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楽天ブックス 著者インタビュー

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 初めての著書が世界20カ国以上でベストセラーとなり、各国をプロモーションで訪れているメリッサ・Pさん。日本のアニメや文学にも興味を持つ彼女は、初来日で日本にどんな印象を持ったのか。日本滞在の先輩であるパンツェッタ・ジローラモさんもまた、自伝的エッセイを書かれたばかり。お二人の対談は、それぞれの著書の話から、日本の印象、SEXYショップ、恋愛まで、多彩な話題がとびだした。

今週の本はこちら

メリッサ・P.さん『おやすみ前にブラッシング100回』『おやすみ前にブラッシング100回』
ラディカルな性体験を綴って、全世界に衝撃を与えた17歳女子高生の自伝的小説
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ジローラモのイタリア式伊達男のなり方『ジローラモのイタリア式伊達男のなり方』
日本でゼロからはじめたジローさん流の努力とは「人生をオトコとして満喫する」ことだった。そのノウハウを一挙公開
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ジローラモが太鼓判を押すイタリアン本場の味『ジローラモが太鼓判を押すイタリアン本場の味』
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プロフィール

メリッサ・P ■メリッサ・Pさん
1985年 イタリアのシチリア島カターニャに生まれる。高校在学中の17歳で書いた『おやすみ前にブラッシング100回』でデビュー。世界的なベストセラーとなる。
パンツェッタ・ジローラモ ■パンツェッタ・ジローラモさん
1962年 イタリアのナポリ生まれ。ナポリ建築大学在学中には、イタリアの中部イタリア・アッベンニーノ地方の歴史的建造物の修復作業に携わる。1988年から日本在住。1992年聖フランシスコ会日本語学校、明海大学経済学部卒業。多数の雑誌、番組などで、祖国イタリアについて紹介。特にイタリア家庭料理、ワイン・チーズ・パンについては造形が深い。貴久子夫人との共著は大好評。趣味はサッカー。見るのもするのも大好き。雑誌『LEON』(レオン)のモデルとしても活躍。

インタビュー

ジローラモさんこの本(『ジローラモのイタリア式伊達男のなり方』)で、ジローラモのすべてがわかるんですけど、みんな私のようになってしまうと競争になっちゃうかもしれませんね。子供の頃の気持ちとか、男性と女性とかコミュニケーションにもいろいろあると思うけど、そんな話をたくさん書きました。

私は、けっこうロマンティックな人なんですね。人のつきあいは、ロマンティックとドラマティックがあるんです。最初は、ロマンティックではじまるんですが、別れる時はドラマティック。男性と女性はいろいろな問題があるけれど、肝心なのはアプローチですね。男の人の場合、パッと見てかっこいい人はいいけど、かっこよくない男性は自分のイメージを作るのがたいへん。どうやってイメージを作ればいいんでしょうって、私も何回も聞かれましたけど、簡単に答えられないですね。ただ、私は自分の経験があります。何回も女性に声かけて無視されたことがありますし、何回もデートしてふられたことがあります。何回も女の人とつきあったけど、別の人のところにいってしまったこともあります。悲しい思い出がたくさんあるんだけど、その中には、作戦もたくさんあったんですね。その作戦やポイントもこの本には書きました。技術だけじゃなくて行動。私の中ではハート、愛はハートですね。SEXも大事だけど、SEXだけじゃない、やはりハートですね。

あ、いま笑った人いますね。なぜかというとSEXとかって言葉はけっこう言いにくいからですね。言い慣れないと、ストレスがたまっちゃう。言いすぎると下品になっちゃう。上品にそういうことを言うと、新しい世界がOPENします。そんな具合に、私の失敗したところや、私が経験したたくさんの秘密が書いてあります。
−−人と人とのコミュニケーション、とくに、女性とのコミュニケーションをどうやってとるのか、すべての男性の知りたいことが書かれているんですね。

さて、メリッサさんは現役の女子高生。『おやすみ前にブラッシング100回』は、イタリア本国で95万部、ドイツで20万部、 ヨーロッパでは150万部以上の売り上げのある話題作です。彼女の恋愛・性愛の体験が書かれているんですが、 ジローラモさんはこの作品を読んで、彼女に聞きたいことはありますか?

