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MINMIさんインタビュー HOW TO BE A MOTHER

アーティストとして精力的に活動する一方で、自身の出産体験をつづった絵本『キセキ』で、出産を控える多くの女性にエールを送ったMINMIさんの新刊が発売中。2人目の子どもを妊娠していた時期を写真とエッセイで振り返る内容や、妊娠中の女性たちに向けたアドバイスの数々が評判に。MINMIさんに、本書に対する思いを聞いてみました。

プロフィール

MINMI(ミンミ)さん
大阪府出身。シンガーソングライター。2002年にデビューし、現在までに5枚のアルバムをリリース。自身のプロデュースの他、アーティストへのトラック提供なども手掛ける。ジャマイカやトリニダード・トバゴなど、海外でも高い評価を得ていることで有名。近年は大型野外フェス「FREEDOM」の主催も行なっている。私生活では3児のママ。ファッションリーダーとしても知られ各方面から人気を集める。2010年には、出産体験をテーマにした絵本『キセキ』(光文社)を刊行。

インタビュー

■自分の経験が誰かの役に立つことを祈って本を作りました

−−『HOW TO BE A MOTHER』を通じて、MINMIさんがもっとも伝えたかったことはなんですか?
MINMIさん 伝えたかったのは“出産は辛いことではなく、楽しみなことにするためにできること”っていうこと。妊娠・出産の乗り越え方って学校では教えてくれないし、いろんな人から「お産は痛いよ」とか「母親になるって大変だよ」って聞かされるばかりで、いきなり本番がやってくるんですね。出産前に何冊か本を読んだんですけど、具体的な方法に出会えなくて……。そこで、妊娠中の心の持ちようや、体の変化との付き合い方などをテーマに「自分の感じたことを本にしてみよう」って思ったんです。
−−3人のお子さんもママでもあるMINMIさんの経験が詰まった一冊ですよね。
MINMIさん 『HOW TO BE A MOTHER』で紹介しているのは、この夏3歳になった次男の妊娠期間中の様子です。当初は、次男の出産直後に出版するつもりで準備していたんですけど、3人目を妊娠したので先送りにさせてもらいました。3人目を産んだ経験も加わわり、いっそう濃い内容にできた気がします。
−−『HOW TO BE A MOTHER』は写真とエッセイを軸に構成されていますが、この本が生まれたきっかけを教えてください。
MINMIさん 2人目の妊娠がわかった際に「記録や写真を残していこう」って話になったんです。素材をどう使うかは決めていませんでしたが、何かしらの形で表現したいなって思ったので。そこから企画がスタートして、『HOW TO BE A MOTHER』が生まれました。
−−本の中では、授乳回数やお子さんのトイレの回数なども載っています。そうした記録を残すのは大変だったのではないですか?
MINMIさん 「いつかこの記録が誰かの役に立つはず!」っていう思いでがんばりました。産んだ直後は自分で記録できないので、スタッフたちにも協力してもらって。それが本になるとは思っていない人には「細かいなぁ〜」って思われてたかもしれないです(笑)。
−−前作となる絵本『キセキ』も、妊娠・出産がテーマでした。今作『HOW TO BE A MOTHER』との違いについて、MINMIさんはどうお考えですか?
MINMIさん 根本的には同じなんです。ただ、『キセキ』は出産直前の女性向けに描きましたが、『HOW TO〜』は妊娠初期から出産日までにのことを全部詰め込みました。見せ方は違いますけど、どちらも気負わずにやらせてもらえたのはありがたかったです。
−−相当な枚数の写真が掲載されていますが、何枚くらい撮影されたのでしょうか?
MINMIさん 数えきれません(笑)。プリントアウトすると相当な量になってしまいます。
−−とはいえ、カメラがあるからには、メイクやファッションなどには気を遣ったのでは?
MINMIさん そうですね。でも、私にとってはそれがプラスでした。おしゃれをすることによってポジティブになれたんです。実は、1人目を妊娠したときは、仕事もせず、外にも出なかったので不安が募ることが多かったので、2人目のときは“何ごとも積極的にやろう”と思っていました。妊娠しているときのおしゃれは本当にオススメです!
−−ちなみに、一番気に入っている写真は?
MINMIさん 1枚を選ぶのは難しいんですけど、エピローグの部分の子どもたちの写真はイイですよね。特に121ページの兄弟で写っているのは好きです。「妊娠、出産を経てこうなった」っていう感じで。産むことも、育てることも簡単ではないけど、「必ず“良かった”って思える日が来るよ」っていうメッセージにもなっているので。
−−そう考えると本書は、フォト&エッセイでありながら“子どもが生まれて、兄弟ができて、育っていき……“という、ストーリー性もありますね。
MINMIさん そうなんです。本を作っている過程で“兄弟”というキーワードもテーマとして浮かんできました。『HOW TO BE A MOTHER』を通じて、2人目、3人目を考えている女性の背中を押せたらいいなっていう思いもありますね。

