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2016.6.10 更新

アンジュルム コンサートツアー2016春『九位一体』~田村芽実卒業スペシャル~レポート

今年2月からのライヴハウスツアー「アンジュルム ライブツアー 2016春『九位一体』」に続いたホール・ライヴ「アンジュルム コンサートツアー2016春『九位一体』」のツアー・ファイナル。5月30日(月)、日本武道館公演は、2期メンバーの田村芽実(めいめい)の卒業コンサート。12月20日のファンクラブイベントで卒業を発表して以来約5ヶ月、ついにこの日がやってきました。
リーダーの和田彩花(あやちょ)がブログやインタビューなどで発言してきた、カッコいいアンジュルムを見せつける、総仕上げの一夜。

コンサートの始まりを告げる荘厳なBGMが始まると徐々に場内が暗転。ヴィジョンに映し出されるメンバー紹介からコンサート・タイトルまでのVTR。モノトーンを基調にして、各メンバーが液体に絵の具を落とす(マーブリングというそうです)、その色だけがカラーというアートな演出。全員が彩った色がまとまったものを最後に手にするのが、今夜の主役、田村芽実という構成。始まったら瞬く間に終わってしまうであろう今夜のライヴを、田村芽実の卒業を惜しむかのように3分以上の比較的長めのオープニング映像になっています。それが終わる頃にはメンバーがメインステージに登場。

01.次々続々(2016年4月27日発売/トリプルA面シングル)

最新シングルのイントロに合わせて9人のアンジュルムたちは、メインステージから花道を歩き、アリーナの真ん中に設営されたサブステージへ。輪になってお互いを見つめ合うように歌う姿は、コンサートツアーのタイトル通りの「九位一体」! そして、センターステージがせり上がる(リフター)という演出に場内はヒートアップ! 計算し尽くされた操作で乱れ飛ぶレーザービームは、アンジュルムへの援護射撃のように。

02.ドンデンガエシ(2015年11月11日発売/トリプルA面シングル)

竹内朱莉(タケちゃん)が発した「武道館行くよ~ッ!!!」という渾身の絶叫とともに弾けていく9人! ヴィジョンに映し出される映像は、「次々続々」までのモノトーンからカラーに。ライティングも明るめに変化します。

ここで最初のMC。「ここまで9人で作りあげてきたアンジュルムに自信しかありません。皆さん見てて下さい」。和田彩花の自信に満ち溢れた表情、クールに発した言葉に続いて、後輩メンバーも名乗りと今日のライヴへの意気込みを声のトーンを抑えめに短く語っていきます。日本武道館に立つということだけで涙するメンバーは、今はここにはいません。アンジュルムとして活動開始からそろそろ半年になる4期メンバー、上國料萌衣(かみこ)ですら、もう何年もこのグループにいるかのようなたたずまい。

03.糸島Distance(2016年4月27日発売/トリプルA面シングル)
04.カクゴして!
05.汗かいてカルナバル
06.マリオネット37℃
(以上3曲、2015年11月25日発売/アルバム『S/mileage / ANGERME SELECTION ALBUM「大器晩成」』)

ここで場内の熱をちょっとクールダウンするかのように最新シングルから歌謡曲テイストの「糸島Distance」をゆったりと。続いてメンバーによる選曲も含めたベストアルバム『S/mileage / ANGERME SELECTION ALBUM「大器晩成」』に収録の新曲を3曲続けて披露。「マリオネット37℃」は、曲名通りのあやつり人形を模した振付も印象的で、最後は相川茉穂(あいあい)の特技であるクラシックバレエを活かしたソロダンス。ヴィジョンに「糸島Distance」のMVでの衣装を着た相川茉穂が現れ、ステージ上にいる本人の動きとシンクロします。

MCは、和田彩花と田村芽実。そこにハロプロのリーダーでもある℃-uteの矢島舞美が登場。他の全てのメンバーも再びステージに現われてから、矢島舞美から田村芽実へのメッセージを手紙の形で朗読。

07.新・日本のすすめ! (2013年5月22日発売/『▲好泪ぅ襯札鵐察璽轡腑鵝)
08.夢見る 15歳(2010年5月26日発売/スマイレージ、メジャーデビューシングル)
09.ミステリーナイト!(2014年4月30日発売/「エイティーン エモーション」との両A面シングル)
10.プリーズ ミニスカ ポストウーマン!(2011年12月28日発売/シングル)