ジローラモさんどのくらいのニュアンスで訳されているのか興味があったので、日本語で読みたかったんですけど、時間がなかったので原書で読みました。けっこうすごい。彼女は日記のスタイルで書いているんですけど、すごいです。私も子供の頃は日記を書いていて、その日の気持ちとか自分の出会いとか、いろんなことを書いたりしていましたが、それを出版するのは、すごい勇気が必要だと思う。

イタリアでは、この作品について、いろんなことを言っている人もいるみたいですけど、成功するとヤキモチを焼く人もいるからね。読んでいると、彼女の気持ちの中に入ってしまうんだけど、良かったのは最後がハッピーエンドってことだね。人間は波があって、サーフィンみたいにいつも上手にのれてるとはかぎらないからね。ハッピーエンドは大事だよ。

私は、おとうさんが若い時に亡くなって、自殺しようと思ったことがあったんです。でも子供の頃のことだったし、そのパワーがなくて、人に言えなかった。彼女は、この本に自分の意見とか体験を隠さずに書いていて、えらいなと思ったんです。日本には、似たようなことがたくさんあるけれど、イタリアではあまりないですね。

彼女が、本に自分の命を入れて書いたのを感じたから、それがすごいなって思います。それで、聞きたいのは、彼女がこの本を書いたことで、ご両親はどんなリアクションをしたのかってこと。
メリッサさん両親の反応としては、私が下書きを書いた時点でそれをみつけて、ものすごく怒りました。出版すると聞いて、またさらに怒りました。クラスメートたちは「よくかけている、スゴイスゴイ」とほめてくれましたが、両親は怒る一方で、出版社の担当者が両親のところに来て、はじめて許してもらいました。
ジローラモさんイタリアでは、いろんな人たちが、彼女が書いたんじゃないって言ってるんですね。そういうこと言われちゃうと、心がイタイじゃないですか。 メリッサさん はじめはそういう批判が渦巻いてました。だれか大人が書いたんじゃないか、という声を聞いた時、ものすごく怒りを感じました。私が聞いた限りでは、40歳ぐらいの男の人が書いたんじゃないかといわれてましたが、自分に言わせれば、40歳ぐらいの男性だったら、こんな文章が書けるはずがない、と思います。そういう批判は多かったですけど、最終的には気にしないことにしました。
−−ジローラモさんは日本における伊達男の代名詞になっていますが、メリッサさんからジローラモさんになにか質問は?
メリッサさんなぜ、こういう雑誌(『LEON』(レオン))にでているんですか ?
ジローラモさん『LEON』は、日本の年上オヤジのキャッチフレーズみたいなもので、私は41歳で、まだオヤジじゃないんだけど、オヤジの感じを生かさなければならないこともあるんだね。とってつけたことではなくて、普段からやっていること、昔と同じことをやってるだけなんだよ。明るい生活をしていると、みんなに明るい印象を与えるから、わざとじゃなくて心からやっていることなんですね。ひとつのメッセージです。この雑誌には、ファッションもあるし、ライフスタイルがあるんです。だからけっこう楽しいですね。
−−ジローラモさんは日本のことをよくご存じですが、メリッサさんは、はじめての来日で、日本の印象はいかがでしたか?
メリッサさん私は、街を女性に例えて見るのが好きなんですけど、東京は、パンクの女性、麻薬をすってラリッてる女性、そういう印象を受けました。京都は、着物を来て、将来を見てるんだけど、過去に後ろ髪をひかれている女性を連想しました。

