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さだまさし ストア

 さだまさしの5年ぶりとなるNEWシングル

残春(初回限定盤 CD+DVD)

2014年04月02日発売

先着でポストカード特典付き! タイトル曲は、さだまさし原作による映画『サクラサク』の主題歌。
さだまさしが歌い続けてきた“こころ、とき、いのち”を、
より優しく染み入るように綴ったバラード曲。
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映画『サクラサク』公開情報

4/5 ROADSHOW
映画『サクラサク』
出演:緒形直人 南 果歩 矢野聖人 美山加恋 藤 竜也
監督:田中光敏   脚本:小松江里子
原作:さだまさし「サクラサク」(『解夏』幻冬舎文庫収録)

主題歌:「残春」 (ユーキャン)
作詞・作曲 さだまさし 編曲:渡辺俊幸

●あらすじ
「満開の桜がきれいだった…」壊れかけた家族は、
70年前の父の大切な思い出の場所にたどりつけるのか。

サクラサク ©2014映画「サクラサク」製作委員会

『精霊流し』、『解夏』、『眉山』、『アントキノイノチ』…、良質な映画化が相次ぐさだまさしの小説から新たな感動作が誕生した。
珠玉の名作「サクラサク」は、さだまさし自身の父親の思い出を下敷きに描かれた物語だ。
主演の緒形直人を初め、南果歩、藤竜也など、日本を代表する実力派と矢野聖人、美山加恋といったフレッシュな面々が集結。福井県の美しい自然を初めとするオールロケの撮影中、5人は長い時間を共にしたことでまさに“家族のロードムービー”が出来上がった。監督には、『利休にたずねよ』で第37回モントリオール世界映画祭・最優秀芸術貢献賞に輝いた新時代の俊英・田中光敏を迎え、切なくも柔らかな人間模様が紡がれる。
あなたはもっとも身近なはずの“家族”を、しっかりと見つめられているだろうか?2014年春、この物語はあなたに深く問いかけ、前に進むきっかけを優しく与えてくれるだろう。

 『サクラサク』 さだまさしインタビュー

――『サクラサク』は老人性認知症をめぐる物語ですが、孫がおじいちゃんを想う気持ちを導入することで、とても鮮やかで柔らかな家族再生が綴られてると思います。子は親を想う。しかし、孫もまた、それとは違う意味で祖父を想っているのだという視点が、さださんならではですし、これは大きな発見だと思います。

さださん 「そう言っていただけると、うれしいような、面映いような。それはね、たぶん僕が現実的に『祖父の味』を知らないからでしょうね。母方も父方も、祖父ははやくに亡くなってるんで、僕自身がおじいちゃんという存在を知らないんですよ。ただ、こういう仕事をしていたから、運が良かったことに、今里広記(いまざと・ひろき 1908-1985)という日本精工の会長さんが長崎県人会の会長をしておられて。そのひとが僕を孫のように可愛がってくれて。『偉大なひとに逢いなさい。僕が逢わせてあげる』と言われて。僕は20代の半ばぐらいにフランス文学者の蘆原英了(あしわら・えいりょう 1907-1981 音楽・舞踏評論家でもある)先生だとか、谷川俊太郎先生のお父様の谷川徹三(1895-1989 哲学者)先生だとか、山本健吉(やまもと・けんきち 1907-1988 文芸評論家)先生とか、そういうひとたちとご一緒できたんですよ。そのひとたちは僕にとっておじいちゃんだった。きっとね。優しいんですよ、若造に対して。どれだけ勇気づけられたことか。その頃の会話はよく憶えてますよね。いまでも困ったときに思い出すのは、その頃の会話ですね。だから、おじいちゃんと孫って、すごい力関係なんだなあ。孫はね、おじいちゃんのことが好きなんだね、やっぱり」

――そのことに気づかされました。そして、孫にしか気づけないおじいちゃんのこともあるんじゃないかって。

さださん 「あると思う。ほんとに。だから、おばあちゃんと孫娘って、女同士でもすごく仲いいよね。あれは特別だよね。実は日本ではそこで文化が継承されてきたんだよね。お母さんは忙しくて、それどころじゃないからね。そう考えると、性質も似てくるんじゃないかな。隔世遺伝って言うけど、それは遺伝じゃなくて、孫と年寄りの距離がそれだけ近かったから似てくるんじゃないか。そう考えると、この話もおじいちゃんがいちばん俯瞰で、みんなを見てて。いちばんうろたえてるのはお父さんなんだね。全部の悩みをお父さんがひとりで引き受けていく。ほんとは厳しい話なんですけどね。でも、いい映画になったと思います」

――厳しい物語だからこそ、優しく伝える。それがさださんの表現の核にはあるような気がします。おじいちゃんが時空を行き来することで、まわりの人間の感情も動く。それが、とても尊いことのように思えます。

さださん 「それが本当はいちばん尊いんです。日常のなかで奇跡って起きてるんだけど、それを感じないこころが鈍なんですね。あ、これ、奇跡じゃん、って思えたら……結構(日常のなかに)奇跡、多いですよ」

