楽天ブックス 著者インタビュー

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2004年9月に発売された初めての著書『上司になったら覚える魔法のことば』がベストセラーとなった注目の女性起業家、秋田稲美さん。21歳で年収1000万円のトップセールスレディから一転、平凡なパートタイマー、パソコンインストラクターを経て、32歳で起業し、経営者として活躍しています。平凡なパートタイマーから経営者へと変われたのは、「言葉」と「メンター」のおかげだと言う秋田さんに、最新刊『メンターに出会えば道は開ける』のお話を中心にうかがいました。今いちばん元気な女性起業家の、元気の秘訣がわかるかも!?

プロフィール

秋田稲美さんさん (あきた・いねみ)
名古屋生まれ。 株式会社エ・ム・ズ 代表取締役。短大卒業後、生命保険会社に入社。21歳の若さで年収1000万円のトップセールスレディになり、全国最年少トレーナーに抜擢される。退社後、パソコンインストラクターに転身し、32歳で起業。現在は、コーチングを取り入れた社員研修やIT研修を行なうかたわら、NPO法人独立学校の理事として、起業をめざす人たちのサポートに力を入れている。

インタビュー

−−昨年9月に出た秋田さんの初めての著作『上司になったら覚える魔法のことば』が、楽天ブックスでもロングセラーになっていますね。読者からの反響はいかがですか。
秋田さんありがとうございます。お仕事は引退された60代の大先輩が、フセンをいっぱい貼った本を手に「この言葉がすごく響いたんですよ」とおっしゃってくださったり、「確実に娘との関係が変わったんですよ」と話してくださったビジネスマンの方もおられました。年頃の娘さんとの関係をどのように築いたらよいのか迷っていたときに、魔法の言葉を心がけてみたら、娘さんの方から近づいて来てくれるようになったそうなんです。人は自分の人生の中で自分がリーダーですよね。だから上司と部下の関係だけでなく、人とのかかわりの中で、人との関係をよくしたいという人にも、読んでいただければいいですね。
−−新刊の『メンターに出会えば道は開ける』を書かれたきっかけは、何ですか。
秋田さん10年前、私はパートタイムでレンタルショップの受付をしていました。その後、パソコンのインストラクターになり、今は会社を経営して、研修や講演で全国を回ったり、本を書いたり、こうして取材を受けたりもします。今の私の姿は、10年前の私には想像もできないことでした。平凡なパートタイマーだった私が、今の私に変われたのは、メンターと出会って、自分の可能性を発見できたからだったんです。 そんなメンターとの出会いや、メンターに教えてもらったことを、たくさんの人に知ってもらいたい、メンターを見つけてほしいと思っていたんです。私の本で、メンターを知って、メンターとの出会いのきっかけになれば、本当にうれしいですね。
−−まさに「メンターに出会って道は開けた」というわけですね。最近「メンター」という言葉を聞くようになりましたが、メンターはどんなことをしてくれる人なんですか。
秋田さんメンターは、仕事や人生に迷ったとき、相談に乗ってくれたり、生き方を教えてくれたりします。私は仕事で失敗して、しょっちゅうクライアントに怒られているんですよ。メンターと出会っていなければ、きっと落ち込んでばかりだったと思います。でも、今はメンターがいてくれるだけで、弱い自分を見せられるという安心感があって、すぐ立ち直れますし、がんばろうって気持ちになれるんです。ほんとうに元気になれるんですよ。
−−秋田さんは、いつ、どのようにしてメンターに出会ったのですか。
秋田さん私にはたくさんのメンターがいるのですが、一番大きな出会いは3年ほど前でした。起業して3年目で、会社の経営もうまくいっていたのですが、何か満たされない、という漠然とした不安がありました。あちこちのセミナーに行ったり、本を読んだりしたのですが、ずっと「何か足りない」と感じていました。そのとき、セミナーの講師だったメンターと出会ったのです。「この人だ!」と思いました。メンターから哲学を学び、生き方を学んで、「私の求めていたのは、メンターだったんだ!」と気づいたんです。  メンターに出会って、「何かが足りない」という気持ち悪さがなくなりました。そして、私のミッション、つまり私の命を何に使うかという「使命」がわかったんですよ。ゴールがわかれば、人生に疲れません。行き先が決まっているから安心して旅行できるように、人生も行き先が決まっていれば、トラブルも乗り越えられるんです。それをメンターが教えてくれました。
