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乃木坂46 公認コラム『のぼり坂』

2015.6.4 更新

乃木坂46のバラエティ力を考える

アイドルとしての活動のみならず、今や女優やファッションモデル、ラジオパーソナリティなどさまざまな分野に躍進し続けている乃木坂46のメンバー。最近ではバラエティ番組で目にする機会も増え、少しずつですがその実力を伸ばしています。中でも高山一実の活躍ぶりには目を見張るものがあり、テレビ朝日『しくじり先生 俺みたいになるな!!』ではもはや準レギュラーと呼んでも過言ではないほど、いなくてはならない存在になっています。

そんな乃木坂46にとってのバラエティ力ですが、決して最初から高かったわけではありません。今春まで放送されていたレギュラー番組『乃木坂って、どこ?』では、開始当初からメンバーのバラエティ力を試す、鍛える数々の企画がオンエアされましたが、デビュー間もない頃の彼女たちは素人そのもの。端正なルックスを持つメンバーが恥ずかしがりながらギャグを放つ姿含め、その初々しさがアイドルとして、より可愛らしく見えたものです。

彼女たちは2012年4月1日深夜放送の#26「初めての本格コントに挑戦!」でドランクドラゴンをゲストに迎え、塚地武雅さんや鈴木拓さんの代わりにメンバーが入り、独自の想像力を働かせてコントに初挑戦しました。ここでは高山はもちろんのこと、のちにいち早くバラエティ番組にレギュラー出演することになる白石麻衣、大阪出身の松村沙友理、お嬢様的イメージの強い桜井玲香や生田絵梨花などが瞬発力やコントセンスを試されます。改めて番組を振り返ってみると、生田が独特の存在感を放っているのが興味深く、高山も今の片鱗が感じられる受け答えで笑いを取っていました。この時点で乃木坂46結成から約7カ月。『ぐるぐるカーテン』のCDデビューから1カ月強と、芸能人としてはド新人そのもの。そもそもメンバーの誰もが「乃木坂46に入ったらコントをやることになる」なんて、想像もしてなかったでしょう。

これは当時考えたことですが……『乃木坂って、どこ?』がスタートしたとき、大人たちはまだCDデビューもしていない乃木坂46を48グループとは違ったやり方で、「テレビ対応力の強いアイドル」に仕立て上げようとしているのかなと思っていました。当時はライブアイドルと呼ばれる、メディア露出よりも地道なライブ活動に重点を置くアイドルがもてはやされ始めた時期。AKB48も独自の劇場を持ち、連日公演を行って地盤を固めていったわけですが、乃木坂46には専用劇場がない。ではどうやってファンに彼女たちを観てもらうか。そういう意味では、フジテレビ(およびCS放送)でレギュラー番組を持つアイドリング!!!に方法論が近いのかも……と。もっともアイドリング!!!のように番組公開収録を行っていたわけではないので、乃木坂46を生で目にする機会は「お見立て会」など限られた機会しかなかったわけですが(とはいえ、CDデビュータイミングに一度だけ番組公開収録も行われています)。

2012年2月のCDデビュー後、『16人のプリンシパル』という独自の公演スタイルを獲得したことで乃木坂46は48グループのみならず、ほかのアイドルグループとも違った個性を手に入れます。と同時に、グループとして、さらには個人としてさまざまな番組に出演する機会も増えていく。その番組の中には当然バラエティ番組も含まれています。先に書いたように、まずは白石が『うまズキッ!』『バチバチエレキテる』といった番組にレギュラー出演。特に『バチバチエレキテる』では気鋭のお笑い芸人たちを相手にコントにも挑戦しました。『乃木どこ』では多少ヌルくても許されますが、本格的なコント番組ではそうもいきません。白石は慣れない環境ながらも1人善戦。時を同じくしてファッション誌『Ray』の専属モデルに起用されたこともあり、知名度を高める結果となりました。

乃木坂46の人気上昇とともに、バラエティ番組にソロ出演するメンバーが続出します。白石の『うまズキッ!』出演と前後して、若月佑美がNHK Eテレ『Rの法則』に出演開始。これがきっかけとなり、のちに齋藤飛鳥や堀未央奈も同番組に出演するようになります。また生駒里奈も2013年5月からテレビ東京『ピラメキーノ640』内「おはよう!だるだるEnglish」コーナーにレギュラー出演。翌年4月からは同局『特捜警察ジャンポリス』にも出演しています。彼女たちはこういったレギュラー番組を手にしたことで、グループ内だけでは得られない経験を積み、グループに還元していきます。

そんな中、今もっともそのバラエティ能力をグループ内外で買われているのが高山。頭の回転の速さと発言の面白さはグループ随一で、レギュラー出演中のネット配信番組『ソニレコ!暇つぶしTV』では深川麻衣とともに、Kさん相手に独特なトークを展開。テレビ朝日『くりぃむクイズ ミラクル9』『しくじり先生 俺みたいになるな!!』では役者、バラエティタレント、お笑い芸人、文化人などに交じって独自の存在感を放っています。レーベルの内々な番組『ソニレコ!暇つぶしTV』で自由奔放に振る舞い、グループを背負って外に出ていった『くりぃむクイズ ミラクル9』『しくじり先生 俺みたいになるな!!』では爪痕を残そうと奮闘する姿は、メンバーからも一目置かれているはずです。

残念ながら彼女に続いて“外の世界”で戦えるメンバーは、AKB48との活動兼任で経験を積んだ生駒など、数える程しかいないのが現実。以前とあるメンバーにインタビューした際、「乃木坂46には内弁慶、楽屋芸人が多い。もっとかずみんみたいに外でも戦えるメンバーが増えていかないと」と嘆いていましたが、確かに面白いメンバーはほかにも存在するんです。ただ、それが現状ではファンにしか伝わっていない。もしくは「その程度の面白さで外に出て行っても……」と消極的になってしまう。では、高山や生駒も最初から今みたいなバラエティ力を備えていたのか? いえ、2人も最初こそひどかったものの、外の世界で戦い続けたからこそ今があるのです。もちろん外で戦うためにはその機会が必要なわけで、こればかりは自分1人ではどうにかできるものではありません。そのチャンスを得るために、『乃木坂工事中』『NOGIBINGO! 4』『のぎ天』といったレギュラー番組に出演した際に、身内相手だからといってなあなあにならずに爪痕を残すこと。やりすぎて空回りしてしまうこともあるでしょうけど、やらないよりはマシ。とにかく不特定多数の人の目に止まってもらうことも、ときには大事なのです。どんな番組だって、いつ誰が目にするかわからないのですから。

バラエティタレントとしての乃木坂46が今、どれだけ世間に求められているのかわかりません。でも「乃木坂46って品性があってカワイイのに、バラエティでも抜群のセンスを発揮しているよね」なんて言われるようになったら、アイドルとしてより強くなれるのではないか。グループ内で重宝されている秋元真夏や能條愛未、斎藤ちはるなど、チャンスを得たら何かが動き出すようなメンバーが、今後さまざまな場面で活躍する姿を目にできる日が来ることを願ってやみません。

12thシングル「タイトル未定」(7/22発売)
生駒里奈がセンターの最新シングルはただいま絶賛予約中です!初回限定版には、全国握手会参加券+生写真ランダム1種を予定しています。
CD情報

文:西廣智一 WEBを中心に活動する音楽ライター。バンドマン、フリーター、会社員を経て、2005年末に株式会社ナターシャの立ち上げに参加する。翌2006年よりライターとしての活動を開始し、現在さまざまな音楽サイトや雑誌にてインタビューやコラムなどを執筆中。

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