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Cafe de RAKUTEN BOOKS

2011年6月13日更新
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思い立ったら あとの人生「楽」になる

巷で話題の整理術の本─「どうせ、どれも同じでしょう」と思われる方もいるでしょう。ただ、整理術には段階があり、人生という大きな時間のくくりの中で「老前整理」は最終段階の整理といえるでしょう。年々増えてくるモノに反して、捨てる気力や体力を失っていく自分。反比例のふり幅が対処できないほど振り切ってしまう前に、意識づけだけでも始めませんか。筆者がインテリアコーディネーターから介護の現場を経験し、さらにブログやセミナー開催を経て提唱してきた「老前整理」が、この1冊に集約されています。

今回ご紹介する本はコチラ!

「老前整理」─「老前」は「老後」の反対だから、老後にさしかかる前に身の回りの片づけをしておけってことでしょう?─「老後」はまだ先だからという若い世代の方、「老後」を意識しつつも人ごとのように思ってしまうという方、周りの人やモノ、または過去や思い出をゆっくり感じてみましょう。その後に思う「老前整理」の意味は変わっているでしょうか。

ココが便利!

  1. 収納術やノウハウを伝授しているわけではないと、著者は冒頭で述べています。行動の理由は、大半が意識づけ。第1章でその発想が生まれます。
  2. 第2章はまるまる、著者がセミナーで実践している講座のフロー。書き込み式の問いに答えることで、あなただけの「老前整理」本に。
  3. 捨てるだけでなく、必要なモノを循環させる知恵。自分の周りがすっきりしたら、これからの介護など社会へと視野が広がるきっかけに。

老前整理

『老前整理』
著書:坂岡洋子
価格:1,260円(税込)
出版社:徳間書店
チラよみ立ちよみする!
ご購入はこちら

レッツ!「老前整理」コトハジメ。自分史年表をつくろう!

実際のセミナーで使用している自分史年表をお借りして、スタッフ一家が母親(74歳)の自分史を作成!母親の新しい一面やこれからの目標も浮き彫りになり、家族全体の年表まで発展しました。思い出トークが花開いたあとは、心なしか母が若返ったような…?そんな効果もあるのかもしれません。

スタッフの母の自分史年表分析
自分史年表サンプルダウンロードはこちら

続きは本で!老前整理講座を自力で実践!過去と未来が見えてくる。

  • 第1章:老いるほど、捨てられない ─節目のときから暮らしをシンプル化する 他
  • 第2章:モノの整理は、心の整理「わくわく片付け講座」─家族のモノには住み分けルールを設定 他
  • 第3章:捨てれば、心も暮らしも軽くなる─捨てるのはモノだけではありません 他
  • 第4章:よりよく生きるために、いまからできること─社会全体で循環してモノを使う 他
老前整理

読む前に!老前・生前・遺品整理は、どう違う?
「生前整理」や「遺品整理」はよく聞くけれど、「老前整理」との違いは何でしょう?ここでは3つの整理の違いと関係性をご紹介します。
言葉の意味を知って、読んでさらに理解を深めましょう。

本を読む前にこのポイントを押さえておくと、すんなり読めるでしょう。
まず「遺品整理」。これは、ご本人が亡くなったあとに残されたご家族の方が、弔いを終えて遺品を片付ける仕事です。
遺品が多ければ多いほど、ご家族や親族の方の精神的肉体的負担が大きくなります。
これに対し、元気なうちにある程度身辺を片付けておくことが「生前整理」。
ただし、これはモノというよりは、相続に関わる財産問題の整理にあたります。
そしてそれよりももっと前の段階からモノ、つまり生活を整理するのが「老前整理」として提唱されています。
いわば「老前整理」は自分が主体となって自由に整理できる、前向きな片付けなのです。

老前整理
『老前整理』
著書:坂岡洋子
価格:1,260円(税込)
出版社:徳間書店
チラよみ立ちよみする!
ご購入はこちら

レビューもチラ読み

  • ★そろそろシンプルな生活をせねばと、最近この種の本を読み漁っている。老前整理、生前整理、遺品整理とやさしく述べられている。
  • ★題名にひかれ購入、読んだら片づけもの頑張ろうと思えました。
  • もっとレビューを読む!>>

profile

坂岡洋子さん

坂岡洋子さん
くらしかる代表・老全整理コンサルタント。インテリアコーディネーターとして長年、住まいや生活家電のデザインなどに携わり、バリアフリーの必要性を感じてケアマネージャー資格を取得。在宅介護の現場でモノが多すぎることを実感し、中高年の「暮らしを軽くする」サポートを目的として株式会社くらしかる設立。人生の節目を迎えたときに、頭とモノを整理する「老前整理」を提唱し、講座などで普及に努めている。

関連図書

『老前整理』

老前整理
著書:坂岡洋子
出版社:実業之日本社
価格:1,260円(税込)
チラよみ立ちよみする!
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著者インタビュー

多くの方の”くらしを軽くする”坂岡先生にインタビュー!
インテリアコーディネーター、ケアマネージャーを経て、老前整理に思うこと。

-- 「老前整理」を拝読して、いっそうその言葉の深さを感じました。いろいろなメディアでも紹介されていますし、先生ご自身でその注目度の高さを実感されることはありませんか?