さだまさし' ――気づいてないだけで。

さださん 「もったいないなあ、と思うね。ほんとうにすごいことが起きているのに、すごいことだと感じられないくらい忙しいんだね、いま」

――奇跡に気づいてほしい。さださんは表現に、そのような想いを込めていらっしゃるのですか。

さださん 「というか、気づいちゃうから、伝えたくなる。この『サクラサク』は『解夏』という短編集のなかの一編なんですよ。『解夏』はすぐ映画にしていただいて。でも僕はまさか『サクラサク』が映画になるとは思っていなかったですね。それは(ロケ地となった)福井のひとたちがすごいんだと思います。福井が舞台だったことで、福井のひとたちが作ろうと思ってくれた。そのことが(映画化の企画を)動かしてくれたんでしょうね。(映画の)このテンポ感、この空気感。久しぶりに観る名画のテンポ。何も事件は起きない。でも、ちょっとずつ心が動いて。あまりにも何も起きないから、パシャン、というささやかな波が、ぐっと胸にくる。何回か、ほろほろと涙が出てきました。涙がにじんできました。そういう映画って最近ないですよ。このテンポ、この穏やかさ。原作よりいいと思う。というか、僕は原作より好き」

――主題歌として書き下ろされた「残春」ーーさださんは数々の名曲を生み出してきましたが、これは長いキャリアのなかでも屈指の一曲ではないかと思います。

さださん 「え? じゃ、いままでの俺はなんだったの?(笑)」

――いや、でも、すごい曲だと思います。

さださん 「ほんと? いや、うれしいな、それは。僕は試写のとき、この曲のイントロが流れたとき、覚醒して泣けなかったんだよね。自分の歌だから。さだまさし、いらない! って思いながら、観てたから。余韻にひたりたかったのよ、俺。映画の余韻にひたりたい、と思ったら、さだまさしが出てきた……って」

――これまでも、ご自身原作の映画で主題歌を手がけられていますが、今回は何か違うところがあったんでしょうか。

さださん 「今回は、(映画を)作りたいという福井のひとたちの心がまずあって。それで、この福井を裏切りたくないという映像作家(田中光敏監督)の気持ちが次にあって。この映像作家は(僕の)『精霊流し』も撮ってますから。原作者を、そして原作を裏切りたくないという気持ちが彼にはあった。それから、出てくれた俳優さんたちが、おそらくだけど、ものすごく原作を読み込んでくれている。それが画面から伝わってきた。自分の小説が映画になるのはこれが5作目になるんですが、これまで一度たりとも読まなかった脚本を今回初めて読みました。映画になる前に。いまの理由ですよ。福井を裏切ってないか。監督は原作を絶対裏切らないひとだろうと思っていた。でも、こわごわとしたところもあって。だから、ちょっと勇気出して読んだんですよ。まず、小説をこんなに読み込んでくれてる。そのことに感動した。そして、小説とは違う桜の登場に、うわ、素晴らしい! って。映像作家だから、これを見せられるんだと思ったら、あ……やられた……と思ってね。その悔しさが歌に出たね。そうか、映像作家、やっぱりすごいなって。この監督の想いを裏切りたくない。歌は映画を邪魔してはいけないと思った」

――歌と映画が親密です。

さださん 「これ以外にない。これ以上でも駄目だと思うし。この歌の骨子は遺言みたいな歌詞ですけど、僕はじいちゃんの遺言を書こうと思ってね。ギター一本で歌ったデモテープを監督に届けたら、すごく喜んでくれたんで。監督が喜んでくれた。それが今回なによりうれしかったんです」

――映画には映画にしかできないことがあって、歌には歌にしかできないことがあると思いました。

さださん 「そうですね。できればこの映画の背中を押すような歌を書きたいなとは思っていました。随分悩みましたね。明るい歌がいいかな、もっとテンポ感あったほうがいいかな、もっと明るい音から入るほうがいいかな、ラストシーンだけに。悩みに悩みましたね。でも、こんなに原作らしい映画を作ってくれたんだから、原作らしい歌でいいか、そういう落ち着きでした。ここで奇を衒う必要はないなと思った」

――小説が映画になり、新しい歌が生まれる。さださんの小説が出発点でありながら、歌は映画を送り出してもいます。こうした表現の羽ばたき方をどうお感じになっていますか。

さださん 「なかなかそれは難しいことなんですよ。小説を書くということは、小説で言い切るということ。歌を書くということは、歌で言い切るということ。歌にしろ、小説にしろ、言い切らないものなんて、出さないほうがいいでしょう。小説は小説で、僕は言い切ったつもりなんですね。言い切ったもの者に、もう一度言い切れって言うのは酷なんです、ほんとうは。だから、別物なんですよ。「残春」はまったく別のもの。今回初めて経験したんですけど、自分がパーンと打ったものが、真っ正面から自分に返ってきているような感じですよ。映画が僕に打ち返してきた。今度それを僕が打ち返さないといけないんだけど、小説では打ち返せないからね。歌で打ち返すしかないっていう。監督が『さださん、歌はやらないと駄目でしょう』って言ったんですよ。正直なことを言えば、そのとき簡単に引き受けすぎたなと思ったんですよ。もうリターンされてるんだもん。僕のサーブを。それをまた打ち返さないといけないのはすごく大変だった。だから、渾身の「拾い」ですよね。テニスで言うとね。あ、そう来たか! と いうところを打ち返さないといけないから。力仕事だったな、今回は。監督から絶好球が返ってきたからね。僕なりのいいラリーができましたよ」

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