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公認コラムHELLO Navi!

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2015.4.24 更新

モーニング娘。'15「青春小僧が泣いている/夕暮れは雨上がり/イマココカラ」レビュー

筆者が7、8年ぶりにモーニング娘。を見た、ふとした思いつきでライヴに出かけてみた2010年春。「おッ!大人のモー娘。!イイじゃん!」と、ピコーンと来ました! 再びモーニング娘。を好きになるきっかけが、後にいわれる「プラチナ期」の8人。この中から半数近くの3人(亀井絵里、ジュンジュン、リンリン)が卒業した後の9期メンバーがデビューしたシングル『まじですかスカ!』と、プラチナ期のリーダー高橋愛が卒業後、10期メンバーのデビューとなった『ピョコピョコ ウルトラ』は、いずれもその直前のシングルと比べて、カッコいい楽曲からカワイイ楽曲への劇的変化に正直、戸惑ったものです。
しかし前者は、リリース当時のコンサートツアーではセットリストのトップを飾り、道重さゆみによる「新生モーニング娘。行きま〜す!」というイントロでの煽りから始まるパフォーマンスによってグイグイとひきつけられました。また、後者は今や早くも伝説(!?)のハロプロメンバー総出演、田中れいな・道重さゆみ主演の深夜ドラマ『数学女子学園』(2012/日本テレビ系)が開始になるや、オープニング曲として素晴らしい機能を果たしました。

その後の新垣里沙卒業、道重さゆみのリーダー就任時と、一人だけの11期メンバー、小田さくら加入後の初シングルは、EDM路線を突き進んでいるといったものでした。

果たしてここ数年間、メンバーの卒業、新メンバーの加入の度に「新生モーニング娘。」という表現が、ライヴのMCや新曲紹介のキャッチフレーズ的に何回使われてきたことでしょうか?
昨年11月にリーダーの道重さゆみが卒業して、2011年に加入した9期メンバーが最長在籍となった今、4年かけてようやく真の「新生モーニング娘。」が組み上がった感じがします。

4人の12期メンバーが加入して、人数が3人増員の13人となったモーニング娘。'15の第1弾シングル。それがどんな楽曲になるのか? EDM路線から脱して再びカワイイ楽曲が来るのか?! これまでの様々なタイプのシングル曲を受け止めてきた今となっては、どの方向性が来るにしても、期待と楽しみしかありませんでした。

満を持しての4月15日発売。3月24日のカントリー・ガールズに始まり、4月1日の℃-ute、8日のJuice=Juiceと毎週続いたハロプロの新曲発売ラッシュ。そのトリを飾るのがモーニング娘。'15です!

他のユニットは、生みの親でもあるつんく♂ではなく、他のクリエイターによる提供曲ですが、モーニング娘。'15はトリプルA面シングル『青春小僧が泣いている/夕暮れは雨上がり/イマココカラ』のうち2曲は、つんく作品です(以下、作詞者、作曲者としての文では、クレジットに準じて「♂」を付けません)。あまり保守的になってはいけないのかもしれませんが、この点ではホッとした!といいますか、安堵感を覚えたのも正直な感覚です。

『青春小僧が泣いている』

EDM路線継続といった感じの楽曲ですが、マイナー(短調)のキー「♪だから私 ♪笑ってあげる」の1フレーズごとにブレイクが入る挑戦的なメロディー。
歌の中で繰り返される「♪最後は君の腕次第…」それは、オーディションに合格した12期メンバーの4人=尾形春水(おがた・はるな/16歳)、野中美希(のなか・みき/15歳)、牧野真莉愛 (まきの・まりあ/14歳)、羽賀朱音(はが・あかね/12歳)の今後、そして、モーニング娘。史上最高のリーダーとまで言われた道重さゆみの卒業後に、モーニング娘。のバトンを受け継いだ9期、10期、11期メンバー、9人に対して、さらにリスナーであるモーニング娘。を愛して止まない全ての世代の「青春小僧」たちに向けて、つんくからのエールとメッセージのようにも感じます。(「小僧」というコトバが使われていますがもちろん女性も含めてのことだと思います)

