楽天ブックス 著者インタビュー

  • バックナンバー
  • 最新号

背景の風景と、フィギュアや人形たちの姿と、ありえないポーズ。意外な構図に意味深なセリフが付け加えられると、とたんに、脳をくすぐる「所ジョージの世界」が出現! キミはこの笑いに耐えられるか? ツッコまずにいられるか?! ヒネリの効いたセリフに、笑うもよし、人生を読み取るもよし、教養として掲げるもよし。どんな楽しみ方もOKの『所ジョージのキャラクターナビゲーション 』は、プレゼントにも最適ですね?!それにしても所さん、いったいこの本、どういう発想でどうやって作ったのでしょう。私たちにもできるでしょうか? ……というわけで、所ジョージさんに、10の質問をしちゃいました!

プロフィール

所ジョージさん (ところ・じょーじ)
1955年生まれ。シンガーアンドソングコメディアン・タレント・俳優・声優・司会者・ラジオパーソナリティ・ディスクジョッキー・作家・コピーライター・ゲームクリエイター・発明家・漫画家……才能の塊。

インタビュー

−−この本、ウワサでは50冊越えとか言われてますが……、いったい何冊目のご著書になるのですか?
所さんゼンゼンわかんねーなー。何冊とか。レコードだって、何曲作ったかわかんない。前頭葉がいっぱいで、短期記憶ができないんだよ。なので、国会図書館で調べてください。 ヌイグルミとか、自分関係のアイテムだって、100以上あるんじゃないかな。本人がネットで買ったりしてるくらいだからね。思い出博物館みたいなものを作るとしたら、モノがゼンゼンないから大変でしょう。 大体、とっとくタイプの人間じゃないから。ひとつ作ったら、100パーセントアタマの中を空にしないと、次のものに行かないよね。いちいち自分の作ったものに執着していたら、新しいものは出てこない。だから、ひょっこり自分が昔書いたものが、出てくると「このヒト面白いワ」なんて感じで、まるで他人ごと。
−−とっても所さんらしい本……という読者の声もありますが、どういう発想……というか、企画からできた本なのでしょう。
所さんもともと、人形のケツ(失礼!)だしてみたり、関節全部逆にしたりして「面白れー!」って遊んでたの。だって、生身の人間じゃ、関節全部逆にしたりできないでしょ。で、その様(さま)をとっておこうと写真を取り出したのがはじまり。 でも、その関節を逆にしたのも、その人形の笑っている顔をメインに撮影するのか、曲がっている関節なめで笑ってる顔をとるか、カメラのアングルひとつで写真の文句が変わってくるじゃない。それが、面白いから、「こういう風に遊んでみてはどうですか?」っていう提案ですね。 キャラナビでは、同じ人形とシチュエーションがもう一回、違うセリフと違うアングルで出てきたりするけど、そのハプニングが面白いんだよね。わざと、5ページ後に出てこさせたりして、本全体で起承転結をつけてるんだけど、なかなかそれに気づいてくれないね。 ラジオなんかでも、ひとつの話が終わって、次にいって、みたいに進めるんじゃなくて、ひとつの薄い結論にしといて、またさっきの話題に戻ったりすると面白い。ラジオも本も同じで、その構成が面白い。 あと、50過ぎて、こんなことをやっているっていうのが面白いね。
−−ガーン! 違うセリフと違うアングル? 気がついてませんでした……スイマセン。もう一回、拝見すると……あっ、本当にそうなってる! って、それでますます気になったのですが……、実際のところ、人形は何体ぐらいあるんでしょう。
所さん1000体くらいはある。首だけとか、バラバラにして組み合わせたりしてるので。
−−1000体……うーん、本を見て数えようかと思った瞬間もありましたが、カウントするのはあきらめます……。1枚にヒトコトついていて、見ながら読むとドキッとしたり、そうきたか!といろいろくすぐられますが、セリフを考えるのはいかがでしたか? 苦労しましたか?
所さん写真を見てからセリフは考えてますね。苦労はしない。
−−しかし、人形をセットして撮影してセリフも考えて……となると、1枚仕上げるのに何時間もかかると思うのです。1枚どのくらいでできちゃうのですか? この本、全部の枚数を作り上げるのに要した時間はどのくらいですか? 
所さん作るのには大体1年。これのおかげで、半年は遊べましたね。残りは構成だから。 大体、一番時間がかかった写真でいうと、ウルトラマンがモンキーに乗っているのがあるけど、あれは、モンキーを作るところからはじめるから、そのプラモを作るのに4日はかかってるでしょ? それを団地に持っていって写真撮るから、あの写真は全部で5日くらいかな。早朝早起きして、多摩川行って写真とったりね、釣りのおじさんに、もうちょっとあっち行ってもらえますか! なんて言ったりして。

