トップ > キャンペーン・特集 > CD > 星野源(SAKEROCK) インタビュー

ギター、ベース、ドラムス、そしてトロンボーンという一風変わった編成のインストゥルメンタルバンド、SAKEROCK。
いい具合に力の抜けた楽曲と、ライブでの絶妙なトーク(コント!?)に定評があり、ファンがどんどん拡大している注目バンド。最近では「フェス映えするバンド」とも呼ばれているんだとか。

今回はSAKEROCKのギターであり、昨年からソロで歌手としても活動を始めた星野源さんに、
バンドのこと、ソロのこと、そして夏フェスについてお聞きしました。



フェスのお客さんはパワーが違う

■今年は、SAKEROCKとしてFUJI ROCK FESTIVALに、さらに星野さんのソロとしてFUJI ROCK FESTIVALとROCK IN JAPAN FESTIVALに出演されますね。

星野さん フジロックはもう5回目になりますね。 2004年に「ルーキー」(ROOKIE A GO-GO:プロ・アマ問わず新人アーティストが応募し、 審査によって出演が決定するFUJI ROCK FESTIVALのオーディション枠)に応募して受かって、次の年が苗場食堂のステージで、その次がいきなり(FUJI ROCK FESTIVALで2番目に大きな)WHITE STAGEだったんです。(笑)

■大出世ですね!

星野さん WHITE STAGEのトップバッターだったので「お客さん絶対来ないだろう」って思ってたのに、めちゃくちゃ来てくれて。感動したなぁ。

■今回のSAKEROCKのステージはどんな風になりますか?

星野さん 最新アルバム『MUDA』を中心とした構成になると思います。だから前より「フェス感」のあるライブになるんじゃないかな。たぶん初めて見た人にも入りやすいはず。フェスって、お客さんの「楽しみたい!」っていう自発的なパワーをすごく感じるんですよね。だから、みんなを楽しませたいっていうか「楽しんでもらわなきゃ!」って思いますね。


自由に楽しんでもらうのが一番


 ■SAKEROCKや星野さんのライブで面白いなって思うのが、開演時間のちょっと前に出てきてリハーサルの様子をお客さんに見せていますよね。あまり他のアーティストはやっていないと思うのですが?

 星野さん はい、本番ではやらない「リハーサル用の曲」をいつも一曲用意してます。これは僕がやりたくてやってることなんですけど。みんな一回リハで出てくるのに、お客さん無視して、しかも一旦いなくなって、開演時間になったら改めて「どーも」って出てくるのが恥ずかしいなって(笑)。お客さんは準備の間も待ってくれているので、その間も楽しんでもらいたいなって思ってやっています。

 ■フェスは単独ライブと違って、初めてSAKEROCKや星野さんのライブを見るお客さんも多いと思いますが、そういうお客さんに対して心がけていることはありますか?

星野さん 僕は、自由にしてもらうのが一番だと思っていて。すごく後ろの方で演奏を聴いてもらうのもいいし、前のほうで僕たちの顔や動きを見てもらうのもいいし。SAKEROCKのライブはメンバー同士が向かい合って演奏をするので、演奏中のアイコンタクトとか、言葉じゃない生まれる「何か」を見てもらったり聴いてもらったり。だから「踊れー!」とか、MCでなるべく強制しないようにしています。椅子席のイベントとかだとみんな座っているのに立っちゃうと後ろの人に迷惑だったりして好きにできないけど、大型フェスの楽しさって食べながらでも、寝ながらでもライブを見れることだと思うんですよ。ライブハウスじゃできないことをできるのがフェス。ほんと自由に見てもらえる場だから、お客さん同士の間で迷惑がなければ、できるだけ好きにしててほしいですね。


SAKEROCKがホーム

■昨年は星野さん自身、俳優として『ゲゲゲの女房』に出演されたり、ハマケンさん(トロンボーン担当の浜野謙太さん)も映画『婚前特急』に出演されたりと、最近メンバーの個々の活動が際立ってきてるなという印象ですが?

星野さん 個人活動に関しては、バンドを組んだ10年前からやっていますね。 SAKEROCKを組みたくてメンバーを集めたときも「僕、役者もやってるんですけどいいですか」って聞いて。他のメンバーもたくさんバンドをかけもちしていたんです。それでもいいっていう意識でSAKEROCKをやっています。ずっとのんびりやってきたんですよね。それぞれ個々の活動で得た知識や技術を取り入れて大きくなっていったバンドなんです。メンバーと2ヶ月くらい会わないのは普通で、でもみんな心の中では「SAKEROCKがホームなんだ」って思ってるんですよね。だから、これからも個人活動は多いと思うんですけど、SAKEROCKの雰囲気は変わらないんじゃないかな。

■SAKEROCKって「こういうバンド」って一言で説明できないバンドですよね。

星野さん そう、すごく難しくて。でも自分自身が好きなバンドって、一言で言えないバンドが多いんですよ。自分にとって、「一言で言える」ってことは「みんなと一緒」「面白くない」ってことなんで。だからそれはいいことだなって思ってるんですけど、ただ…広がっていかねー!(笑)でも、それでも今すごくいろんな人が聴いてくれるようになったのはうれしいですね。



ふさぎこんじゃいかんって努力した新アルバム

 ■これからの活動について教えてください。

 星野さん SAKEROCKとしては、9月3日の野音(日比谷野外大音楽堂)ライブですね!ソロとしては、今アルバムを制作中です。たぶん秋頃リリースになると思います。

 ■今度のアルバムは、どんなかんじですか?

