トップ > > 特集 > 著者インタビュー > テリー伊藤さん

楽天ブックスx毎日jp

楽天ブックス 著者インタビュー

  • バックナンバー
  • 最新号

テリー伊藤 著者インタビュー 『テリー伊藤のテレビ馬鹿一代 テレビは日本人を“白痴”にしてしまったのか?』

「元気が出るテレビ!!」など数々の人気番組を手がけてきた演出家のテリー伊藤さんが、00年代の事件や話題をもとに、テレビと日本人の関係を著した「テリー伊藤のテレビ馬鹿一代 テレビは日本人を『白痴』にしてしまったのか?」(毎日新聞社、1260円)を2月に刊行した。自称「テレビ馬鹿一代」のテリーさんが、テレビについて本格的に語るのは本書が初めてとなる。テリーさんに話を聞いた。

今週の本はこちら

テリー伊藤のテレビ馬鹿一代 テレビは日本人を“白痴”にしてしまったのか?/テリー伊藤テリー伊藤のテレビ馬鹿一代 テレビは日本人を“白痴”にしてしまったのか?
テリー伊藤が初めて語るテレビ論!
1,260円(税込) 送料無料
ご購入はコチラ

注目の本!

テリー伊藤の遊びベタのための成功法則 “当たり前の毎日”が変わり出す19のスイッチ/テリー伊藤テリー伊藤の遊びベタのための成功法則 “当たり前の毎日”が変わり出す19のスイッチ
数々の成功者に接したテリー伊藤が語る「真の成功法則」。
1,365円(税込) 送料無料
ご購入はコチラ

小説・エッセイランキング!

島田紳助100の言葉/島田紳助島田紳助100の言葉
880円(税込) 送料無料
ご購入はコチラ
【予約】涼宮ハルヒの驚愕 【初回限定版・特製小冊子付き】 /谷川流 ・いとうのいぢ【予約】涼宮ハルヒの驚愕 【初回限定版・特製小冊子付き】
1,260円(税込) 送料無料
ご購入はコチラ
パチンコがなくなる日/POKKA吉田パチンコがなくなる日
820円(税込) 送料無料
ご購入はコチラ
2011年3月3日現在のランキングを元に作成しています

おすすめ特集

楽天Magazine
楽天Magazine 春から始める!花のある暮らし

プロフィール

テリー伊藤(てりー・いとう)さん
演出家。1949年、東京生まれ。『天才たけしの元気が出るテレビ!!』( 日本テレビ)や『ねるとん紅鯨団』(フジテレビ)『浅草橋ヤング洋品店』(テレビ東京)など数多くの番組を手がける。現在は演出業にとどまらず、テレビやラジオ、CMに出演、新聞や雑誌、携帯サイトでの執筆など幅広いジャンルで活躍。著書に『お笑い北朝鮮』(コスモ出版)や『なぜ日本人は落合博満が嫌いか?』(角川書店)など多数。

