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ああちゃん、ビリギャルさんインタビュー「『ダメ親と呼ばれても 学年ビリの3人の子を信じて どん底家族を再生させた母の話』」

 奇跡の実話ベストセラーにして2015年5月に有村架純さん主演の映画が公開されるなど、話題沸騰中の坪田信貴著『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』。その主人公・ビリギャルの母=ああちゃんと、ビリギャルことさやかさんが、夫婦と家族が再生していく汗と涙と笑いの日々を綴った『ダメ親と呼ばれても 学年ビリの3人の子を信じて どん底家族を再生させた母の話』 が発売されました。崩壊寸前だった家庭でなぜ、学年ビリの子どもたちが慶應や上智に受かる奇跡は起きたのか?お2人にお話を伺いました。

プロフィール

ああちゃん(橘こころ)さん
ビリギャルさやかの母親。1964年生まれ、大阪府出身、名古屋市在住。自身の幼少期の辛い経験により、独自の熱い子育て論を持つ。1987年に結婚した名古屋出身の夫とは、価値観の相違から不仲の時代が長く、家庭内は冷えきっていた。意地になった夫から生活費もほとんどもらえず、その間、パートをしながら、ずっとひとりで子育てをしてきた時期も。

さやか(ビリギャル/小林さやか)さん
『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』(坪田信貴・著)の主人公=ビリギャル。1988年生まれ、名古屋市出身、東京都在住。高2の夏に小4レベル、全国模試で偏差値30の学力しかなく、教師に「人間のクズ」と呼ばれたことも。その後、1年で偏差値を40 上げ、複数の難関大学、慶應義塾大学に現役で合格。2014年に結婚。

インタビュー

■ ほめる子育てを始めて、私も子どもも一気に変わりました(ああちゃん)

--カリスマ教育者の坪田信貴さんが書かれた『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』(以下、『ビリギャル』)。その当事者でもあるお2人が、この本=『ビリママ』を出しそうと思ったのはなぜですか。
さやかさん 『ビリギャル』が出版されてから、「ビリギャルを育てたお母さんがすごいね、どんな子育てをしたの?」という声をたくさん頂いて。そうした反響に応えたいという気持ちから、母と共著の形でこの本をまとめました。だからこれは、『ビリギャル』の読者の方たちに生んで頂いた本だと思っています。
--ああちゃんの子育ては「学歴にも名声にも意味がない…だから子どもに大人の理想は押し付けない」「叱らない、しつけない」など、従来の子育て論とは違う視点にハッとさせられます。特に“ほめる”をとても大事にされていますね。
ああちゃん そうですね。でも、最初からそれができたわけではないんですよ。我が家にはさやかの下に弟と妹がいますが、姉妹に乱暴をする弟に対して私はいつも叱ってばかりでした。欠点を直して欲しいのに全然言うことを聞かなくて、怒り方がエスカレートしてますます悪くなって、この子は本当に悪い子なのでは?と悩みました。そうなって初めて「これは自分が招いた結果なのだ」と息子に気付かされたんです。悩んでいた頃は育児書に頼ったり、人に聞いたりもしたけれど、どれも上手くいきませんでした。やっぱり子育てはやってみて、結果から学ぶことなので。それを機に、どんどんいいところを見つけてほめる子育てに変えた途端、私も子ども達もすごく楽しくなって。結果が出始めた上に、あんなに苦しかった子育てが、幸せに感じられたのは驚きでした。
--まさに大変革ですね。
ああちゃん 本当に。この本に書いた通り、私は自分が辛い子ども時代を過ごしたので、子どもたちにとにかく幸せになって欲しかったんです。そのための子育てをするつもりでした。失敗はしましたが、その思いがぶれることはなかったです。

■ ギャル時代がなかったら、慶應を目指そうとは思わなかった(さやかさん)

