楽天ブックス 著者インタビュー

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 映画やCMで大活躍を続けている女優の田中麗奈さん。彼女が初めて自分自身の言葉で書いたエッセイ集『ユメオンナ』が話題だ。十代の頃からCMモデルとして活躍し、やがて夢だった女優に。映画撮影の現場でのエピソード、CM撮影の舞台裏といったうちあけ話から、文字通りの「夢」について、感性を豊かに保つための秘訣、自然体の美容法などなど、もりだくさんのエピソードがつめこまれている。雑誌連載を大幅に加筆したという麗奈さんのこだわりの1冊について、ご本人にお聞きした。

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田中麗奈 ユメオンナ『ユメオンナ』
映画女優・田中麗奈が、映画への情熱から理想の恋愛と結婚観まで、日常を本音で綴る。ファン必見の秘蔵フォトも多数収録した、初めてのエッセイ集。「FRaU」連載を再構成し、新たに全編を書き下ろした1冊。
1,470円(税込)
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プロフィール

田中麗奈さん (たなか・れな)
1980年福岡県生まれ。十代半ばから地元九州でモデルとして活躍し、テレビCMなどに出演。98年、映画『がんばっていきまっしょい』に主演。その年の新人賞を総なめにし、若手映画女優として一躍注目を浴びる。その後も映画を中心にテレビドラマ、CMに出演。主な映画の出演作品に『GTO』(99)、『はつ恋』(00)、『ekiden[駅伝]』(00)、『東京マリーゴールド』(01)、 『13階段』(03)、『ドラッグストア・ガール』(04)、『きょうのできごと』(04)、『NIN×NIN忍者ハットリくんTHE MOVIE』(04)、『姑獲鳥の夏』(05)がある。

