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公認コラムHELLO Navi!

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2015.4.10 更新

演劇女子部 ミュージカル 「Week End Survivor」観劇レポート

4月5日、桜舞い散る池袋BIG TREE THEATERにて幕を閉じた、演劇女子部 ミュージカル 「Week End Survivor」。ハロー!プロジェクト新ユニットである“こぶしファクトリー”初主演舞台は、観る者を何重もの意味であっと驚かせる作品となりました。今回は、3月31日公演の観劇レポートをお送りします。

地下室のような場所で目を覚ます、見知らぬ8人。
外部と連絡不可能の密室状態の中、唯一差しのべられた救いの手は、この8人の命を一人ずつ差し出すのが条件のゲーム…

犯人は誰?目的は何?

週末に起こる密室心理戦。

「1つ、あなたは誰か一人を選ぶ」「2つ、選ばれたものは消えていなくなる」
文字通りサバイバルをして「生き残る」ためのゲームを繰り広げる8人の男女。平均年齢14.5歳の新ユニットの初主演舞台としては、少々シビアなテーマですが、ハロプロ研修生仕込みの歌とダンス、8人の個性あふれるキャラクターが魅力たっぷりで、テンポ良く物語は進んでいきます。

この物語のヒロイン『ナツ』を演じるのは、浜浦彩乃ちゃん。すらっと伸びた手脚に小さな小さなお顔は、舞台の上でも抜群に目立ち、少女漫画の主人公のよう。凛とした眼差しは正義感にあふれ、まさに正統派!な浜ちゃん大佐。一番観客目線に近い立ち位置ということもあり、後半の苦悩する姿や過去を語るシーンでは、思わずこちらも涙を浮かべてしまうほど。「私、あなたのことが大好きだった。」10代の少女達が育む友情のなんと美しいことでしょう…!ソロで歌う場面も多く、浜ちゃん大佐の可愛らしい歌声も存分に楽しむことができました。そして何と言っても、最後の最後の場面の"あのセリフ"での変貌ぶりとカッコよさったら!腰の入れ方といい、顎の上げ方といい、最高でした!あのシーンだけを、繰り返し繰り返し見たいほどの破壊力がありました。

今回の物語の鍵を握るのは、『ユウト』役の広瀬彩海ちゃん。ショートカットのウィッグで男の子役に挑戦しているのですが、繊細で紳士的な振る舞いは、いかにも「モテそう」な男子。だけど、ナツとの会話にはちょっと違和感があって、もしかしてこれは相当なヤンデレか!?なんて邪推したりもしたのですが(「その時は一緒に死のう」とか言っているし…)、まさかあんな展開が待っているとは。あやぱんの芸達者ぶりと器用さに、ただただ感服いたしました。正直後半は、あやぱんの独壇場といっても過言ではなく、会場中がひとりの少女に圧倒されていました。彼女の存在が、今後のこぶしファクトリーにどういった作用と化学変化を生み出すのか。要注目の一人といえるでしょう。

くっきりとした目鼻立ちに艶艶の髪の毛がフォトジェニックな小川麗奈ちゃんが演じるのは、プライドの高いお嬢様な『アリサ』。グループに一人いるだけで、全体をピリッと締めるようなビジュアルの持ち主で、舞台上でも安心感があります。大人っぽいルックスとうらはらに、声がまだまだ幼いところも萌えポイント。初めの黒い衣装の時間が少し短かったのが残念でしたが、白いワンピース姿の美少女度も凄まじかったです。

もう一人の男の子役は、ボーイッシュなショートカットで『タケシ』役に挑んだ藤井梨央ちゃん。このりおりおのリアル中学生男子っぷりがすごいんです!「嫌な奴なんだけど、いっつも意地悪ばっか言ってくるんだけど…おかしいな、なんだか私あいつのことが好きみたい!」そんな誰もが抱いた(?)モヤモヤを思い出させてくれる悪ガキ感が、これでもか!と炸裂していて、楽屋でもメンバーがメロメロになってしまったという逸話もあります。一生懸命声を荒げたり、がさつに振舞ってみせる姿に心の底からエールを送りたくなり、少ししょげてしまった演技の時はキュンキュンさせられ…藤井くんの男装演技は他の作品でもまた見たい!

野村みな実ちゃん演じる『チアキ』はネガティブで寂しげ、少し病弱。今回のキャラクターの中だと、ちょっと損な役どころな気もしますが、それでも重要なシーンや難しいお芝居をしっかりと演じ切るみなみなは、とても頼もしかったです。高熱にうなされる姿は、見ているこちらが辛くなるほどで…。浜ちゃんとある約束をするシーンも、その年頃にしか出せないイノセントさが美しかったです…。もっと色んなみなみなを観たい!

