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2015.12.11 更新

アンジュルム ファーストコンサートツアー 2015秋 『百花繚乱』 ?福田花音卒業スペシャル?(11/29)レポート

幕開けとなった最新シングル『出すぎた杭は打たれない』の冒頭、田村芽実さんの歌う「てっつのプライド〜」の迫力で、本日のライブに賭けるメンバーの気持ちは全て伝わりました。

2015年11月29日。日本武道館。アンジュルムのオリジナルメンバーである福田花音さんの卒業コンサートとなった<アンジュルム ファーストコンサートツアー2015秋『百花繚乱』>のツアーファイナルとなる日本武道館公演<〜福田花音卒業スペシャル〜>。

もはや多くのニュースサイトでその日の詳細なレビューが掲載されていますが、福田さんが「爆笑して終わりたい」「重くない、DVDを見るのがつらくないライブにしたい」と語っていたように、笑いと驚きが涙の成分より多く、爽快感ある明るい卒業コンサートでした。

福田花音さんというアイドルは、極めて特殊なアイドルだったと思います。
ネットスラングに精通し、フェイバリットに挙げるアーティストが「神聖かまってちゃん」「大森靖子」「アーバンギャルド」。ファンのことを堂々と「ヲタ」と呼び、ネガティブな発言も容赦なく発信してきました。

いや、それは、多様化した現代のアイドルシーンにおいてはそんなに珍しいことではないのかもしれませんが、福田さんが所属していたのはアイドルの桃源郷「ハロー!プロジェクト」だったわけで。

それでも、福田花音さんのアイドルとしての技術や才能が、周囲から劣っているということは全くありませんでした。
それはコンサート中盤、福田さん自身が提案し選曲や演出にも関わったという、メンバーひとりひとりとのデュエットメドレーのコーナーでまざまざと見せつけられました。

何かに突出した才能を持つメンバーが多いアンジュルムの中で、歌唱力やパフォーマンスで誰にも見劣りすることはなく、弱点がないというか、総合力では誰よりも勝っていたと思います。
しかも、それぞれのメンバーの個性に合わせた選曲をしていながらです(公演後に更新されたブログに、この選曲コンセプトと、それぞれのメンバーに対する思いが綴られているので必見)。

思えば、スマイレージとしてデビューする前のハロプロエッグ時代から、福田さんは歌唱力も演技力もプロ意識も高く、「神童」「至宝」などと呼ばれてきた存在だったわけですから。
キャラやイメージのせいもあってか、あまりそこが取りだたされることはなかったけど、ずっと彼女はアイドルとして最高峰の実力派だったのです。

そんな彼女が、なぜ劣等感やコンプレックスを隠さず、異端児のようになっていったのか。
それは、もうひとりのスマイレージ初期メンバーであり、10年の間共に時間を過ごしてきたアンジュルムのリーダー、和田彩花さんの存在が大きかったのかなと思います。
本人が鑑賞を趣味とする美術品のような高貴さを誇りながら、天然さと一本気の強さでカリスマ性の高い和田さんと常に比べられてきました。

「ニコッて笑ったらなんでも許しちゃえるような可愛い笑顔と愛嬌はアイドル界、芸能界ナンバーワンだとおもうよ! 正直ずーっと隣にいてお仕事してきて劣等感しか感じたことがないくらいです」

和田さんに対して、福田さんはブログでこんな風にも語っています。

「美脚が売りのグループだったけど、福田だけは違うと言われてました」
「同じことでもあやちょは怒られないのに、私だけ怒られる」

物事は人間同士の関係性によって左右されるものだから、そんな周囲の環境も生まれてしまった。
「この人には勝てない」という思いから、福田さんは新しい方向を模索した。

「とんかつになれないから、大根おろしを頑張ろうと思って」

その結果、彼女は独特すぎるアイドルになったけれど、そのプロデュース力や作詞の才能を自らに見いだすことが出来たのでしょう。
結果、自ら作詞した卒業ソロ曲を歌い、自ら演出した卒業コンサートでアイドル人生を締めくくったわけですから。福田花音さんは圧巻のドンデンガエシで、本当にハロプロの歴史を変えてしまったのです。

