トップ > >特集 >著者インタビュー >高橋大輔さん

楽天ブックス 著者インタビュー

  • バックナンバー
  • 最新号

「それでも前を向くために」の著者高橋大輔さんインタビュー

パワフルで艶のあるスケートを持ち味として、男子フィギュアスケート界を牽引してきた高橋大輔。4年前の初の自著『be SOUL』以降もシーズンの記録や知られざる素顔を追ったこれまでのシリーズは、高橋の唯一の公式本として好評を得てきた。5弾目となる『それでも前を向くためにbe SOUL2』は2年半ぶりの刊行として注目を集めている。ソチ五輪を目指す決心をしてからの歳月における、苦脳の本音や秘話、競技の緊張感の裏にある人間味あふれる素顔が詰まったこの本について、話を伺った。

今週の本はこちら

■それでも前を向くために be SOUL 2
■それでも前を向くために be SOUL 2
挑み続けるアスリート高橋大輔。その前進力に隠された、知られざる側面が語られた渾身の1冊!
1,895円(税込)
ご購入はコチラ

注目の本

■Be soul
■Be soul
人間・高橋大輔のアスリートとしてのドラマを、本人の肉声で綴ったエッセイとオフショット写真でお届けする、初のパーソナルブック!
1,680円(税込)
ご購入はコチラ
■SOUL Up Exhibition
■SOUL Up Exhibition
人間・高橋大輔の素顔の魅力があふれる2010-2011シーズンのスピンオフ編。お弁当づくりやプライベートの過ごし方など舞台裏にとことん密着。
1,785円(税込)
ご購入はコチラ
⇒フィギュア本をもっと探す

おすすめ特集

スペシャルプライスセール
半額のバーゲン本を大量掲載!お得です!
楽天文芸倶楽部
最新からイチオシの小説まで、文芸好きの方はこちらをチェック
付録付きブランドムック特集
最新の付録付きムック・雑誌はこちらでチェック!

プロフィール

高橋大輔(たかはしだいすけ)さん
1986年3月16日生まれ。岡山県倉敷市出身。関西大学大学院所属。8歳からフィギュアスケートを始める。世界ジュニア選手権で日本男子として初めて優勝以来、日本男子としての快挙を続ける。2010年バンクーバーオリンピック銅メダル、同年世界選手権優勝、2012年GPファイナル優勝は日本男子フィギュア初。著書に『be SOUL』『200days バンクーバーまでの闘い』『SOUL Up』『SOUL Up Exhibition』がある。

インタビュー

■弱みや葛藤もありのままに書いています

−−4年前の第一作『be SOUL』から『SOUL Up』まで4作の著書がありますが、5作目となる本書は高橋さんにとってどのような位置づけで、これまでとどのような違いがあるのでしょうか?
高橋さん 一作目『be SOUL』はバンクーバーオリンピックに向けての自己紹介のようなもので、その後はシーズンを追った記録でした。今回は2年半ぶりなので、ソチオリンピックを目指す過程でどう自分と向き合い、どんなことを考えたのかという内容になっています。
−−その2年半の間に試合をとおして、より自分のことを深く追求されたことが伝わりますが、特に興味深い内容があります。「緊張や不安は払拭しない」のは昔からの高橋さんのスタイルですか?
高橋さん 僕は元々緊張しやすくて不安を感じやすいタイプ。何かセオリーを身につけようとしたこともありましたが、「形だけ」何かしてゴマかそうとしても結局は解消できないものなので、緊張も不安もあって当たり前だと思うことにしました。でもそれだけではダメ。そう思えるためにやるべき必要なことが沢山あります。
−−意外な内容もありますが、「表現しようとしない」のは、何故なのでしょうか?
高橋さん 僕は何でも押しつけがましいのが好きではありません。自分の演技のイメージや良し悪しは他の人が見て感じてくれるものだと思っているので、自らこうだ!こう見てほしい!と意識するのは自己満足になってしまうと思うからです。
−−「競技者より人として」という内容もありますが、大事にされていることは何ですか?
高橋さん 本来の僕は人と競争するガツガツした闘争心を持つのが苦手で、競技者としてはそれが弱みでもあります。でもスケーターの前に人間・高橋としての心が無理をしない、強がらないあり方も大事にしたいと思うようになりました。そこに至る葛藤などもありのままに書いています。
−−本書では詳しく触れられているようですが、今季のフリープログラム『ビートルズ・メドレー』、この曲を選んだ理由、ご自分にとって新たな試みや印象はどのようなものですか?
高橋さん 振付師のローリー・ニコル氏からの提案です。僕にはすごく意外な選曲でしたが、聴いた瞬間に気に入りました。僕自身は戦略的な狙いや意図は考えませんが、オリンピックシーズンは、皆が知っていて感動的で希望がある曲にしたい、ということはずっと思っていたので、それにもピッタリだと思えたことも決め手です。プログラムは毎回どんなものでも難しいのですが、間の取り方などがこれまでと違って新鮮です。メドレーで曲の表情が様々に変化するので、それが難しいだけに、やりがいも感じています。ジャンプにばかり注目がいきがちですが、作品としていいものに仕上げたい、と僕自身は思っています。

