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累計136万部突破の大人気絵本最新刊はお菓子レシピ「ジャッキーのおかしブック」「くまのがっこう」シリーズ

フランスをはじめ海外でも刊行されている大人気絵本シリーズ「くまのがっこう」。「鉄道本にしか興味がなかったのに、いまや寝る前の読み聞かせにジャッキーを持ってきます」「トマト嫌いのうちの子が、ジャッキーを読んで初めて自分からトマトを口に入れました」と、子供たちを惹きつけるこの絵本は、「アップリケにしたい」「ジャッキーの服がかわいい!」とお母さんたちにもファンの多いオシャレな絵本でもあります。あいはらひろゆきさん(話)と、あだちなみさん(絵)お二人に、最新刊の『ジャッキーのおかしブック』と、「くまのがっこう」シリーズについて、お話をうかがいました!


くまのがっこうシリーズ最新刊!子供と一緒に楽しめるジャッキーのクッキーやケーキレシピ!
『くまのがっこうジャッキーのおかしブック』
『くまのがっこうジャッキーのおかしブック』
1,470円(税込)



大人気「くまのがっこう」シリーズはこちらから!
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あいはらひろゆきさん・あだちなみさんの本はこちらから!

あかいりんごのりんちゃんとあおいりんごのあおくんが主人公の人気シリーズ
『りんちゃんとあおくん』
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1,260円(税込)
くいしんぼうのりんちゃんとあおくんがふたりで開いたレストラン
『りんちゃんとあおくんのレストラン』
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1,260円(税込)
お兄ちゃんたちといっしょに、楽しいピクニック。でも雨がふってきて…。
『くまのこミンのおうち』
『くまのこミンのおうち』
1,260円(税込)
セーターをあんでいたら、毛糸が引っぱられて…。
『くまのこミンのふゆじたく』
『くまのこミンのふゆじたく』
1,260円(税込)
待ちに待ったクリスマス。ミンに届いたクリスマスプレゼントは?
『くまのこミンのクリスマス』
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1,260円(税込)
くまのこミンはお兄ちゃんたちといっしょに、お花畑を作ります
『くまのこミンのおはなばたけ』
『くまのこミンのおはなばたけ』
1,260円(税込)




プロフィール


あいはらひろゆきさん
絵本作家、研究者。1999年の長女誕生をきっかけに絵本作家としての活動をスタート。キャラクター開発・プロデューサーとしても活動しており、バンダイキャラクター研究所所長(現・株式会社キャラ研代表取締役)として絵本キャラクターとしての「くまのがっこう」のトータルプロデュースをはじめ、多くのキャラクター開発に参加。2008年春からは東京大学大学院情報学環特任研究員にも就任している。父親の家族回帰を提唱する「ネオパパプロジェクト」も推進中。

あだちなみさん
絵本作家・デザイナー。多摩美術大学グラフィックデザイン専攻卒業、玩具メーカーにてシュタイフの仕事に携わった後、絵本「くまのがっこう」シリーズの作画を手掛ける。2003年10月絵本作家、デザイナーとしてフリーの活動開始。絵本のほかに、雑貨デザインや生地デザインなど活動の場を広げる。公式ホームページ:www.adachinami.com

インタビュー


あいはらひろゆきさん・あだちなみさん−−「くまのがっこう」シリーズも15作目になり、かわいいジャッキーやお兄ちゃんたちのファンも増えてきています。そもそも、ジャッキー誕生のきっかけについて教えてください

あいはらさん 僕に長女が生まれてから子供用に買い集めた絵本を読むようになったのですが、そのとき、「そういえば昔、作家になりたいと思っていたな…」という夢を思い出して、同じ会社で働いていたあだちさんに「絵本を作らない?」と声をかけたのがきっかけです。


−−絵本のオファーがあったとか、出版はすでに決まっていたというわけではなかったんですね?

あいはらさん はい。僕が話を作り、あだちさんにイメージイラストをかいてもらってブロンズ新社さんに持ち込んだんです。


−−絵の相棒として、あだちさんにお声がけした理由は?

あいはらさん 近くにいたから(笑)というのは冗談ですが、実はあまり絵をみたこともなかったんです。でもテディベア好きなのは知っていて、くまのイラストを見せてもらったらとてもかわいくて。娘の保育園送迎で、たくさんの子供がよちよち歩いていたり、並んで本を読んでいたり、ご飯を食べていたりするのを見て、集団で子供が何かしている様子がとてもかわいいと思っていたのですが、あだちさんが描いてくれた、たくさんのくまがいるイラストが、その風景と重なって、世界観というか、イメージがそこで固まったんです。

−−じゃあ、最初に主役のジャッキーが決まっていて、そこからお兄ちゃんたちが増えていったわけではないんですね。?

あいはらさん はい。最初から12匹の集団です。集団のかわいさというのがまずあったので、主人公は特に考えていなかったんです。子供たちはたくさんいても、みんな個性があって誰が主役っていうのは特にないなと思っていたんです。実際に話を作るときに、一人ちょっと変わった子がいたほうがいいなということで、設定的にジャッキーが一人女の子で…ということになりましたし、ジャッキーという名前も最初は決まってなかったんですよ。


−−あだちさんは、突然に絵本を作ろうと言われたときどんな気持ちでしたか?

