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環境をみんなで喜んで取り組めるテーマに!テリー伊藤さん最新刊『ちょいエコで、ちょいモテ』

テリー伊藤さん
 テレビやラジオなど、様々な分野で活躍するテリー伊藤さん。4月に発売された新刊『ちょいエコで、ちょいモテ』(マガジンハウス)は、「恋愛に役立つ環境入門」をコンセプトに、環境にまつわる様々なテーマを、身近に分かりやすく説明した一冊になっています。テリー伊藤さんに話をうかがいました。


テリー伊藤さんの本


『ちょいエコで、ちょいモテ』
『ちょいエコで、ちょいモテ』
1,260円(税込)

『テリー伊藤の天才ノート』
『テリー伊藤の天才ノート』
1,365円(税込)

『GT-Rに10倍楽しく乗れる本』
『GT-Rに10倍楽しく乗れる本』
1,050円(税込)

『クルマの税は高すぎるユーザーにも言わせろ!』
『クルマの税は高すぎるユーザーにも言わせろ!』
1,470円(税込)

『負の力』
『負の力』
1,575円(税込)

『日本人の正体』
『日本人の正体』
800円(税込)


プロフィール


テリー伊藤さん (てりー いとう)
1949年東京・築地生まれ。演出家として多くのテレビ番組、CM、ミュージックビデオを企画・演出。「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」「浅草橋ヤング洋品店」などのヒット番組を手がける。現在、テレビのコメンテーター、ラジオパーソナリティ、新聞や雑誌、携帯サイトの連載などマルチに活躍中。『GT-Rに10倍楽しく乗れる本』(ロコモーションパブリッシング)など、著書も多数。

インタビュー


テリー伊藤さん−−テリー伊藤さんの著作は、これまで、北朝鮮や大蔵省に斬り込んでいったり、長嶋茂雄や王貞治にオマージュを捧げたり、広範囲です。「テリー伊藤が次にどこへ行くのか」は常に気になるところです。でも、なぜ、今度は「環境」なのですか?

テリーさん だれが考えても、21世紀最大のテーマが「環境」であることはまちがいないでしょ。ちょっと前までは政治家たちでさえ「環境は大切な問題だけど、票にならない」と言っていたけど、いまは与党も野党も、あらゆる候補者がマニフェストで環境対策をアピールしている。僕らテレビの世界でも、「たしかに環境は大切だけど、視聴率がとれないからなあ」などと言われていた。でも、もうそんなことを言う人はいない。環境をとりあげる番組は毎日のように放送されているし、視聴者の関心もすごく高いですよ。テレビの作り手側以上に視聴者のほうが、みんな「もっと環境について知りたい。考えてみたい」と思っているわけ。


−−テリー伊藤に「環境」を書かせたのは、時代の要請ということでしょうか。

テリーさん いや、実はそうじゃない。いま話したことは単なる社会背景であって、僕自身がこの本を書いたモチベーションは、また別のところにあるんですよ。僕は環境問題の専門家じゃないし、いまや環境の本ならば、本屋さんに専門コーナーがあるほどたくさんある。それでも僕には、いまどうしてもこの本を書かなければいけない理由があった。それは、僕自身の罪滅ぼしなんですよ。いままで、さんざん好き勝手なことをして生きてきて、言いたい放題のことをしゃべってきたけど、この歳になって、「環境について語らなければ、死ぬに死ねない」と思ったんです。たしかに読者の中には「なんでテリー伊藤が環境本なの?」と思った人もいるかもしれない。僕だって、もっと若いときは、「そんなことより、この番組を当てなきゃ」とか「環境も大事だろうけど、きょうのデートのほうがもっと大事だよ」と思っていた。若いときって、だれしもそうだと思う。でも、ある年齢になってくると、「自分の好きなことばかりやってちゃいかんな」という思いが強くなってくるんですよ。


テリー伊藤さん−−自分のことよりも、世のため人のため地球のため、という気持ちが強くなってきたわけですか?

