現在地
 >  乃木坂46公認コラム『のぼり坂』 > 乃木坂46公認コラム『のぼり坂』vol.17

乃木坂46 公認コラム『のぼり坂』

2015.4.14 更新

松井玲奈が乃木坂46に残したもの

SKE48からの交換留学生として約1年にわたり乃木坂46で活動を兼任した松井玲奈が4月12日、東京・東京ビッグサイトで行われた11thシングル『命は美しい』個別握手会にて、乃木坂46の一員としては最後の握手会を実施。各メディアでの活動は今少し続きますが、先月末に交換留学生としての兼任解除が発表されたこともあり、この日は握手会終了後にセレモニーが行われました。

他のメンバーとの握手を終えたファンもセレモニーに大勢立会い、彼女に対し「ありがとう!」など感謝の言葉が送られました。ここまで惜しまれながら乃木坂を去っていくことになるとは、1年前は想像もつかなかったというファンも多いかもしれません。というのも、松井が乃木坂を活動兼任することに対しては決してポジティブな意見ばかりではなかったからです。

松井は昨年4月13日、千葉・幕張メッセで開催された8thシングル『気づいたら片想い』全国握手会イベントで、初めて乃木坂46の一員としてミニライブに参加。その際、彼女は「私が乃木坂46に参加することでプラスになることが1つでも多くなるよう、がんばっていきたいと思っています。ファンの方たちが乃木坂のことをすごく支えていることが今日参加してとてもよくわかったので、その気持ちを大切にしたいです」と前向きなコメントを寄せました。その1年後、彼女はブログで「1年前、乃木坂のステージに立った時は正直不安がほとんどでした。ファンのみなさんも、メンバーもいろんな思いを抱えているだろうし、うまくやれるかもわからないまま、ステージに立ちました」「最初は厳しい言葉も多かったです。でも自分にできることはなんだ、どうしたら少しでも自分がここにいる意味を表すことができるだろう。考えながら乃木坂の活動をしていく中、やっぱりどうやったって私は私。だからステージでは何も考えず私でいようと思いました」と、やはり自身も不安だったと本音を明かしています。「AKB48の公式ライバル」として結成された乃木坂46に、その48グループからトップクラスのメンバーが送り込まれてくること。「乃木坂46は48グループではない」というアイデンティティのもと切磋琢磨してきた乃木坂46のメンバーや彼女たちのファンからしたら、やはり松井の活動兼任というのは受け入れがたいものだったのかもしれません(それは生駒里奈のAKB48との活動兼任に対しても悲観的な声が少なくなかったことにも言えると思います)。

しかし、そんな状況下でも松井は自身のスタンスを崩すことなく乃木坂46の活動に参加。昨年5〜6月には『16人のプリンシパル trois(トロワ)』に全22公演中6公演出演と、決して数は多くなかったものの圧倒的な演技力でしっかり爪痕を残しました。さらに7月発売の9thシングル『夏のFree&Easy』からは楽曲にも本格参加。8月に実施された『真夏の全国ツアー2014』も全公演参加とはいかず、序盤の大阪&名古屋公演に出演し、先輩アイドルとしての存在感を存分にアピールしました。この頃になると、他の乃木坂メンバーから「玲奈さんからは学ぶことが多い」などの声が挙がるようになり、当初はその状況を素直に受け入れられなかった彼女たちも松井玲奈という存在を当たり前のように受け入れることになります。

実際松井が乃木坂メンバーに与えた影響は計り知れないものがあると思います。素人集団だった乃木坂46にプロ中のプロが投入されることにより発生する化学変化。ときには松井が大きな声でメンバーを叱ることもあったと聞きます。これまで当たり前のようにやってきたことが、実は間違っていたかもしれない。そういう認識を促すことによって、乃木坂メンバーは少しずつプロとして意識を高めていったのです。

先のセレモニーで、同じく兼任を経験した生駒は松井に向けて、「約1年間、お疲れさまでした。芸能界の先輩として、玲奈さんは何から何までプロでした。これからも玲奈さんはずっと乃木坂46のメンバーです。ライバルという立場になりますが、高め合っていける存在になれたらうれしいです」と尊敬の念、そして共に活動できたことへの喜びを伝えました。これは決して生駒だけの気持ちではなく、同じグループで活動したメンバー全員が思っているはず。もしかしたら、中には「もっといろいろ学びたかった」と残念がっている者もいるかもしれません。しかし、松井を送り出した後も乃木坂46は歩みを止めることなく、先へと前進していかなくてはならないのです。今後は松井から学んだこと、得たことをメンバー同士で共有し、さらに切磋琢磨していく……これこそが松井に対する最大の恩返しになるのですから。

とは言いながらも、これを書いてる僕自身ももっと「乃木坂46の松井玲奈」の活躍を見ていたかったと思う1人。ステージ上を人一倍、常に全力で動き回る彼女の姿は尊敬に値するものでしたし、あれをSKE48だけでなく乃木坂の中でも見ていたかった。そしていつの日か、松井の運動量を超えるような乃木坂メンバーが登場して、本気の勝負をしてほしかった。さらに秋に予定されている4度目の『16人のプリンシパル』でどんな演技を見せてくれたのか、などなど……いろいろ挙げていけばキリがないのはわかってます。何を言っても後の祭りです。でもそう考えてしまうのは、それだけ松井玲奈という存在が今では乃木坂46に不可欠になっていたということの表れなんだと思います。

再び1期生、2期生のみに戻る乃木坂46。彼女たちは「松井玲奈が乃木坂46に残したもの」をどのように生かしていくのか。それは今後リリースされるであろう12thシングル以降の活動で、ハッキリと形に表れてくることでしょう。

「命は美しい」全4タイプ発売中
3月18日(水)に発売された11thシングル。4仕様にてリリース【CD+DVD盤Type-A,B,C】CD+DVD ※カップリングの3曲目、DVD収録内容が異なります。
CD情報

文:西廣智一 WEBを中心に活動する音楽ライター。バンドマン、フリーター、会社員を経て、2005年末に株式会社ナターシャの立ち上げに参加する。翌2006年よりライターとしての活動を開始し、現在さまざまな音楽サイトや雑誌にてインタビューやコラムなどを執筆中。

乃木坂46過去コラム一覧

オススメのキャンペーン&特集

もっと見る

  • 買い物かご
  • お気に入り
  • 閲覧履歴
  • 購入履歴
  • クーポン