−−メンターからメンターの必要性を教えてもらったのですね。秋田さんは、どんな人にメンターが必要だと思いますか。
秋田さんすべての人にメンターが必要だと思いますね。起業家、ビジネスマンだけでなく、働く女性や主婦にも、メンターがいれば人生が豊かになると思います。「何のために仕事するの?」「何のために子育てするの?」という疑問にも、答えが見つかります。そうしたら、生き方に迷わなくなるんですよ。  私はいわゆる“負け犬”世代なのですが、20歳前後の自分探しをする時期に世の中がバブルで踊っていたんですね。社会に出て壁にぶつかることなく生きてきて、30過ぎて、ふと悩み始める人が私の周りにも多いんです。そんな人は、メンターに出会えば、きっとうまくいきます。周りの人に「メンターがいますか?」と聞いてみましたが、うまくいっている人には、100%メンターがいるんです。反対に、あまりうまくいっていない人には、メンターがいないんですよ。だから、すべての人にメンターと出会ってほしいですね。  でも、メンターは身近な人だとは限りません。スポーツ選手や歴史上の人物であったり、本やメルマガであったりもします。生き方を教えてくれたり、元気を与えてくれるものは、すべてメンターになるんです。
−−幸せになるには、メンターを探すのがいちばん早道なのですね。
秋田さんそうなんです。メンターは目の前に自然に現れてはくれません。自分でメンターを求めて、探さなければ、メンターとは出会えないんですよ。以前の私は何もかも「自分一人でやろう」として、ストレスをためていました。でもメンターを求めて、メンターと出会ってから、自分一人ではなく、メンターに支えられて、楽に生きられるようになりました。 メンターも、あなたとの出会いを求めているんです。メンターは親が子を思うような“無償の愛”で、あなたの求めに人生の先輩として応えてくれます。メンターと出会えば、人生が豊かに楽しくなります。すべての人にメンターがいる社会になるといいですね。
−−では、秋田さんが最近読まれたメンターにもなっている本を3冊教えてください。
秋田さん闘病記とか事件を知ることのできるノンフィクションものが好きで、あまりビジネス書は読まないのですが、最近読んだ本では『メンタリング・マネジメント』ですね。私の本でも取材させていただいた福島正伸さんが、メンターについて書かれた本です。もう1冊は、キャメル山本さんの『「クビ!」になる人の共通点』です。どちらの本も10年後を見据えて、今すべきことを考えるという ことを教えてくれています。 ビジネス書ではありませんが、パール・バックの『大地』は、高校生のときに読んでから、何度も読んでいる大好きな本です。ハワイのビーチで1日中読んでいたこともあるんですよ。読むたびに人間の強さを感じられて、すごく元気になれるんです。男の子をもつお父さんお母さんに、ぜひ読んでほしい本ですね。
−−今日はありがとうございました。
秋田さんは、今いちばん元気な名古屋で活躍する、いちばん元気な女性起業家といってもいいでしょう。つまり、今日本でいちばん元気な女性の一人です。そんな女性起業家と聞くと、勢いのある勇ましい女性かと思われるかもしれません。でも秋田さんは正反対。おっとり、穏やかな女性です。けれど本業の研修や経営はもちろん、講演で全国を飛び回り、本の執筆もフルスピードでこなすという、秘めたパワーの持ち主なのです。そのパワー、元気の元はメンターからもらっている、と秋田さんは言います。人生を楽しく元気に生きるには、これはもう、メンターを探すしかないですね。【インタビュー 高田悦子】

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