また、コンサート中は、『夢見る 15歳』『同じ時給で働く友達の美人ママ』『有頂天LOVE』といった初期スマイレージ時代の曲も多く歌われました。

甘酸っぱい少女の青春や恋愛を歌っていた初期スマイレージですが、_アンジュルムとなった今、同じ曲でも聴こえ方がかなり変わってきていることに気がつきました。

アーティストやバンドは、その本人の生活ステージの変化や時期によって音楽性も変わってくるものですが、それはアイドルも同じこと。
「アイドル戦国時代」にハロプロの秘密兵器として戦国の世に放たれたスマイレージは、その圧倒的な輝きで、他のどのグループと勝負しても負け知らずを続けていた時代がありました。今は人気者になった他所のアイドルたちも、みんなスマイレージに憧れていた。しかし、メンバーの脱退があり、苦しい時期が訪れた。メンバーが口を揃えて「どん底だった」と語る時期を乗り越え、3期メンバー加入と改名があり、心機一転しリリースした『大器晩成』によって、不屈の戦うアイドル「アンジュルム」としてのコンセプトが明確になったわけです。
演じる人は一緒でも、当時と違うのは年齢だけじゃない。多くの経験が、スマイレージをアンジュルムへ「進化」させたんだということを実感させられました。

もちろん、何よりそれは初期メンバーである和田彩花さんと福田花音さんの変化が大きかったんだと思います。
和田さんは、この卒業コンサート中、全く涙を流すことなく、笑顔であり続けました。
福田さんが卒業したことで、スマイレージから続くアンジュルムの物語は和田さんが背負い、引っ張って行くことになるかと思いますが、きっと今後和田さんは一層研ぎ澄まされたカリスマ性を増して行くだろうと思います。

福田さんの卒業コンサートではあったものの、アンジュルムの公演として非常にエンターテイメント性の高い武道館公演でした。どのメンバーも本当に魅力的。途中で挟まれた、『RUN!RUN!RUN!』というメンバーそれぞれが走っている映像だけでも魅力が伝わるくらいに、個性的で魅力的なのです。
中西香菜さんと竹内朱莉さんのサブリーダー就任や新メンバー上國領萌衣さんの加入もあり、アンジュルムの物語はこれから、もっともっと大きく人を巻き込んでゆくことになるとおもいます。

卒業後、Twitterを光の速さではじめた福田花音さんの今後も楽しみです。
「いつかアンジュルムが大ブレイクするときのヒット曲を“作詞家 福田花音”が書かせていただけたら幸せだなと思います。いや、絶対に叶えてみせます!」
という福田さん。
その日は必ずくると思いますよ。

<アンジュルム ファーストコンサートツアー 2015秋 『百花繚乱』 〜福田花音卒業スペシャル〜>

01.出すぎた杭は打たれない
02.七転び八起き
MC
03.新・日本のすすめ!
04.地球は今日も愛を育む
05.ええか!?
MC(新メンバー紹介、サブリーダー発表)
06.ドンデンガエシ
07.乙女の逆襲
08.寒いね。
09.プリーズミニスカポストウーマン
10.夢見る 15歳
VTR(RUN!RUN!RUN!)
11.ふたりはNS(和田・福田)
12.黄色い自転車とサンドウィッチ(福田・佐々木)
13.しっかりしてよ!もう(福田・相川)
14.踊ろうよ(福田・室田)
15.すまいるブルース(福田・田村)
16.恋人は心の応援団(福田・勝田)
17.ねぇ 先輩(福田・竹内)
18.ヤッタルチャン(福田・中西)
MC(ハロプロリーダー・矢島舞美からの手紙)
19.わたし(福田)
20.交差点
21.私、ちょいとカワイイ裏番長
22.新しい私になれ!
23.同じ時給で働く友達の美人ママ
24.有頂天LOVE
25.臥薪嘗胆
26.友よ
27.大器晩成

<アンコール>
28.私の心(福田)
福田より手紙の朗読
29.旅立ちの春が来た
MC
30.スキちゃん

コラム記事:劔樹人


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