2007年5月7日更新  最新号の特集 プレゼント バックナンバー 
ブライダル現場の最新マナー&コツ ウェディングプランナー・樋口眞理さん インタビュー
あなたならどうする!?ウェディングプランナーに聞く、ブライダル現場の最新マナー&コツ
お金、服装、話題、席順・・・・・・。結婚式には謎とハプニングがつきもの。多様化するウェディング事情をよく知るウェディングプランナー・樋口眞理さんに、現代ならではのウェディングマナーを伺いました!
Profile
樋口眞理さん
東京・代官山にあるウエディングプロデュースの草分け“オリーブの丘”代表。外資系銀行・建築企画会社を経て、1988年よりブライダルに携わる。2003年日本プロトコール・マナーズ協会理事就任。エコールドプロトコールモナコ アドヴァイザー就任。
『ウエディングのマナーとコツ』 『ウエディングのマナーとコツ』
出版社:学習研究社
1,260円(税込)
かわいいイラストで読みやすく、結婚式に参列する側の人が読んでも勉強になること間違いナシです。
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数字で見るイマドキの結婚data
披露宴・披露パーティーの招待客人数平均 69.6名、挙式、披露宴・披露パーティの費用総額平均金額 312万円、1人あたりの料理+飲み物費用の平均 一人1.7万円

披露宴・披露パーティーを行った挙げた理由

挙式スタイル実施した挙式形式

披露宴会場

新婦の挙式、披露宴・披露パーティーでの衣装 衣裳総数

新郎の挙式、披露宴・披露パーティーでの衣装 衣裳総数

2006年首都圏(ゼクシイ結婚トレンド調査より)
結婚トレンド調査2006 首都圏版
結婚情報誌「ゼクシィ」(株式会社リクルート発行)調べ
事件は現場で起きている!ウェディング現場のトラブル&ハプニングあなたならどうする? Q&A
花嫁&花婿編

Q&A Q&A
「プロポーズしてくれた彼の会社は転勤がとても多い。結婚するということは彼についていかなければならないということ。どんな家庭になるのか、不安が募ります」

樋口さん 結婚後の生活はどちらかに従うというより、二人で築いていくもの。今は結婚しても仕事の都合で最初の数年は別居するなどそのスタイルはさまざまです。一人で心配を抱えず、まずは二人で話をして、いろいろな可能性を出し合った後に方向性を決めてみましょう。
「実は付き合っている人がいることを父に教えていない。いきなり彼を連れて行くのが怖い!どんな風に前フリすればいい?」

樋口さん いきなり会わせるのではなく、まずはお母さまや兄弟姉妹など、お父様以外の方に味方になってもらい、彼らの口から「こういう人がいるみたい」「こんな人だったよ」と外堀を埋めていきましょう。ご両親が安心できるインフォメーションを徐々に提供することは、結婚をスムーズに認めてもらうための布石です。

Q&A Q&A
「結婚式の準備を始めたら、彼のご両親がものすごい額を援助してくれると申し出が。もういい大人だし、
そんなに甘えていいのか、自分の両親の肩身が狭くならないのか、迷うことばかり。援助は断るべき?」

樋口さん 大事なのは金額ではなく、その裏に隠れている「子供の結婚を祝いたい」という、ご両親のお気持ち。必要ないなら全額使わず、後々の生活に備えて、お預かりする気持ちでありがたくいただきましょう。援助を受け入れるという形で、ご両親に結婚というイベントに参加していただくことも、親孝行のひとつですよ。
「結婚式の真っ最中に、義姉が連れてきた乳幼児が大声で泣き始めた。厳粛な雰囲気ももう台無し。泣きたいのは私のほう!」

樋口さん 防止策として、赤ちゃん連れの方には席を立ちやすい場所にお席を案内しましょう。式場の担当者に声をかけておくのも◎。事前にベビーシッターを雇っておくというのもオススメ。また、ハプニングが起こってもにっこり「気にしないで」と笑えれば、花嫁の器の見せ所。しょっぱなから株を上げる大チャンスが来たと思って、余裕の笑みを見せてあげてください。