−−あ、あのウルトラマンですね! あの写真、私、好きです。プラモに4日……って、そこから作りはじめちゃうんですか……。たしかにプラモ作るのは、楽しいですが。やっぱりスゴイ手間をかけていらっしゃるんですね。最も苦労したトコロは?
所さん苦労しそうになったら、やめりゃいいからね。そんな思いするなら、ヤメよう! ってことにワタシの場合はなる。昨日のCM撮影もそうだったけど。キュークツになったらやめる。それはね、やめてもワタシの場合は、次に面白いことがあるから、なんの予定もなくても、その自信があるんだよね。苦労するってことに向いてない。苦労するくらいならやらない! 天才肌だから。努力は天才にはいらない(笑)。でも、みんなは苦労したほうがいいよ!
−−もうひとつ教えてください。この本をプレゼントするとしたら、どんな人にどんな風に贈るといいでしょうか?
所さんこれを知らない人にあげたらいいんじゃないの。お歳暮でもお中元でもいいよ。一冊あると面白いから、茶の間や応接セットに置いておくといいね。これを持っているとヒトとしての幅があると思われるから。妙な小説がならんでたり「お金をなんとか増やす方法」とかが本棚にあると、器が小さく見えるよね。マンガも全巻並んでたりすると、ビョーキに見られるからね。 幅広い人間に見られたいなら、キャラナビを置いとくべきだね。建築の本とか、ガーデニングの本とかと一緒に並べておくのがいいですよ。

−−キャラナビは置けたとしても、こんなにたくさんフィギュアを置く場所ないわよ! 棄ててよ!と言われてる男性は多いと思うのですが、上手な対処方法はありませんか?
所さんフィギュアを持ってて、気持ち悪いと思われるのは、そのヒトに本当に楽しんでいるサマがないからだよ。そうとう面白がっている演出が足らないんだと思いますね。 オレが一家の大黒柱だ! とか、オトーサンは酒飲む権利があるんだ! とか、そんなワケワカンナイこと言ってると、気持ち悪いとか突っ込まれるわけです。それは、自分の態度がよくないから。 それが、このヒトはホントに役にたつね、と。ゴミも出すし、役に立つオトーサンだ! と、そんなお父さんだったら、ナニを持ってても文句を言われない。ただ、ワケワカンナイことを普段やってると、フィギュアが文句の入り口になる。フィギュアが悪いんじゃなくて、それはオマエが悪いんだと。そういうことです 。
−−もう一冊作って!……といわれたら、どうしますか?
所さん今、2冊目の撮影は、ちょうど1/5くらいまで来てますね。めんどくさくなってきたから、1/5の厚さ、600円くらいで出してもいいかなと。ダメ? 来年の春ごろにはキャラナビのDVDも出す予定。寒いからね。春夏になったら、また写真を撮り出すよ。
−−楽天ブックスの読者に、ヒトコト、メッセージをお願いします!
所さん脳のトレーニングなんてゲームが、よく最近あるけど、あれは与えられているものをこなしているだけ。記憶を鍛えているだけで、前頭葉はゼンゼン鍛えられない。キャラナビでいえば、こういうふうにしてみようとか、こんなセリフをつけてみようとか、アタマの中で想像すること、工夫することが大事だし面白い。想像力は、ワタシと隣のじいさんとか、近所のガキもみんなひとりひとり違う! そこが面白いんだよね。なので、遊びのひとつとして、こんなことをやってみるのも楽しいと思いますね。
−−脳トレするより、キャラナビ!ってことですね。今日は、ありがとうございました!

この本、ページがないんです。どこまで見たのか、はじめて見るページか、栞を挟んでおかないと何度も同じ画像を見てしまったりします。ストーリーもないように見えて、なんだか物語を思いついてしまったり。ページを飛ばしたような気がして、見えない1ページを探してしまったりします。
人形を並べて、写真を撮って、セリフを考える所さん……。前から不思議に思っていたのですが、ますます所さんの頭の中、見てみたい気がします。(構成 波多野絵理)


このページの先頭へ