2007年7月09日更新  最新号の特集 プレゼント バックナンバー 
お菓子みたいなスウィーツ石けんを作ろう!石けん作家 小坂由貴子さんにインタビュー
お菓子みたいなスウィーツ石けんを作ろう!
お菓子みたいなスウィーツ石けんを作ろう!
モンブラン、クグロフ、チョコレート・・・・・・。見た目はふんわり甘いお菓子そのもの! 石けん作家・小坂由貴子さんに、スウィーツ石けんの作り方を教わりました!
プロフィール

小坂由貴子さん

石けん作家。「SAVON DE NEIGE(サボン・ド・ネージュ)」主宰。ろうそくやスキンケアグッズなど、手作り大好きな少女時代を送る。イギリス留学中に手作り石けんと出会う。また南仏各地で石けん作りの奥深さに感銘を受け、本格的に石けん作りを開始。10年のキャリアを持つ。昨今では都内を中心に、石けん作りのワークショップを展開中。

SAVON DE NEIGE ⇒http://neige.biz/

見てにっこり、気づいてびっくり!お肌にも、心にも優しい、「スウィーツ石けん」 好評発売中 スウィーツな石けんの作り方が満載
フルーツタルト石けん
抹茶のマーブルケーキ石けん マドレーヌ&クグロフ石けん 上生菓子石けん

スウィーツ石けんの画像は全て「スウィーツな石けんの贈りもの」から転載しました。

早速つくってみよう 手作り石けんの作り方
初心者向け 自宅であまっている石けんを溶かして使う、「リバッチ」というカンタン手作りレシピです。
アドバイス

「Step2」でふりかける水を、好みの香りのハーブティにしても楽しいですよ!整形前に、エッセンシャルオイルを加えてもOK。色や香りを自由にアレンジして楽しみましょう。

Step1

あまった石けんをすり下ろします。
すり下ろせない場合はナイフなどで細かく刻みます。

Step2

耐熱ボウルに入れ、水を軽くふりかけます。
レンジで数十秒加熱するか、水を吸うまで数時間から一晩ほど放置します。

Step3

ゴム手袋をして握ってみて、まだ硬ければ再度加熱。やわらかくなったら好きな形に整形し、乾燥させて出来上がり。

完成

色々な形にして楽しもう!

本格派向け 苛性ソーダを使う本格的な石けん作りです。
基本材料

○精製水 ⇒不純物が含まれない水

○苛性ソーダ ⇒
水酸化ナトリウム。油脂と反応して石けんになります。医薬用外劇物。

○油脂(固形・液体) ⇒
オリーブオイル、ココナツオイル、米ぬかオイル、ラード、カカオバターなど。(食用に使う油脂なら動物性・植物性ともにほとんどが石けんづくりに使えます)

アドバイス

[1]パッチテストを行う
使用前に必ずパッチテストを行いましょう。ギフトを送るときも「使う人」に試してもらってからにしてください。赤ちゃんや子供、お肌の弱い人は、必ず忘れずテストを行ってください。

[2](注1)「けん化」とは?
油脂と苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)や苛性カリ(水酸化カリウム)を反応させる。

注意事項

苛性ソーダ水溶液は肌につくと肌を溶かし、化学やけどを負ってしまう強アルカリ性の劇物。目に入ると失明の恐れもあります。

ここではカンタンな手順のみをご紹介しますので、本格的に手作り石けんに挑戦するときは、ここの記事だけを参考にせず、必ず本書や関連図書をしっかり読み、準備を怠らず挑戦してください。

Step1

広口瓶などを使い、グラム秤で量った苛性ソーダを精製水に溶かします。よくかき混ぜて溶かしたら、40〜60度まで冷まします。早く冷ましたい場合は瓶ごと氷水にあてます。

所要時間:約30分

Step2

油脂類を鍋に量り入れて弱火で溶かします。
溶けきる寸前に火からおろし、余熱で完全に溶かします。(油脂類には液体のものと固体のものとがありますが、液体の油のみでも温めます。)その後40〜60度に冷まします。

