『ウンココロ』の寄藤文平さんが贈るしあわせな生活を送るための世界初(!?)『ウンココロ手帖』 ウンココロ
純愛映画「天使の卵」原作者・村山由佳さんが語る『天使の卵』『天使の梯子』そして『ヘブンリー・ブルー』 子どもの頃、誰もが1度や2度、“ウンコ”の絵をノートの端に描いた経験があるのではないでしょうか。さまざまに姿を変えるウンコのイラストを通して、最も身近なのになぜか疎んじられる存在=ウンコを解説した『ウンココロ』の作者、寄藤文平さんが『ウンココロ手帖 しあわせウンコ生活のススメ実践編』を出版。「いいウンコがでる生活は、ココロもカラダもいい生活」という『ウンココロ』のコンセプトを、日々の生活に取り入れるための画期的な手帖です。「大人たばこ養成講座」など、誰でも一度は目にしたことがある、あの独特なイラストで人気の寄藤さんに、ウンコへの想い(!?)と手帖の活用術を伺いました。
純愛映画「天使の卵」原作者・村山由佳さんが語る『天使の卵』『天使の梯子』そして『ヘブンリー・ブルー』


寄藤文平さんの本

『ウンココロ手帖』
『ウンココロ手帖』
寄藤文平 /藤田紘一郎
実業之日本社
1,300円 (税込 1,365 円)

『ウンココロ(しあわせウンコ生活のススメ)』
『ウンココロ(しあわせウンコ生活のススメ)』
寄藤文平 /藤田紘一郎
実業之日本社
1,300円 (税込 1,365 円)

『死にカタログ』
『死にカタログ』
寄藤文平
実業之日本社
1,500円 (税込 1,575 円)


寄藤文平さんおすすめDVD

『もう誰も愛さない』
出演: 吉田栄作/田中美奈子/山口智子 ほか
17,820円 (税込 18,711 円)

『男たちの旅路』
出演: 鶴田浩二/森田健作/水谷豊/桃井かおり/ほか
8,820円 (税込 9,261 円)


寄藤文平さんおすすめCD


『セルジオ・メンデス』



プロフィール

寄藤文平
(よりふじ・ぶんぺい) さん
寄藤文平さん1973年、長野生まれ。イラストレーター、アートディレクター。武蔵野美術大学造形学部視覚伝達デザイン学科在学中より、広告会社の仕事に携わる。2002年12月に(有)文平銀座を設立し、イラストレーションやグラフィックデザイン、広告のアートディレクション、書籍の企画などで幅広く活躍中。主な仕事にJT『大人たばこ養成講座』『マナーの気づき』のほか、フリーペーパー「R25」のイラスト、さらに『海馬』(池谷裕二・糸井重里著/朝日出版社)をはじめとする書籍のイラスト・装丁も多数。著作に『ウンココロ しあわせウンコ生活のススメ』(実業之日本社)、『死にカタログ』(大和書房)。
HP:

インタビュー


−−『ウンココロ』を読んで、まず驚いたのが、1冊の中に描かれたウンコの数の多さでした(笑)。寄藤さんは、子どもの頃からウンコの絵を描かれていたのですか?


寄藤さん 最今でも描いています(笑)。ウンコを描いた数が日本一かどうかわかりませんが、ウンコを描く大会があったとしたら、全国大会には出場できるでしょうか(笑)。


−−『ウンココロ』で食べものだけではなく、自分の気持ちがウンコに影響を与えると知り、大いに興味を持ちました。今回の『ウンココロ手帖』は1日のウンコの記録だけでなく、食事や睡眠時間、さらにその日の気持ちをチャートや円グラフに書き込むようになっていますが、どのようなコンセプトで作られたのですか?



寄藤さん ウンコの手帖ということで、最初は便器のイラストの中に、その日のウンコの状態を記すようなものを考えたのですが、いくらなんでも生々しすぎるかなあと(笑)。それにウンコを観察して記録しても、あまり意味がないんです。『ウンココロ』でも書きましたが、日々の生活の最終的な結果がウンコなので、ウンコを良くするには、ウンコを出す前の手続きから始める必要があるからです。ものを作る過程に例えると、工場の仕入れや管理をいかに良くするかを考えないと完成品は良くならない。それと同じで、完璧なウンコを作るためのマネージメントをどうするか、という話なんですね。


−−“ウンコをマネージメントする”というのはすごく新鮮です(笑)。


寄藤さん といっても、よいウンコを出すために食べものをこうしたらいいとか、マネージメントの方法を具体的に記すとなると、誰もが簡単につけられるものではなくなるので、そこから1つ前の段階、つまり、自分はどんな状態にいるのかを知る手帖、というのをコンセプトにしました。そもそも手帖をつけたから、劇的に何かが改善されることってあまりないんですよ。

ウンココロ手帖
−−確かに、手帖をつけて何かが身についたことってないような……。

寄藤さん 手帖というのは、むしろ自分のことを確認する手段だったりするし、ウンコ手帖をビジネスに使う人もいないでしょうから(笑)、ビジネス手帳とも違う。いいウンコを作るためのトレーニングに役立ちつつ、自分のことがわかる形が一番いいのではないかと思いました。言ってみれば、これは「自分のことを気づくための手帖」なんです。


−−『ウンココロ』では、「ウンコ=素直な自分」という解説に思わず納得させられたのですが、この手帖をつけることが、おしゃれもお化粧も関係ない、“ありのままの自分”を見つめる機会になるわけですね?

