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2015.9.3 更新

『Hello! Project 2015 SUMMER 〜CHALLENGER〜/〜DISCOVERY〜』レポート


例年以上に暑かった2015年の夏、さらに熱い場所を求めて「ハロプロの聖地」中野サンプラザでハロコンを観て参りました!!

私が観たのは、8月22日夜公演の『Hello! Project 2015 SUMMER 〜CHALLENGER〜』と、8月23日昼公演の『Hello! Project 2015 SUMMER 〜DISCOVERY〜』。

ハロコンは近年、内容の違う2形態の公演でツアーを行う形式が主流になっており、片方は各グループが順に登場し、最新曲を中心に披露してゆく対バン形式、もう片方はメンバーが所属グループを越えて再編成され特別な楽曲を歌うという、その時限りのシャッフルユニット形式で行われてきました。
しかし今回は『CHALLENGER』『DISCOVERY』共に、基本的に各グループが自分たちの曲を披露するショーケース的な内容になっています。2015年は一度に新しいグループが多く生まれ、また新規のお客さんも一気に増えたので、ハロコンがハロプロ初心者の入り口となる内容に変化していると言えるでしょう。

ここでしか観られない特別なものを求めているコアなファンには物足りなさもあるかもしれませんが、私はこの変化、過渡期である今はとても大事なんじゃないかと思いました。
グループ所属のメンバーが51人、研修生を合わせると60人を超える過去最大級に大所帯でのハロコン。まずは各々が顔と名前を覚えてもらわなければ、という感じでしょうか。まさにショーケース。ハロプロを知りたければ、迷わずハロコンに行けばいいのです。

さて、まずは『CHALLENGER』公演ですが、オープニングから揃いの赤い衣装で51人のメンバーが登場(人数が多すぎて、セットが揺れるとインタビューで語られていました。大道具さんも大変!)。 全員で歌う曲は、2015年のハロー!プロジェクトに新しい風を吹き込んだアンジュルム『大器晩成』。道重さゆみさんの卒業、Berryz工房の活動休止、さらにつんくさんの病気療養といったハロプロのクライシスをチャンスに変え、スマイレージから改名後のアンジュルムに勢いをつけたのは間違いなくこの曲でした。
『大器晩成』ではのっけから一部のメンバーが客席に降臨。どこを観たら良いのかわからなくなった会場のボルテージは上がりっぱなし。さらに、ステージ上も入れ替わり立ち替わりしながら、今年からハロプロの最年長グループとなった℃-uteの代表曲『Love take it all』へメドレー。他グループのメンバーによるソロパートのあと、2コーラス目からオリジナルである℃-uteメンバーが歌い出したところでは、その横綱登場感にゾクゾクしました。トップの重責を背負った℃-uteは、「実力派集団」ハロプロの中でも別格の存在に成長しているのです。

序盤はハロプロ研修生、つばきファクトリー、こぶしファクトリー、カントリー・ガールズといった新人グループが次々に登場。
つばきファクトリーは初のオリジナル曲となる『青春まんまんなか!』を、こぶしファクトリーはメジャーデビュー曲であり、ドラマタイアップ曲にもなった『ラーメン大好き小泉さんの唄』をそれぞれ披露しました。
『ラーメン大好き小泉さんの唄』は、シャ乱Qのヒット曲のカバー(登場人物は天然パーマの中年男性・小池さんから女子高生の小泉さんにチェンジ)ですが、かつてハロプロにおいて『LOVEマシーン』をはじめとする超ヒットクラシックスをアレンジしてきたダンス☆マンさんがとんでもなく踊れるダンストラックにアレンジしています。ラーメンを作って食べる所作が軽妙に盛り込まれたラインダンスも天才的にキャッチーです。

カントリー・ガールズは、プレイングマネージャーの嗣永桃子さんが扮する桃柳徹子という謎のキャラクターの映像から始まって、セカンドシングル『わかっているのにごめんね』をパフォーマンス。曲間にも桃柳映像が出るときは素早く裏に捌けるという、「世界中にミッキーマウスはひとりしかいない」的なこだわりを徹底する嗣永さんはさすがの一言でした。

ここでシャ乱Qまことさんが登場し、℃-ute鈴木愛理さん、アンジュルム室田瑞樹さんの3人でMCのコーナー。 「あなたは何フェチですか」という質問に対し、鞘師里保さん(モーニング娘。’15)と鈴木愛理さんの唇がどれだけ素晴らしいかについてものすごい勢いで熱弁したのは室田さん。「厚い唇より、普通よりちょっと細めの唇」が好きなのだそうです。
また、鈴木愛理さんは「デコルテが好き」と、元Berryz工房の夏焼雅さんと、℃-ute萩原舞さんの鎖骨を紹介。非常に饒舌に語る2人でしたが、まことさんは相変わらず興味がなさそうでした(まことさんのハロコンでのこのテンションは10年以上変わらない。もはや安心感でしかありません)。