--『ビリママ』『ビリギャル』の2冊を通して感じるのは、さやかさんの素直さと前向きさです。それはやはり、ほめられて育ったからでしょうか。
さやかさん そう思いますね。私は中高と大学までエスカレータ式の学校に通っていましたが、ああちゃんから「大学に行かなくてもいいし、さやちゃんがワクワクすることをやって、笑って帰ってきてくれればいいの」といつも言われていたので、その言葉に甘えて遊んでいたんですよね(笑)。
--今、ギャル時代を振り返って思うこととは?
さやかさん  とにかく楽しかったですね。私にはなぜか他校の友だちが多く、だから人と人をつないだりしながら、みんなで遊ぶのが楽しくて。といってもカラオケに行ったり、プリクラを撮りまくったり、何もない芝生の広場でしゃべっているぐらいなのですが(笑)。そうやって人の輪が広がっていくのが嬉しかったんです。だから、もっと人のつながりを、世界を広げたいと思っていました。そんな時に、ああちゃんの勧めで面談に行った塾で坪田先生に出会って。「もっと面白い人に出会えるし、もっと広い世界があるから、慶應に君は行ったほうがいいよ」と言われて、「そうなんだ!」と勉強するモチベーションが生まれたんです。坪田先生は最初から、私の興味がどこにあるかを見抜いていたんですよね。
--そもそも、さやかさんが学年でビリになるほど勉強に興味がなくなったわけとは?
さやかさん ああちゃんから「勉強しなさい」とも言われたことがなく、それをいいことにさぼり続けた結果、高2で小4の学力になって(苦笑)。そこで「ヤバい、勉強しよう」と思っても基礎がないから続かない。学校の先生は私が分からない段階からつき合ってはくれないので、やらないままでいたら、勉強がますます嫌いになりました。でも、坪田先生は違ったんですよね。3時間話を聞いていられたのは初めてでしたし、とにかく話が面白くて、新しいことを知るのが楽しくてたまらなくって。だから塾で聞いたことは全部ああちゃんに話して、それがアウトプット=良い復習になることも教えてもらいました。
初めて坪田先生と出会った日に「慶應を目指そう」という話が出て、家に帰ってああちゃんに「私、慶應に行く」と言ったんです。普通だったら「何を言ってるの」とか言うと思うのに、ああちゃんは「いいね、さやちゃん、慶應に行きたいんだ、うん、行けるよきっと!」と言う返事でした。
--ギャルになっても、ああちゃんはさやかさんを信じ続けていたのですね。
ああちゃん  確かに学校をさぼっていたので、学校の先生には目をつけられるわけですが…私から見たら、ギャル時代は気力に溢れていたし、他の子たちも本当に悪い子はひとりもいなかったんです。お互いに思い合っていたし、裏切るような子がいるとみんなで「それは違うよ」と、人間関係について学んでいるのがすごく分かりました。だから、外見はギャルでしたけれど(笑)、娘のことは安心して信頼して、頼もしいなと思って見守っていました。とはいえ、なかなかそういう親が、周りに理解されないのも事実ですね。
さやかさん  ただ、中3の時は私が一番荒れていて、煙草を吸って無期停学になって。あの時期はああちゃんとも話しませんでした。でも、学校に親子で呼び出された時でさえ、私を怒るのではなく、先生に向かって「うちの子は確かに悪いことをしたけれど、本当はこんなにいい子なんです」と必死で訴える母の姿を見て、勝手に改心したんです。その後は、自分の部屋で一人漫画の『スラムダンク』を泣いて読みながら、ひたすら反省しました。
ああちゃん  その頃は、まさに反抗期だったので、私にも言いにくいことがあるのかなと思って、先生に呼び出されたときは、自分の娘への気持ちを伝えるチャンスだと思ったんです。
--なるほど。そこからお2人が受験に邁進する汗と涙と笑いの日々は、『ビリギャル』『ビリママ』にぎっしり詰まっていますね。見事慶應大学に合格したさやかさんは、すでに社会人ですね。
さやかさん  大学卒業後、私は人が好きなのでウェディングプランニング会社に入り、今はフリーでプランニングの仕事をしています。去年、結婚をしたので、今は旦那さんを支えたいなと…と言いつつ、結構、自由に生活していますね(笑)。
--映画版『ビリギャル』では、スタッフとして参加されたとか?
さやかさん  方言指導で参加させて頂きました。裏方に徹して映画作りに関わらせてもらって、「やっぱり自分は物を作ること、人と関わることが好きなんだな」と再認識しましたね。映画は編集途中段階のものを一度見ましたが、主役の有村架純さんが可愛いですし、すごく面白かったです。
--ああちゃん役は、今注目の女優・吉田羊さんですね。
ああちゃん  羊さんは、役作りのために名古屋まで私に会いに来て下さったんですよ。
さやかさん  撮影中も「ああちゃんの口癖を教えて」などといろいろ質問して下さって。ああちゃんそのものを演じて下さっている感じで、私は完成した映画を見たら、きっと嗚咽すると思います。
--映画も楽しみです! 最後に『ビリママ』をどんな風に読んで欲しいですか。
ああちゃん  私自身、子育てを始めた当初は、叱っては自責の念にとらわれる日々で、とても苦しい思いをしたので、同じような思いをされている方のお役に立てたらという思いから、夫婦の不和の問題なども含めて、あえて赤裸々に書きました。立派な子育て書ではなく、自分失敗談をまとめたものですが、こんなにひどい状況だった家族や夫婦でも、失敗から再生できたのだなと、この本を読んで少しでも楽な気持ちになって頂けたらと願っています。
さやかさん  『ビリママ』を読んで、私自身、苦労を重ねてきた母の人生を初めて知りました。母の子育てを100%真似しなくても、ちょっと意識して頂けたら、何かが変わると信じています。そして、いつか自分が母親になったら、私もぜひ真似したいですね。

【取材】 宇田夏苗

今週の本はこちら!!

『ダメ親と呼ばれても 学年ビリの3人の子を信じて どん底家族を再生させた母の話』

内容紹介
 偏差値30から慶應義塾大学に現役合格した姉(さやか)、父親のスパルタ教育のせいで思春期に自暴自棄になってから立ち直った弟(長男)、不登校状態から上智大学に合格した妹などーーいま話題のビリギャル家族のすべてがわかる、何度も泣ける、本当にあった物語。

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