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公認コラムHELLO Navi!

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2016.2.21 更新

Hello! Project 2016 WINTER〜 DANCING!SINGING!EXCITING!〜総括レポ

大晦日にカウントダウンコンサートを終えたばかりのハロー!プロジェクトメンバーたちが、正月返上で1月2日の中野サンプラザ公演からスタートした恒例の冬のハロー!プロジェクトコンサート(ハロコン)が、2月20日の札幌公演でフィナーレとなりました。
おそよ2ヶ月で全21公演。筆者が観たのは正月の中野公演なのですが、それが随分遠い昔に感じられてしまうのは、この2ヶ月にまたハロプロに多くの出来事があったからかもしれません。

2月8日から主演ドラマ『武道館』がはじまり、波に乗るJuice=Juiceですが、サブリーダーの金澤朋子さんが体調不良により幾度かハロコンを欠席して、その容態が心配されていました。その後1月25日に、金澤さんは子宮内膜症であることが発表されました。
すぐに完治というわけにはいかない難病ですが、それでも彼女とJuice=Juiceは5人でグループの継続を決意。4人のメンバーたちも金澤さんを支えながら、念願の武道館公演に向けての全国ツアー220公演も変わらず完遂を目指すということを約束し、ファンたちの心を熱く震わせました。

1月15日にはハロプロ研修生に5人の新メンバーが加入。
すでに逸材揃いの予感がビンビンのメンバーで、これからの活躍といずれ来るかもしれないデビューの日に期待が膨らみます。

モーニング娘。’16は、2月7日に9期メンバーの鈴木香音さんが今年春ツアーでの卒業を発表。
年末に鞘師里保さんが卒業したばかりのモーニング娘。にとっては大きな衝撃でしたが、鈴木香音さんの新たな門出を応援したいと思っています。
モーニング娘。’16は13期メンバーのオーディションも行われており、まだまだ激動の時期が続くことになりそうです。

この他にもツアー、イベント情報、リリース情報、さらに3月開催のひなフェスに関するニュースなど、トピックが盛りだくさんな2ヶ月間でした。その間に全国でハロコンをやり続けていたわけですから、あらためてハロプロはとんでもないエンタテイメント集団なんだなと実感します。

さて、そんな今回のハロコンですが、前回までのようなセットリストの2パターン用意された公演スタイルではなく、基本的に全て1パターンで行われました。その代わり、公演時間がこれまでの2時間から、2時間30分というたっぷりな内容に変更となりました。

オープニングは全員で懐かしいベキマスのナンバー『負けるな!わっしょい』。
過去最大級の人数となっているハロプロが勢ぞろいすると、中野サンプラザのステージは完全にキャパシティオーバーとなり、客席へ降臨してのパフォーマンスが効果的に使われます。
広さも最適な環境となっているのか、会場全体が直接ハッピーな空気に包まれる感じはなかなか他では味わえません。

前半は、各グループが自分たちの最新曲を披露してゆきます。
ハロプロ研修生はZYXの冬の名曲『白いTOKYO』を全力でパフォーマンス。
続いて登場したNEXT YOUは、Juice=Juiceが主演ドラマ『武道館』で演じているアイドルグループ。曲はつんく♂さんがプロデュースしたドラマの主題歌『Next is you!』で、Juice=Juiceメンバーは「武道館を目指す発展途上のアイドルグループ」という役に合わせて、普段のJuice=Juiceとは少し違うパフォーマンスを意識しているそうですが、鍛え上げられたトップアイドルの実力は全く隠せていません。
中盤のラップが印象的なつばきファクトリーの『気高く咲き誇れ!』、レコード大賞で最優秀新人賞を受賞したこぶしファクトリーの『ドスコイ! ケンキョにダイタン』と続き(1月31日の福岡公演からは新曲『チョット愚直に!猪突猛進』に変更。前山田健一さん渾身のどファンクナンバー!)、カントリー・ガールズは新メンバー2人を加えた新曲『ブギウギLOVE』を初披露。研修生時代から評価の高かった梁川奈々美さん、船木結さんは何の違和感もなくグループに溶け込んでいて、嗣永桃子プレイングマネージャーのマネジメント力とハロプロ研修生のレベルの高さを同時に体感しました。
続く新メンバーの上國料萌衣さんを加えたアンジュルムが凄いのは、メンバーチェンジによるハンデの不安を一切感じさせないところ。勢いがついているグループは、技術とかそういうことは全く問題ではなく、メンバーから漂う自信というか、雰囲気が違うんですね。曲は『出すぎた杭は打たれない』。上國料さんはまだまだ慣れない感じもありますが、華があって小さくても目を引きます。
モーニング娘。’16は年末年始にかけてにオリコンチャートで1位を獲得した『冷たい風と片思い』を披露。卒業した鞘師さんのソロダンスパートは、常に彼女とダンスバトルを繰り広げてきた石田亜佑美さんに受け継がれていました。石田さんのダンスからは何か強く伝わるものがあり、気迫で空気が張り付くような瞬間がありました。
最後は_℃-uteが文句のつけようのない貫禄のステージでバラード『ありがとう〜無限のエール〜』を歌い上げ、再び全員で『LALALA 幸せの歌』。
ここまで、全く息つく暇もない畳み掛けでした。この圧力もハロコンの醍醐味です。

