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乃木坂46 公認コラム『のぼり坂』

2015.6.10 更新

伊藤万理華 主演映画『アイズ』雑感&公開初日舞台挨拶レポート

伊藤万理華の初主演映画『アイズ』が6月6日から、イオンシネマ板橋他にて全国ロードショー開始となりました。今回のコラムではこの映画の感想および伊藤の演技についてや、公開初日にイオンシネマ板橋にて行われた舞台挨拶の様子を紹介したいと思います。

映画『アイズ』とは

『アイズ』は、『リング』『仄暗い水の底から』『貞子3D』など数々のヒット作品を生み出したホラー作家・鈴木光司さんによる短編集『アイズ』(角川ホラー文庫刊)の一篇「しるし」を完全長編映画化したもの。監督には『×ゲーム』や『ビンゴ』などを手がけたホラー映画の新鋭・福田陽平さんを迎え、おぞねせいこさん、山田太一さん、中川慶二さん、遠藤耕介さん、山田朱莉さん(夢みるアドレセンス)、西洋亮さんなどといった俳優・女優陣が伊藤の脇を固めます。
『アイズ』のあらすじ・予告編動画はこちら

乃木坂46からは昨年、能條愛未が『死の実況中継 劇場版』、中田花奈は『デスブログ 劇場版』、伊藤寧々(卒業生)が『杉沢村都市伝説 劇場版』と、それぞれホラー映画で主演を務めたばかり。伊藤の主演もこの一連の流れにあると言えるかもしれませんが、今回は日本ホラー界を代表する鈴木光司さん原作の新作映画ということで、早くから大きな注目を集めていました。

新たな一面を見せた伊藤万理華の演技

そしてこの映画、観終わったあとに感じたのは単なるホラー映画というよりも、物悲しさが漂うホームドラマという印象を受けました。細かなネタバレは避けますが、ところどころに挿入される「ドキッ!」とする場面はあるものの、基本的には伊藤演じる主人公・由佳里の視点で物語は進行。終盤に向けて数々のネタ明かしが用意されるのですが、それでもあのラストには衝撃を覚える人は多いはずです。

初主演を務めた伊藤ですが、序盤こそ体温の低い、淡々とした自然体の演技を見せますが、物語が進むにつれてその感情はどんどん高まっていき、終盤のあの演技へとつながっていきます。個人的には彼女の演技というと、2013年の『16人のプリンシパル deux』で見せた全力でエキセントリックな演技、そして同年秋発売の7thシングル『バレッタ』のMV冒頭で見せた迫真の演技が記憶に残っていますが、映画となるとまた別もの。彼女は過去の舞台や映像作品で窺わせたその才能のすべてを今回の映画にぶつけています。特に後半にかけて過剰になっていく彼女の振る舞い、そんな中で垣間見せる笑顔には惹きつけられるものがあり、終盤は息をするのも忘れるほどスクリーンに見入ってしまったのは言うまでもありません。

「ホラー映画」というカテゴリーによって観る人を選ぶ作品だとは思いますが、ここで起こる出来事はもしかしたら人間誰しもが経験するかもしれないこと。「怖」というよりも「哀」という言葉がピッタリなこの作品を、そして伊藤万理華という女優の奮闘ぶりを、ぜひ劇場で確かめてみてはいかがでしょう。個人的には1回目観たときと2回目観たときで印象がガラッと変わること、注目ポイントが変わることなどから、最低でも2回は観てもらえるといろんな視点からこの映画を楽しめるのではないかと思います。

緊張気味の初日舞台挨拶

そして公開初日の6月6日、1回目の上映が終わったばかりのイオンシネマ板橋にて伊藤のほか、共演者のおぞねせいこさん、山田太一さん、中川慶二さん、そして原作の鈴木光司さん、監督の福田陽平さん登壇による舞台挨拶が実施されました。5月28日にも同会場で完成披露試写会および舞台挨拶が行われたばかりですが、実は伊藤が完成したこの映画を初めて観たのは前回の完成披露試写会でのこと。その際のエピソードとして、伊藤は「自分が大きなスクリーンに映っていることに、まずビックリして。お父さんの部屋のシーンで、隣にいた山田朱莉ちゃんが本当に驚いてくれたので、『やった!』と思いました(笑)」と本音を明かしました。

また彼女の演技について、福田監督は「最初こそ『乃木坂46の人』として会ったけど、以降は一切アイドルとして見てません。『女優・伊藤万理華』として接してました」と断言。鈴木さんも「僕は『人間パワースポット』と言われているんですよ。僕と関わった人には必ずいいことがある。だから、これをきっかけに羽ばたいてください」と背中を押すコメントを寄せると、それまで緊張気味だった伊藤も柔らかな笑顔を浮かべました。

最後の挨拶では「これからもっとお芝居をやりたい。そして乃木坂46を代表できるような存在になりたい。この映画、100回とは言わず……20回観てください!(笑)」と、力強いメッセージを来場者に伝えた伊藤。6月18日からは彼女も出演する乃木坂46の舞台『じょしらく』もスタートします。『アイズ』とは真逆の演技を見せるであろう『じょしらく』での活躍も、今から楽しみでなりません。

12thシングル「タイトル未定」(7/22発売)
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CD情報

文:西廣智一 WEBを中心に活動する音楽ライター。バンドマン、フリーター、会社員を経て、2005年末に株式会社ナターシャの立ち上げに参加する。翌2006年よりライターとしての活動を開始し、現在さまざまな音楽サイトや雑誌にてインタビューやコラムなどを執筆中。

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