 星野さん どんなかんじですか?
(と、同席していたレーベル社長の角張さんに聞く)

角張さん 内面がより深く出てるアルバムだと思います。

星野さん (笑)そうですね。前より内面が出てるのにポップになってると思います。前作『ばかのうた』のときは、外側に向けてやってなかったので、その次のシングル「くだらないの中に」でちょっと(外に)開こうってして。

■なぜ外に開こうって思ったんですか?

星野さん うーん…「ばかのうた」がいろんな人に聴いてもらうことができて、お客さんという対象が生まれたんですよ。だからもう閉じてるアルバムを作ろうとしても、わざと閉じてるものになるからつまらないなと。やっぱり、いろんな人にきいてほしいし、ちゃんと伝えたいって気持ちが強くなって。制作が震災直後からで…ふさぎこみそうだったんですよ、すっごく。だから、ふさぎこんじゃいかんって努力したっていうのはあります。 ちゃんと向こう側に人がいるっていうのを思いながら、自分の作りたいものを作った感じですね。


すごく奇跡的なバンドだなって思う

■最後にファンにメッセージを!

星野さん SAKEROCKって、実はすごいバンドだなって自分では思ってるんです。ばかなことも含めやりたいようにしかやってきてないかなりミニマムなバンドなのに、なぜか今「フェス映えする」とか「フェスバンド」って呼ばれるようになってて。すごく奇跡的なバンドだなって思うんです。でも、そのよさをうまく説明できない(笑)。だから!ぜひ!一度!まだ見ていない人はライブを見に来てください。いつもライブを見てくれてる人はこれからも頑張りますので、よろしくお願いします!

星野源 ディスコグラフィー

  • くだらないの中に
    くだらないの中に 星野源

    ソロ・アルバム『ばかのうた』(2010年)に続く、SAKEROCKのリーダー、星野源のファースト・ソロ・シングル。 初めてラブ・ソングに真正面から挑戦したという「くだらないの中に」の、嗅覚や触覚の“記憶”までをも思い起こさせる肉感的な歌詞が、どうしようもなく切ない。

  • ばかのうた
    ばかのうた 星野源

    SAKEROCKのリーダー兼ギタリストが、初のソロ・ヴォーカル・アルバムを発表。映像ディレクターや文筆家としてなど、幅広い分野で活動する彼の個性を凝縮。独創的なメロディと感性で楽しませてくれる。細野晴臣との共作楽曲も収録。

SAKEROCK
2010年12月08日発売

MUDA

  • 4枚目のフル・アルバムは、さらにバンド感を重視し、ワイルドに疾走するリズムと歪んだギターを強調しつつ、トロンボーンが奏でるメロディの親しみやすさはこれまで以上。

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SAKEROCK
2009年09月16日発売

LIFE CYCLE

  • ジャズやファンク、エキゾ、モンド、ルーツなどを飲みこんだ雑食性とクオリティの高いサウンドを聴かせてくれる。

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SAKEROCK
2008年11月05日発売

ホニャララ

  • リーダーの星野源がギターの量を減らし、マリンバ中心のアンサンブルになったことで、トロンボーンやリズムの躍動感がよりリアルになった。坂本龍一のカヴァー「千のナイフと妖怪道中記」も。

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SAKEROCK
2008年11月05日発売

慰安旅行

SAKEROCK
2008年08月06日発売

会社員と今の私

  • 舞台用の書き下ろし曲をカップリングしたSAKEROCK初のシングル。ジャケットを含めて遊び心が貫かれている。

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SAKEROCK
2006年11月08日発売

songs of instrumental

  • ドキリとさせられる歌詞をほんわりと歌う(1)(ハナレグミ歌唱)の問いかけに(11)で自答するなど、楽曲を相互に作用させた構成が巧み。

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プロフィール SAKEROCK(サケロック)

2000年結成。メンバーは星野源(ギター)、田中馨(ベース)、伊藤大地(ドラムス)、浜野謙太(トロンボーン)の4人。
様々な音楽的要素と無駄な感覚を多分に含んだストレンジ・インストゥルメンタル・グループ。2010年12月にアルバム『MUDA』をリリース。
また、星野源ソロ名義では2010年6月にアルバム『ばかのうた』、2011年3月にシングル『くだらないの中に』をリリースし、歌手としても活躍中。

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