Q&A Q&A
「結婚式と新婚旅行で長く職場を休んだ私。初出社、照れくさいけれどどう挨拶したらいい?」

樋口さん 旅行のお土産などを用意して、「私用で長く休みをいただきました。ありがとうございました」と、休ませてもらった感謝の気持ちをきちんと伝えるのが社会人のマナーです。結婚式に参列してくださった方にはその御礼も合わせてお伝えしましょう。
「結婚して姓が変わったけれど、職場では混乱を避けるため前の姓で通していたら、彼や彼の両親が不満顔。
どうやったらわかってもらえる?」

樋口さん 後から発覚して揉めるより、結婚にいたるまでのどこかの段階で、「職場では旧姓で通すことになると思うんですけど」と、相談という形で関係者に伝えておくのが最善策。正論をぶつけても解決しないことが多いので、事前に相談という形をで了解を得ておくと、後がすごく楽になります。

参列する人編
Q&A Q&A
「いただいた招待状をなくしてしまった! 出席の返事をしたいけど、なくしたというのも失礼だし、どうしよう?」

樋口さん なくしちゃったものはしょうがない。同じく招待されている友達に日時などを確認して、お返事を伝えましょう。お返事する際にはまず『招待状をなくした』ことをきちんと謝って、ぜひ参加したい旨を伝えます。口頭で伝えるだけでは人数確認の際間違いやすいので、市販のかわいいハガキなどを用意して、出欠ハガキに替えてはいかがでしょうか?手渡しが基本ですが、遠方の場合は電話で直接話した上、郵送を。
「大親友のA子の結婚式。ぜひ出席したいけれど、他に知っている人は誰もいなくて式場でひとりぼっちになるのは必至。どうしよう?」

樋口さん 呼ぶ側が、話が合いそうな人とテーブルを同じにして、同席の方に「一人の人がいるからよろしくね」と一声かけておくという配慮をすべきことですね。ご家族と顔見知りなら、ご兄弟席の近くに配席するのもいいでしょう。呼ばれたほうは、お祝いの気持ちを持って参列するというのが大原則。両隣に自己紹介し、新郎新婦の話をしていれば、自然と会話は成り立ちますよ。

Q&A 番外 出席できなかったときは?
「二次会に出席したら、花嫁のカラードレスが、私のドレスとそっくりな色&形。いまさら脱げないし。どうしよう!」

樋口さん その年の流行もあるので、似たようなスタイルになってしまうこともあるかもしれませんね。花嫁さんが過剰に反応していないならば、普通に振舞いましょう。花嫁さんが気にしてしまっている場合なら、その場で知り合いにストールやスカーフを借りて違う印象に見せてしまうのもいいかも。どちらにしても、こちらは気にしすぎず、お祝いの気持ちを表現し続けましょう。
「どうしても用事があって結婚式に参列できなかった私。後日お祝いだけでも贈りたいが、あちこちからいろんなものを貰ってるだろうし。何を贈れば喜ばれる?」

樋口さん お二人との関係にもよりますが、結婚式に出ずお祝いだけを贈るならば1万円相当の金券が無難かも。物をお送りする際は、率直にほしいものを伺ってみましょう。だいたい7〜8000円程度のものが双方に負担がかかりすぎないでしょう。また、何人かでまとめて何かを買って渡すのもお勧めです。
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ハッピーと感動を演出する!ウェディングプランナーってどんな仕事?
新たな人生の出発に立会い、お二人の門出をサポートするウェディングプランナー。
やりがいも感動も大きそうなこの仕事に携わって20年近くになる樋口さんのお仕事ぶりを伺いました。

20年近く、ウェディング業界に携わってきたという樋口さん。最近の結婚の主流はどんなスタイルなんですか?

樋口さん 昨今ではホテル挙式約40%、式場約30%、レストラン・ゲストハウスは25%と、やはり多様化・個性化が進んでいるようですね。
最近変わってきたと思うことは、結婚するカップルが「自分たちのお客様をどういう風にもてなしたいか」という観点をしっかり考えてから、式場を決めるようになってきたと思います。
また、結婚後の生活も本当に多様化しています。「30歳まではキャリア重視で」と挙式後いきなり東京−大阪間で別居婚に突入するなど、もはや「普通」「定番」はない状態。それだけ自由に結婚・結婚生活のスタイルを二人で創っていけるようになったんですね。


結婚=家と家との結びつき、とされていた時代が想像できませんね。

樋口さん でも、最近のカップルってすばらしいんですよ。一時期はジミ婚がはやったこともあり、ドライなスタイルも多かったんですが、最近では家族や親族をとても大事にした結婚式も増えています。本当に自分をわかってくれて、長くお付き合いが続く親族の大事さを改めて認識する人が増えているようです。
結婚式の中にお父様・お母様にスポットが当たる演出を用意したり、積極的に親族が参加できる演出を求められる方々が非常に多いんです。たとえば、お二人を紹介するときにそれぞれのお母様からご紹介していただり、最後の御礼を、新郎のお父様だけでなく、新婦のお父様からもお話いただいたり。


温かみがあって、とっても感動的な式になりそうですね!

