楽天ブックスx毎日jp

楽天ブックス 著者インタビュー

  • バックナンバー
  • 最新号

美しい音楽に彩られた家族小説鬼塚忠さん『カルテット!』、「本当に幸せな家族なんていない。だから家族を描きたかった」

映画『Little DJ 小さな恋の物語』やテレビドラマ『海峡を渡るバイオリン』の原作者で知られる鬼塚忠さんの小説『カルテット!』(河出書房新社)が、1月に刊行されました。バイオリン奏者を目指す中学生の主人公・開、派手な行動で周囲を騒がせる高校生の美咲、父の失業をきっかけに不仲になっていく両親……壊れかけた家族が、楽器演奏を通じて再生していく様子を、飾らない文章で情感豊かに描いています。鬼塚さんに話を伺いました。

今週の本はこちら

カルテット 鬼塚忠 『カルテット!』
「そこにぼくの音楽があるんです!」心温まる、涙と感動の青春&家族小説!
1,365円(税込)
ご購入はコチラ

鬼塚忠さんの書いた本はこちら

Little DJ 小さな恋の物語 『Little DJ 小さな恋の物語』
海辺の病院で紡がれる小さなディスクジョッキーの初恋ものがたり
1,260円(税込)
ご購入はコチラ

小説・エッセイ ランキング

宮部みゆき 楽園(上) 『楽園(上)』
16年前の殺人事件を追ううち驚愕の真実が露見! ライター滋子が謎を解く
700円(税込)
宮部みゆき 楽園(下) 『楽園(下)』
彼の告白には、まだ余白がある。親と子をめぐる謎に満ちた物語が、新たなる謎を呼ぶ
680円(税込)
1Q84 book 3 村上春樹 4月16日発売決定 『1Q84 book 3』
4月発売!待ちきれない!待望の第三冊目
1,995円(税込)
食堂かたつむり 小川糸 『食堂かたつむり』
失恋のショックで声を失った倫子は小さな食堂を始める。柴崎コウ主演映画の原作
588円(税込)
映画化原作関連特集 見る前も、見た後も楽しめる 『人間失格』『サヨナライツカ』 など話題の映画の原作をチェック!
テレビアニメ化原作本特集 原作をチェック アニメとは違う感動、味わってみませんか?!
入園入学準備特集 入園・入学準備はこれでバッチリ! 楽天ブックス ワクワク進学準備!役立つ本で準備万端!
フィギュアスケート特集 氷上のアーティストたちの競演 感動をもう一度!浅田真央、高橋大輔のオフィシャルブックも!

プロフィール

鬼塚忠さん (おにつか・ただし)
1965年、鹿児島県生まれ。著書に『Little DJ 小さな恋の物語』(ポプラ社)『海峡を渡るバイオリン』(共著、河出書房新社)『紅い桜』(共著、講談社)などがある

インタビュー

鬼塚忠さん

−−執筆のきっかけは。
鬼塚さん以前から、家族の話を書きたいと思っていたところ、前作『Little DJ』が映画化された際、そのオープニングテーマのピアノの曲に触発されました。音楽を担当したのは、佐藤直紀さんという大河ドラマ『龍馬伝』の音楽も手がけている方で、とても素晴らしい曲でした。音楽と家族というテーマが、頭の中で結びついたんですね。そしてある日、新浦安の駅前を歩くやんちゃそうな女子高校生を見て「ああ、ここを舞台に、こんなキャラクターたちを生かして、音楽と家族を描けたらおもしろいだろうな」と考えつきました。
−−なぜ今、家族の話を。
鬼塚さん日本に3,000万なり4,000万の家族があるとして、その多くは何かしらの問題を抱えているのではないでしょうか。本当に幸せな家族というのはないのだと思います。お金はある程度たまれば満足しますが、家族で満足した人というのは、なかなかいない。でも、人間にとって何が大切かといえば、私は絶対に家族だと思います。だから主題に据えてみたいと思いました。
−−作中、多くの曲が挿入されていますね。
鬼塚さん実は作中の曲のほとんどは、ちょっと音楽をかじったことのある方なら誰でも分かるスタンダードなクラシックなんです。大曲が入っていない。やっぱり誰でも知っている曲というのは美しいんですよ、旋律がね。そういうものだけを選びました。音楽があると、物語が彩り豊かなものになりますよね。私自身、音楽が大好きです。今は出版の世界に身を置いていますが、でも一番尊敬しているのは作家さんではなく、作曲家さんなんです(笑)。
−−両親の不仲、美咲の素行、そして開の初恋など、起伏に富んだ物語が特徴的です。
鬼塚さん文学好きな人に読んでもらったところ「これ、脚本だよね」と言われてしまいました。その人はばかにして言ったのかもしれないけれど、私はそれでいいと思っています。心的風景を深く描くのも一つの表現方法かもしれませんが、それだとストーリーが動きにくくなってしまいます。たとえ脚本と言われようとも、たくさんのアイデアを詰め込んで、物語がどんどん展開していって、最後に感動で締めくくるという、そういう起承転結がしっかりした物語が私は好きです。ちなみに、物語の筋で言えば、当初はお父さんを主役にしていました。でも、書いてみたら全然つまらなかったので、開を主役に代えました。どうも主役がおじさんでは、誰の共感も得られそうになかったので(笑)。
−−前2作が映像化されています。本作の映像化の予定は。
鬼塚さん映像化できるとうれしいですね。「海峡を渡るバイオリン」がテレビドラマになったとき、確か14%くらいの視聴率だったと思いますが、1,000万を超える人が見てくれた計算になります。それだけ多くの人が見てくれたという事実に、感動しますよね。反響の大きさに胸が高鳴ります。よく映画関係者から「親子で見に行ける」「音楽が入っている」「家族がテーマ」という3点が映画には欲しいと聞きます。たまたまですが、本作には3点ともそろっています。映画「フラガール」のダンスを踊るラストシーンのように、本作の最後のコンサートシーンでは、家族4人が6分くらいの尺の中で、ずっと演奏し続けているような、そういうイメージを思い描いています。今から楽しみです(笑)。
−−今後の執筆などの予定は。
鬼塚さんまず本作ですが、6月に刊行記念コンサートを東京都内の教会で開催します。作中の家族4人を模したカルテットによるコンサートです。両親役はプロの方を、開役と美咲役は、それぞれオーディションで選びます。また3月に新作を上梓(じょうし)します。元プロ野球選手の新庄剛志さんがプロデュースする映画「僕たちのプレーボール」の原作本(幻冬舎)です。少年野球を題材にした作品です。こちらも、よろしくお願いします。
−−読者に一言。
鬼塚さん家族の物語ですので、老若男女、誰が読んでも共感できると思います。まずは、ご一読ください。そして6月のコンサートに、ぜひ足をお運びください。ゆくゆくは日本全国をまわるツアーを開催して、紅白歌合戦に出られればいいなと思っています(笑)。

この本を立ち読み

カルテット!鬼塚忠 そばに僕の音楽があるんです!

行間から音楽があふれ出す!
広がる世界観に圧倒されます!
【1】離れかけた家族が音楽を通じてもう一度向き合います。読後が暖かい!
【2】作中に多くの著名クラシック曲が登場!物語の世界観が豊かに広がります!
【3】刊行記念コンサートも予定!作中の家族4人を模したカルテットが演奏します

ご購入はコチラ

このページの先頭へ