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楽天タワー、キリンビールCM、ユニクログローバル戦略…あの仕事の裏側を大公開!明日からの仕事が変わります!いま最も忙しいクリエーターの思考法を大公開!『佐藤可士和のクリエイティブシンキング』

「仕事とは、問題を解決し、改善していくこと」。今回のインタビューで、佐藤可士和さんはこう語りました。これはクリエイターだけでなく、どんな仕事にも共通すること。『佐藤可士和のクリエイティブシンキング』では、その問題を解決するための考え方を紹介しています。誰もが見たことある広告や、企業・教育施設のディレクションを手がけているトップクリエイターが、仕事を効率的にそして楽しくしてくれる思考法をお教えします!

プロフィール

佐藤可士和さん (さとう・かしわ)
アートディレクター/クリエイティブディレクター。多摩美術大学卒業後、博報堂を経て、サムライを設立。キリンビールの企業広告、ユニクロや楽天グループのクリエイティブディレクション、明治学院大学のブランディングなど、枠にとらわれず幅広い活躍を見せる。前著に『佐藤可士和の超整理術』。

インタビュー

佐藤可士和さん

−−前作の『佐藤可士和の超整理術』も話題になりましたが、今回の『佐藤可士和のクリエイティブシンキング』も「ここまで仕事や考え方を公開してしまうのか?」と驚きました。
佐藤さん『佐藤可士和の超整理術』を執筆し終わってすぐぐらいから、ロジカルシンキングやクリエイティブシンキングなど、思考法についての本を書いてみたいと思いました。「超整理術」を書くまでは、無意識というか、たとえるなら運動神経でずっとやってきたというような感じなのですが、「超整理術」を書くことで、自分の仕事に関する手法ややり方などを、自分自身がとてもよく理解・整理できた、まとまった、と感じたからです。そこで、日経産業新聞でのクリエイティブシンキングについての連載がスタートしました。ただ、本にまとめるにあたって加筆や修整をかなりいれたので、実際ゼロから書き起こしたに等しい本になっています。
−−仕事の実例が豊富で、しかも「こう考えたらこうなった。逆にこう考えてみたらこうなった」など、思考の工程が丁寧に説明されていて、佐藤さんの日ごろの仕事の進め方やノウハウを大公開したような内容ですね。
佐藤さんはい。楽天タワーのデザインディレクションやユニクロのグローバルブランド戦略、NTTドコモのキッズケータイなど、実際に僕が手がけた仕事の実例などをたくさん盛り込み、どのように仕事を組み立てていくのかというプロセスも公開しています。ただ、それだけに、この本は「一般的なクリエイティブシンキング」ではなく、あくまで「佐藤可士和のクリエイティブシンキング」なのです。仕事を通じて自分が心がけている思考法や発想法はもちろん、仕事で得られた知識や経験も、読者の方と共有したいと思って執筆しました。

『佐藤可士和のクリエイティブシンキング』の1ページ

−−この通りにやるといい、というのではなく、自分なりのクリエイティブシンキングを導くヒントなのですね。
佐藤さんそのとおりです。「クリエイティブ」というとどうしても、アーティストやデザイナーといった職業を想像してしまいがちです。しかし、この「クリエイティブシンキング」は読む人に新しい視点を提供し、いつも見ているものが違って見え、そこから新しいアイデアを得られるような思考法だと思っています。クリエイター以外の職業の方でも、仕事や日々の生活の中で起こるさまざまな問題を鮮やかに解決するための思考法をご紹介しています。
−−クリエイティブシンキングを意識している人としていない人、具体的にはどういった場面で違いが出てきますか?
佐藤さん例えば、自分の考えていることを相手に正確に伝えたいときですね。著書の中でも触れましたが、プレゼンとは、説得の場ではなく、仕事をいっしょにやっていく人たちの共感を得る場だと思っています。相手を言葉巧みに誘導したり、自分の思うとおりに説得することではない。だから、同じことを伝えるのでもどうすれば相手に伝わるか、リアリティをもって実感してもらえるかを考えます。僕は仕事でアイディアを考える時、簡単な絵や図解をよく書いて思考を整理するのですが、誰かに何かを伝える際にもこれはとても有効だと思います。「なにか別のものに見立ててみる」「イラストを使ってみる」だけで、相手が抱くイメージはより具体的なものなります。こういったコミュニケーションの手法も、僕が仕事を通じて身につけたクリエイティブシンキングのひとつです。仕事だけでなく、プライベートでも、「いまひとつ相手に上手く伝わっていないな」と思ったとき、ぜひ試してみてください。