あだちさん 自分がまさか絵本を書くことになるとは思ってもいなかったのでびっくりしました。でも、絵本って、絵を描いているものにとって一度はやってみたいと思っていたことなので、とてもうれしかった。「え、本作れるの?!」という感じでした。最初は、「じゃあちょっと描いてみます」っていう返事で、くまのイラストを何パターンか描いて見せました。


−−最初に書いた絵はどんな絵だったんですか?

あだちさん 最初はテディベアをたくさん描きました。とにかくいろんなくまを描いた覚えがあります。提出したラフ案をあいはらさんと見て、こういうのがいいねっていう感じで選んでいきました。

あいはらさん ただ、もっとオシャレな感じでやろうかなと思っていたので、くまの絵はもう少しアートっぽい絵でしたよね。ブロンズ新社さんに持ち込んだときのくまはもっと赤い色だったし、デザインっぽい平面的な絵でした。でも、見ていただいて、出版しましょう!と承諾いただくにあたって、絵本なのでもう少し絵本ぽいイラストのほうがいいのでは、ということで、今のジャッキーたちのタッチになりました。

あだちさん 何年もかかっているシリーズなので、一冊目と今の絵もかなりテイストが違ってきていますよね。


−−絵本をつくる、という工程なんですが、どういうプロセスで話と絵が合わさっていくのでしょう?

あいはらさん 僕が話を書いて編集さんとやりとりしながら、話をまず固めていきます。話の筋がきまったら、あだちさんに渡して、まず第一段階のラフ絵が上がってきます。そこからは僕とあだちさんの二人で、ああでもないこうでもないと細かいところまで話し込んで完成させていきます。


『ジャッキーのたからもの』(ブロンズ新社) −−どんなやりとりがあるんですか?

あいはらさん 話を書いているときは気が付かないんだけど、絵にしてみると、同じようなシーンが3つも4つも続くようなページ割になることもあるんですよね。ある程度は想定してそうならないように書いていても、絵になるとちょっと合わないとか、単調だったり。例えば、『ジャッキーのたからもの』では、ジャッキーが家を飛び出してお兄ちゃんを助けに行くシーンがあります。絵にしてみると、ジャッキーが自転車で走る絵が続いちゃう。ジャッキーに寄ったり引いたりした絵で描き分けてもやっぱりちょっとたいくつ。ここどうしようか、と話し合っていて、冗談半分で「迷路になってると楽しいんじゃない?」というアイデアが出ました。
こういうアイデアを出すときって、ボツになることを恐れないで、できるだけバカ話というか(笑)、二人で盛り上がる話をするんです。普通ならこう、という硬い頭で考えるとどうしてもエネルギーのあるものにならないし、第一楽しいものじゃないので。迷路も最初は「ありえないな」と思っていたんですが、あだちさんと盛り上がった後に冷静に考えると、案外いけるかも、と思えました。


−−迷路を指でたどって何度も読んでくれているお子さんもいるそうです。迷路は子供たちに大好評のようですよ。

あだちさん よかったです。あいはらさんと話し合った後、迷路としての完成度が高くないと面白くないと思って、真剣に迷路を作っていました。そこへ、あいはらさんがアイデアをいっぱい盛り込んだ面白いファックスを送ってくれたんです。その手書きのファックスには、狼がいたり、恐竜がいたり、火山があったり。これはこのまま描き起こしたほうが面白いかも、と思って。

あいはらさん 実はこのくだりって、お兄ちゃんがケガをしちゃって泣きながらジャッキーが助けに走るっていう割と重めのくだりなんですが、結果的には迷路を入れたことで、重い雰囲気が緩和されてよくなりました。迷路の中ではジャッキーが本当のくまとはちあわせしてびっくりしていたり、恐竜がいたり、火山があったりと、「くまのがっこう」の設定や世界観ではありえないことなんですが、迷路のページでなら成立する。アニメじゃなくて絵本なら、そういう遊び方もできるんです。絵本って、話全体を楽しむだけじゃなく、ページそれぞれの絵を楽しむ楽しみ方もできますよね。また、絵本って、何回も読むものなので、100回目も面白くないといけないと思っています。迷路には、何回も読むうちに気が付く絵などもあると思うので、そういう楽しみ方をしていただけるとうれしいですね。


−−「くまのがっこう」シリーズは、まずは子供を想定しているけれど、大人もとても楽しめる絵本です。「くまのがっこう」シリーズを展開するにあたって、NGとしていることやここだけはブレないようにしようと決めていることなどはありますか?