ここから中盤戦。モーニング娘。’15、Juice=Juice、アンジュルム、℃-uteが登場し、それぞれの最新の曲から一曲ずつパフォーマンスを繰り広げました。
特に現在220本のツアーを決行中で躍進めざましいJuice=Juiceは先に発売された1stアルバムのなかからJET風ロックナンバー『GIRLS BE AMBITIOUS』を披露。激しいコール&レスポンスで中野サンプラザをひとつにしました。

激しい盛り上がりのまま、ステージ上は生田衣梨奈さん(モーニング娘。’15)、野中美希さん(モーニング娘。’15)、橋本渚さん(ハロプロ研修生)によるアクロバットのコーナーへ。このCHALLENGER公演最大の特徴は、ハロプロでダンスを得意とする選抜メンバーによる「ハロ!ステ ダンス部」のダンスパフォーマンスコーナーがたっぷりあることなのですが、その中でもアクロバットに挑んでいるのは特別高度な身体技術を誇るメンバーのみ。
特に片手ハンドスプリングをスルスルこなす生田さんが見られるのはCHALLENGER公演だけ!ここは自分の独壇場だといわんばかりの自信に満ち溢れた表情を見せてくれました。

それに対してのまことさんの「えー、とても練習したと思います」という感想と萩原舞さん(℃-ute)によるMCを挟み、「Berryz工房の魂を受け継ぐグループ」2組によるBerryz楽曲のカバーのコーナー。 まず、つばきファクトリーによる『ヒロインになろうか!』、そしてこぶしファクトリーが加わり2組での『ROCK エロティック』。先のTOKYO IDOL FESTIVALでも、出演したこぶしファクトリーはBerryz工房のカバーをしており、眠らせるにはもったいなさすぎるBerryz工房の数々の名曲がこうして歌い継がれるのは嬉しい限りです。
さらにこぶしファクトリーがデビュー曲『念には念』を、そして純白の衣装で登場したカントリー・ガールズがカントリー娘。時代の楽曲2曲を披露。

そこからはいよいよ、カントリー・ガールズの稲場愛香さんがセンターとなり、鞘師里保さん(モーニング娘。’15)、石田亜佑美さん(モーニング娘。’15)というアイドル界最高レベルのダンスメンバーを左右に従えたハロステダンス部のパフォーマンスに突入。総勢11人の、ここまでやるかというハイレベルなダンスに会場は圧倒されました。よく「アイドルの域を超えてる」みたいな言い方を聞くことがありますが、ハロー!プロジェクトというのはそもそも常に「アイドルとは何か」というテーマに挑み続けている集団なんですよ。ダンス部を見ていると、その挑戦はまだ見ぬ高みを目指し続けているとつくづく思います。

コンサートは終盤、Juice=Juice、アンジュルム、モーニング娘。’15、℃-uteが各々のヒット曲を3曲ずつ披露し、エンディングは総勢63人での『そうだ! We're ALIVE(updated)』で中野サンプラザ中のこぶしが突き上がり終幕。
最後にひとり残り、深々と頭を下げてステージを去ったハロプロの新リーダー・矢島舞美さん(℃-ute)の背中は、すっかり大人数をまとめあげるリーダーの背中になっていました。

『CHALLENGER』の興奮冷めやらぬまま、翌日は『DISCOVERY』公演へ。


『CHALLENGER』もMCなどのインターバルが少ない内容でしたが、こちらはさらに最小限のMCで、息もつかせないくらい歌とダンスで畳み掛ける構成になっていました。

揃いの青い衣装に身を包んだ60人以上のメンバー全員によるカニ歩きダンスが圧巻だった『恋愛ハンター(updated)』でスタートすると、曲が繋がったままダンス部のパフォーマンスを挟み、またどっとメンバー全員が押し寄せ、客席にも降臨しての『ブスにならない哲学』。この曲は2011年にハロプロ全員によって歌われた曲ですが、今、ハロプロはその時とは比べ物にならないくらい大所帯化しているので、圧力が違います。このオープニングはカロリー高すぎ!

