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2015.2.6 更新

アンジュルム最新シングル「大器晩成/乙女の逆襲」レビュー

今回はアンジュルムのファースト・シングルのレビュー。

 時間を少し遡ろう。まずは12月17日、スマイレージとしてのラストライブが行なわれた日に、新グループ名が「アンジュルム」になると発表され、CDシングルが発売されることも告知された。そして、その日のニュースでシングルの情報も明らかに。そこには、

1. 大器晩成 作詞・作曲:中島卓偉 編曲:鈴木俊介
2. 乙女の逆襲 作詞:児玉雨子 作曲:川辺ヒロシ・上田禎 編曲:CMJK

とあった。クレジットのあちこちに(というか全部に)驚くべき情報があり、何よりも「つんく♂の名前がない!」ということでファンの間で激震が走る事態に。個人的にはここでやっとメンバーの増員とグループの改名に合点がいった。“produced by つんく♂”から離れるにあたり、新たな道を切り開くために必要な変化だったのではないかと思う。

 さて今回のCD。「大器晩成」はアレンジを手掛けるのが鈴木俊介ということでおそらくはディスコ・サウンドになるだろうとは予想できたが、「乙女の逆襲」にいたっては川辺ヒロシとCMJKというぶっとんだ組み合わせに着地点がまったく想像できなかった。 僕は仕事の関係上(12月下旬にアンジュルムのインタビューがあった)、いち早く音源を聴かせて頂いた。一聴して抱いた感想は、前者については“かっこいい”、後者については“ヘンな曲”だった。それが、正月のコンサートでアンジュルムのメンバーが実際に歌うの目の当たりにし、更には後に公開されたMVを見て、“超超超かっこいい”、“超超超超ヘンな曲”になった。

 「大器晩成」はスピーディーなディスコ・ファンク。YouTube番組〈MUSIC+〉でレコーディング・プロセスが明らかにされているが、トークボックスを使う鈴木俊介をはじめ、佐野康夫や小松秀行、Lambsyこと坂井秀彰といった面々が参加した豪華な生演奏仕様。パワフルなグルーヴで支えられたオケと、いきなりセンターに立つ佐々木莉佳子をはじめとする新メンバーたちの堂々たるパフォーマンスに拳を握った。人数の多さという点でも迫力がこれまでとケタ違いで、心のどこかに引っ掛かっていた“つんく♂曲ではない”という違和感や寂しさみたいなものは、どこか別のところへ移動した。それはそれ、これはこれ。アンジュルム、めちゃくちゃいいじゃないか。

「乙女の逆襲」はベリーズ軍歌(?)「愛はいつも君の中に」にテイストが遠からずなゴシックでリアトリカルな楽曲。オペラ調に歌うリフが耳を離れない。間奏のバレエパートも正気の沙汰とは思えないし、マリオネットのようなダンスも大所帯だからこその怪しさを放っている。それでいて歌詞はこじらせ気味の女子というすさまじいマッチング。頭にいくつもクエスチョンが浮かび、その謎を解明すべく繰り返し聴いているうちにいつの間にかハマってしまうという、正しきハロプロ的魅力を持つ曲ではないかと思う。 アンジュルムはこの強力な二曲を携えて船出を飾る。Twitterの反応を見る限りではハロプロファン以外の人にも届いているようだ(このバズり具合は正直予想していなかった)。彼女たちは、ややもすると過去に引っ張られがちだったスマイレージのイメージを、このシングル一発で払拭してしまうのではないだろうか。

コラム記事:南波一海


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