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カール・ヨハン・フォルセン・エリーンさん×くわばたりえさんインタビュー「おやすみ、ロジャー」

「1時間以上かかっていた寝かしつけが10分になった!」など口コミが広がり、メディアでも話題沸騰中の『おやすみ、ロジャー 魔法のぐっすり絵本』。その驚異の効果とは――? このたび初来日した著者のカール=ヨハン・エリーンさんと、3児の子育て真っ最中のくわばたりえさんが対談。世界的ブームを巻き起こしている、うさぎのロジャーの物語に隠された秘密に迫ります。

プロフィール

カール=ヨハン・エリーン さん Carl-Johan Ehrlin
行動科学者。スウェーデンの大学でコミュニケーション学の講師を務める。心理学と行動科学の知識を生かして『おやすみ、ロジャー』を執筆し、2010年にスウェーデンで自費出版。2014年に英訳されると、あまりの効果の高さに口コミで話題になり、イギリスのアマゾン史上で初めて自費出版本として「総合ランキング1位」を記録。それを皮切りにアメリカ、カナダ、フランス、スペイン、イタリアなどでも次々と総合1位を獲得し、有力メディアが続々異例の特集を組み、一躍世界的ベストセラーに。今後、世界42言語への翻訳出版が決定している。
くわばたりえ さん
1976年大阪府出身。お笑いコンビ「クワバタオハラ」のボケ担当。2009年に結婚し、’10年10月に長男、’13年10月に次男、’15年6月に長女を出産。数々のテレビ出演、育児関連のイベントにゲストとして参加するほか、育児について率直に語り合う場として「メガネのママ友会」を定期的に開催し、ママたちとの交流を続けている。オフィシャルブログ「くわばたりえのやせる思い」も大人気。著書に『あなたが生まれてから』(マイナビ)、『くわばたりえの子育てバタバタやんっ! 』(日本文芸社)など。

インタビュー

■ 子どもが毎日『ロジャーを読んで!』と言うので驚いています(くわばた)

---- くわばたさんは毎晩、お子さんと『おやすみ、ロジャー』を読まれているそうですね。
くわばたさん うちは二男一女なんですけれど、一番下の8ヶ月の女の子を寝かせた後、5歳と2歳の男の子に読んでいます。これまでも寝る時に絵本の読み聞かせはしていたのですが、次々に「これを読んで」となって、結局5冊くらい読む羽目に(苦笑)。でも『おやすみ、ロジャー』を読み始めてから、この1冊だけで寝てくれるんです。なのでエリーンさんにお会いしたら、まず感謝を伝えたいと思っていました。本当にありがとうございます!
エリーンさん 私のほうこそ、日本のご家族のためにこの本が役立っていると伺って本当に嬉しいです。
くわばたさん 今や世界中で大ベストセラーになっているんですよね。最初からすべての子どもに効果があるように書かれたのですか?
エリーンさん 答えはイエスですね。国や文化を問わず、子どもの寝かしつけに悩んでいる方が多いと思い、親子のコミュニケーションを使って寝かしつけが上手くいく方法を考えました。子どもは「遊びたい」とか、すぐに他のことを思い出してしまって眠りに集中できないんです。ですから何度も繰り返して「寝なければいけないんだ」と感じてもらい、身体から力を抜かせてリラックスさせるといった手法を取っています。
くわばたさん すごく興味深いです。「もうくたくただ」とか「くったくた」という言葉がたくさん出てくるのも、そういう狙いからですか?
エリーンさん おっしゃる通りです。
くわばたさん まさか「くたくた」という言葉で眠くなるとは思わなかったのですが、効果があること驚いて。ただ、最初に「いますぐ眠る? それとも、お話の終わる頃に眠る?」と書いてあるじゃないですか。それを読むたびに長男が「俺は最後まで起きてる」と。
エリーンさん でも「寝るもんか!」と思うこともいいことなんですよ。それだけ寝ることを意識するわけですから。
くわばたさん 確かに。それにまあ、そう言っても結局、寝ちゃいますからね(笑)。【なまえ】と記されているところは、子どもの名前を入れて読むように指示されているのは、物語に入り込ませるのが目的でしょうか?
エリーンさん お子さんがうさぎのロジャーと一緒にストーリーをたどっていける良さがありますが、自分の名前が呼ばれると、かえって興奮してしまう子もいますよね?そうであれば名前は入れなくてもいいと思います。ご両親がお子さんのことを一番よくご存知なので、他にも遊びの部分を加えたり、いろんな使い方をして頂いていいんですよ。
くわばたさん そうなんですね!今や我が家の寝かしつけには欠かせない1冊になりましたけど、最初は「本当にそんなに効果があるの?」って半信半疑だったんです。でも本当に寝るし、「これを読んで!」と毎日子どもが持ってくることに一番驚いています。