田村芽実のヴォーカルで始まる「新・日本のすすめ!」からのこのブロックは、スマイレージ時代に発表された楽曲が並びます。
「夢見る15歳」でスマイレージが4人でメジャーデビューした当時のメンバーは、今や和田彩花のみ。しかし、人数が増えた分、さらに華やかな歌割りのヴァリエーションで厚みを増しています。現メンバーでは、5月28日に誕生日を迎えたばかりの佐々木莉佳子(りかこ)だけがリアルに15歳。ある意味、今夜この曲の主役は、佐々木莉佳子こと言っても良いでしょう。「プリーズ ミニスカ ポストウーマン!」は、中西香菜(かななん)、竹内朱莉、勝田里奈(りなぷ~)、そして、田村芽実の4人がサブメンバーから正規メンバーに昇格した時のシングル。
ヴィジョンにはリリース当時のMVとステージ上のメンバーとが交互に映し出され、時の流れ、メンバーの成長、あの頃のスマイレージと目の前に今いるアンジュルムとの対比、さまざまな視点、感情、イメージを呼び起こさせてくれます。そして歌詞にあるように、田村芽実の物語、その他8人のメンバーの物語はこれからも続いていく意思表明にも捉えられます。思えばこの曲、発売時は次のシングル「チョトマテクダサイ!」が約1ヶ月後の2月にリリースだったため、当時の新曲としては短命な曲でしたが、今夜のライヴでは鮮烈な印象を刻みました。

11.有頂天LOVE(2011年8月3日発売/シングル)

このブロック最後の「有頂天LOVE」は、ターゲットに狙いを定めて撃つような振付が高ポイント。この後、衣装チェンジの間に企画VTRコーナー。BBQを楽しむメンバーの映像が楽しいぶん、今夜で最後となるこの9人というのをより感じてちょっと寂しい。

12.メドレー シューティング スター(2010年12月8日発売/アルバム『悪ガキッ 戞
〜天真爛漫(2013年5月22日発売/『▲好泪ぅ襯札鵐察璽轡腑鵝)
〜組曲「スマイルファンタジー」
(演劇女子部 S/mileage's JUKEBOX-MUSICAL 『SMILE FANTASY!』/CDは2014年12月10日発売)

メドレーパート。「シューティング スター」と「天真爛漫」は、室田瑞希(むろたん)、相川茉穂、佐々木莉佳子、そして上國料萌衣といった3期、4期メンバーと田村芽実との組合せ。最後は3人に送り出されるように田村芽実だけが中央のサブステージに向かいます。その後、田村芽実のもとに集うように、和田彩花、中西香菜、竹内朱莉、勝田里奈が姿を現して始まったのは『叙情組曲「スマイルファンタジー」』。スマイレージ時代最後の舞台だった「演劇女子部 S/mileage's JUKEBOX-MUSICAL 『SMILE FANTASY!』」の約10分に及ぶこの曲で、メンバーがメンバー自身を演じたミュージカルのあの1シーンが再演されました。昨年卒業した福田花音もいた、あの日の6人スマイレージを重ね合わせて見た方もいるでしょうか。この卒業コンサートの場で歌い上げられる「出会ってくれてありがとう」の言葉。このライヴで初めて涙を拭う竹内朱莉の姿も印象的でした。
ミュージカルといえば演劇女子部 ミュージカル『LILIUM-リリウム 少女純潔歌劇-』(2014)。田村芽実が演じたマリーゴールドが歌う「もう泣かないと決めた」のシーンを後方の席から見ていた筆者は、そのシルエット、歌声にミュージカルにおける本田美奈子の姿がダブってしまいました。これをきっかけに、田村芽実の経歴などを初めて調べて、この人はいずれ卒業することがあるとしたらミュージカルの道に行くのではないかと想像したものです。リリウム以来、スマイレージ〜アンジュルムのライヴでは、田村芽実の動きも注目しながら見るようになっていました。

13.交差点 (2015年11月25日発売/アルバム『S/mileage / ANGERME SELECTION ALBUM「大器晩成」』)

感動を呼んだミュージカル楽曲が終わると、3期メンバー、4期メンバーの4人が合流しての「交差点」。去っていく仲間を見送る歌詞を表現するように、サブステージに一人残った田村芽実の視線の先には、メインステージにいる8人がいてこの曲を歌い、途中から全員一緒になる演出。田村芽実がメンバー一人一人とアイコンタクトして歌う中、室田瑞希がこの日初めて涙声に。最後のMCで、めいめいのストイックさやパフォーマンスを全部受け継ぎたいと語りましたが、この時にも感じとったものがあったのではないでしょうか。彼女だけではなく、ここまで見せていなかった、こらえていた涙が流れているメンバーの顔が次々にヴィジョンに映し出され、場内をふるわせる涙声、涙のクライマックスです。

14.恋ならとっくに始まってる(2016年4月27日発売/トリプルA面シングル)

感傷のままこの場を終わらせない、スパートはまだこの先。自ら断ち切るように田村芽実が台詞をキメてスタートするニューシングルの1曲。アンジュルムに改名後、初めてのつんく作詞・作曲による「恋ならとっくに始まってる」です。「恋」を「夢」に置き換えたら、田村芽実の夢はとっくに始まってるとも言えるという解釈もなされたこの曲を、圧倒的なパフォーマンスで駆け抜けていきます。

