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気持ちが優しくなる言葉を生み出す作家・廣瀬裕子さんが出会ったあたらしくてあたたかなハワイの魅力『Aloha を見つけに』

廣瀬裕子さん
ハワイといえば、思い浮かべるのが「Alohaアロハ!」の言葉。ハワイを訪れた人は、誰でも一度は「アロハ!」と声をかけられたことがあるのではないでしょうか。『HEART BOOK』『きれいになること―Natural Care Life』など、日常の中の小さな幸せや、気持ちよい暮らしかたなど、こころとからだが元気になるヒントがいっぱいの著書で圧倒的な支持を集めている作家・廣瀬裕子さんが、「Aloha」の言葉から、ハワイの魅力をつづった『Alohaを見つけに』を上梓。アロハの心を伝える伝説のクム・フラ(フラの師)へのインタビューをはじめ、廣瀬さんおすすめの町歩きやレストランの情報も満載の1冊です。ハワイ通から初心者までが楽しめる、まったくあたらしいハワイの魅力を紹介したこの本について語って頂きました。


廣瀬裕子さんの作品


『Alohaを見つけに』
『Alohaを見つけに』
廣瀬裕子
ブロンズ新社
1,400円(税込:1,470円)

DVD『廣瀬裕子のしあわせになるDVD「Alohaのまほう」』
DVD『廣瀬裕子のしあわせになるDVD「Alohaのまほう」』
廣瀬 裕子[出演]
2,800円 (税込)

廣瀬さんのAloha特集はこちら>>

『きれいになること Natural care life』
『きれいになること Natural care life』
廣瀬裕子
ブロンズ新社
1,400円(税込:1,470円)

『気持ちよくをさがして』
『気持ちよくをさがして』
廣瀬裕子
アノニマ・スタジオ/KTC中央出版
1,300円(税込:1,365円)

『Life book』
『Life book』
廣瀬裕子
PHP研究所
1,200円(税込:1,260円)

『あした晴れかな?』
『あした晴れかな?』
廣瀬裕子
PHPエディターズ・グループ /PHP研究所
1,000円 (税込 1,050円)

『そっと手をつなごう』
『そっと手をつなごう』
廣瀬裕子
文藝春秋
1,143円 (税込 1,200円)

『サヨナラ、』
『サヨナラ、』
廣瀬裕子
PHP研究所
1,000円 (税込 1,050円)

『スキ。』
『スキ。』
廣瀬裕子
PHP研究所
1,000円 (税込 1,050円)

『HEART BOOK』
『HEART BOOK』
廣瀬裕子
PHP研究所
1,100円 (税込 1,155円)

『おうちとおでかけ』
『おうちとおでかけ』
廣瀬裕子
文藝春秋
1,095円 (税込 1,150円)

『あなたのそばに』
『あなたのそばに』
廣瀬裕子
集英社
1,200円 (税込 1,260円)



廣瀬裕子さんのオススメDVD


『ライフスタイル・オブ・ジェリー・ロペス〜ザ・クリーネスト・ライン』
ジェリー・ロペス
ビクターエンタテインメント



廣瀬裕子さんのオススメCD


『イン・ビトウィーン・ドリームス』
『イン・ビトウィーン・ドリームス』
ジャック・ジョンソン
ユニバーサル




プロフィール



廣瀬裕子さん (ひろせ ゆうこ)
1965年東京生まれ。単行本の編集者を経て作家に。きちんとしたごはんとていねいな暮らし、気持ちのいい時間がその人をかたちづくると考え、その思いをつづっている。『あなたのそばに』(集英社)、『おうちとおでかけ』(文藝春秋)、『HEART BOOK』(PHP研究所)、『きれいになること』(ブロンズ新社)など著書多数。現在、Afternoon Teaホームページ内(http://www.afternoon-tea.net/)にて連載コラムを執筆中。『Alohaを見つけに』にあわせて、初のDVDエッセイ『Alohaのまほう』(ワーナー・ホーム・ビデオ)も発売中。

インタビュー


−−ハワイには何度か訪れたことがありますが、『Alohaを見つけに』を拝見して、フラやレイに込められた人々の思いからハワイ島の町歩きまで、今まで知らなかったハワイの魅力に惹きこまれました。廣瀬さんがハワイに行くようになったのは、1990年ぐらいからだそうですね?


