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内田春菊さんインタビュー「おやこレシピ」

出産・子育てマンガ『私たちは繁殖している』でおなじみの内田春菊さんが、実生活をもとに描いたコミックエッセイ『おやこレシピ』を出版。道具がなくても、家にあるもので気軽にできて、子どもたちが喜ぶおやつとごはんのレシピが満載です。仕事が忙しくても「気付けば台所に立っている」という内田さんが語る手づくり、そして子育ての面白さとは?

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おやこレシピ
『私たちは繁殖している』でおなじみ、4人きょうだいと母の手作りライフまんが。道具がなくても、少ない材料でも、家で作れば、おいしい、たのしい。子どもと一緒に、なに食べよう?塩パン、カレー、アレルギーっ子のおやつ。家にあるもので手軽にできて、子どもがよろこぶレシピが満載!
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内田さんもお気に入りのなかしましほさんのレシピ
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私たちは繁殖している(14)
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内田春菊のライフワークともいえる大人気育児コミックエッセイ!娘‖膤悄息子中学受験、BFとの甲子園旅行、ネズミとの闘い…相変わらずあわただしい日々を綴ります。
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プロフィール

内田春菊(うちだ・しゅんぎく)さん
漫画家、小説家、俳優、歌手。1959年長崎県生まれ。1984年に漫画家デビュー。1994年『私たちは繁殖している』『ファザーファッカー』でBunkamuraドゥマゴ文学賞受賞。その他の作品に『南くんの恋人』『あなたも奔放な女と呼ばれよう』など。私生活では4人の子どもの母親(夫はいない)。

インタビュー

■ 子どもにとっては、料理も面白い物語なんです

-- 今日はご自宅に伺わせて頂きましたが、何やら甘い香りが…と思ったら、ケーキを焼かれていたのですね!
内田さん 子どもたちが「かぼちゃのシフォンが食べたい」と言うのでね。どうぞ召し上がっていって下さい。
-- ありがとうございます。正直、内田さんがここまで料理されるイメージがなかったのですが…。
内田さん よくそう言われます(笑)。この間もお芝居を観に行って、出演者の方にケーキを焼いて差し入れたら、「これ、内田さんが?!」と。私に4人の子どもがいることもご存知な方なんですけどね。でも、お菓子作りするって言うと大抵びっくりされますね。娘に「なぜだと思う?」と聞いたら、「見た目が悪人だから」と言われました。
-- 身内にしか言えない一言ですね(笑)。お子さんたちは現在、おいくつに?
内田さん 息子①が大学4年で就活中、娘①が大学1年、娘②が高校1年で、息子②が中2です。
-- 『おやこレシピ』に紹介されているのは、お子さんたちがもう少し小さい頃に作ったお料理やおやつだそうですね。
内田さん そうですね。お菓子作りを始めたのは2回目の妊娠中で、好きだったお酒が飲めなくなり、逆に興味がなかった甘いものが急に食べたくなったからなんです。でも、市販のものは私には過剰過ぎて。しかも当時は浅草に住んでいたので、近所は和菓子屋さんばかりだし、ケーキ屋さんがあっても古き良き時代のお菓子という感じで合わなくて…だったら甘さとか過剰なものを控えたお菓子を作ればいいじゃないかと思い立ち、にんじんケーキを焼いたのが始まりです。それから出産し、息子,諒心が付いた頃から一緒に作るのが楽しくなって、今に至りますね。
-- ご長男は大学にクッキーを焼いて行って女子に喜ばれているそうで…他の3人のお子さんもお料理やお菓子作りをよくされますね。
内田さん この材料を合わせるとこうなるとか、子どもって料理も“物語”としてとらえると面白くなるみたいです。息子,詫弔ず◆▲轡淵皀鵑苦手でしたが、りんごと合わせるとこうなるとか分かっていくうちに「ああ、いい匂い?」と言い出すようになって。子どもにかぎらず、人ってやっぱり物語で物事を理解するのでしょうね。たんにレシピだけならネットで見れば十分ですし。私がレシピ本を買うのも、その人の料理の中にある物語、哲学に惹かれるからだと思うんです。
-- そういう意味で、本書はまさに物語の宝庫ですね。給食で残ったパンの耳で作れるパンプティングといった、カンタンで気軽なレシピはもちろん、4人の子どもたちと母との楽しい手づくりライフの様子が伝わってきます。
内田さん でも、ここまで本格的にやらざるを得なくなったのは、3度目の夫が出て行ってからですね。夫じゃなくなってからも6年間、この家にいたのですが…。「自分がやるんだ」と腰が据わるまでは本当に失敗が多かった。自転車で買い物に行って家に帰ったら、荷台に入れたはずの豆腐がなく、探しに戻ったら道にポツンと置かれていたことも(苦笑)。
-- そんな時代もあったとは。内田さんはお菓子だけでなく、出汁やタレなども市販のものを買いませんよね?
内田さん たぶん疑り深いのでしょうね。洋服も裏の縫製を見て、「この素材でこの値段か」と思ったりするので。
-- その上、スイカの種を乾かしてお茶にしたり、魚の骨は全部おせんべいにしたりと、何一つ無駄にしないことにも驚かされました。
内田さん 自分で考えて工夫して作るのが好きなんですよ。大根の皮をきんぴらにすると美味しいので取っておくけれど、子どもはきんぴらとかそんなに食べないし…と思ってぬか床に入れながら「ああ、たまには捨てないと」と思うこともあります(笑)。

