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ダレン・シャンさん

世界中の子供たちを虜にするファンタジー『Darren Shan』の世界!ダレン・シャンさん 来日記念インタビュー

 今、世界中の子供たちが夢中になって読んでいる本は?それは、ちょっとホラーの要素が入ったファンタジー『Darren Shan』です。
この『Darren Shan』シリーズで、あっという間にミリオンセラー作家の仲間入りをしたダレン・シャンさんが来日!
子供の頃の話、お気に入りのキャラクターや漫画などについて、たっぷりうかがいました。



ダレン・シャンさんの本


『Cirque du Freak (Darren Shan #1)』
『Cirque du Freak (Darren Shan #1)』
SHAN DARREN
1,512円 (税込)

『Vampire's Assistant (Darren Shan #2)』
『Vampire's Assistant (Darren Shan #2)』
SHAN DARREN
1,512円 (税込)

『Tunnels of Blood (Darren Shan #3)』
『Tunnels of Blood (Darren Shan #3)』
SHAN DARREN
1,512円(税込)

『Vampire Mountain (Darren Shan #4)』
『Vampire Mountain (Darren Shan #4)』
SHAN DARREN
1,512円 (税込)

『Trials of Death (Darren Shan #5)』
『Trials of Death (Darren Shan #5)』
SHAN DARREN
1,512円 (税込)

『Vampire Prince (Darren Shan #6)』
『Vampire Prince (Darren Shan #6)』
SHAN DARREN
1,512円 (税込)

『Hunters of The Dusk (Darren Shan #7)』
『Hunters of The Dusk (Darren Shan #7)』
SHAN DARREN
1,512円 (税込)

『Allies of The Night (Darren Shan #8)』
『Allies of The Night (Darren Shan #8)』
SHAN DARREN
1,512円 (税込)

『Killers of The Dawn (Darren Shan #9)』
『Killers of The Dawn (Darren Shan #9)』
SHAN DARREN
1,512円 (税込)

『The Lake of Souls (Darren Shan #10)』
『The Lake of Souls (Darren Shan #10)』
SHAN DARREN
1,512円 (税込)

『Lord of The Shadows (Darren Shan #11)』
『Lord of The Shadows (Darren Shan #11)』
SHAN DARREN
1,512円 (税込)

『Sons of Destiny (Darren Shan #12)』
『Sons of Destiny (Darren Shan #12)』
SHAN DARREN
1,512円 (税込)

プロフィール


Darren Shanさん (ダレン シャン)
1972年ロンドン生まれ、アイルランド在住。本名はDarren O'Shaughnessy。吸血鬼や狼人間など、ホラーの要素を取り入れた児童文学のシリーズで、一躍ミリオンセラー作家に。彼の作品は世界中で翻訳され愛読されている。代表作は、『Darren Shan』シリーズ(全12巻)、『The Demonata』シリーズ(5巻まで発行)。邦訳は小学館より。

インタビュー


−−本を書き始めたのはいつですか?


ダレンさん 僕はずっと作家になりたいと思っていました。思い出せるかぎりでは、いつも想像力を働かせることや物語を創ること、そしてそれを書くことが好きでした。ちゃんと書き始めたのは14、15歳の頃で、作家になろうと決意してからです。初めてタイプライターを買ったのもその頃です。そして放課後や週末、休日を使って書き始めました。作家として成長し出したのはこの時点からです。物語のページ数を増やしたり、さまざまな形式やジャンルを試したりしました。16、17歳の頃、(長編)小説に挑戦しました。当時、(長編)小説を書くには未熟であったにも関わらず、より長いフォーマットを好んでいました。たくさん書きましたよ。出版はされていませんが。単純に、書くことが好きだったんです。


ダレン・シャンさん−−ホラー以外ではどんなジャンルのものを書いてみましたか?

ダレンさん ほとんどの物語がファンタジーとホラーです。というのも、この手の本を読むのが一番好きだったからです。でもSFや冒険ものも試しました。ジャンルをミックスさせたり、異なるアイデアを一緒にするのが常に好きでしたから。ミステリー小説や探偵ものも試しましたが、幻想的な要素をミックスしていました。文体、構成、語り口(一人称、三人称)、現在形、過去形、ときには1冊の本に2、3人の語り手を登場させたりして、いろいろ遊びました。こうして、自分の世界を広げるいろんな実験をたくさんしたわけです。


−−昔から悪魔や血なまぐさいものが好きだったのですか? どんな子供でしたか?