廣瀬さん それぐらいからですね。それまでは、ハワイに興味がない多くの方と同じで、「ハワイは歳をとってからでも行けるだろう」という先入観があって(笑)。それが、村上春樹さんの『ダンス・ダンス・ダンス』を読んだ時、ハワイが描写されているところがあって、それがすごく魅力的だったんですね。ちょうど先のことを考えはじめている頃だったので、ちょっと行ってみたいなと思って、まずマウイ島に行きました。すると、「私の人生にはここが必要だ」と思うぐらい波長が合って、好きになって、それ以来、通うようになったんです。

『Alohaを見つけに』
『Alohaを見つけに』


−−『スキ。』『こころに水をやり育てるための50のレッスン』など、人に対して優しくなれる言葉をつづった著書を発表されていますが、今回、「アロハ」という言葉をテーマにした理由とは?

廣瀬さん ハワイに行くようになって、「アロハ」というのは本当に、日常の中で誰もが口にする言葉だと思っていたのですが、ある時、知り合いから「アロハという言葉が持つもうひとつの意味は、シェアすることだ」と聞いて、ハワイの人がどうしてあんなに親切なのか、なぜ自分がハワイに惹かれるのかというのが、そうした精神からきているのだとわかったんです。それをきっかけに、今まで以上にもっとハワイについて知りたいと思ったのがはじまりです。


−−数ある島の中で、今回はハワイ島を取り上げられていますね?

廣瀬さん  ハワイ島にはずっと行きたかったのですが、車でないと移動できないと聞いて、ペーパードライバーだったのでなかなか行けなくて(笑)。3年前にようやく訪れてみたら、広くて、風景も他の島とは全然違っていました。中でもヒロという町は、しっとりした土地で、いわゆるハワイのイメージと違うのが新鮮でした。滞在中は移動が大変で、のんびりする時間とハードな移動が交互に来る感じでしたが、日本に帰ってきたら、不思議なことに、またすぐに行きたくなったんです。


−−伝説のクム・フラ(フラの師)のナラニさんをはじめ、その夫でフラの踊り手でテキスタイルデザイナーのシグ・ゼーンさん、世界一のオーガニックのはちみつを作っているリチャード・スピーゲルさんなど、異なる分野で活躍している方々への廣瀬さんのインタビューがとても興味深かったのですが、みなさん、偶然、ハワイ島を拠点にされていたのですか?

廣瀬さん  この本を作ったのは、私自身がハワイから与えてもらったものを、何か形にしたいと思ったからなのですが、今回、お話を伺った方たちは、取材のために探したというより、以前から私自身が好きで、日常に取り入れていたものに関わる方たちが、本を作る上で自然に結びついた感じなんです。たまたまみなさんハワイ島に住んでいて。たとえばシグさんは、前からシグさんがデザインしたプリントのパレオを持っていて、シグさんとナラニさんのフラのライブを観に行ったこともありました。ただ、その時は、目の前で踊っている男性が、自分が好きなプリントをデザインした人だとわかってなかったのですが(笑)。はちみつを作っているリチャードさんにしても、彼のはちみつが大好きで、朝ごはんをいつもしあわせにしてくれていたのですから。


−−それぞれの方が「アロハとは?」という廣瀬さんの質問に答えられていますが、印象的だったのは、フラの踊り手としても活躍しているシグさんの「私はフラに選ばれた」という言葉です。このひと言に、ハワイの人たちの物事に対する姿勢が表れている気がしました。

廣瀬さん  ハワイは自然の力が強い土地なので、人に対しても、自然に対しても、謙虚な気持ちになるのだと思います。これは私の印象ですが、「生かされている」という感じをみなさんお持ちなんですね。リチャードさんにしても、アメリカで弁護士をされていたのに、ハワイではちみつを作ることになるなんて、不思議ですよね。だから、たぶんリチャードさんは選ばれたのだと思うんですよ。

『Alohaを見つけに』
『Alohaを見つけに』


−−自然に謙虚になれる、パワーがハワイにはあるのですね。廣瀬さんご自身は、10年ほど前からマクロビオティックを取り入れられているそうですが、自然に対する考え方など、ご自身の暮らしとハワイの人たちに共通点を感じますか?