寄藤さん そうなんです。この手帖の特徴は、チャートや円グラフに書き込むことで、自分の状態が一目瞭然になることです。「最近、不規則な生活だな」とか、「今日はすごくだるい」といっても、一体どんな風に不規則なのか、どのぐらいだるいのかを把握する機会はほとんどないですよね。でも、睡眠時間を数字ではなく円グラフに面積で表したり、きちんと3食とれば、正三角形になる図に記してみると、今の自分の状態が如実にわかる。日記に「悲しい」「辛い」といった言葉を書くより、一目で自分のことが理解できるんです。

ウンココロ手帖
−−その日の気持ちやウンコの爽快感を記すチャートを通して、自分の気持ちの様子を計るのは、なんだか面白そうですね。

寄藤さん 自分の気持ちをグラフにつけようとすると、「今日は嫌な1日だった。でも、実際にはどれぐらい嫌だったんだろう?」と考えるはずです。僕はそれが自分の状態に気づくために、一番大切なことだと思うんですよ。「すごく頭にきたけれど、よく考えてみたらそんなに嫌じゃなかった」というように、自分自身のことがよくわかるし、そうした行為をする中で、自分の状態を客観的に、正確に判断できるようになります。
日記をつけることも、自分を見つめる機会にはなりますが、日記を読み返さないかぎり、自分のことを系統立てて見直すことにはつながらない。ところが、12月31日の日記を5年分ぐらい並べてみると、自分の変化がよく見えてくるんです。この手帖はつけるのも簡単なので、1週間、1ヶ月といった単位で「自分はこういう流れで生きているんだな」と確認できる面白さがあると思いますよ。


−−客観的に自分を見つめる手帖ということですが、物事を客観視することは、広告業界で活躍されている寄藤さんが仕事をする上で、常に心がけていることでもありますか?

寄藤さん それが前提というか、客観的に何かを見る作業が最初にあったほうがいいと思います。客観性というのは、要するに説得力なので。客観的になるのが物事の解決にはならないと思いますが、客観視してから行動に移したほうが、的を射たものになりやすいのは確かですね。

ウンココロ手帖
−−『ウンココロ』『死にカタログ』と、寄藤さんの本では、学校では詳しく教えてくれなかったり、大人になると大声で語らなくなるようなテーマが取り上げられていますね?

寄藤さん ウンコも死も、多くの人のイメージの中だけの存在になっていて、そのイメージが良くないから誰もそれを言葉に出さない、いわばデットスポットにはまったイメージだと思います。ウンコにしても、イメージが汚いから人前では話さない。ただ、それは誰もが隠したいというより、みんなでデットスポットに入ってしまっているために、そのイメージが表立たないように、お互いに少しずつ工夫している状態なんですね。デットスポットに入ったものは他にもあるけれど、ウンコと死はそれの一番身近な例ですね。デザインという形を通すと、そういうものでも「でも本当はこうでしょ?」と表現しやすいので、自分の力を一番発揮できるかな、とは思っていますね。


−−イラストレーター、アートディレクターなど、いろいろな肩書きで活躍されていますが、今後やってみたいこととは?

寄藤さん 僕はやりたいことって、いくつもあるものだと思っているんですよ。時間と技術があれば、映画だって撮ってみたいし、ウィンドサーフィンも上手くなりたい。将棋でプロ棋士になりたいとか、僕にもいろいろあります(笑)。ただ、人に喜ばれることをして、生活しようとすると自然に絞られてくるでしょうね。アートディレクションにしても本も、絵にしても、自分のやりたいことの1つで、人に喜んでもらえるから続けていたら、今の仕事につながった、そんな感覚です。
やりたいことをやる中で、次にやりたいことが見えてくる。たくさんの仕事を積み重ねるうちに焦点が合ってくるというのが、僕にとっては自然な形ですね。『ウンココロ』を作った時は、イラスト、デザイン、構成、アートディレクションと、それまでやってきた要素を全部入れて、一度、自分のやりたいことにピントを合わせようという気持ちがありました。それでピントが合ったかといえば、新たにやりたいことが見えてしまったのですが……(笑)。


−−さて、超売れっ子で、日本で最も寝ていないクリエーターの1人とも言われている寄藤さんのウンココロ手帖は、どんな内容になるのでしょうか?

寄藤さん 僕の手帖は最悪です。食事の三角形を描こうと思ったら、点すらなかった…・・・食事をしてなかった!なんて、これでは手帖をつける資格がないですね(笑)。でも、こんな風にカラダとココロが一目でわかる手帖は、おそらく日本初だと思います。だから、ちょっと騙されたと思ってぜひ使って欲しい(笑)。この手帖がどんな風に使ってもらえるのか、僕自身もドキドキしているんですよ。

「ウンコ」についてこれほど熱く語ったのは初めて(笑)。「読むとためになり、楽しくて喜んでもらえて、さらに自分の言いたいことも伝えられる。1粒で3度ぐらい美味しい本を作りたい」と語る寄藤さん。イラストや解説を見ているだけで思わず嬉しくなる『ウンココロ手帖』は、「これまで日記は3日坊主だった」という人でも続けられそう。最近、疲れ気味の人にもカラダとココロを見直す上で、ぜひおススメしたい1冊です。
【インタビュー 宇田夏苗】




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