楽天ブックス 著者インタビュー

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周囲の人にもお金にも愛され、満足できる人生を歩きたくはないですか?「お金のことは他人まかせ。だって、マネープランや投資のことなんて、誰も教えてくれなかったから」……そんな経済オンチのあなたでも、この本を読めば気分スッキリ、自分の人生設計を考えられるオンナになれます。セミナー受講半年待ちというカリスマ「キャリア&マネーアドバイザー」渋井真帆さんの新刊は、マンガでわかるお金と人生のコントロール法。そんな「女のお金の超常識」について、渋井さんにお話を伺いました。

プロフィール

渋井真帆さん (しぶい・まほ)
(株)マチュアライフ研究所代表取締役。キャリア&マネーアドバイザー。金融機関をはじめ、大手新聞社など多数の企業でのコンサルティング、セミナー、また雑誌の執筆でも活躍中。1994年立教大学経済学部を卒業後、都市銀行→専業主婦→都市銀行→百貨店香水販売→証券会社とキャリア模索時代を経て、28歳で起業。キャリア模索時代から自分を解放してくれた『人生経営力』を多くの女性に手に入れてもらうための「女のたしなみ経済塾」、「女のたしなみ やわキャリ塾」などを運営。20〜40代の女性から圧倒的な支持を集めている。
MLIホームページ : http://www.womanf.co.jp/

インタビュー

−−まず、渋井さんのお仕事について教えていただけますか?
渋井さん「キャリア&マネーアドバイザー」という肩書を見て、私のことを、ファイナンシャルプランナー(FP)やお金の専門家だと思われる方が時々いらっしゃるのですが、「マチュアライフ研究所」という会社を経営し、マチュアライフの研究をしているんです。つまり、マチュアライフの専門家です。

マチュアライフ(Mature Life)というのは、マチュア(成熟した)とライフ(人生)をセットにした言葉で、女性が「年を重ねるごとにお金に愛され、やりがいのある仕事をし、満足できる人生を歩ける」状態のことです。

なにしろ女性は、加齢とともに、若さや美貌や可能性などを、失っていくことばかり気にかけてしまいます。でもほんとうは、年齢を重ねることで手に入るものもたくさんあるはずなんです。そういった生き方をするために必要なキャリアや視点を持てるように、さまざまな情報をお伝えしていくのが私の仕事です。マネーやビジネスのことをセミナーなどの形式でお伝えしているのもその一環です。

もちろん、お金がなくてははじまらないことは、たくさんあります。お金はすべてではありません。けれど、お金がないことでチャンスもチャレンジもできないのは、ミジメだと思いませんか? 肝心なのは、お金にふりまわされないこと。道具としての「お金」とのつきあい方を知り、「お金」をコントロールすることはとても大事なことですね。お金を入手するために「稼ぐ」、そして、入手したお金を有効に活用するために「まわす」。この「稼ぐ」と「まわす」が上手くできることが、理想の人生の基礎なんですよね。
−−なるほど、今回出版された『マンガ女のお金の超常識』を読んで、儲けるためだけのマネー本とは一味ちがうという印象があったのですが、「理想の人生を実現する方法」について書かれていると思うとしっくりきますね。
渋井さんよくあるマネー本やFP本では、書かれた目的が「お金のこと」なのです。それが私の本では、あくまでも「お金は幸せな人生のための道具」として登場します。主役がちがうんですね。その道具をどうコントロールしていくか、ということをお伝えすることが目的なんです。「超常識」というのは、「たしなみ」ということです。女性のたしなみとして経済のことを知り、夢をかなえたり、幸せな人生を実現するために、企業でいう「経営」という考え方を、あなた個人の人生にあてはめて考えてみましょう、という提案をしているわけです。
−−女性はお金のことをもっと知った方がいいと書かれていますし、企業経営と同じように「自分を経営するのはむずかしいことではないんですよ」と教えてくださっていますが、それは、どういうことなんでしょうか。また渋井さんは、いかにして、そういった考え方を身につけていらっしゃったのですか?
渋井さん私は以前、都銀で仕事をしていました。さらに、金融だけでなく企業経営の勉強もしてきました。企業というのは、人が集まって出来上がっているもの、つまり有機的な生き物なんですよ。その生き物が、成長して生き残っていく状態が、『優良な経営ができている』ということなんです。成長して進化する……というのは、人の人生にも当てはまりますよね。だから、自分や家庭を成長させ維持するのに、企業の経営(方法論)は、とっても有効なんですよ。

この本でも、経済と経営のことを、1章と2章で、わかりやすく説明しています。こういった知識を持ち、情報収集能力と分析力をちゃんと培っていれば、株(投資)をはじめた時に、チャンスを見抜くことができます。ところが、今までの学校教育では、金融やマネジメントのことは教わりませんでしたね? 教えてもらわないばかりか、お金のことを考えるのは「はしたないこと」という風潮もありました。

マネー・マネジメントしていくためには、経営、経済、財務、投資といったことをバランスよく学び、トータルに見渡して意識することが大切なんですが、この本にも、その4つの要素をいれてあります。