『佐藤可士和のクリエイティブシンキング』の1ページ

−−佐藤さんにとって「クリエイティブ」とはどういう意味を持つ言葉ですか?
佐藤さん創造、ソリューション(問題解決)と定義しています。仕事とは、何らかのクリエイティビティがないと前進できないものだと僕は思っています。今日より明日のほうがより便利で快適である、という、前に進むための思考が「クリエイティブ」であると。そういう意味で言うと、「クリエイティブ」がない仕事は「仕事」ではなく、「作業」になってしまい、実につまらないのではないでしょうか。どうすれば今より前に進めるか、を考えると、仕事はどんどん幅が広がり、面白くなっていくはず。自分の仕事が自分でクリエイティブだと思えたらとてもすばらしいと思います。
−−営業や事務など、クリエイター的な仕事ではなくても十分にクリエイティブな仕事ができるということですね。途中でトラブルが発生したり、課題が大きければ大きいほど仕事はクリエイティブになっていく…。
佐藤さんその通りです。不確定なことに対応する、合わせる、ということは人間にしかできないこと。自分の仕事の中に潜んでいるクリエイティブを見逃さないで、十二分に楽しんで欲しいですね。
−−目先の仕事に夢中になってしまったら、なかなか「トラブルを楽しむ」という余裕が出てきにくいのですが(笑)、煮詰まったときの切り替えをぜひ指南してください。
佐藤さん本の中では過去の慣習や常識といった「前提を疑う」という考え方をクリエイティブシンキングのひとつとして紹介しています。これは特別なスキルはいりませんし、この本を読んだその日からでも実行できること。まずこれを試してみてはいかかでしょう?本の中でも、常識や前提を疑うことから始めた実例をたくさん掲載していますが、これは自分自身、物事を考えるときにとても有効な手段だと思っています。
−−佐藤さんが仕事をする上で一番大切にしていることを教えてください。
佐藤さん本質をつかむことですね。「クライアントがこのプロジェクトを通じて、やろうとしていることはなんだろう?」ということを明確にしないと、その後何をやっても違うということになってしまいます。真撃に対象と向き合って本気で考えなきゃいけないし、いろいろな人の話を聞いたり、とても労力のかかる作業です。でも、クライアントが求めていることの本質を探りだすことは、僕にとってもっとも大切な過程であり、好きなことでもあるんです。
−−佐藤さんがこれまで手がけた仕事の中で、もっともワクワクした仕事は何ですか?
佐藤さん毎回ワクワクさせていただいてます。クライアントには感謝ばかりです。なぜなら、これまでやったことがないことを臆せず僕に頼んでくださるわけですから。
中でもこれまでにない試みとしては、SMAPのアルバムキャンペーンが印象深いですね。渋谷の路上パーキングに駐車している車すべてにSMAPのカーカバーをかけさせてもらって街の光景を変えてしまったり、アルバムと同じ名前のドリンクを発売するなど、立体的で街をメディアとして考えた仕掛けができました。一人では決してできないダイナミックな仕事でしたね。
また、楽天のクリエイティブディレクションも大きな意味を持つ仕事です。企業やブランドのディレクションは他にも手がけていますが、楽天は8年程前から続いているプロジェクトで、新ロゴのデザインや、ヴィッセル神戸、東北楽天ゴールデンイーグルスなどがグループとなっていくところから、楽天タワーのデザインディレクションなど、企業イメージがどんどん新しく展開していく過程をご一緒させていただいており、時間空間を含んだ4次元的な仕事になっています。
−−佐藤さんは一児の父として子育てにも積極的に参加されているとのことなのですが、子育てに関わられるようになってから仕事にも新しい発見はありましたか?
佐藤さんはい。子育てって究極にクリエイティブですね(笑)。著書の中でも「リサーチよりリアリティを重視する」と書いているのですが、これはまさに子育てを経験しての実感でもあります。ここ数年、子どもと一緒に会員制の貸し農園に行くのにはまっているのですが、農作業も本当にクリエイティブですね。ネットでいろいろ調べるより、畑に30分いるほうがよっぽどリアルな情報や経験が手に入ります。フィッシングブランドのダイワのブランディングの仕事でも、子育てを経験して広がった自然体験や環境、教育への新たな視点が役立っていると感じることもあります。
−−この本はどんな方にオススメですか?
佐藤さんむしろクリエイターでない方にぜひ読んでいただきたいとおもっています。クリエイティブシンキングは、職種を問わず、若いビジネスパーソンや学生、子育て中のお母さん、スポーツチームの監督、経営者など、いろいろな方の仕事やプライベートに役立つ思考法です。身の回りの問題を鮮やかに解決する自分なりの方法をぜひつかんでほしいですね。

この本を立ち読み

佐藤可士和のクリエイティブシンキング

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