今度は、2期メンバー4人によるMC。竹内朱莉は名前の「あ」かり、そして「め」いめい、「り」なぷ〜、「か」ななんの頭文字から「あめりか」と呼んでいる4人が見られるのも今夜が最後。笑いも交えたトークの後、「りかこ〜カモ〜ン!」の声とともにイントロがスタート!「あめりか」と入れ替わりに登場する、3期メンバー3人と上國料萌衣、そして和田彩花の5人。

15.私、ちょいとカワイイ裏番長(2012年11月28日発売/シングル「寒いね。」C/W曲)

今回、取材者に配布されたセットリストには「私、ちょいとカワイイ裏番長(Intro-Long ver.)」と記載されていた通り、長めにリアレンジされたイントロで、客席への煽りの口火を切るのは佐々木莉佳子。前年までは福田花音がやっていたこのコール&レスポンスを受け継いでいます。他のメンバーも客席に勝負を挑むように煽りまくって、終盤のテンションMAXのクライマックス・ブロックに突入!

16.乙女の逆襲(2015年2月4日発売/両A面シングル)
17.七転び八起き(2015年7月22日発売/トリプルA面シングル)
18.臥薪嘗胆(2015年7月22日発売/トリプルA面シングル)
19.出すぎた杭は打たれない(2015年11月11日発売/トリプルA面シングル)
20.大器晩成(2015年2月4日発売/両A面シングル)

「ちょいカワ」以降は全て、アンジュルムになってからの楽曲を5連発でたたみ掛け!これらのシングル曲の疾走感こそが「かっこいいアンジュルム」。客席への煽りで、ラストはやっぱりこれ!という「スキちゃん」。

21.スキちゃん(2009年11月23日発売/インディーズ・シングル)

客席とのコール&レスポンスで一体となるこの曲、今夜が最後の「めいめいがスキちゃん!」がひと際大きく場内を揺るがしました。

本編終了後、アンコールの代わりに延々と続く「めいめいコール」。メンバーカラーである紫色の光が場内を染上げていきます。いよいよ田村芽実の卒業セレモニー。手紙の読み上げが先になるのかソロでの歌が先になるのかと見守っていたらソロ曲から開始。

EN1.自転車チリリン(2011年8月3日発売/シングル「有頂天LOVE」C/W曲)

メインステージにベンチが用意されて、そこに座っていた田村芽実が立ち上がって、サブステージへ。ここで歌われる「自転車チリリン」は、先にも触れたアルバム『S/mileage / ANGERME SELECTION ALBUM「大器晩成」』にてメンバー自選曲の中、田村芽実が選んでいたのです。その歌詞カードには、田村芽実による「四人の時は四人の、六人の時は六人の、九人の時には九人の良さが出る曲」とのコメントもありますが、今夜はこれを1人で、ミュージカルの1シーンのように歌い、演じていきます。曲の途中でベンチの周りに集合するメンバーのもとへ向かう田村芽実。
歌い終わると卒業セレモニー。ステージ前方に用意されたマイクに向い、手紙の朗読。これまでの感謝の思い、今後に向けての決意、田村芽実に関わる全ての人たちへの感謝が伝えられました。「これからは歌やダンスのお勉強をするのはもちろん、毎日全力で生きて、一人前の表現者になって帰ってきます!」。その手紙の結びは、「スマイレージ/アンジュルム 田村芽実」と元のグループ名を並べたものでした。

EN2.旅立ちの春が来た(2013年3月20日発売/シングル)

手紙の後は「大きくなってくるよ」というフレーズが、田村芽実の卒業、これから歩むミュージカル女優を目指す道にフィットした「旅立ちの春が来た」。3年前のシングルが、卒業コンサートにこれほどまでに合う曲になろうとは、これもまたハロプロ楽曲のマジックかもしれません。この曲が終わると最後のメンバー1人1人の挨拶MCになるわけですが、田村芽実に向けたメッセージを伝える場も兼ねた内容になっていました。和田彩花は総括するように、最高の形で田村芽実を送り出せることへの安心感と同時に、今後のアンジュルムとしての決意もあり、リーダーとしてどんどん頼もしくなっていくのを感じさせました。

EN3.友よ (2015年11月25日発売/アルバム『S/mileage / ANGERME SELECTION ALBUM「大器晩成」』)

ラストは全員が弾けまくる中に、別れの哀感も含ませた「友よ」。キャノン砲からj発射された銀テープが舞い降りる。輪になった9人を乗せたサブステージは、上階の客席にも近づくようにせり上がり、最後の「九位一体」を見せて、コンサートの幕は閉じました。

終演後の「めいめいコール」に応えるようにアンジュルム・田村芽実、最後のカーテンコール。「みなさんに伝えたい事はただひとつです。本当に感謝してます。ありがとうございました!…もうひとつありました…みなさん大好きですーっ!」

近い将来の田村芽実が出演するミュージカル。そして、和田彩花がさらなる高みを目指して率いるもっとカッコいいアンジュルムに期待して、今後も見ていきたいと思います。

コラム記事:高島幹雄


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