■ 偏食があっても、どうにか子は育っていく

-- 本書には、実際に子どもたちに愛されているレシピも紹介されていますが、中でも「栗チップ」、ぜひ食べてみたいです。ただ作るのはかなり面倒では?
内田さん でも生栗が手に入る時期は限られているし、作れても1シーズンに数回ですよ。それに私は皮むきが好きなので。「この原稿を終わらせないといけないから、栗チップはできないなあ」と思いつつ、栗を買っちゃったりとか。栗チップは料理屋さんで突き出しとして出されたのがすごく美味しくて、真似して作ったんです。
-- レシピはどうやって考えるのですか。
内田さん お店で食べたものを参考にしたり、ネットで検索もしますよ。必ず検索ワードの最初に“簡単”と付けるんです。簡単ロースとビーフとか、それがコツですね。レシピ本も結構買います。最近はなかしましほさん、電子レンジパンに凝った時は、村上祥子先生の本を参考にしていました。余談ですが、先日「プレバト!!」という番組で料理研究家の土井善晴先生に盛りつけを褒めて頂き、とても嬉しかったです。
-- ブログ「内田春菊の基礎体温日記」を拝見しても内田さんの盛りつけ、本当に美味しそうです。毎日、たくさんお料理されますが、お子さんたちに「食べなさい」と言ったりしませんよね?
内田さん それは私が育った家での経験のせいかもしれないです。九州でまだ普通に納豆を食べない頃、親が納豆にかぶれて毎日食べさせられたりしたのがすごく辛かった。だから子どもたちに無理はさせないですね。とはいえ、息子②はものすごい偏食でさすがに心配しました。なんせ食べられる野菜がとうもろこしと枝豆、それに餃子だけなので。
-- この本にも、とうもろこしと枝豆とおかず+ごはんといった、個性的なお弁当の様子を描かれていますね。
内田さん 本当に好きなのはそれぐらい。あと卵焼きは食べるし自分でも作ります。いまだにかなりの偏食ですが、4人子どもがいるとそれぞれに食の好みが違います。それでもみんな育っているので、まあなんとかなるのかなと。そこは4人子どもがいることで、気持ち的に助かっているところですね。
4人の子どもたちの通った幼稚園や学校が、わりと料理を教えてくれるところだったので、それもありがたかったです。今では私が仕事で留守にする時は、京都にいる息子以外の3人でなんとか食事してくれています。「あれはどう作ればいい?」とよく聞かれるので、一応レシピは書いて置いてあるんですよ。(何冊もあるレシピノートを見せながら)これなんですけれど。
-- イラスト入りでコーヒーの入れ方から、お洗濯の仕方まで記されていて、まさに家族の歴史ですね。
内田さん ティーバック(お茶)のところにTバックのお尻のイラストを描いていたり、余計な歴史も入っていますが(笑)。それに私がキッチンにいて「何でもやってもらえるぞ」っていう時の、頼まれっぷりはすごいですよ。さあ片付けが終わって、お風呂に入って寝るぞーという時に、「かあちゃんなんか飲みたい」とかね。
-- そんなやりとりも含めて、内田さんはお子さんたちととてもいい距離感を保たれているなと感じます。
内田さん どうなんでしょうか…育児マンガって、子どもが大きくなると描くのをやめる方が多いですよね。子どもが読めるようになったからやめたという方もいて。それぞれの価値観だと思いますが、うちの子どもは私の作品は大概読んでいて、「ああこんなこともあったよね」とかよく笑っていますよね。あと「子どもとよくしゃべるね」とは言われます。考えてみれば、私も中学ぐらいから親と話をしなくなったので。
-- 内田さん親子の会話の一つのきっかけに、一緒に手づくりしたり食卓を囲む時間がある気がします。最後に、この本をどんな風に読んで欲しいですか。
内田さん レシピを参考するのはもちろん、いろんな方に読んで楽しんで読んで頂ける道筋を編集の方が作ってまとめて下さいました。ですから、自由に読んで使ってもらえたら嬉しいです。

【取材】 宇田夏苗

おやこレシピ
おやこレシピ

内容紹介
『私たちは繁殖している』でおなじみ、4人きょうだいと母の手作りライフまんが。道具がなくても、少ない材料でも、家で作れば、おいしい、たのしい。子どもと一緒に、なに食べよう?塩パン、カレー、アレルギーっ子のおやつ。家にあるもので手軽にできて、子どもがよろこぶレシピが満載!

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