■母親になったことでシンガーとしてもパワーアップできた気がします

−−MINMIさんの本業はシンガーソングライターですが、本を書くことと音楽とでは、どのような違いを感じますか?
MINMIさん 音楽は感情にダイレクトに伝わるので、作品を聞いたときの感動を言葉にできないことが多いですよね。それが音楽の良さでもあるんですけど。一方、本は「なぜ勇気がでるのか」とか「どうやったら安心できるか」を具体的に説明できる。写真でも伝えられますし。
−−本を出したことで、MINMIさんの生活に変化はありましたか?
MINMIさん 『キセキ』を出してからは、ほぼ毎日のようにいろんな人から「産みました」っていう報告のメールが来るようになりました。「本のおかげで前向きに過ごせました」とか言われると、「本を出して良かったー」って思います。実は「あの曲よかったです!」っていう反響よりも多い(笑)。やっぱり、それくらい妊娠・出産が女性にとっての一大事だっていうことなんですよね。
−−2010年に4thアルバム「MOTHER」をリリースされていますが、妊娠・出産を経験し、母親になったことで音楽への取り組み方も変わったのでしょうか?
MINMIさん ママだからこその不安や葛藤だけでなく、ママになった喜びも音楽で表現できるようになったことは大きいですね。それに、母親になったことで人として成長もできた気がしているので、子どもをテーマにしていない曲を書いているときも、自分が前よりパワーアップしていると感じることがあります。ステージングに関しては、最近は「前よりやわらかくなった」って言われますね。自分ではわからないんですけど。
−−「やわらかくなった」と言われることについて、何か理由はありそうですか?
MINMIさん 2006年に出した3rdアルバムのタイトルが「Natural」だったんですけど、当時は“等身大でありたい”というのが自分自身の目標でした。母親になったことで、根性がついたというか、等身大で生きていく勇気が自然に身についたのかも。
−−今年7月に5thアルバム「I LOVE」が発売されました。その中にも母としての思いが詰まっているのでしょうか?
MINMIさん タイトルは“誰かを愛す”という意味だけでなく、“自分を愛す”っていう「LOVE MYSELF」でもあるんです。子どもを産んで、ものすごい愛情を注ぐようになっていくなかで、ふと「これほどの気持ちで自分を愛したことってあったかな?」って考えるようになったんです。それで“自分を大切にしようよ”ってメッセージを発信したくなって、アルバムに思いを込めました。
−−母親になったからこそ「I LOVE」「LOVE MYSELF」というメッセージにたどりついたんですね! さて、11月には全国ツアーが始まりますが、現在の心境は?
MINMIさん とにかくワクワクしています! ブログでツアー中の企画を募集したら、すごいたくさんのアイデアが集まってきたんです。いろんなことをやりたいですよね。確実に楽しいツアーになりそうです。
−−今回、お話を聞かせていただいて、アーティストであり母親でもあるMINMIさんの“いま”がとてもよくわかりました。最後に改めまして『HOW TO BE A MOTHER』を手に取る読者の方にメッセージを!
MINMIさん これからママになる人、ママになった人、ぜひ一緒に“ママになる感動”を分かち合いましょう!
−−ありがとうございました。
(取材後記)
取材の中で、MINMIさんが3人のお子さんの近況を聞かせてくれました。現在1歳の一番下の子は歌に興味津々。「さくら〜♪」の「ら〜」だけ、「好き〜♪」の「き〜」だけなど、フレーズの語尾だけ歌えるようになってきたそう。次男くんは、この夏にフェスを体験し、オーディエンスがタオルを振り回すのを目撃。その真似をしてタオルを振り回すことに夢中。もうすぐ6歳の長男くんは、MINMIさんが主催したフェス「FREEDOM」の影響を受け、「ご飯を食べなさい」「もう寝なさい」と声をかけると「俺、全然自由じゃねーよ〜」と叫ぶのだとか。子どものことを語るMINMIさんの表情は、とってもキラキラしていました。
取材・文/澤井一


MINMI『HOW TO BE A MOTHER』
MINMI『HOW TO BE A MOTHER』

内容紹介
“MINMIさんの妊娠期間を追ったフォト&エッセイ
出産を控える女性を勇気づけるアドバイスが満載。

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