ここからハロプロ研修生、つばきファクトリー、こぶしファクトリー、カントリー・ガールズが一曲ずつ披露する序盤の流れは『CHALLENGER』と同じですが、その後は、今回のハロコン唯一とも言えるシャッフルのコーナーが。ツアー中、このコーナーは何パターンかあったようですが、私の回は鈴木愛理さん(℃-ute)、和田彩花さん(アンジュルム)、鈴木香音さん(モーニング娘。’15)・田口なつみさん(こぶしファクトリー)によるメロン記念日の『赤いフリージア』でした。道重さゆみさんが卒業する最後にソロで歌ったことも記憶に新しいこの曲ですが、道重さんと同様に10年以上のキャリアを誇る鈴木愛理さん、和田彩花さんの存在感はゾッとするくらい美しかったです。

さらに続くコンサート前半部は、Juice=Juice、アンジュルム、モーニング娘。’15、℃-uteが、最新曲を含め今年に入ってからの楽曲を続けざまに8曲パフォーマンス。最後は℃-uteのコンサートの鉄板曲『Danceでバコーン!』を全員で披露し、またしても客席に降臨。そのまま、客席でお客さんみんなとヘッドバンギングに挑戦するコーナーがありました。
「みんなの力を合わせないと、終われないよーっ!!」
という矢島さんの煽りもありましたが、メンバーがすぐ側の客席通路で見ているわけですから、必死でやらないと逆に恥ずかしい状態だったのではないでしょうか。

と、ここまで一気に16曲。ようやく一息つけるかと思いきや、すぐさまつばきファクトリー(Berryz工房のカバー)、こぶしファクトリー、カントリー・ガールズの新人グループのパートがあって、ここでようやく長めのMCコーナーへ。11月に卒業を控えるアンジュルム福田花音さんと、℃-ute矢島さん、岡井千聖さんという全員キャリア10年選手のお姉さんメンバーたちが幼い頃の思い出を語り合いました。ラジオやイベントではマシンガントークで常に独壇場となる福田さんと、最近毎日のように深夜のバラエティ番組で見かける岡井さんがいるので、トークの盛り上がりは良くできたTV番組を見ているかのよう。福田さんは昔はとにかく、休みたくなったらトイレの個室で寝ていたそうです。

そんな福田さんの最後のハロコンということで、彼女にゆかりある楽曲のメドレーが披露されました。
℃-uteと一緒に『大きな愛でもてなして(℃-ute)』、元Berryz工房の嗣永桃子さんと一緒に『安心感(Berryz工房)』、そして、アンジュルムの和田彩花さんと一緒に、スマイレージ時代のメジャーデビュー曲である『夢見る15最』の3曲。選曲もきっと本人なのでしょう。それぞれが福田さんの思い出詰まった楽曲であり、特にスマイレージのオリジナルメンバーだけで歌う『夢見る15歳』は感慨深いものがありました。あの頃を思ったら2人とも見違えるように大人になったし、歌もダンスもこなれてはいるけど、会場にいたお客さんたちは、2人の側に辞めていった2人の姿も見えていたんじゃないかと思います。

コンサートは一気に終盤戦へ。Juice=Juice、アンジュルム、モーニング娘。’15、℃-uteが、それぞれのコンサートで盛り上がる鉄板曲を畳み掛けます。中でもやっぱりアンジュルム『大器晩成』の盛り上がりが凄かった。この9人では最後のハロコンとなるアンジュルム、気合いがみなぎっていました。

最後は全員でJuice=Juice『Wonderful World』を歌ってフィナーレ。ついこの前まで新人だった気がするJuice=Juiceもすっかり中堅グループとなり、コンサートの最後を、真ん中に立って自分たちの楽曲で締めくくれるくらいになっているんですね。特にこの『DISCOVERY』公演では、楽曲の数自体は他のグループと変わらないのに、Juice=Juiceの出番はどこも印象的な位置に配置されていたように思えます。『DISCOVERY』の影の主役はJuice=Juiceだったといっても過言ではないかもしれません。5人全員が高いレベルで歌え踊れるという、死角のないグループに成長したJuice=Juiceに今後も注目です。

そんな感じで、聖地中野サンプラザで、そして全国各地で開催された夏のハロコンは無事終わって行きました。

そういえば、中野サンプラザがどれだけハロプロの聖地かという話をすると、今年の2月、活動休止前のBerryz工房が、サンプラザでの数多くのライブにより中野区の発展に寄与したいう理由で、中野区長から感謝状を贈呈されるという出来事があったくらいなんです。
そんな中野サンプラザですが、オリンピック前に改修のため閉鎖になるようで、今のサンプラザでハロコンを見られる機会も残り少なくなっているわけで。ちょっと寂しくなりますね。

街の景色は変わってゆく。
そしてハロー!プロジェクトも変わってゆく。

少女たちが汗と涙と、そして誰より美しい笑顔で輝く瞬間を、ひとつひとつ見逃さずに行きたいものです。

コラム記事:劔樹人


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