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ロックとクラブミュージックを融合させた楽曲とライブパフォーマンスが 他と一線を画すバンド、サカナクション。

ロックのフォーマットをいかに壊すかを常に模索し
新たな楽曲を生み出し続けている、サカナクションのボーカル、山口一郎さんに
夏フェスについて、また、7月20日にリリースしたばかりの新曲についてお聞きしました。

フェスはゴールじゃない

■まず先日のZEPP ALIVEツアー、すばらしかったです。サカナクションのライブは、レーザービームやオイルアートなど、他のロックバンドのライブではあまり見られないような演出を取り入れていますが?

山口さん 人って体感したことがないことを体感すると、カルチャーショックを受けるし心に残ると思うんですよ。ライブハウスでクラブミュージックと同じことをするスタイルは、クラブに行ったことがない人からすると体感したことがない感覚。
そこでまた音楽の違った楽しみ方を体感してもらえるでしょ。ライブハウスで僕らが大好きなクラブミュージックの楽しみ方を提示しているのがサカナクションのライブですね。

■今年はROCK IN JAPAN FESTIVALを始め、多くの夏フェスに出演されますね。

山口さん フェスに出るってことは、僕たちにとっても「お祭り」だし、お客さんにとっても「お祭り」。だから、僕らも楽しんでるこの感覚を一緒に共有できるとすばらしいなって思います。 だけど、フェスのライブで全部を見たつもりにはなってほしくないんですよね。 その後に僕たちのエンターテイメントであるワンマンライブに足を運んでもらえたらいいなって。僕はそれがフェスのアイデンティティだと思うんですよね。 音楽の楽しさを知ってもらって、その先に進んでもらうためのもの。
だから、フェスはゴールじゃない。

■ゴールはワンマンライブ、と。

山口さん そう。それぞれ気に入ったミュージシャンのCDを聴いたり、ツアーに行くこと。それが一番大事なんじゃないかと思います。


ロックバンドから逸脱してるところを見てほしい


■フェスで初めてサカナクションを見るお客さんに対して、ライブで「ここを見てほしい」「こう聴いてほしい」というポイントはありますか?

山口さん 「ロックバンド」として見てほしいですね、僕たちのことを。 そう見てもらうと、そこから逸脱してる部分がたくさんあるんですよ。そこを純粋に楽しんでもらえたらいいですね。

■「ロックバンドから逸脱してる」というのは?

山口さん 例えば、ロックっていうとギターかき鳴らして、激しい曲が多い...みたいな、いわゆる「バンドスタイル」というのがあると思うんです。 でも、ロックやバンドってそれだけじゃないんだよ、っていう部分。 こないだのツアーでも、ステージの最前にメンバー5人が横に並んで、(楽器ではなく)機械を操作して演奏してみたりして。これをバンドがやっているから面白いし、そういう世界もあるってことを、僕らはバンドとして音楽を好きな人たちに提示しているというか。 こういのもロックなんだよって提示して、あとで気づいてもらえたら面白いかなって。

■ちなみに、山口さんがフェスやライブのときに必ず持っていくものはありますか?

山口さん おじいちゃんの形見の数珠!これはいつも持っていってます。それをライブ前に握ってから、ライブに行きますね。あとはオリーブオイル。喉のために歌う前に飲むんですよ。でもそんなにたくさんの量じゃないですけど(笑)。


「この時代」を歌った2つの新曲


■7月20日にリリースされた新曲「『バッハの旋律を夜に聴いたせいです。』」について教えてください。

山口さん 僕って、夜をうまく乗りこなせないんですよ。夜になるとなんかさみしくなって誰かに電話したくなったり、本を読んで感傷的になりたくなったり。 無駄に自分をセンチメンタルな方に持ってこうとする傾向があるんですけど、 いつも支えてくれたのが音楽で。 みんなにも不安でさみしい夜があって、それぞれの乗りこなし方があると思うけど、 僕にとってのそういう夜のひとつの答えというか提示がこの曲なんです。 僕は実際にバッハがすごく好きで、グレン・グールドさんというピアニストが弾くバッハをいつも聴いてるんですけど、震災後に体調を崩したときも、バッハを聴くことでメンタルをコントロールしてて。
この曲はそういう僕の日常を歌った、ある意味でのドキュメンタリーですね。

■カップリングの「years」については?