インタビュー

−−なぜ今テレビについて語るのでしょうか。
テリーさん 前々からぼくは「テレビマンは番組を作るのが仕事。テレビについてあれこれ語るのはクリエイターとしてカッコ悪い」と公言していました。そういう原稿のオファーは全部、断っていたんです。でも、6年前に毎日新聞の人から「そろそろテレビについて書いてくださいよ」と熱心に誘ってもらって「なるほど、そろそろ書いてもいいのかな」という気持ちになりました。週1回の連載ということで書き始めてみると、自分でも改めて「テレビって何だろう」ということが少しずつ見えてきたんです。それで、せっかくなら、それを整理して「テレビの本」にまとめてみようということになったわけです。
−−テレビですっかりおなじみになった「謝罪会見」や「バッシング報道」の分析がユニークです。
テリーさん テレビって、すごく残酷なところがあって、だれかターゲットが現れると、徹底的にそれをたたくでしょ。実は、それって視聴者のサディスティックな願望の表れでもあるんです。人間はだれしも「他人の不幸は蜜(みつ)の味」「他人の悪口ほど楽しいものはない」という悪魔的な心を持っているから、一度バッシングに火がつくと「一億総バッシング状態」になっちゃう。でも、よくよく見ると「この人、べつにそんなに悪くないんじゃないの?」ということがある。この現象には、すごくテレビ的な要素が詰まっているから、一度、冷静に考えてみたかったんです。
−−「かわいい」や「分かりやすさ」を求める世相が、日本人の「幼稚化」を招くという指摘が特徴的です。
テリーさん テレビは活字やラジオに比べて圧倒的に「ものごとをわかりやすく説明する」ことにたけたメディアです。その方法論がどんどん進化して、視聴者はそれに慣れてしまった。日本語なのに字幕を入れたり、CGやテロップで図解したり、朝の情報番組でアナウンサーが「きょうの朝刊」を読んでくれたり、池上彰さんの「こどもニュース」の手法が大人にバカ受けしたり。懇切丁寧、完全看護、過保護に慣れているうちに、自分の頭でモノを考えなくても「わかった」気になれる。「本当にこれでいいの?」と思っている人が、実はテレビマンの中にも結構いるわけです。
−−小泉政権以降のテレビと政治の関係を、本書では「劇場」と評していますね。
テリーさん パフォーマンス能力が高い政治家が国民の支持を得るというのは、今に始ったことではないけれど、それを助長してきたのがテレビ。とくに小泉さんが毎日、官邸の廊下でテレビカメラに向かって一言しゃべるという慣例を作って以来、国民はあの画面の中に政治があるかのような錯覚を持ってしまった。本当は、あそこだけで表現できることなんて何もないのに、小泉さんは瞬間芸の天才だから、ぶら下がり会見を支持率アップの武器にすることができた。それ以降の首相には、そんな芸当はできるはずもないのに、形だけ踏襲したところにテレビ的な悲劇があったと思いますね。
−−視聴者の「プロ野球離れ」に対するテレビのあり方を説いた5章では、テレビマンならではの視点がいきていますね。
テリーさん WBCや斎藤佑樹の人気を見ればわかるように、日本人は今でも野球が大好きなんです。ただナイター中継のあり方が時代にそぐわなくなってきた面がある。じゃあどうすれば今の日本人が野球中継を見たいと思うのか。それについては、ずっと考えてきました。「野球と日本人」「テレビと野球」「日本人とテレビ」。それをもう一度よく考えれば、可能性はまだまだあるんですよ。その答えは、実は斎藤佑樹という選手の中にビッシリ詰まっている。それについても、この本の中で詳しく書きました。
−−副題に「テレビは日本人を『白痴』にしてしまったのか?」とあります。一方で本書の最終章のタイトルは「希望、勇気、テレビ」です。テリーさんは、テレビの功罪をどのように考えますか?
テリーさん 日本にテレビが普及したとき、大宅壮一が「一億総白痴化」と言ったのは、当たっていたのか、そうじゃなかったのか。結論としては「功罪、ともにある」と言うしかないよね。でも、この半世紀でテレビは進化したけれど、視聴者も進化していると思う。思考停止で何でも無批判に受け入れている視聴者なんか、今はいない。むしろ「そんなわけねえだろ」と斜めにテレビを見ている。でも、批判ばっかりしているよりも「テレビってこんなに楽しいんだ」と感じられるようなテレビ。それを伝えられるテレビであるためには何が必要か。それをテレビマンの一人として、じっくり書かせてもらいました。
−−読者に一言お願いします。
テリーさん 「最近のテレビは、つまらない」という人もいるけれど、本当にそうだろうか。もちろん、われわれテレビマンは、そんなことを言わせないような番組を作る努力を惜しんではいけないけれど、同時に「テレビの裏側って、こんなにおもしろいこともあるんだよ」ということを知ってもらえれば、もっとテレビを楽しく見られるかもしれない。そういう気持ちで書いた文章もあります。今、テレビはニューメディアの渦の中で漂流しているかもしれない。でも、それはテレビにとって大きなチャンスでもある。今までには考えられなかったことをテレビがやるチャンスでもあるし、今までとはまったくちがう番組を作るチャンスでもある。とくに、これからテレビの世界に飛び込もうという若い人たちに、そういうメッセージを送りたいという思いも、この本を書いた動機の一つでした。ぼく自身は本のタイトルどおり、生涯「テレビ馬鹿一代」として死んでいくと思うけれど、次なる世代の「テレビ馬鹿一代」に大きな希望を託したいと思っています。

この本を立ち読み

鬼才・テリー伊藤さんが、テレビの「なぜ?」を解き明かします。

鬼才・テリー伊藤さんが、
テレビの「なぜ?」を解き明かします。
【1】「謝罪関係」や「バッシング報道」の謎。
なぜ次々とターゲットが現れ、徹底的に叩かれるのか?
【2】「かわいい」や「分かりやすさ」の謎。
至れり尽くせりの最近のテレビ界が、日本人をどう変えていくのか?
【3】政治はなぜ「劇場化」したのか?
小泉首相以降進む政治の「劇場化」。その功罪は?

ご購入はコチラ

このページの先頭へ