所要時間:約30分

Step3

Step2の液体にStep1の苛性ソーダを加え、へらで手早く、そして飛び散らないように数十分ほど混ぜ続けます。

所要時間:約20分〜

Step4

液体が不透明になり、すくって落としたとき生地跡が残るようになるまでたびたび混ぜます。

所要時間:
混ぜる量やオイルによって、数十分〜数日と異なります

Step5

型に流し込み、けん化(注1)させます。
そして保温しつつ、さらにけん化を進めさせます。

所要時間:
混ぜる量やオイルによって、数日〜数週間と異なります

Step6

型からはずし、使いやすい大きさに切ります。風通しのよい日陰で乾燥&熟成させます。

所要時間:1ヶ月前後

Step7

少し泡立て、pH試験紙でpH8前後(弱アルカリ性)になっているかを確認したら完成です。

小坂由貴子さんにインタビュー

石けん作家としてワークショップや著書執筆に忙しい小坂さんは、つい8ヶ月前、なんと自宅で赤ちゃんを出産したばかり。
スウィーツ石けん誕生秘話と、自然派にこだわるライフスタイルについてお話を伺いました!

手作り大好き!だった少女がイギリス・南仏で出会った暮らしの中にごく自然に息づく手作り石けん

Q ろうそくやスキンケアグッズなど、いろんなものを手作りしていた少女時代を送られたそうですが、石けんに出会ったきっかけは?

肌に髪に「優しい石けん」手作りレシピ32

肌に髪に「優しい石けん」
手作りレシピ32

祥伝社
1,260円 (税込)
キッチンで簡単に!
手作り石けんのレシピ満載!

手作り石けん&コスメティーク

手作り石けん&コスメティーク
宝島社
1,050円 (税込)
肌が見違えるほど元気になる!

オリーブ石けん、マルセイユ石けんを作る

オリーブ石けん、
マルセイユ石けんを作る

飛鳥新社
1,890円 (税込)
具体的な作り方と油について
徹底解説。

作品を集めた個展会場で。訪れた子供たちも、スウィーツそのものの石けんに不思議そうな表情

小坂さん:イギリス留学中のホストマザーが、いろんなものを手作りする方だったんです。
そこで初めて、手作り石けんを見て、いいな、素敵だな、と印象に残っていました。そのときは見ているだけだったんですが、帰国後、たまたまアメリカの石けん作りの本を手に入れ、ホストマザーが作っていたきれいな石けんを思い出し、「自分でも作れるかな?」と作ってみたのがきっかけです。
最初に作った石けんの使い心地が、市販のものとはもうぜんぜん違うことにすごく感動しました。自分で作るようになってから、エッセンシャルオイルやハーブなどを使った手作り石けんがあふれている南仏を見て歩き、生活にごく自然に溶け込んでいる手作り石けんに強く魅きつけられたのが、本格的に手作り石けんの道に入るきっかけですね。

Q そんなに使い心地って違うものなんですか?

小坂さん:泡立ちも香りもぜんぜん違います。また、小さい頃から皮膚炎など、肌のトラブルで悩まされていたんですが、それも手作り石けんを使うようになってからはきれいに解決しました。毎日使うものだし、お肌に直接触るものだから、添加物や化学香料などを使わない、自分の肌に合わせた石けんを使うのが一番いいんですよね。

Q バスタイムや手洗いタイムが楽しくなりそうですよね。

小坂さん:そうですね。特にお菓子みたいな見た目のスウィーツ石けんは、使う前からふんわりした優しい気持ちになれるので、ヒーリング効果もバツグンですよ。

Q 手作り石けんを作る人はたくさんいますが、お菓子みたいな石けんは初めて見ました。ホントにお菓子そのものですね。気のせいか、香りもなんだか甘いような(笑)

作業時は手袋必須!薬品を扱う段階では細心の注意を払うべし

デコレーション用にカラフルな端切れ石けんをストックしておくと便利

小坂さん:お砂糖やココア、ハーブなど、実際にお菓子作りに使う材料が入っているのも多いので、甘い香りがするのは間違いじゃないんですよ。でもこれは食べちゃダメです(笑)。

Q あ、このチョコレート色はココアで彩色してるんですか?