テリーさん このごろ、よく思うのは、「人間、自分のためにがんばるだけだと、成果もたかが知れている」っていうことなんです。自分のためではなく、自分以外のもののためにがんばるからこそ幸せにもなれるし、夢をかなえることができるんじゃないかって。それは「恋人のため」とか「家族のため」っていうことでもいいんだけど、それ以上に「地球のため」とか「環境のため」っていうふうに、あえて自分の手に余るようなものに向き合うことが大切だと思う。そういうことに一生懸命になれれば、自分という小さな世界で終わらずに大きな夢に届くことができるような気がする。「地球のために」というスケール感を持てるようになった人は、結局、自分自身の仕事も恋愛も望みがかなうようになるんですよ、きっと。


−−そういうテリー伊藤のメッセージでもあるわけですね。この『ちょいエコで、ちょいモテ』という本は。

テリーさん それもあるけど、専門家でもない僕が環境を書く以上、専門家たちと同じことをしてもしょうがないでしょ。どうせなら、1人でも多くの人たちに環境問題について、もっと関心を持ってもらいたい。そこで、僕が考えたキーワードは「合コンで受ける環境問題」「デートに役立つ環境問題」「楽しく、よくわかる、環境入門」っていうこと。だから、この本は環境をテーマにしているけど、恋愛の役に立つ環境本にしようと思ったわけ。これ、本の前書きにも書いたんだけど、井上陽水の『傘がない』っていう曲があるよね。


−−「都会では自殺する若者が増えている。けれども、問題は今日の雨。傘がない。行かなくちゃ。君に会いに行かなくちゃ」っていう…。

テリーさん そう。恋する若者にとっては、社会問題とか環境よりも恋人のほうが大事でしょ。僕だって、そうだった。もし彼らに「いまから大事な環境の話をするから、ちょっと聞いてくれ」って言っても、「いまそんな話を聞いても、きょうのデートの足しにならないよ」って逃げられちゃう。そこで、この本が出てくるわけ。「いや、デートの足しになるよ。だから、ちょっと聞いてくれ」って。


テリー伊藤さん−−それで、第1章が「デート編」になっているわけですね。

テリーさん もう、そのままデートや合コンで使えるネタが詰まってますよ。「ねえねえ、知ってる? 海水の温度が1℃上がったら、どれだけ魚が死んじゃうか」とか「ねえねえ、知ってる? 日本中のコンビニで、どれだけの食料がムダに捨てられてるか」とかって。すると、「え?知らない。教えて教えて〜」っていうふうに、話が弾む。


−−本書の中でテリーさんが指摘していたように、環境本のなかには、やたら危機感を煽ったり、「地球環境のために、あなたの欲望をがまんしなさい」と教条的なことばかり言っているものもありますね。

テリーさん そういうところから入ってしまうと、環境が「息苦しい問題」になってしまうでしょ。そうすると、「またそれかよ。もうわかったよ」と思う人も出てきちゃう。環境問題は重要なテーマだけれど、「危機」とか「深刻」とか「滅亡」というマイナスのボキャブラリーだけで語っていたら、危機感は生まれても共感は生まれないんですよ。それだと、1人1人が環境を自分の問題として行動することにつながらない。だったら、環境をみんなで喜んで取り組めるテーマにしたほうがいいじゃないか。同じ環境のために学んだり行動したりするなら、明るく楽しくできたほうがいいに決まっているじゃないか。今回、僕が本を出したのは、そういうところから出発しているんです。もちろん、「デートや合コンは別にいいから」という人にも楽しんでもらえる本にしたつもりだし、年齢や性別を問わず喜んでもらえる本を書いたつもりですよ。職場とか宴会、学校とか仲間内の集まりで、「ねえねえ、知ってる?」と切り出して、その場を盛り上げるためのネタ帖ですよ、これは。



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