ジローラモさんおもしろいね。彼女はいろんな町に女性のイメージがある、私はいろんな町に女性がいる、ちょっとちがう(笑)。

東京のイメージは、最初は、おもしろくないと思ってたんですね。建物も古いものと新しい建物がミックスしていて。ところが住んで日本語をしゃべってみると、けっこうなんでもアリ。食事もファッションも情報も、オペラも世界中のものがくるし。うまく理解すれば、いろんなことを楽しむことができるんですね。
メリッサさん東京にはシュールな印象を受けました。地下鉄の座席で、日本人が寝てるところを見てビックリしました。
ジローラモさん地下鉄ね。私も最初はビックリしましたが、大学に1時間30分かけて通っていた時は、ついウトウト私も寝ましたね。
メリッサさん(笑)。
−−東京では、SEXYショップにいかれたとか。
メリッサさん世界をまわる時に、それぞれのSEXYショップをまわるんです。行ってみるとその国民のメンタリティがものすごくよくわかる場所なんですよ。東京のSEXYショップに行ってみたら、若い人、若さに対する憧れ、若さを求めているということがよくわかました。自分も小学生の服を買ってしまったんですけど。
ジローラモさん私が最初に行ったSEXYショップはロンドンのSOHO。そこで、だまされたんですが、入り口に1ポンドって書いてあって、中にはいったら、ポケットにあるコインを全部出せっていわれて。奥では映画をやってて、ほかのお客さんもいて、よく見ると全員イタリア人だった…(会場爆笑)。イタリアにはそういうのがあまりないんですよ。
−−お二人に聞きたいのですが、イタリアの方は情熱的で、コミュニケーションが上手だというイメージがあるのですが、日本と比較するとどうですか?
メリッサさん日本語が話せないので、直接日本の若い男女とコミュニケーションはしていないんですけど。ただ、日本の女性は、西洋の男性をステキだと言うようですが、イタリアでは、日本の女性はステキだって言われています。理性的な感じもしますし、肌がキレイだっていうのもあります。ヨーロッパからみると人気がありますね。
ジローラモさん私は世界中のコミュニケーションが好きですけど(笑)、日本の女性の気持ちを読むコミュニケーションもいいですね。私たちイタリアでは、たとえば、男性でも女性でも、つきあうといろんなことを言うんです。悩みや意見を、ストレートに深いところまで話すんですね。日本の場合は、友達になっても、そこまで深くはっきりと言ったりしない。日本人も、 あるところまでは言葉で言うけど、あるところからは気持ちで感じさせるんですね。それは、けっこう好きです。おかげで、ぼくもセンシティブなところが大きくなったんですね。コミュニケーションしやすくなったと思います。

ただ、言葉がストレートだと早いじゃないですか。いまは、考えて、心があって、言葉でも伝えられるようになりました。外国に行っても、言葉がわからなくても、心を読めば話できますからね。それがわかるようになって、ちょっとだけコミュニケーションが、変わったんですね。それで、学んだ大事なことをこの本のカバーをはずした表紙に書きました、ほら『石の上にも3年』(会場大爆笑)。

−−メリッサさんは日本の文学や芸術にも興味があって、吉本ばななさんとかアラーキーさんの写真集とか読まれていたそうですね。アニメの『アキラ』もお好きだそうですが。
メリッサさん川端康成にすごく日本人性を感じました。まず、語り手としてすばらしいものを持っているなぁと思いました。それから、愛と死、理性と非理性、そいうものの対比の描き方がおもしろい。日本人的だなと思いました。
ジローラモさんぼくが日本のアーティストで、最初に読んだ本は楠田枝里子の本。ナスカの地上絵を守るためにドイツ人ががんばる話(『ナスカ砂の王国』)ですが、面白かったのは、彼女がお店にはいってゴムを買うってところがあるんです。私はチューインガムかと思いましたが、消しゴムだったんですね(楠田枝里子は消しゴムコレクターでもあり『消しゴム図鑑』という著書がある)。

だから、翻訳はニュアンスがむずかしいんですね。吉本ばななもイタリア語と日本語で読みましたけど、けっこうちがうんです。イタリア語のほうが、子供から大人までウケるものになってるんですね。日本語の場合は、もっと読者の幅が狭いような気がしますね。翻訳した人の力が作品をもっと生かしているんです。だからイタリアで人気が爆発したんですね。
−−日本の好きなところとキライなところは?
ジローラモさん好きなのは温泉。あと、日本は住みにくいと聞いていたんですけど、そんなことはないですね。日本人とコミュニケーションできれば、仕事もちゃんと生かせることがあるんです。イタリアでは競争がいつもあって疲れます。競争にはいいところもあるんだけど、いつもだとね。だから、日本にきてリラックスして暮らせるようになったのがよかったです。

悪いところは、日本人は私に対して、「イタリア人は時間通りに来ない」と言うんですが、仕事をしてみると、日本人も時間通り来ない人がたくさんいるですね。だから、イタリア人のせいにしないでください(笑)!