インタビュー

−−『ユメオンナ』は「FRaU」に連載されていたものが元になっているそうですね。女優のお仕事をしながら連載を続けるのは大変だったのではありませんか?
麗奈さん1カ月に2回締め切りがあったので、どんな状況でも書いていましたね。お休みの日に書いたり、撮影の待ち時間や移動中のクルマの中で書いたこともあります。中国で仕事をしている時にはホテルで書いたりとか。仕事をしながら書いてる感じでしたね。
−−原稿は手書きですか?
麗奈さんパソコンですね。でも、外でパソコンがない時には手書きで書いて、家に帰ってからパソコンに打ち込んでました。パソコンを持ち歩いている時には、空いた時間にパーッと書いたりしていました。
−−単行本にするにあたって、大幅に加筆されましたか?
麗奈さん読み返してみて、あまり好きじゃないテーマの原稿は省いてもいいし、新しいテーマで原稿を書いてもいいよということだったので、かなり変わっていると思います。書いているうちにだんだん楽しくなってきちゃって、新しいテーマが何個も増えたり、連載で書いた原稿はほんの何行かだけ残して、あとはぜんぶ書き直した章もあったりします。
−−文章を書くのはもともとお好きだったんですか?
麗奈さん好きでしたね。日記を書くのも好きだし、作文の宿題も好きでした。
−−『ユメオンナ』の中には、麗奈さんが最近読んだ小説の話が出てきます。読書がお好きなんだなあ、と思ったんですが、子供の頃に読んだ本で覚えているものはありますか?
麗奈さん「王さまシリーズ」(『ぼくは王さま』ほか 寺村輝夫・作)が好きでしたね。ちょっと変わった王様なんですけど、その王様の生活が書いてあるお話です(笑)。卵とチョコレートが好きな王様がいて、その王様がすごくわがままだったり、お姫様を好きだったり。楽しかったですね。
−−十代の頃に読んだ本で印象的だったものはありますか?
麗奈さん村上春樹さんの『ノルウェーの森』が印象に残っています。それから、教科書でたまたま読んだ夏目漱石の『こころ』が強烈でしたね。人間のダークな欲望が描かれていて、びっくりしました。ウソをついている主人公なんて初めてだったし。それから、ダウンタウンさんが好きだったので、『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!』の本を買って読んだりしてました。
−−最近、面白い本ありました?
麗奈さん恩田陸さんの『夜のピクニック』が面白かったですね。それから角田光代さん。角田さんの小説は今年初めて読んだんですよ。『対岸の彼女』が最初で、『あしたはうんと遠くへいこう』も面白かったし、さくらももこさんの『ももこの21世紀日記』もよかったですね。
−−『ユメオンナ』は夢を見ることから書き起こされています。夢には以前から関心があったんですか?
麗奈さんありましたね。5歳くらいから見た夢はけっこう覚えてます。小学生の頃から、朝起きたら、まず「今日こんな夢見た」ってお母さんに話したり、友達に「今日どんな夢見た?」って聞いたりすることから一日が始まったりしましたね。
−−女優さんになる夢は子供の頃からお持ちだったんですか?
麗奈さんお話や物語が好きだったり、おままごとやごっこ遊びが好きだったんですよ。すごく一生懸命やるほうでした(笑)。お遊戯会も好きで、演じることが好き! 気持ちいい! っていうのが昔からあったんですね。
−−『ユメオンナ』には、麗奈さんが女優になるまでの道のりも書かれていますね。とくに十代の麗奈さんが飛行機で地元九州と東京を往復する、飛行機のなかでの思い出が印象的でした。
麗奈さん昔を振り返ると、撮影現場のことももちろん思い出すんですが、飛行機に乗っていた時のことをよく思い出すんですよ。飛行機の中で、1人で泣きながら手帳に何か書いていたり、私はすごい泣いているのに、隣のおじさんは知らん顔。どうして女の子が一人で泣いているのに声かけてくれないの? なんて思ったり。でも、そんなもんだよなあ、って思い返したり。そうだ。これから一人でやっていくんだし、私はそういう道を選んだんだ。大人の中で仕事をしていくんだ……って。  一人ぼっちで飛行機に乗っている時間があったおかげで、自分と向き合えたことがすごくよかったんだと思いますね。
−−映画の撮影って、待ち時間は長いとよく言われますが、そういう時間は苦にならないほうですか?
麗奈さんそうですね。待ち時間は嫌いじゃないんです。最初の映画の『がんばっていきまっしょい』に出たときに、映画は待ち時間も仕事のうちだよ、って言われて、そうなんだーって。  待ち時間は自由時間って感じかも(笑)。その間に本を読もうとか、メール書こうとか、寝ようとか。いっぱいできますよね。おうちで自由時間があっても、お掃除とか、いろいろやることがあるけど、待ち時間はほんとの自由時間だから。待ち時間がいやだっていう人の話は聞くけど、私は好きですね。ひまつぶしは得意なので(笑)。
−−『ユメオンナ』では、理性と感性についてもお書きになっていますね。感性の大切さについて書かれていることに共感しました。
麗奈さんでも、感性だけだったら、やっぱりちょっとヘンテコリンていうか(笑)、人に理解されることも重要ですよね。感性だけだと理解されないこともあるし、言葉が足りないこともある。その気持ちはわかるけど……ということもあるし。周りに理解してくれる人たちがいるから、私は生きていけるんだなあ、と思い ますね。  子供の頃に、大人になると感受性が鈍くなるって言われていて、それがすごく嫌だったんですよ。何も感じなくなるなんて嫌だ嫌だ。大人になんかなりたくない! って。で、25になったんですけど、そんなことなかったですね。
−−大人になると、日々の暮らしに慣れるうちに感受性が鈍くなることもあると思いますよ。麗奈さんの仕事はいろんな人ととの出会いがあるし、刺激がありそうですね。
麗奈さんなんでも感性にしちゃえばいいと思うんですよ。人と会ったこと、旅行したこと、なんでも自分への刺激にしちゃえばいいんですよね。
−−女性読者が気になるところだと思うんですが、美容についても書かれていますね。麗奈さんの美容法も、ご自身の感性に合うか合わないかを基準にされているんだなあ、と感じました。
麗奈さん自分の身体が何を求めているんだろう? と自分自身に問い掛けて、身体が求めていることを補っていきたいですね。お肌だったら、水分補給をこまめにしたりとか。いつも自分の身体と対話している感じはありますね。
−−これからも書くことは続けていかれますか?
麗奈さんそうですね。書いているうちに、文章をもっとこうしたいとか、もっとわかりやすくとか、もっとテンポよくしたいとか文章に対する欲が出てきました。次はエッセーなのか、小説なのかわかりませんが、書くことは続けていきたいです。
−−では、最後に「ユメオンナ」の三大特徴を教えていただけますか?
麗奈さん三大特徴は……はなんだろう。 想像することが好き。これからのユメを持っている。 もうひとつは……なんだろう。ビジョンがある。現実的でもあるけど、夢見がちでもある。半分半分……難しいかな。 夢を見ることが好き! かな。現実でも寝てるときでも……。うーん、難しい。読者のみなさんで考えてみてください!(笑)
−−ぜひ『ユメオンナ』を読んで考えてみてほしいですね。今日はありがとうございました!
CMの「なっちゃん」がいつのまにか大人の女優になっていた。最近の田中麗奈さんの活躍を見ていると、そんな感慨にふけってしまう(おっさんだなあ……)。インタビューは快調そのもの。はきはきと答えてくれて、頭の回転の速い女性だなと感じた。それでいて、そこはかとなく天然のユーモアが漂うところも素敵だ。「よく人を笑わせたりするんですか?」とたずねると「笑われるほうみたいです。見ているだけでおかしいって言われます(笑)」。楽しいインタビューでした。【インタビュー タカザワケンジ】

【撮影】  林桂太
【ヘアメイク】 小林 友香 (GON.)
【スタイリスト】 加藤 暢子 
【アクセサリー協力】 リズ クレイボーン(エクセル)

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