小坂さん:はい。ローズやグリーンなど色とりどりのクレイを使ったり、化粧品に使うカラーを使うこともありますが、よもぎや竹炭、シナモン、パプリカ、米ぬか、けしの実など、スパイスやハーブ、食材を使うもののほうが多いんです。スクラブ効果もある砂糖を片面にまぶしたりもします。けしの実やスパイス、ハーブなどもよく使いますね。

搾り出し袋を使って作るモンブラン石けん。ケーキにしか見えない。

Q 自然素材だから、お肌にとっても優しいんですね。見た目だけでも癒されるし。ところで、スウィーツ石けんというアイデアはどこから思いついたんですか?

小坂さん:ほんのいたずら心だったんですよ(笑)。牛乳パックなどの型に流し込んで作るんですが、普通は四角く切るところを、そのときは思いつきで、三角に切ってみたんです。
そしたら色も形も中の質感もケーキみたいに見えてきて・・・・・・。面白いからケーキ皿に乗せてみたらますます美味しそうで、悪ノリしてフォークを添えて、夫を呼んで見せたら「わ、これ石けんなの?」とびっくりしてて(笑)。最初はちょっとしたいたずらだったんですが、きれいでかわいいし、もっといろいろ遊んでみようと思ったのがきっかけですね。
石けん作りはもう10年になるんですが、スウィーツ石けんを作り始めて約3年になります。新しい楽しみ方を見つけて、石けん作りがもっと楽しくなりました。

無理しない、ガマンしない、自然が一番!のライフスタイルで、昨年は第一子の自宅出産に成功!

Q ご自宅もご自身で設計され、昨年10月には自宅出産で第一子を産まれたそうですね。手作り石けんだけでなく、ライフスタイルそのものが「自然に、無理せず、自分らしく」という感じですね。

小坂さん:皮膚炎で苦しんでいた子供の頃、父が海や川の水で洗ってくれたら、自然と回復していきました。だから、自然の持つ治癒力や、心を癒すパワーを今も信じているんですよ。だから自宅も自然素材住宅で、子供もできるだけ自然に産み落としたいと思って。

Q でも、初産で自宅出産、という不安はなかったんですか?

小坂さん:最初はやっぱり不安もありました。34歳で初産だし(笑)。でも自宅出産にしたのは、分娩はリズムが崩れると胎児の状態が悪い方に向いて帝王切開や子宮破裂、赤ちゃんに脳障害が残るなどの事故が病院でとても多いのを仕事上知ったからです。そして夫を説得し、いちばん自然な形で出産できるように、自分でもしっかり準備をして臨みました。たとえば、自然素材にこだわった食事をしたり、たくさん歩いて基礎体力をつけたり。私はもともと「ヒトもケモノ」だと思っていて、動物が自力で出産できるんだから、人間だってできるはず、と信じてたんですよ。

個展会場の隅っこでいい子にしていた8ヶ月の一子(いちこ)ちゃん

母乳で作ったママン石けん。ほんのり甘いママの香り

Q 自宅出産って、どんな感じなんですか?

小坂さん:自宅に助産士さんが来て、本人の好きな場所で産むんです。私はお風呂の中で破水して(お風呂に浸かっていると陣痛が少し楽なんです)、寝室に上がってから数十分で産まれてしまいました。赤ちゃんも産んだ直後は、ぎゃあぎゃあ泣かないんですよ。なんか「ほぇ?」みたいな産声で(笑)。母体にも赤ちゃんにも負担がかからない産み方なんだと実感しましたね。「あと一人はいけるな」なんて産んだ直後なのに思ったりしました(笑)。

Q ちょっと怖いけど・・・挑戦してみたくなっちゃいますね。

小坂さん:いいですよ〜、ホントにオススメです(笑)。ぜひ挑戦してみてください。今回の個展に出展している作品の一つに、「ママン石けん」というものがあるんですが、これは私の母乳で作っているんですよ。

Q すごい! 赤ちゃんがいちばん安心して使える石けんですね!

小坂さん:はい。オーダーがあれば冷凍母乳をお預かりしてお作りすることにしています。こういうことができるのが、手作りの醍醐味ですよね。

小坂由貴子さん著書 「スウィーツな石けんの贈りもの〜肌にやさしい手作りレシピ」
スウィーツな石けんの贈りもの 肌にやさしい手作りレシピ 石けん作りの基礎から、かわいいスウィーツ石鹸の作り方まで、初心者でも石けん作りを十二分に楽しめるヒントが満載です。
実業之日本社 1,575円 (税込)

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