山口さん 実は、つながりあうこと、ソーシャルネットワークについて歌った曲なんです。 今って、誰もが何かについて意見を言い合えるし、誰もが批評家になっている時代だと思うんです。YouTubeのコメント欄がいい例で、誰かが意見したものを読んでから自分の意見を言っていたりね。パッチワークのように意見がつぎはぎされていく中で、みんながひとつのことについて語り合っていて。

■歌詞では「僕たちは薄い布だ」と布に例えていますね。

山口さん 震災があったことで、みんな未来に対して多かれ少なかれ不安に思っているけど、 その不安をどう解決していくのかは、それぞれ自分の環境で取り組んでいくしかないじゃないですか。 僕は所詮ミュージシャンだけど、僕にできることもたぶんあるはずで、 それを音楽で証明しておきたいっていうのが「years」の歌詞にこめられた思い。
みんなつながりあっているけど、いつかそれがバラバラになって離れていく。 でも、それもひとつのフィールドの中で起きたことで、いつか何か新しいゴールが見えてくるはず...。それが何かっていうのは僕には分からないけど、人を好きになるとか、感動することが基盤にあれば、何か答えが出るんじゃないかって思ってます。


マジョリティの世界のマイノリティになりたい


9/28発売予定の5thアルバムについて教えてください。

山口さん まだ制作中なので具体的には言えませんが、今この時代を生きている僕らが作ったものとして、ちゃんとドキュメンタリーにしたいって思ってます。 人に受け入れられるところと、自分が好きなところを混ぜ合わせて本当に自分が好きだと思えるものを作ること。それが一番難しいけど、いつもそうやってきたから。

■これからのサカナクションの方向性は?

山口さん 今後挑戦したいのは、マジョリティの世界。「ザ・J-POP」っていう世界のマイノリティになりたい。それが今後のサカナクションのテーマになるし「『バッハ〜』」というこの曲も、ある意味そこへの挑戦的な意味もあるんです。
ミュージックビデオもそういうニュアンスが伝わるようなことをやっているし。そのマジョリティの世界の中で、思いっきりふざけたいなって思ってます。

■最後にファンにメッセージを!

山口さん 僕らのライブを見てくれたことがある方、見たことがない方、バンド名は聞いたことがある方、いろんな方がいらっしゃると思いますけど、今は簡単に僕らの音楽を聴けたりする時代だから、一度僕らの音楽に触れてみてほしいですね。
触れてもらって、音でも人でも何かひっかかる部分があったらそれでいいな。 僕らはほんと人間臭いバンドだから、面白いんじゃないかなって思いますよ。

Interview by Keiko Murakoshi

Vo.山口一郎 メッセージ 9/28発売「DocumentaLy」について  ※このコメントは2011/7/4時点のコメントです

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サカナクション Profile

【New!】 2011年9月28日発売

DocumentaLy(初回限定盤A)

  • 前作アルバム「kikUUiki」から約1年半ぶり、通算5枚目となるオリジナルフルアルバムが発売。 シングル「アイデンティティ」「ルーキー」「『バッハの旋律を夜に聴いたせいです。』」などを収録予定。 初回限定盤Aには豪華ブックレット付き。 さらに、レコーディングドキュメントを記録したDVDを同梱。

    ⇒初回限定盤Aはこちら
    ⇒初回限定盤Bはこちら
    ⇒通常盤はこちら

2011年7月20日発売

『バッハの旋律を夜に聴いたせいです。』(初回限定盤)

  • 山口一郎氏曰く初めてのラブソング。サカナクション最新シングル。

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2011年3月16日発売

ルーキー(初回限定盤)

  • 4thシングル。新しい地平でサカナクションらしさに立ち返ったともいえる楽曲。

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2011年2月2日発売

SAKANAQUARIUM 2010 (B)(C)(D) 【初回生産限定】

  • サカナクションの初となるライヴDVD。2010年10月に行なった初の日本武道館公演と、同年のツアー“kikUUiki”から、ファイナルとなる新木場STUDIO COAST公演の模様を収録する。

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2010年8月4日発売

アイデンティティ(初回限定盤)

  • タイトル曲「アイデンティティ」などに加え、4thアルバム収録曲「YES NO」のリミックスも収録。

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2010年3月17日発売

KIKUUIKI(初回限定)

  • 痛快なアイディアに満ちた刺激的なサウンド、耳に残る歌メロは本作でも健在。

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2010年1月13日発売

アルクアラウンド

  • 刹那の快楽と思慮深さが同居したキラー・チューン。サカナクションの2ndシングル。

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2009年3月4日発売

シンシロ

  • ライヴ・パフォーマンスを意識してアレンジされた、臨場感あふれるナンバーが楽しめる。シングル曲「セントレイ」ほか収録。

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2008年12月10日発売

セントレイ

  • タイトルの“セントレイ”とは無限数としての“1,000”と無の“0”を表わしているとか。

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2008年1月23日発売

NIGHT FISHING

  • クラブ・ミュージックとJ-POPを自由に往還する彼らが、本作ではさらにクラブ寄りなアレンジを施し、ノリノリの一作に仕上げている。

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2007年5月9日発売

GO TO THE FUTURE

  • ステレオのL-Rを歯切れよく切り替え、緩急ある音の構成はメリハリがありセンスが光る。

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