ダレンさん  かなり血に飢えた子供でしたね! ホラーは、僕の初恋の相手です。5、6歳の時からすでにホラー映画が好きだったのを覚えています。毎晩“Lord of the Undead”(不死身伯爵=ドラキュラ)を眺めながら寝られるように、ベッドの天井にドラキュラのポスターを貼って悪夢を見ようとしていました。僕にとってホラーは、恐怖を味わうことや背筋がぞくぞくすることの喜びを与えてくれる、楽しいものでした。でも、他の点では普通の子供でしたよ。コメディ映画や恋愛映画を観るのと同じように、ただ楽しかったんです。そのジャンルが大好きだったんです。


−−小説を書き始める時、プロットや文体はどこまで組み立てられていますか?

ダレンさん  書き始めるまでにはストーリーをしっかりと把握しています。時間をかけてストーリーを練り、アイディアをまとめ、構成に集中します。たいていあらすじの下書きをします。でも、書いているうちに変わりますね―発展して形が変わっていくのです。
僕がいつまでもはっきりさせることができないのはキャラクターです。書き始める時は、キャラクターを登場させたい場面についてわかっているのに、キャラクターについてはあまりよくわからないのです。彼らは勝手に独自の話し方を編み出します。『Darren Shan』に登場するクレプスリーのように―彼はとても形式的で堅苦しい話し方をしますが、(僕が)意図した訳ではありません。でも、(クレプスリーについて)書き始めた時に彼が編み出したのは、このスタイルでした。


−−クレプスリーは父親的な存在だと思いますか?

ダレンさん  はい、彼はとても父親的です。1巻を書いた時は、クレプスリーとダレンの関係がどうなるかわかりませんでした。2人が親しくなるというアイデアはありましたが、定かではありませんでした。ただ、2巻と3巻を通して親しくなってしまったのです。2巻での彼らの関係は緊張したもので、僕たちはクレプスリーが内側に抱えているものが何なのか、確信を持つことはできませんでした。もし彼が善であろうとしているのなら、なぜダレンに血液を飲ませたのか……。僕たちは3巻で初めてクレプスリーの志が高貴なものだとわかります。そして、ダレンは彼を尊敬し、クレプスリーが自分にとって最善の道を望んでくれていたと知るのです。


−−お気に入りのキャラクターは誰ですか?

ダレンさん  クレプスリーです。当初は彼がどんな風になるかよく分かりませんでした。とても堅苦しく厳格でありながら、すてきな内面を持っているという点が気に入っています。彼はとてもよい人物です―ユーモアのセンスがあるのですが、それが微妙に伝わりづらいあたりとか。


−−クレプスリーのベースはあなたですか?

ダレンさん クレプスリーは僕の一部だとは言えないですね。彼については、執筆中もよくわかりませんでした。僕にとってメイン・キャラクターのダレンとスティーブは、様々な状況下で表れる僕自身の要素を知る手がかりでした。ある程度の状況下では、僕はダレンのようになるでしょうし、もし僕が悪の道に陥ってしまったら、スティーブのようになるでしょうね。ですからダレンとスティーブのことはよく理解できましたし、『The Demonata』ではグラブスとカーネル、ベックの中に僕の一部がありました。でも、クレプスリーはそうでもないのです―彼がどこから来たのか僕にはわかりません。物語やキャラクターに驚かされるのは常におもしろいことです。


ダレン・シャンさん−−プロの作家として12年間活動されていますが、その間に世界の見方は変わりましたか?

ダレンさん  よく、作家でなかったら何をしていたかと質問されます。どんな仕事に就いても書いていたでしょうね。自分の本が出版されて、それでお金がもらえて最高です。もし誰も僕の本に見向きもしなくて、誰も出版したがらなくても、それでも書いているでしょうね。ただ書くことが好きなんです。
この(12年の)間に僕の作品は進化してよくなっているといいですね。どうやって書けばいいのか質問されると、僕はいつも子供たちにこう言います。いっぱい書けば、いっぱい学んで、どんどんよくなっていくんだよって。書くことに秘訣はありません。自分の声に従って書けば書くほど、その声は聴こえるようになります。ですから、この12年間で僕の作品がよくなっていればいいなと思います。
僕の生活は変わったし、変わっていません。僕には2つの人生があるのです。1つは、12年前と全く同じものです―6歳の頃から住んでいる同じ村で暮らし、毎日オフィスに行って書きます。1日10ページ、週5、6日書きます。散歩したり、映画を観たり、少しTVを観たりして、とても静かな毎日を送っています。
もちろん今ではこのような2つ目の人生があります。作品がとても成功したので、年に4、5ヶ月は本のプロモーションであちこちを廻ります。4月にはアメリカ、6月にはイギリス、そして今は日本にいて、これから台湾と香港に向かいます。つまり、世界のあちこちにいて、それまで一度も想い描いたことのないようなことをする期間が僕の人生にはあるのです。これを、ここ4、5年やっています。でも僕はこの組み合わせが好きです。わくわくするツアーに出かけてファンに会い、そしてその後は、我が家に帰って書けるのがいいですね。


−−いまや世界的に有名な作家の1人ですが、そう実感することはありますか?