大きなギャップはないですね。なぜなら、私は人を見るのが好きですし、人間を感じるのが好きだから。
−−メリッサさんは現役女子高生ということですが、イタリアの、いわゆる女子高生と日本の女子高生とはどういったちがいがありますか。

ジローラモさん私は大学で教えているんですが、クラスには50人の女性がいるんです。毎回いろんなテーマで、いろんな話をしようと思うんですが、映画を見ている人も、本を読んでいる人も、ニュースを見ている人も少ない。もったいないなと思いますね。イタリアは共和国か王様がいるか、どっち?て聞くと、王様がいると言う。簡単な情報だけど、まちがってるんですね。イタリアでは大学時代はいろんなこと学びます。歴史だけじゃなくて、社会的なことも知りますし、そこからいろんなことに興味が広がります。大人になる前に悩むこともたくさんあります。

彼女は社会的なこともいろいろ見ている。ほかの人よりは、いろんなことを悩んだり、わかっていると思う。でも、彼女の友達もいろんな本を読んでるんですね。だから、彼女の友達もすごいと思います。日本人と比べると、イタリアの女性や男性は、日本人より大人なんだと思います。

日本人の女性だと、東京を案内するのに行くのは東京タワーぐらいじゃないのかな。ぼくなら、お城に連れていって、いろいろ説明します。知らなくても必ず、なにかストーリー作ってでも、説明しますね。
メリッサさんイタリアでは南部・北部によってちがいがあります。南部の人のほうが、自分が知らなくてもストーリーを作り上げて説明することがありますね。北部では、またちがうと思いますよ。
−−お二人に、恋愛のコツをうかがいたいのですが。
ジローラモさんメッセージを伝えることですね。今日もここに来る前に、道でナンパしたんです。ぼくがアイスクリーム食べてると、目が会って笑った子がいたの。笑ったっていうのはコミュニケーションですね。だから、コーヒー飲みますか?って聞いた。それでちょっとコーヒーをいっしょに飲んだんですが、おもしろい人でしたね。メッセージってそんなことでいいんですよ。あとは、相手のことを考えたほうがいいですね。自分のことばかりでなく相手のことを考えて。
メリッサさんコツというほどのことでもないですけど、相手の求めているものにあわせて、自分をだすことでしょう。相手が恥ずかしがり屋だったら、自分をバッと表現すると、向こうはびっくりします。スローなテンポがいいなって思う人だったら、スローに、向こうがパパっとしたことが好きなら、素早く…。
ジローラモさんやりとりですね。全部見せてほしいと思っている人には、チラッと見せる。見せてほしい、見せない、みたいな。女性も男性もやりますけど、とくにイタリア人の女性はそういうのが上手いです。
メリッサさんそういうのをやって、でも最後にはカラに閉じこもる。あんまり、落ちないですね。
ジローラモさんそう。イタリアの女性は最後に壁を作る。その壁はコンクリートで、中には鉄筋。だけど、男性は、そのコンクリートに穴を見つけるのが上手いですよ。日本人の女性はコンクリートではあるけれど、鉄筋は中にはいってないですね。さっき、ナンパって言ったけど、友達を作るのも同じことです。
−−最後にひとこと、なにかお願いします。
メリッサさん日本に来て、なにか言ってくれませんか、とよく聞かれるんですけど、なんにも言えなくて申し訳ないです。ジローラモさんのお話も楽しかったです。本については、いろんなところで何度も言ってますが、本そのものがメッセージなので、読んでいただければ、ほかに言うことはありません。
ジローラモさん私は、緊張しない人ですが、彼女と話していると緊張します。本を書くのは、たいへんなことです。人に気持ちを伝える文章が書けるというのは、すごいことなんですね。日本では、これを読んでビックリする人もいるだろうし、ビックリしない人もいるでしょう。でも、イタリアはキリスト教の国だから、やっちゃいけない、言ってはいけないことがあるんです。その、やってはいけないことを書いている。教育もあるんですけど、信者じゃなくても、守らなければならない印象があるんです。だから、彼女はすごいなって思います。
−−今日はありがとうございました。
メリッサ・Pさんは、想像していたよりずっと小柄でキュートだった。ただ、発言はナイフのように鋭く、双の瞳は情熱的で、本に書かれている感情の嵐のようなうねりも納得できる。ジローラモ氏は、テレビでよく拝見している通りの、陽気でしゃべりはじめたらとまらないおおらかな勢いが感じられた。お二人とも人を引きつけてやまないのは、イタリア式なのか、それとも人間に対する愛情と好奇心なのか。それは二人の著書を読めば一目瞭然である。

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