MCのまことさんとほぼ全員での「ハロプロなう」トークコーナー(岡井千聖さん、嗣永桃子さん、飯窪春菜さんといった、主にTVで活躍するメンバーがMCを担当するため、バラエティ番組のような時間となる)を挟み、シャッフルユニットのコーナーへ。普段は違うグループに所属するメンバーでここだけの別ユニットを作るこの企画は、かつては毎年CDのリリースもしていた時期もありましたが、今はハロコンの風物詩となっています。
とはいえ、昨年の夏のハロコンではシャッフル自体がわずかしかなかったので、楽しみな人には待望だったのではないでしょうか。
選曲もGAM、W、音楽ガッタス、メロン記念日、タンポポなどの今では聴くことのできない懐かしい楽曲が並んでいました。
筆者が観た1月5日の中野公演では、小田さくらさん(モーニング娘。’16)、金澤朋子さん(Juice=Juice)というハロプロきっての艶ボイスを持つふたりを擁したエレジーズ『印象派ルノアールのように』が印象的でした。
矢島舞美さん(℃-ute)、和田彩花さん(アンジュルム)という現代の超絶美脚ふたりがカバーしたGAM(松浦亜弥さんと藤本美貴さんにより美脚ユニット)や、田村芽実さん(アンジュルム)と宮本佳林さん(Juice=Juice)という仲良し17歳ふたりのW『デコボコセブンティーン』もぜひ観てみたかった…。

さらに、各ユニットが他のユニットの曲をカバーするコーナーへ。
Berryz工房が遺したハロプロ屈指のお祭りソング『cha cha SING』はつばき・こぶしが賑やかにカバー。℃-uteの『悲しき雨降り』をJuice=Juiceとカントリー・ガールズが。こぶしファクトリーの『念には念』は、アンジュルムが演じると全くの別物でした。
印象的だったのはモーニング娘。’16の『ミステリーナイト』(オリジナルはスマイレージ)で、EDM色の強いサウンドと、歌割りの多い譜久村聖さん、小田さくらさんから滲む色気のせいなのか、今のモーニングの雰囲気にハマっていました。
℃-uteが歌う、プラチナ期と言われた時代のモーニング娘。の名曲『泣いちゃうかも』も納得のなじみ方でした。

いよいよコンサートも終盤。選抜メンバーによるハロプロダンス部のアクロバットを含めたダンスパフォーマンスは、実力派集団であるハロプロが近年力を入れている取り組み。振り付けを男性の先生がしているからか、ここだけ雰囲気がガラリと変わります。
ただでさえ歌とダンスの鍛錬で大変なはずなのに、こういう高いハードルに挑み続けるハロー!プロジェクトというのは本当にどうなっているんだと常々思います。

最後はまた、ダメ押しのように各グループがそれぞれの持ち曲を新曲中心に畳み掛けます。
『カラダだけが大人になったんじゃない』(Juice=Juice)→『ドンデンガエシ』(アンジュルム)
→『One and Only』(モーニング娘。'16)→『嵐を起こすんだ Exciting Fight!』(℃-ute)という流れから、カントリー・ガールズが久しぶりに披露したのがデビュー曲の『愛おしくってごめんね』。もう何ヶ月ぶりでしょう。新メンバーによる冒頭のセリフも大いに湧きます(2月11日の広島公演より新曲『ランラルン〜あなたに夢中〜』 に変更になりましたが)。
『青春まんまんなか』(つばきファクトリー) →『桜ナイトフィーバー』(こぶしファクトリー)と続き、もともとは太陽とシスコムーンの曲ですが、もはやJuice=Juiceの曲としか思えなくなった『Magic of Love』。歌に関しては目下ハロプロナンバーワンの表現力とも言われる高木紗友希さんのフェイクが冴え渡ります。
5月に控えた田村芽実さんの卒業ソングとなって行きそうなアンジュルムの『友よ』、まだ鞘師さんの卒業の時の印象が強く残るモーニング娘。'16『ENDLESS SKY』を挟み、最後は岡井千聖さんが毎回アドリブの口上からスタートする℃-uteの『アイアンハート』。会場をこれでもかというほど揺らし、いよいよエンディングです。

最後に全員に歌われたのは、2004年にはじめてハロプロ全員の楽曲として作られた『ALL FOR ONE & ONE FOR ALL!』でした。実はこの曲、ハロコンのラストで歌われた回数は一番多いようです。「古きに学び、未来へ繋ごう」という歌詞が示す通り、ハロー!プロジェクトが存在する限り、これからも歌い継がれてゆく名曲のひとつと言って間違いないでしょう。

およそ2時間半の長丁場。
この冬のハロコンも実験的な試みを含みながら、基本は常に全力で魅せてくれるメンバーのパフォーマンスによって大満足させられるといういつものハロコンでした。
時代に合わせて常に挑戦しながらも、強く変わらない芯を持っているのがハロプロの強さであり、アイドルシーンで20年近くも走り続けている理由です。

メンバーも、常に前を向いている。
嬉しいことも悲しいことも飲み込み、物語として私たちを感動させてくれることができるのは、メンバーがハロー!プロジェクトという舞台で生き様を叩きつけてくれているからです。

ハロコンと並行しながら、もうアンジュルムの春ツアーも始まっています。
Juice=Juiceは、220公演を相変わらずひとつひとつ進めている。
モーニング娘。’16は、アメリカ公演を控えているし、カントリー・ガールズとつばきファクトリーの舞台も始まります。

2ヶ月でこんな色んなことがあった今年が一体どんな年になるのか。変化し続けて、また1年後の冬のハロコンはずいぶん違う景色になるかもしれませんが、最高に楽しみなものであることは間違いないのです。

コラム記事:劔樹人


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