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乃木坂46 公認コラム『のぼり坂』

2015.6.18 更新

ライブDVD / Blu-ray『乃木坂46 2ND YEAR BIRTHDAY LIVE 2014.2.22 YOKOHAMA ARENA』ライナーノーツ

乃木坂46にとって通算2作目のライブ映像作品『乃木坂46 2ND YEAR BIRTHDAY LIVE 2014.2.22 YOKOHAMA ARENA』がついに6月17日にリリースされました。本作には2014年2月22日に神奈川・横浜アリーナで開催された乃木坂46のデビュー2周年記念ライブの模様を完全収録。単独公演としては当時過去最多となる1万3000人を動員した大規模ライブで、開催時点までに発表済みのシングル7作品(1stシングル『ぐるぐるカーテン』から7thシングル『バレッタ』まで)の全収録曲42曲が、約4時間半にわたり披露されています。

デビューから3年4カ月、結成から3年10カ月が経過した乃木坂46。今年1月には初のアルバム『透明な色』をリリースし、来月7月22日には12thシングル『太陽ノック』の発売を控えるなど、精力的にCDを発表し続ける彼女たちですが、意外にもライブ映像作品はこれまで数えるほどしか発売されていません。現時点で乃木坂46のライブ映像がたっぷり楽しめるのは、昨年2月に発売されたライブDVD / Blu-ray『乃木坂46 1ST YEAR BIRTHDAY LIVE 2013.2.22 MAKUHARI MESSE』(完全生産限定豪華盤には2012年12月の東京・Zepp Tokyo公演も収録)、2013年10月の東京・国立代々木競技場第一体育館公演『真夏の全国ツアー2013 FINAL!』のオープニングから60分間の模様が収められた1stアルバム『透明な色』Type-Aの付属DVDの2作品のみ。さらにDVD『AKB48 リクエストアワーセットリストベスト100 2012』、DVD / Blu-ray『指原莉乃プロデュース 第一回ゆび祭り〜アイドル臨時総会〜』でも1、2曲程度のライブパフォーマンスが収録されており、中でも前者ではデビュー直前の初々しい乃木坂46のパフォーマンスを確認することができます。

このように、大きなライブやツアーのたびに映像作品がリリースされているわけではなく、他のアイドルグループと比較しても決して映像作品数が多いとは言えない乃木坂46。だからこそ、1年4カ月ぶりに発表されたライブ映像作品『乃木坂46 2ND YEAR BIRTHDAY LIVE 2014.2.22 YOKOHAMA ARENA』はファンにとって、そして彼女たちに少なからず興味を持つ人たちにとって貴重かつ重要な作品なのです。

改めて振り返ってみると、昨年2月の横浜アリーナ公演は前年2013年12月に東京・日本武道館で実施されたクリスマスライブ以来、2カ月ぶりの本格的なライブ。2013年は初の大規模全国ツアー『真夏の全国ツアー2013』を行うなど、ライブ経験を着実に重ねながらも「どうしたらもっと観客を楽しませることができるのか? どうすればもっとパフォーマンスを向上させることができるのか?」と試行錯誤を繰り返していた時期。ライブが終了するたびにメンバーに話を聞くと、いつも「もっと濃くできたはず……」「悔しい……」と吐露していたのがとても印象的でした。

そうして迎えた2014年2月22日。事前に全曲披露ライブであることは告げられていましたが、いざ終わってみると全42曲、4時間以上があっという間のライブだったと記憶しています。4thシングル『制服のマネキン』までの楽曲を歌い終えると第1部が終了し休憩時間に。そして5thシングル『君の名は希望』から第2部が始まるという構成で、ステージセットはバースデーケーキをモチーフにしたもの(これは過去のバースデーライブすべてに共通しています)。しかもメインステージのほかに会場中央にはセンターステージも設置され、それらのステージをつなぐように会場を一周するランウェイも用意されるという、いろんな角度からメンバーの姿を楽しめるセットでした。

1年前のバースデーライブ『乃木坂46 1ST YEAR BIRTHDAY LIVE』との大きな違いは、2期生加入後初のバースデーライブということでしょう。2013年2月の千葉・幕張メッセ公演では1期生が一丸となって「デビューから1年経ってこれだけ成長しました!」と観客に強くアピールしていましたが、翌年の横浜アリーナ公演では1期生がステージ経験の少ない2期生を引っ張り、グループとして新たな姿を模索している様子がとても印象に残っています。