廣瀬さん  共通点があるといいな、と思っています(笑)。私がマクロビオティックを始めたのも、知り合いに「君にはマクロビオティックが合うと思う」と言われたのがきっかけで、今思えば、すごく不思議な出会いだったのですが、食事を変えたことで、物事の見方がすごく変わったんですね。それが今回出会ったハワイの人たちの感覚と似ているのかなと。そのせいなのか、リチャードさんと話していても、ロミロミの先生と話していても、言葉がすごく理解できたんです。住んでいる場所は違っても、感じていること、目指しているものが近い気がして、話しているうちに、同士のような気持ちになりましたね(笑)。


−−編集者を経て、作家活動に入られていますが、現在のような活動をしようと思ったきっかけはあったのでしょうか?

廣瀬さん 今思い返すと、それもハワイなんですね。最初にハワイに行った時、マウイ島のビーチで海に入った時、「あっ、私はこんな風に太陽と海と空が必要なんだ」と思ったんです。だとしたら、必要なものがまわりにあるような生き方をすべきではないかと。といっても、生活していくために必要なこともあります。でも、その中で、どういう風に自分がなりたい形に近づくことができるのか、ということはその頃から、そして今でもずっと考えています。
それと、そのときハワイの空気にふれて「もっと自由に生きていいんだ」と思ったんですね。それを伝えたい、形にしたいと思ったのが、本を書くきっかけになっています。

『Alohaを見つけに』
『Alohaを見つけに』


−−廣瀬さんのご著書を読むと、シンプルな言葉にたくさんの意味が込められているといつも感じるのですが、文章を書く上で、大切にしていることとは?

廣瀬さん  自分が話すような言葉にしています。それからネガティブな言葉は使わないですね。本に慣れている人なら文字の多い本も読めますが、そうではない人にも本を届けたい、という思いもありますね。あとは、情報を与えてもらってばかりだと、それに慣れてしまう。キッカケは伝えられるけれど、それから先の人生を創っていくのはその人自身だし、自分で見つけるのが一番いいと思うので、そこまで言わなくてもいいかな、と思うところは書きません。正解はひとつではないし、わからないですから。読んで下さる方の選択肢を広げるために、言い切らないことも必要だと考えています。


−−今後、どんな活動をしていきたいですか?

廣瀬さん  やはり気持ちのことをつづっていきたいですね。たとえば、人を愛するというのはすごく大切なテーマで、それが若い時には恋愛になるわけですが、恋愛でなくても、人を思う気持ちを大事にしたら、人生はすごく豊かになると思います。だから恋愛の本を書いたとしても、私が伝えたいことは、人が人を大切にすることなんです。それは人だけでなく、自然に対してもそう思っています。
この本については、ハワイが好きな方はたくさんいると思いますが、1歩踏み込んで、そこに暮らしている人々の気持ちがあるから、私たちが気持ちよくいられるのだと感じてもらえたらうれしいですね。「生かされている」という感覚に気づいて頂いてもいいですし、オーガニックの生活に触れて頂いてもいいと思います。
私が書いていることは、見せ方を変えたり、自分の年齢とともにテーマが広がってきていますが、最初から本当に変わっていないんですよ。人がどうやったら幸せにくらしていけるのか……あとは、そういった思いをみんなとシェアしていくこと。「食」についてももっと深めたいし、わたしが経験したこと知っていることをわけあっていきたいですね。

伝えたいことは、自分を含めて、人をどう大切にしていけるのか……人も自然の一部だということ。そうしたことを、これからも伝えていきたいですね。









(人物撮影:十亀雅仁)

情報過多の昨今にあって、一つの言葉でふと我に返ったり、優しい気持ちになれる……そんな廣瀬さんならではの言葉の魔法が詰まった『Alohaを見つけに』。「その人のなかに準備ができたら、チャンスは向こうからやってくる。何かがダメになっても、また別の機会にできるかもしれないから(笑)」と語る廣瀬さん。静かな佇まいの中にある、まっすぐな木の幹のような人、そして自然を思う気持ちの深さに感じ入りました。ハワイの美しい風景写真も楽しめる本、さらに廣瀬さん初のDVDエッセイを通して、自分なりの「アロハ」の意味を見つけてみて下さい!
【インタビュー 宇田夏苗】


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