■ これは「寝かしつけ」のためだけの本ではないんです(エリーン)

---- エリーンさんに伺いたいのですが、そもそもこの本のアイデアはそのように生まれたのですか?
エリーンさん ある日、車を運転した時に突然、この本の構想が全部浮かんできたんです。
くわばたさん ええっ!
エリーンさん 次々にアイデアが湧いてくるので車を止めて、助手席で寝ていた母を起こして「大変だ!」と言ったほどでした。そこで紙ナプキンに走り書きをして。「これまでの自分の経験やスキルを全部合わせた本が書ける!」と思った瞬間でした。でもそれまで子どもの本を書くなんて考えたことも、自分の周りに寝かしつけの悩みを言っていた人もいなかったんです。だから自分自身が一番ビックリしました。
くわばたさん アイデアが降ってきたんですね。もともとはどんなお仕事をされていたのですか?
エリーンさん スピーチのコーチングやコミュニケーションに関するコンサルティングです。以前からリーダーシップや自己啓発についての本は書いていて。人の手助けをするのがもともと好きなんですよ。その人が目標を達成したり、より良くなるために役立つことがしたくて、そういう仕事に就きましたが、本であればより多くの人を助けることができます。専業作家になった今は、それが本を書く上での原動力ですね。自分の本が国境や文化の壁を越えて広がっていたらいいなと思っていて、『おやすみ、ロジャー』でそれが実現できてとても嬉しいです。というのもアイデアが浮かんでから今日まで、9年半かかっているので。
くわばたさん そんなに!
エリーンさん 実際に書き上げるまで、3年半費やしました。なぜなら、寝かしつけに最も効果がある言葉をひとつひとつ、厳選していったからです。
くわばたさん 具体的にはどんなことをされたのですか?
エリーンさん スウェーデンの幼稚園や保育園でお昼寝の時間にどれくらい効果があるかを調べたりしました。そこで元気が良過ぎてなかなか寝ない男の子が、この本を読んだら一番に寝てしまったことも。他にも友人の子どもたちに読んだりしながら、試行錯誤を重ねて「効果がある!」と確信してようやく自費出版することにしたんです。
くわばたさん だからここまでの効果があるのでしょうね。長男は毎日この本を読みたがるのですが、それはお話が面白いのか、読んで心地良くなるのか正直、分からなくて…。
エリーンさん 世界各国の親御さんから、そうしたお話を聞くんですね。その理由を考えると、子どもたちは実は「寝たい」と思っていて、この本を読むとリラックスできるからではないかと。実際にロジャーの物語には専門家以外には分からないデリケートなテクニック、知識が何層にも織り込まれています。だから何度も読むうちに、子どもたちは「これを読めば寝れるんだ」と学ぶのだと思いますね。
くわばたさん そういうことだったんですね!
---- エリーンさんのもとに届いた読者からの反響で印象的だったものはありますか?
エリーンさん アメリカやイギリスから「睡眠薬も使ってみたけれど上手くいかなかった。でもロジャーのおかげですぐ寝るようになった」というメッセージを頂いた時は「小さな子に睡眠薬?!」とビックリしたのですが、そこでは一般的なことなんですね。
くわばたさん まさしく文化の違いですね。
エリーンさん あるいはご両親がすぐに問題を解決しようとしすぎる、といったこともあるかもしれません。
くわばたさん 耳が痛いです。私も子どもがなかなか寝ないと、最終的に「早く寝なさい!」って怒っていたので。そうなると逆に子どもはガチガチになってしまってダメなので、楽しい話をしようと思ってやると、今度はゲラゲラ笑いすぎて眠れなくなって。怒ってもあかん、笑わせてもあかんという悩みが、この本のおかげで無くなったんですよ。何より一緒に本を読むことで、親子でコミュニケーションが取れるのも、すごくいいなと思うんです。
エリーンさん 私にも2歳の息子がいますが、子どもが成長する過程にはいろいろなチャレンジがありますよね?トイレトレーニングも食事にしても、歯磨きとかね。
くわばたさん 子育ての悩みって、万国共通なんですねえ。
エリーンさん しかもと子どもはみんな個性が違いますから、誰にでも効果がある本を書くのは難しい。実は『おやすみ、ロジャー』は寝かしつけだけが目的の本ではないんです。読んでくれた子がリラックスする方法を学ぶとともに、自分を信じることを覚えて欲しいという願いを込めて、この本を書きました。

■ 寝かしつけに5時間かかっていた子が8分で寝るように!