(坂岡先生)
ありがとうございます。「老前整理」がそれほど浸透しているとは思わないのですが、最近「老い」に関する本がたくさん出版されていますので、皆さん気にしておられることとして注目が集まってきているのかなと思います。

-- 「老前整理」が紹介され始めてから、人生論もあわせて「老い」に関する方法論や実践書が多くなった気がします。

(坂岡先生)
「老前整理」も人生50年の時代だったら、そう注目されなかったでしょうし、そういう考え自体生まれなかったかもしれません。人生80年と言われる現代、現役引退後の人生をどう過ごすかということが切実に考えられるようになってきました。そうして身の回りを見まわした時、モノがあふれかえっていて処分できず戸惑っている、という方が多いことに気づきました。皆さん、気がついたらこうなっていたという感じだったのですが、「老前整理」の意味を知ると「そうそう」と共感してくださり、自分1人が悩んでいるのではなかった、ほっとした、とおっしゃいます。

-- あらゆる不安とその解決策が「老前整理」という言葉に凝縮されていたんでしょうね。書籍の中で「遺品整理」との違いを書いておられましたが、「遺品整理」が「老前整理」のきっかけとなる場合もあるとか。

(坂岡先生)
「遺品整理」は残された方々に影響してきます。ご家族の「遺品整理」を経験された方は皆さん「自分の子供にこのような思いをさせたくない」と「老前整理」を意識するようですね。それだけ、時間や体力を使う以上に精神面での心労が大きいのだと思います。辛い、悲しい、故人のプライバシーを侵している罪悪感などからでしょう。さらに故人との関係、思いを整理する行為なので、始めるまで時間がかかります。先日も、6年前に亡くなられた奥様の「遺品整理」がつらくてできないという男性から、メールでのご相談がありました。この「思い」に関しては他人がどうすることもできませんが、私が言えることは、忘れるのではなく、思い出を大切にしながらも区切りをつけるということが必要ということです。

-- 自分が納得して行動に移すことができれば、よりすっきりしますよね。

(坂岡先生)
「老前整理」を経験された方からも、そのような感想をいただいています。「空間ができ、気分がすっきりした」「どこに何があるのかわかった」「今後の人生の見通しを考えられるようになった」などです。「片付けないといけない」というプレッシャーからの解放も大きいようですね。

-- 「老前整理」は取捨選択が肝ですが、たとえば新たに購入するものの取捨選択ポイントはありますか。

(坂岡先生)
まず買うときは、今後使うものかというのを考えます。決して「安いから」という理由では買わない(苦笑)。ただ、人間は誰しも欲がありますから、どのあたりで折り合いをつけるかですよね。1つの方法として、悩んだらやめておきます。本当に欲しいと思えば悩まないと思うので。

-- 私の母も普段からそう言っています。74歳なのですが、私よりも整頓上手で考え方もシンプルです。「老前整理」の必要はないかもしれません。

(坂岡先生)
整理整頓が上手な方は、たぶん、片付いているのが当たり前で、整理や片付け術が話題になること自体、不思議に思われていると思います。例えば、バッグからモノを出す際にわかりますよね。ええと、あれはどこに…と探している人と、パッと物が取り出せる人。また、持ち物が少ない時代は、それほど問題なかったのでしょうが、今のようにたくさんのモノを持つようになるとその差が余計大きくなるのではないでしょうか。

-- 「何がどこにあるか」バッグの中はわかっても、部屋になるとちょっとあやしくなります(苦笑)。先生は、インテリアコーディネーターとして30年の実績があり、介護の資格もお持ちの上に、カラーアナリストでもあるんですね。ピンク色の装丁は先生が決められたのでしょうか。

(坂岡先生)
ピンク色はデザイナーの方のご提案です。何色かの中から私が選びました。ちなみにこの色は「日本の伝統色」で秋桜(コスモス)色です。春のさくらではなく、「秋のさくら」というところがミソです。自己満足ですが。

-- 書籍内の「これからの生活を色であらわしてみましょう」の個所で選ぶ色によって潜在意識が見えるとあります。この秋桜色に心理的な意味合いはありますか?

『老前整理』という言葉を、必要以上にデリケートに受け止める方も。

多くの方が気楽に考えられるように、と坂岡先生はおっしゃっています。

(坂岡先生)
この色はネガティブなイメージが少ない色です。色彩心理の象徴語では、赤なら情熱―危険、黄は明朗―不安(注意)と、物事に裏表があるように、色にはプラスマイナス両方の意味があります。しかしピンクにはそのマイナスの意味がほとんどなく、若返りの色ともされています。書き始めるときりがないのですが、このようにあれこれ理屈を並べても、色はそれを見てどう感じるか、好き嫌いで一瞬のうちに判断されるので難しく、奥が深いです。

-- そういった色彩心理の面でも恩師の秋田宗平先生のエピソードは、印象深い部分でした。本当に自分にとって大切なモノがわかっていらしていた秋田宗平先生が、切望したのは『脂肪の塊』とありました。最後の質問ですが、坂岡先生のバイブルというか、ずっと大切に感じている書籍があれば教えてください。

(坂岡先生)
小説は、その時々にお気に入りの作家の本を読みます。何年かに1回くらい読み返すのは、おおいみつる『ヨーガに生きる』で、中村天風の若い頃の話ですね。

-- 無駄なモノを取り去るヨガの精神は『老前整理』にも通ずるものがありそうですね。


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