私自身も、この4つを関連させながら学んできたおかげで、これまで大事な勝負所を、さまざまな局面で、成功させてくることができたんだと思います。
−−この本はマンガでテンポよく描かれ、そういったむずかしそうなことがたいへん読みやすく、わかりやすい構成になっていますね。
渋井さんマンガにすることで、間口を広げることができましたね。私のセミナーにいらしてくださっている方からも、高校生の娘さんに読ませたというお話を伺いました。柔軟に理解していただけたようで、「本を読んだ娘が、自分の幸せは自分で選択することが大切なんだね、満足できる生き方をしていきたいと言っていた」という感想をいただいたんですよ。満足できる生き方って重要ですね。お金のことだけでなく、恋愛も人生も同じですよね。そんな具合に、親子で読んでもらえる本だと思います。もちろん、男の子にもオススメです。
−−親子で読めるというのも、いいですね。子育て中は、なかなかそういうことを考えるチャンスも少ないですし。
渋井さんもっと極端な話をしてしまうと、年金不安というものがあります。少子化のために、年金制度が崩壊するということが言われています。子供たちの世代が、私たちと同じ生産能力しかなかったら、支える人数が減っているわけだから、たしかに年金制度は崩壊してしまいますね。ところが、子供たちが私たちの世代の倍稼いでくれれば、人数が1/2になっても平気でしょう? つまり、時代の変化にあわせて、生産性が高くなっていけば、解決することなんですね。ただ、子供たちにきちんと資本主義社会でハッピーに生きるためのたしなみ情報を伝えられないということがあります。もちろん、親の世代がその親からこういったお金のしつけを教えられていないから、伝えられないのですが……。

本書の中にも例として描いてありますけど、イギリス貴族の方のお金教育のお話はすばらしいなと思いました。その方は、祖国をとびだし、日本でゼロから起業して成功されたのですが、その秘密は、親から教わってきたお金の教育・しつけだったんですね。お金そのものではなく知識という見えない財産を受け継ぎ、それを活用できるセンスが重要なんです。

そんな具合に「これだけは最低限知っておきたい!」という常識が書かれています。子供さんのしつけに、そしてまた、自分がハッピーになるためにも知っておいたほうが良い「たしなみ」を、まとめてあるんです。
−−それでは、渋井さんのマチュアライフというか、人生の夢ってどんなものですか?
渋井さんそうですねー。40年後のお誕生日に、近所のジャニーズが勢ぞろいして、それから、セミナーの生徒さんや、成功された方から「私もそうなれましたー」というメールや手紙がたくさん届いて、みんなに囲まれて笑っている……みたいな(笑)?

いつまでも、女性として輝いていたいというのもありますね。女優さんでいうと、森光子さんが憧れなんですよ。以前、夫がカトリーヌ・ドヌーブを見た時に「75歳になっても、女を忘れない女性っていうのは芸術品なんだよ」と言ったんですね……。
−−ご主人て、たいへんキビシイことをつきつけてくる方なんですね……。
渋井さんほんとうに、キツイですよねー。でも、そういう風になろうと思っています。
−−経営ということでは、OLや主婦で起業したいと思っている人もいると思うのですが……。
渋井さんそうですね、それはわかりますけれども、現在の状況に不満があるから起業したい、つまり現実逃避型の起業志望者が多いような気がします。キャリアアップを考えるなら、起業よりもまず、今のポジションを上手に活用するほうがいいかもしれません。会社のブランドや人脈はあなどれないものがありますから、使えるリソースは利用した方がいいですよ。リソースをすべて自分で作っていかなければならない起業は会社勤めよりも数倍厳しいものですよ。今いるポジションでチャレンジして、それが成功してから起業しても遅くないと思いますね。
−−では最後に、これからのお仕事を教えてください。
渋井さん次はビジネス・コミュニケーションと、女性の仕事に関する本を出したいと考えています。いま、いろいろな場面で社会構造の二極化が進むということが言われています。二極化が進むことで、働く女性も選別される状況になってきていますね。選別されるというのは、活用される人と活用されない人がでてくるということです。今までの男性の価値観では、モノが売れなかったり、業績がたちいかなくなってきているんですが、それを、女の人の感性で打開しようとか、女性の価値観を商品開発や企画、そもそもの経営に生かしたいということが求められているんです。すでにそういったことに取り組んで、業績をあげている企業もあります。

そこで求められているのは、いままでの男性と同じような考え方で仕事をしている女性ではなく、普通の女性なんです。というわけで、「女性らしい」感性をもった、普通の女性にもチャンスがやってきたわけです。

この「女性らしさ」がビジネスに求められている期間は、一般には5年ぐらい続くだろうと言われていますが、私は3年ぐらいではないかなと思っています。その間に、選ばれて仕事をまかされた人が成果をだせれば、もっと続くと思います。自分の人生をマネジメントできている主婦も重宝されると思います。けれどもその場合、ビジネス語を語れないといけなんですね。ビジネスっていうのはやはり独特な文法がある世界ですから、ビジネスの現場で伝えることができる能力を持っている人が優秀な人材の定義ということになります。そのためには、仕事の取り組み方や、アプローチ、力のいれどころなどを知ることが重要です。それができれば、どんどん新しいやりがいある仕事や生き方のチャンスが生まれてくるんじゃないでしょうか。

ところが、そういった新しいチャンスの裏返しで、選別されて切り捨てられる女性もでてきます。求められているのは、与えられた仕事を処理をするだけの「作業人」ではなく、仕事そのものを組み立てられる「仕事人」だからです。ここでも、いままでの考え方を変える必要がでてくると思います。稼ぎ力がなかったり、発揮できない場合は、淘汰されてしまうこともあるんです。二極化というのはそういうこと。そこで、厳しいキャリアの二極化時代を笑って&ハッピーに生き残っていく方法もお伝えしていきたいと思っているんです。
−−自分の人生をきちんと考えていけるようにならなければいけませんね。今日は、貴重なお話を、ほんとうにありがとうございました!
お会いした渋井さんは、スケールのちがう女性でした。ゆるやかにカーブした豊かな髪、スラッとしてゴージャスな容姿、そしてステキな微笑みを浮かべながらも矢継ぎ早に語られるスルドイ言葉。女性らしくありながら、成功することを究めた自信が作り出すゆとりが魅力的でした。しかし、私もすっかり経済オンチなんですよねー。この本を読んで前向きに自覚できました。(【インタビュー:波多野絵理】

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