くわばたさん 先ほど文化の違いの話が出ましたけど、日本の場合、育児の悩みで一番多いのが、パパが協力的ではないことなんです。
エリーンさん スウェーデンでは夫婦ともに子育てに参加するのが当たり前なので、日本でそういう問題があるとはあまり知らなかったのですが。そういうお悩みについて何か手助けになる本が書けるかもしれません。
くわばたさん ぜひお願いします。できれば小・中・高校生向けに、将来子育てを分担するパパになってくれるような本があったらいいなって。それから子どもが食事を残さず食べる、野菜も食べる本をぜひ書いて頂きたいです!
エリーンさん 私もそういう本が書けたらいいなと。他にも頭の中には、すでにたくさんのアイデアがあります。
くわばたさん ちなみにその中に、読めば必ず痩せる本はないですか?
エリーンさん それはなかった(笑)。早速リストに入れておきます。
くわばたさん 絶対に売れますよ!なんて、いろいろ要望ばかり言ってしまってすみません。
エリーンさん いえいえ、いろいろ伺えてありがたいですよ。
くわばたさん 『おやすみ、ロジャー』の話に戻ると、2歳の次男には文字が多い気がして…。
エリーンさん 英語から日本語に訳すと文字量が増えることもあり、確かに文字が多く見えますよね。でも8ヶ月のお子さんでも読んであげるうちに寝るようになったという声もあります。それからお腹にいた時からオーディオブックで聞かせていたら、生まれてからロジャーの話を聞けば寝る習慣付けができているので、すぐに寝るという赤ちゃんも。ですから読み始めるのに早いことはなく、この本のリズムに慣れて、気分が穏やかになるクセがつけば、小さなお子さんでも効果があるはずですよ。
くわばたさん そうか…私は先入観で2歳に早いだろうって思っていたんですね。
エリーンさん あと、生まれてこのかた睡眠障害で悩んでいたのが眠れるようになった方とか、ティーンエイジャーにも効果があったという事例もありますね。
くわばたさん 私も「子どもが寝ても最後まで読むように」と書かれているのに、すぐ寝ちゃうんですよね。
エリーンさん そういう場合は、お子さんがちゃんと眠りについたか確かめることだけはお忘れなく。傍を離れる時に「ママ〜!」と叫ばれて、また一から読み直すことになりますから(笑)。
くわばたさん 気をつけないと。いつも鼻息で確かめているんですけれど。
エリーンさん それなら間違いないですね。一つ思い出したのが、ある親御さんが「いつも5時間寝かしつけにかかってあらゆる方法を試した」と。でもこの本に出会い、絶対に効果があると信じて子どもに読んでみたら、最初の夜が2回半、2晩目が1回読み終えたところで寝て、1週間後には8分になったそうです。すごく喜んでいました。
くわばたさん それはすごい!うちの長男は今や1ページ目からあくびしてますし(笑)。本の帯に書いてあるように最初から10分で寝なくても、毎日読み続けるうちに寝るのが早くなるのは間違いないと思います。それにしてもご自身はこの本が、こんなふうに世界的なブームになると思っていましたか?
エリーンさん 必ず効果があると信じていたものの、ここまでになるとは想像していなかったですし、今こうして日本で取材を受けているのも正直、実感がないんですよ。私はごく普通の人間なので。息子と公園で遊んで庭いじりをするのが好きなね。
くわばたさん でもこれは100年、200年愛される本になると思うんです。
エリーンさん ありがとうございます。スウェーデンでは『ニルスのふしぎな旅』をはじめ、世界中で読み継がれている物語がたくさん生まれているので、『おやすみ、ロジャー』もいつかそんなふうになったら嬉しいですね。

【取材】 宇田夏苗

おやすみ、ロジャー
おやすみ、ロジャー

内容紹介
読むだけでお子さんがすぐ眠る、心理学的効果が実証済みのまったく新しい絵本!「子どもがなぜ寝たくない気持ちになるのか」を徹底的に考慮。自然に眠くなるよう「ここを強調して読み、ここであくびするように」などの細やかな指示が入っています。従来のいわゆる「おやすみ絵本」とは違ったコンセプトで、理論にもとづきお子さんをリラックスさせます。

注目の本はこちら!!

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