■どんな結果でも自分の糧にしたい

−−フィギュアスケートへの向きあい方でご自身が変わったと思われることはありますか?
高橋さん 相変わらずだなと思うところばかりで、自分自身では変化はよくわかりません(笑)。ただスケートの奥深さと難しさを年々感じるようになっています。又、自分が気持ちよく試合に臨むにはどうしたらいいのかは、少しだけわかってきたかもしれません。そのエピソードや考えも今回は書かせて頂きました。
−−高橋さんが目指すフィギュアとはどんなものですか?
高橋さん 観客や会場全体と一体になりたい、という思いだけです。僕は理想やこだわりは持っていないので、目指すものがどんなものか具体的なイメージはありません。ただ自分の演技には納得も満足もしたことはなく、毎回どこかに不足を感じています。多分、一生満足はしないと思います。
−−高橋さんのこれまでのご活躍が、今の男子フィギュアの盛り上がりを作ってきました。本書でも触れていますが、高橋さん自身は男子フィギュアの今の状況、そして未来についてどう思われていますか?
高橋さん 女子と同じいい成績を取っても男子はニュースで扱ってもらえない、ということが僕にとって悔しさでもありました。ようやく最近は男子も取り上げて頂けるようになり、フィギュアをやっている男性に対しても、驚かれる反応は前に比べたら減ってきました。それでもまだまだ「フィギュアは女子のスポーツ」というイメージは強いので、男子のフィギュアだってカッコいいんだ、ということを少しでも伝えていけたらと思っています。
−−媒体が楽天ブックスですので、お尋ねします。お好きな本や映画などはありますか?
高橋さん 合宿や遠征には本を数冊持って行きます。東野圭吾さんのミステリー小説などが好きです。家ではよく映画やドラマのDVDを見ますが、その世界観に没頭できる時間は好きですね。宮崎駿監督のアニメをよく見ます。
−−ソチオリンピックに向けてはどのような思いですか?
高橋さん まずはオリンピックに行けるかどうかが非常に厳しい現状で、4年前よりも確実に厳しさは増しています。オリンピックは特別な場所ではありますが、僕としては特別意識は持たずに、気負わず淡々と毎日を過ごしていきたいと思います。それまでの過程は全て自分の糧になると思いますし、どのような結果になろうと、自分の人生の再スタートになると思っています。
−−本という形で言葉を発することについてどう感じていますか? 読者のみなさんへ一言お願いします。
高橋さん テレビや新聞の報道では、瞬間的な限られた言葉になってしまい、僕は器用ではないので、そのような場でうまく話すことが苦手です。その点、本はそのときの本音や裏話も、思う存分伝えることができますし、スケートのことだけでなく、競技をとおして僕という人間を知って頂く機会になればと思います。アスリートだからといって特別ではなく、僕は失敗ばかりでダメ出しの毎日なので、エラそうなことは一つも言えませんが、僕の失敗をとおして、自分もこんな風に考えてみようかな、とか共感して頂けるところがあったら嬉しいです。
text/Naoko Kashiwagi
photo/Shinichi Watanabe


高橋大輔「それでも前を向くために」
■高橋大輔「それでも前をむくために be SOUL2」

内容紹介
挑み続けるアスリート高橋大輔。
その前進力に隠された、知られざる
側面が語られた渾身の1冊!

ご購入はコチラ

このページの先頭へ