『夕暮れは雨上がり』

つんくが編み出す歌詞にしばしば登場する「夕暮れ」の情景。夕暮れに聴きたいハロプロ楽曲をセレクトしたコンピレーションCDを作りたくなるくらいにあります。例えば近年のモーニング娘。でも、アルバム『カラフルキャラクター』に収録の『Be Alive』には「♪夕暮れの度泣けてくる」というフレーズもあり、特に夕方に耳にすると胸を締めつけられます。
さて本作は、モーニング娘。'14の日々から、新たなモーニング娘。'15へと変化したメンバーたちの心情ともシンクロする部分もありますが、発売された4月のこの季節に、入学や転校、もしくはクラス替え、お仕事をしている方ならば入社、転勤さらに人事異動、引越……新たな環境に身を置くことになったリスナーにとっては自分のことが歌になっているような感覚で受け止められるのではないでしょうか? いや、そのような状況に無い人にとっても、もの思う夕暮れ時に、そっと寄り添ってくれる歌です。

『イマココカラ』

モーニング娘。'15の門出に、大きなタイアップという援軍がつきました。3月14日から劇場公開された『映画プリキュアオールスターズ 春のカーニバル♪』の主題歌として、映像ではエンディングに使われています。
作家を紹介しましょう。作詞の青木久美子は80年代からアイドル楽曲でも名曲を生み出しています。作曲の高取ヒデアキは、「プリキュア・シリーズ」に数々の楽曲を生み出しています。歌手としても、『忍風戦隊ハリケンジャー』(2002)の主題歌『ハリケンジャー参上!』など「スーパー戦隊シリーズ」でもたくさんの楽曲を歌い、作曲もしています。ミュージシャンとしては、ブラスロックバンド「Z旗」を率い、そのヴォーカルでもあります。
『イマココカラ』はスケールの大きなミディアム・ナンバーで、たとえアニメの世界から独立しても、歌詞の通り「♪イマココカラ始まる」モーニング娘。'15にもイメージが重なり、共感できる世界観です。

個人的な話で恐縮ですが…映像作品と長年向き合って音楽を作り出している高取ヒデアキさんは、筆者のラジオ番組『週刊メディア通信』(ミュージックバード制作)に何度かゲスト出演頂いて、早くも10年近くになる知人です。高取ヒデアキ作品をモーニング娘。'15のメンバーが歌い、そして同じCDの歌詞カードに、つんくさんと名前が並んで印刷されている、それはもう、胸熱な出来事なのです。

この『青春小僧が泣いている/夕暮れは雨上がり/イマココカラ』は、シングルチャート初登場第2位と1位には届きませんでしたが大健闘です!いま、そこまで欲張ってはいけません。これをスタートに、さらに上昇していって欲しいと思います。

『青春小僧が泣いている』と『夕暮れは雨上がり』は、つんくさんのブログでは恒例のセルフ・ライナーノーツもアップされています。楽曲のコンセプトや、作品に込めた想いが綴られていて、歌の世界をより理解できることでしょう。こちらも併せてお読み下さい。

最後になりましたが、つんくさんがプロデュースする近畿大学の入学式に登壇した4月4日に公表されましたが、声帯摘出という人生を賭けた大きな出来事。語るとさらに文字数が多くなるのでここでは控えますが、今後のつんく♂さんの活動も大きな期待をもって、見ていきたいと思います。

【お知らせ】
ハロー!プロジェクトオフィシャルショップ東京秋葉原店のステージで開催させて頂いている、筆者の企画、構成、登壇のトークイベント『ハロショトーク』
おかげさまで10回目を迎える『ハロショトーク』を5月16日(土)15時からやります!
今回は、大阪から来て下さる観相家、顔研究家、顔面評論家の池袋絵意知(いけぶくろ・えいち)さんをゲストに迎え、「顔面評論家の池袋絵意知がハロメンの顔面をホメまくる!」と題してお送りします。今回、かなり実用的(?)かもしれません。
観覧無料ですので、読者の皆様の御来場、御観覧もお待ちしております!

コラム記事:高島幹雄


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