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2016.6.27 更新

演劇女子部「続・11人いる!東の地平・西の永遠」(EAST)観劇レポート

今回お届けするのは、モーニング娘。'16、山岸理子・小片リサ・岸本ゆめの・浅倉樹々(つばきファクトリー)、橋本渚・高瀬くるみ(ハロプロ研修生)出演、演劇女子部「続・11人いる!東の地平・西の永遠」東京公演初日の観劇レポートになります。

原作は、少女漫画の金字塔!萩尾望都の名作「11人いる!」の続編「続・11人いる! 東の地平・西の永遠」。連載から40年経った今もなお愛され続けている、宇宙を舞台にした本格SF漫画です。

テレパス能力を持った少年タダと男性と女性2つの性を持ち、大人になる時に性別を選択する運命を持つフロル。宇宙大学入学試験の困難を乗り越え、恋人同士となった二人を中心に物語は描かれます。物語冒頭では、フロルとタダの出会いや入学試験最終テストの様子、無事に合格しそれぞれの未来へと旅立っていく様子はダイジェストで演じられ、原作未読の観客にもわかりやすい構成となっています。
迫力のダンスシーン、胸を打つ歌唱シーン、そして幻想的な世界観を表すマジックシーンと見所は盛り沢山。さらにイースト公演・ウエスト公演のダブルキャストとなっており、配役の全く違う二つのパターンを楽しむことがてきます。

東京初日のイースト公演でタダ役を演じたのは、石田亜佑美ちゃん。まず驚かされたのは、普段からは想像もつかない声でした。小柄な身体ながらも「いるいる、こんな男の子!」と思わせる仕草や声で、初めての男役をナチュラルに演じていました。真面目で誠実なフロル、とってもカッコ良かったです。
少女でもあり、少年でもある。揺れ動く性と妖うげな魅力たっぷりなフロルを演じたのは、工藤遥ちゃん。可憐なルックスにハスキーボイス、ツンデレ属性まで併せ持つ"どぅー"は、まさにハマリ役でした。プンプン怒って見せたり、目をパチクリさせて驚く姿はとっても漫画的。フロルがそこにいる!と興奮してしまうほどの完成度でした。

「11人いる!」といえば、シリアスな場面進行の合間に描かれるタダとフロルのイチャイチャシーン。戦争・裏切り・死…といった重苦しいテーマの中で、二人の恋物語は束の間の休息となります。自由奔放なフロルと寡黙に想い続けるタダ、時にはすれ違いながらも愛を深めていく二人に思わず胸キュン。少女漫画ならではの甘さがたまりません。

物語の舞台となるアリストカ・レを治めるマヤ王・バセスカを演じたのは、譜久村聖ちゃん。王の威厳とリーダーシップ、垣間見せる脆さ…ある意味主役の二人以上に重要な役であるバセスカを見事に演じ切っていました。残酷な現実に悲痛の叫びをあげるシーンは、物語全体を通しても最大の見所。
そして兄弟星である西の地アリストカ・ラの民、フォースを演じたのは小田さくらちゃん。美しい歌と繊細な演技に、毎年本当に驚かされます。儚い雰囲気と覚悟を携えた瞳は、悲しい運命を背負ったフォースそのものでした。
フォースとバセスカの最期のシーン、重なる歌声はまさに圧巻。アイドルの、10代の少女たちの舞台だと侮ってはいけません。原作以上にたっぷりと、切なく描かれていて、涙が止まりませんでした。

伸びやかな歌声で「あの子は誰?」と思わせたのは、チュチュ役を演じた野中美希ちゃん。指先髪先まで美しく、現実離れした輝きを放っていたのは、オナ役を演じた牧野真莉愛ちゃん。2回目の舞台ながらしっかりと存在感を発揮した二人、新世代の到来を到来を感じさせました。劇場に響く声を持つ野中ちゃん、立っているだけで絵になる真莉愛ちゃん、異なる魅力を持った二人の今後に注目です。

ハロー!プロジェクト屈指の身体能力により、素晴らしい殺陣を披露したのはレッド役の生田衣梨奈ちゃん。4年ぶりの舞台ということでしたが、登場するだけて"スーパーえりぽんタイム"にしてしまう個性は流石です。
イーストではトマノ、ウエストではバセスカ王という対照的な役柄を任せられたのは、佐藤優樹ちゃん。弟を裏切る悪役にも関わらず、なぜか憎めないトマノをチャーミングに演じていました。一言発するだけでその場を持っていってしまうような吸引力、まーちゃんすごい。

美しく優しいアテナイ役の飯窪春菜ちゃん、物語をひっくり返す鍵を握るローン役の尾形春水ちゃん、厳しく頼もしい石頭役の羽賀朱音ちゃんは、アンサンブルキャストとしても多くの役を演じました。ダンスシーンで見せる滑らかなフォーメーション移動や揃った動きは、やっぱりモーニング娘。'16!突出して目を引きました。さらに、めまぐるしい場面転換を支えたつばきファクトリーの四人、ハロプロ研修生の二人、演劇女子部メンバー。ゲスト出演の汐月しゅうさん、未沙のえるさん。宇宙空間を舞台にした壮大な物語を、オール女性キャストで見事に表現していました。

大切なものを守る覚悟、大切な人を想う純粋な気持ち…若いエネルギーたっぷりに描かれた人間ドラマは「今」を戦う彼女たちの姿と重なる部分もありました。進化し続ける「演劇女子部」に、これからも目が離せません!

コラム記事:塚本舞


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