ぷるぷると怯え、逃げ惑う姿が小型犬のように愛おしい、たぐっちこと田口夏実ちゃんが演じたのは『ミナ』。ティーカッププードルやチワワを連想させる、本当に今にも崩れ落ちてしまいそうなその姿に、庇護欲が掻き立てられまくった方も多いのではないでしょうか?極限状態で翻弄され、疲弊していくミナ…。うるうるの瞳と華奢な身体のたぐっちだからこそ、役柄の可愛らしさが120%発揮されていました。

ぽわぽわとした雰囲気と甘いフェイスが可愛すぎる和田桜子ちゃんは、意外な二面性を持った『ウララ』を好演。くるくるのツインテールに大きな襟のついたワンピース姿でふわふわっと立ち居振る舞い、登場人物と観客を混乱させ、物語をより一層難解で奥行きのあるものへと変えました。意外と低い声と女の子らしい雰囲気が役柄にぴったりマッチして、"悪気のない女子の怖さ"を演じながらも、何とも憎めないキャラクターに。個人的には今回のわださくちゃんが好き過ぎるので、今後もこぶしファクトリーのガーリー路線を担って欲しいなぁとワクワクしております。

事前公開されていたビジュアルイメージとは、ある意味180度真逆のキャラクター『ケイコ』で観客をギャフンと言わせたのは、れいれいこと井上玲音ちゃん。早口の台詞回しも、キビキビとした演技も完璧で、これまた只者ではない感がひしひしと伝わってきます。ナイスガールトレイニー組(あやぱん・れいれい)…恐ろしい子!三つ編みをほどくシーンでは、ゾワゾワッと気持ちの良い鳥肌が立ちました。頭脳明晰・冷静沈着なケイコも、髪を振り乱しながら高笑いするケイコも最高でした。

そして今回、演劇女子部プレイングマネージャーの須藤茉麻ちゃんは、ストーリーテラー『キリモト』として出演。出演者の中で唯一、ゲームに参加していないキリモトは、観客と8人を繋ぐ難しい役どころにして、最重要人物。劇場内を自由に動き回り、突然背後に現れたと思えば、観客の隣に座っていたり、まさに神出鬼没な"謎の女"を演じているのですが、その美しさたるや…!靡く黒髪に、射るように真っ直ぐな瞳、黒い衣装がよく映える真っ白な肌、間近で見ると卒倒ものです。ミステリアスで冷徹な大人の女性を見事に表現した茉麻ちゃん、今後のお芝居もとっても楽しみです。

以上の9人によって物語は進行し、「ひとつの部屋」の中で世界は完結します。命をかけたサバイバルゲームによって、生き残るものは誰なのか。そして、この部屋の目的とは…。
年齢故の危うさや、未完成の不安定さ、コントロールできない激しさと、瞳の奥にある眼差しの強さを武器に、少女たちは戦い、もがきます。その姿は、まさに「サバイバーの世界」へと足を踏み入れようとしている”こぶしファクトリー”のリアル、でもあるのではないでしょうか。

デビュー直後にして、思春期真っ只中の彼女たちが描き出す、情熱と儚さが詰まった「Week End Survivor」。見逃してしまった方は、ぜひぜひDVD化をお待ちください!

そして本編終了後には、こぶしファクトリーオリジナル楽曲「念には念 」がライブ形式で披露されました。白いワンピースで歌い踊るこぶしファクトリーが見られるのは、今回限り。いつもとは少し違った雰囲気のパフォーマンスにドキドキしてしまいました!腕を振り上げ、こぶしを効かせ、ロックナンバーを力強く歌い上げるメンバーたちは、先ほどまでとはまた違った表情と魅力に溢れていました。
こちらの「念には念」が収録されている、インディーズDVDシングル『念には念 / サバイバ−』は会場限定で発売。有明コロシアムでの「念には念」のLIVE MUSIC VIDEOや、「サバイバー」REC & DANCE SHOT映像、オフショット映像に、「Week End Survivor」パンフレットインタビューダイジェスト映像も収録された、とってもお得なDVD&CDシングルのセットとなっています。こぶしファクトリーの貴重な瞬間がたくさん詰まったこちらの作品も、存分にお楽しみください。

初主演舞台を終え、更なる成長を見せたこぶしファクトリー。これからの活躍に、目が離せません!

コラム記事:塚本舞


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