最近ではなかなかライブやツアーで歌われる機会のないシングルカップリング曲が披露されるのもバースデーライブの見どころ。「偶然を言い訳にして」「水玉模様」「渋谷ブルース」「ここじゃないどこか」など貴重なソロ曲、ユニット曲も満載で、特にこの日のライブでは「水玉模様」をソロで歌う生駒里奈が曲冒頭で感極まる姿が収められています(余談ですが、このライブの数日後に生駒はAKB48との兼任が発表され、世間を驚かせます)。

また大規模ライブならではの特効やレーザー光線、映像を豊富に取り入れた演出も見どころの1つ。1歳のバースデーライブから引き続き桜井玲香が登場するオープニング映像に加え、各シングルブロックの合間にはリリース当時を振り返る貴重な映像やメンバーのナレーションも楽しめます。「ここじゃないどこか」では生駒、生田絵梨花、星野みなみが空中ブランコに乗って、ステージ上空で歌唱するシーンも。「コウモリよ」ではセンターステージを覆う紗幕に炎の映像が映され、その中でメンバーが歌う演出も用意されました。

この横浜アリーナ公演で特に話題となったのが、4thシングル『制服のマネキン』ブロックに入る直前の、西野七瀬によるナレーション。グループ結成時から学業のため芸能活動を休止していた秋元真夏がこのシングルから復帰したことを受け、西野は当時の正直な心境をナレーションで読み上げています。ライブ後に西野、秋元にインタビューした際、実はこのナレーションはほかのメンバーに内緒で録音されたもので、秋元含むメンバーはライブ中に初めてその内容を知ったことを明かしました。このナレーションが公開されるまで西野と秋元の間には距離があったものの、これをきっかけに2人の間には壁がなくなったというエピソードは、すでにファンの皆さんなら承知の事実かと思います。そういう意味でもこのライブ映像作品は非常に重要な意味を持つ1本と言えます。

第1部と第2部の間に用意された休憩時間にもサプライズが用意され、伊藤万理華が個人PVの中で披露した隠れた名曲「まりっか'17」を歌唱。この予定外の楽曲披露に、席に座って休憩していたファンは大興奮で立ち上がり、彼女に惜しみない声援を送っていました。このシーンもしっかり映像として記録されているという意味でも、特に伊藤万理華ファンにとってはありがたい作品なのではないでしょうか。

アンコールでは西野が初めてセンターに立つ8thシングルのタイトルが『気づいたら片想い』に決定したこともファンに告げられ、彼女なりの決意表明が力強く語られたのも印象的。さらに卒業生の岩瀬佑美子、宮澤成良が登場するシーンもしっかり収録されており、2人を交えて歌う「人間という楽器」「乃木坂の詩」も見どころの1つです。

今年の埼玉・西武ドームでのバースデーライブを観た人は、乃木坂46がこの『乃木坂46 2ND YEAR BIRTHDAY LIVE』から1年でいかに“ライブの地力”を身に付けたか、いかにアイドルとして成長したかを実感したと思います。そういう意味でもこのライブDVD / Blu-rayは彼女たちの成長過程を振り返る貴重な映像記録であると同時に、『気づいたら片想い』以降に乃木坂46のファンになった人にとっては過去の彼女たちの姿をじっくり確認でき、8月に控えた『真夏の全国ツアー 2015』で初めて乃木坂46のライブを観るという人には予習にも最適なアイテムです。

乃木坂46が登り続ける“坂”の通過点の1つ。それがこのライブDVD / Blu-rayには収められています。新曲に主演ドラマ、ドキュメンタリー映画、そして夏の全国ツアー、さらには秋以降に恒例の『16人のプリンシパル』と今後も盛りだくさんの活動が予定されている彼女たちですが、このタイミングにぜひ今回のライブ映像作品で乃木坂46の歴史を振り返ってみるのもいいかもしれません。そうすることで、今後の活動をより深く楽しむことができるはずです。

乃木坂46 2ND YEAR BIRTHDAY LIVE 2014.2.22 YOKOHAMA ARENA
今週のコラムで紹介の見ごたえ十分なバースデーライブはDVD / Blu-rayとも【完全限定生産盤】【通常盤】の2種。ただいま好評発売中です!
DVD情報

文:西廣智一 WEBを中心に活動する音楽ライター。バンドマン、フリーター、会社員を経て、2005年末に株式会社ナターシャの立ち上げに参加する。翌2006年よりライターとしての活動を開始し、現在さまざまな音楽サイトや雑誌にてインタビューやコラムなどを執筆中。

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