樋口さん そうなんです!長年いつくしんで育ててきた家族親族がお祝いする姿って、ゲストの皆さんはもちろんですが、私たちまで思わず涙がこぼれたりするほど感動的です。なんでこんなに感動するんだろう?って不思議なくらい。家族の絆を感じさせるお式って本当にすばらしくって記憶に残るんですよ。


そんな感動の現場に立ち会えるウェディングプランナーって、実際はどんなお仕事なんでしょうか。

樋口さん 私が主催している「オリーブの丘」では、式場選び、ドレスや衣装、指輪の選択・手配、招待の手配、食事の手配、当日の企画・プラン、選曲、当日の式運営など、人・物の手配はもちろん、お二人やご両親のご相談など心のケアまで全てを取り仕切ります。
心がけていることは、新郎新婦が当日、笑顔で安心してお客様をもてなせる状況を作り出すこと。ですが、もうひとつ、私たちが究極に目指しているのが、「結婚式を通じて人生をもっとすばらしくすること」なんです。結婚式の準備って本当に大変で、次々と決断しなくてはならないことの連続。3ヶ月間の準備期間で、お互いの価値観の相違が見えてきたり、ケンカしちゃうことだって少なくありません。でも、それを通じてお互いの理解を深め、さらに幸せになれる法則を見つけていただく最大のチャンスでもあるんです。私たちは結婚式をきっかけに、お二人に新しい幸せを見つけていただきたいと思っています。
オリーブの丘では、結婚式当日の立ち居振る舞いレッスンを結婚準備期間に必ずお勧めしています。『ブライダルプロトコール』というこのレッスンで行うのは、“美しい姿勢”と“スマートなエスコートマナー”を学ぶ、1時間ほどのレッスンですが皆さん驚くほど印象が変わります。


エスコートマナーって、男性側が嫌がりませんか?

樋口さん レッスンの最初は「日曜の朝からメンドクサイ」みたいな顔をしてますが、帰るころにはラブラブで帰っていかれますよ(笑)。エスコートって、する側もされる側もそれを理解していないとキレイに見えないんですが、完成するととても洗練された雰囲気が二人の間に漂うんです。このプログラムを始めて3年になるんですが、会場になるレストランの方までが、挙式当日のカップルを見て「この方、プロトコールを受けられましたね」と見抜くようになりました。特に男性は、上司、取引先と、相手に合わせてエスコートするコツがつかめるため、仕事でも成功しやすくなりますよ。海外のホテルや、いいレストランに行ったときでも、エスコートという基本マナーを身につけていると、いい席に案内されるなど、待遇が違ってきます。人生が豊かになること間違いなしです。


すごい!ウェディングプランナーって、結婚をきっかけに人生をプロデュースするパワーも持っているんですね。

樋口さん そのためには、プランナー自身が、結婚式や人生を楽しみ、感動していないとダメだ、と弊社の若いプランナーに教えています。 ドレスや招待状など、モノの手配にだけ奔走するならとても大変な仕事ですが、カップルのワクワク感、幸せ感を当日最高潮に持っていくための心のケアなど、目に見えないところでの貢献がウェディングプランナーの力量であり、醍醐味でもあるんです。

ウェディングプランナーとして成長するということは、人に頼られ、応援され、愛される人になるということ。人の役に立ち、人間としても成長できる、すばらしい仕事です。


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ウエディングのマナーとコツ
ウエディングのマナーとコツ 『ウエディングのマナーとコツ』
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「両家への挨拶のコツ」から「新婚旅行」まで、結婚・披露宴を挙げるカップルが直面する、悩み・不安におしゃれなイラストでアドバイス!。

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樋口さんの関連本
『これ1冊で結納と結婚のしきたりがわかる本』 『ウェディングペーパーアイテムと手作り小物』 『しあわせの記念日』
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