『くまのがっこう』(ブロンズ新社) あいはらさん 夜にお母さんが子供を寝かしつけるときに読み聞かせをすることも想定して、幸福感、あったかさというのが読み終わったときに感じられるようにしたいと思っています。また、ジャッキーたちはくまですが、実際にくまとして書いていることはほとんどなくて、子供と思って書くことで、読者の世界の日常生活を描いていけるようにしています。
絵本は子供向けのものですが、実は「くまのがっこう」シリーズは割りと大人っぽい、子供から見るとちょっと背伸びしている絵本かもしれません。ジャッキーが感じたことが子供にはすぐに理解できないこともあるんだろうけど、そこで「ジャッキー、なんで泣いたのかな?」「でも悲しい気持ちは分かるよね」と、お母さんとコミュニケーションを取りながら読んでいける本でもあると思っています。お母さんも子供も、ジャッキーたちを友達や兄弟のように見て「かわいそう」「がんばれ」「よくやった」と共感してもらいたいと思っています。

あだちさん 絵に関しては、一つ一つを本当に、全力を出して描いています。全力を出していないと、そういうのって絶対伝わってしまうので。1ページ1ページ、大切に大切に描いているので、作り手側の私たちが大切にしている思いが伝わってくれるといいなと思っています。


−−ジャッキーのフルネームや、お兄ちゃん全員の名前が途中で判明するなど、シリーズを通して、謎がまだまだ隠されているように思います。お二人の間で決めている「実は…」という設定はありますか?

あいはらさん いろいろあるんですけど。

あだちさん ナイショです(笑)。

あいはらさん 例えば、チャッキーは生きているのかいないのか、など、トークショーやサイン会などで聞かれることもあるんです。ジャッキーは何歳ですか?とか(笑)。でもそのあたりはあえて回答しないことにしています。「動いているから生きてるのよ」とか「でもぬいぐるみだからやっぱり生きてないんじゃない?」とか、読者にゆだねて、そこも楽しんでもらえればと。


『ジャッキーのおかしブック』(ブロンズ新社)−−今回はレシピ本ですね。お母さんと子供が「くまのがっこう」の世界を楽しめる本ですね。

あいはらさん はい。前からそういうシリーズもあるといいなと思っていました。普通の絵本のシリーズは、毎回派手な大冒険があるわけではなく、天気がいいからお洗濯、とか、みんなでパンを作ろう、とか、日常生活の楽しさがテーマ。だったら、絵本の中だけだともったいない、と思っていました。絵本の中でジャッキーたちが楽しんでいることを切り出して、実際のライフスタイルで楽しめるようにできればなあと。ファンのお母さんの中には、料理やお弁当はもちろん、通園・通学グッズを手作りしている方もいらっしゃる。あだちさんが描くジャッキーのインテリアや服・雑貨なんかもとても人気があるんです。まずはおかしのレシピからスタートして、そういう雑貨やお料理、ガーデニングなどにも広げていければと思っています。

あだちさん 『ジャッキーのおかしブック』については、今ちょうど夏休みなので、お友達を呼んでみんなで作ったりして、楽しんでもらえるといいですね。
『ジャッキーのおかしブック』(ブロンズ新社)

−−ずばり次回はどんなお話になるんですか?


あいはらさん 来年2月発行予定なので、話自体はもうだいぶかたまってはいます。デイビッドと言うしろくまが過去のシリーズで2回、登場しているのですが、彼はジャッキーの憧れの人であり、初恋の人のような存在。今回はジャッキーとデイビッドの二人の話を作ろうと思っています。

あだちさん 『ジャッキーのじてんしゃりょこう』にちらっとでてきて、『ジャッキーのおたんじょうび』にも顔だけ出てきただけで、本格的に描くのは初めてなので、気合を入れて描かなければ。お母さんたちにもとても人気があるキャラクターなので、かっこよく描きたいですね。

あいはらさん でも、オードリーの春日みたいなポーズでしか登場していないので(笑)、ホントはどんなヤツなのかまったく不明なんです。ふだんはどんな性格なのか、慶応ボーイみたいなのか、草食系なのか、これから二人でキャラクター作りをしていく予定です。今は見た目人気が先行していますが(笑)、今後は内面での人気がアップすればいいなと。


−−くまのがっこうシリーズファンに一言お願いします!

あだちさん 読んでくれた人が大切にしてくれる本にしていきたいと思っています。何回も何回も本棚から出したり、読み返したり。私自身、大切にしたい本はずっととっておくので、ちょっと宝物みたいな本になってくれるとうれしいです。

あいはらさん 子供たちだけでなく、お母さんにとっても「たからもの」になるようなシリーズにしていきたい。例えば、寝る前の読み聞かせでも、お母さん自身何度も読んだ昔ばなしばかりだと、お母さんのテンションもちょっと下がりますよね。子供が好きだから読んであげるんだけど、疲れてるときなどはちょっと凹んだり(笑)。でも「くまのがっこう」は親子で幸福感に浸れるものだと思っています。あだちさんの描くジャッキーの絵や雑貨、ジャッキーのワードローブや色合いなどは、お母さん自身が大好きになってくださっているので、読んであげる側も楽しんでもらえる。子供にもお母さんにも理想のワールド、そんな本にしていきたいと思っています。



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