ダレンさん  作家であることの良い点は、作品がどれだけ人気を獲得しても、俳優やポップスター、スポーツ選手のように有名になることはないので、普通の生活を送り続けることができる点です。あなたも小さい頃は有名になることがすべてだと思っていたでしょう。僕も小さい頃は有名になりたいと思っていました。でも大人になると、外出先で気付かれない方がよいと思うようになりました。仕事をしたり好きなことをしたりできる生活が気に入っています。作家だと、両方の世界の良い所だけを手に入れることができます。成功して本が有名になったとしても、その裏側ではとても静かな生活を送ることができるのです。


−−あなたの作品の漫画化を小学館と進めていらっしゃいますね。この企画までに、漫画に触れる機会はどのくらいありましたか? 常に興味を持っていたのですか?

ダレンさん  はい、興味を持っていました。僕は大のコミック好きなんです。僕が10代の頃は、(イギリスに)漫画は多くありませんでしたが、それも今は変わりました。欧米では、漫画を扱う店がどんどん増えています。以前はコミックショップだけだったのが、今は書店にも漫画があります。何作か読みましたが、僕のお気に入りは『子連れ狼』ですね。それと『AKIRA』です。他にもまだあります。でも何作か読んだとはいえ、満足がいくほどではありませんでした。少数しか翻訳されていませんでしたから。
僕の物語を漫画化する話は小学館からの提案で、僕たちは素晴らしいアイデアだと思いました。僕がすることはそんなにありません。漫画家を選ぶ時に相談したぐらいです。でも、僕は彼らをとても信頼していますし、まったく喜ばしい限りです。だって、何もしなくていいんですよ(笑)!


ダレン・シャンさん−−『The Demonata』シリーズの中に、少年が悪魔とチェスをする場面がありますね。この場面はイングマール・ベルイマン監督の『第七の封印』に関係がありますか? この映画は何かインスピレーションを与えましたか?

ダレンさん はい、確かにインスピレーションを与えました。また、僕はチェスをするのがとても好きです。この物語のアイデアを思いついた時に、ロード・ロスは悪魔で、彼には人間らしさがまったく備わっていないと考えました。でも、僕は読者に彼と何かしらつながりを持ってほしかったのです。好きになれるような悪者が、最高の悪者です。もしも完全な怪物で、あなたとのつながりが何もなかったら、ちょっと退屈になってきます。
でも、ロード・ロスは愛や慈悲、同情といった人間の感情がないのですが、チェスに対しては人間のように魅了されています。そのことで読者はロード・ロスとつながりを持てるのです。僕たちには(ロード・ロスが)虜になっているのが分かります。だから、自分がチェスをするかどうかは読者にとってさほど問題ではないのです。僕たちはみんな、野球、サッカー、映画といった何かに夢中になります。(ロード・ロスが)人間を追及することに夢中になるのも、それと同じなのです。


−−好きな映画や本は何ですか?

ダレンさん 僕はとにかく大の映画好きです。家にいる時は大抵、1日に1,2本を観ます。映画DVDのコレクションは3,000本以上あります。どの時代の映画も大好きで、無声映画から世界各国の映画、ハリウッド大作も観ます。お気に入りの映画は『第七の封印(1956)』『レイジング・ブル(1980)』、無声映画の『サンライズ(1927)』、フリッツ・ラング監督の1920年代の作品『死滅の谷(1921)』、『カッコーの巣の上で(1975)』など、本当に幅広いです。
本は、スティーヴン・キング、J.R.R.トールキン、カート・ヴォネガット(彼の影響は大きかったです)の作品が好きです。好きな作家として、コミックも描くアラン・ムーアも挙げられます。彼は『ウォッチメン』や『Vフォー・ヴェンデッタ』を書きました。


−−日本の読者にメッセージはありますか?

ダレンさん 日本のファンからの反響には、いつも圧倒されます。今回の来日は4度目です。初めて来たのは2002年で、僕に会いに来てくれるファンの多さや、彼らの温かい歓迎に毎回とても驚かされてきましたし、いつも特別なつながりを感じます。日本は1番多く訪れている国で、僕はここに来るのが大好きです。本当にファンの方に感謝しています。そして、物語をこれからも楽しんでほしいです。これから先もずっとずっと、(作家と読者として)付き合っていけたらいいなと思います。




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