った人の顔を思い浮かべて、童心に戻りたい。メールに頼りがちな現代の生活ですが、年に1度の手作業の時間を大切にしてほしいと思います。
津久井さんの道具と作品の消しゴム
▲人気のはん子とはん吉まんが
『消しゴムはんこ。で年賀状』より

「はんけしくんも」セットなので、カッターとインクだけ用意していただければOKですよ

最後に、「消しゴムはんこ」の魅力をひと言お願いします!

食べ物でも、出来たものを買うと一瞬だけど、自分で作ったものを食べたほうが味わえるし、おいしいじゃないですか。もともと、何百年も前から職人が培ってきた伝統や文化があって、自分で使うモノは自分の手で作るのが自然のことだと思うんです。「消しゴムはんこ」で、そんな当たり前の手作りのよさを思い出してほしいと思いますし、何より自分自身がそこを大事に生きていたいです。
手作りして初めて伝わるものがあることを忘れたくないし、もらった人の気持ちを想像することも、忘れたくないなぁと。
とにかく、手間暇かける楽しさを通じて、普段忙しい人にも、ちょっとした充実感を取り戻してほしいですね!


――今日はありがとうございました!これからも、津久井ワールド炸裂の、味のある素敵な作品を作り続けてくださいね!
シホも早速、消しゴムはんこ作りにチャレンジしてみましたが、カンタンだと思ったら、なかなかコレが奥が深い!特に最初は、色をつけるところと、つけないところを彫り分けるのが、大変でした。顔の部分を全体に白くしてしまうと、目や鼻を彫るのが大変だということに彫ってから気付いたり…。(^^; 
細かい表情を出せるようになるには、自分なりの試行錯誤が必要なようです。でも、自分でオリジナルのハンコを作れた喜びで大満足!早く、みんなに見てもらいたくて、すぐにでも年賀状を出したくなっちゃいました!


消しゴムはんこの必需品「はんけしくん」の特別付録付き。津久井智子のカワイイだけじゃない、和洋中折衷のキュートでシュールなお年賀、干支ズハン満載の1冊。はん子とはん吉も登場!

著者:津久井智子
出版社:主婦の友社
本体価格 1,500円 (税込 1,575 円)
 

『消しゴムはんこ。』

著者:津久井智子
出版社:主婦の友社
本体価格 1,400円 (税込 1,470 円)

『またまた、消しゴムはんこ。』

著者:津久井智子
出版社:主婦の友社
本体価格 1,400円 (税込 1,470 円)

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