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乃木坂46 公認コラム『のぼり坂』

2015.6.26 更新

舞台『じょしらく』ゲネプロレポート

6月18日から東京・渋谷AiiA 2.5 Theater Tokyoにて、乃木坂46メンバー出演のよる舞台『じょしらく』がスタートしました。今回のコラムでは「チームら」「チームく」「チームご」の初日ゲネプロを観た感想と、上演初日に実施された囲み取材の様子をお伝えします。

舞台『じょしらく』とは

『じょしらく』は、週刊少年マガジン(講談社)にて連載されていた、落語をフィーチャーした人気ギャグマンガを初めて舞台化した作品。今年3月29日に行われたオーディションを勝ち抜いた15人のメンバーが「チームら」「チームく」「チームご」の3チームに分かれ、トリプルキャストで演じられます。各チームの配役は以下の通り。

・チームら
防波亭 手寅(ぼうはてい てとら):伊藤万理華
蕪羅亭 魔梨威(ぶらてい まりい):斉藤優里
波浪浮亭 木胡桃(はろうきてい きぐるみ):星野みなみ
空琉美遊亭 丸京(くうるびゆうてい がんきょう):堀未央奈
暗落亭 苦来(あんらくてい くくる):山崎怜奈

・チームく
防波亭 手寅:高山一実
蕪羅亭 魔梨威:松村沙友理
波浪浮亭 木胡桃:井上小百合
空琉美遊亭 丸京:佐々木琴子
暗落亭 苦来:中田花奈

・チームご
防波亭 手寅:中元日芽香
蕪羅亭 魔梨威:衛藤美彩
波浪浮亭 木胡桃:北野日奈子
空琉美遊亭 丸京:能條愛未
暗落亭 苦来:齋藤飛鳥

初日ゲネプロ前 囲み取材

6月18日の初日に出演したのは、チームら。この日はゲネプロ前に囲み取材が行われ、衣装に着替えたチームらの5人に加え、チームく、チームごのメンバーも出席しました(高山、松村のみスケジュールの都合で欠席)。チームらの5人は、直後に控えたゲネプロを前に、緊張しながらも意気込みを口にしました。

斉藤優里
「稽古期間も長く取らせていただいて、みんなそれぞれ不安なところはきっとあると思うんですけど、ゲネプロの前にしっかりメンバー同士で確認しあって。今も本当に確認しあっている真っ只中なので、いい本番を迎えられるかなと思っています。」

伊藤万理華
「3チームあるので毎回稽古をやっているんですけど、なかなかチームごとにメンバーが揃う時間が少なくて、他のチームのメンバーとも練習して、仕事があるときは助けてもらったりとか、お互いを役ごとに支えあって作っています。今回初日を迎えるんですけど、トップバッターなのでメンバーみんなの分も背負ってがんばりたいと思います。」

堀未央奈
「今回の舞台は創作落語というのがあって、毎回日替わりでいろんなメンバーが落語を披露するんですけど、私は初日に披露で。初日の初日なので、すごく緊張しています。」

星野みなみ
「舞台は『(16人の)プリンシパル』ではやったことがあるんですけど、1つの役を追求してやっていくのは初めてだったりするので、5人でチーム一丸になってがんばっていけたらなと思っていますし、声をおっきく出して、後ろの席の方にもちゃんと伝えられるようにがんばりたいなと思っています。」

山崎怜奈
「『じょしらく』は原作がマンガとアニメにもあるので、原作ファンの方にもちゃんと「このメンバーで、乃木坂46でやってくれてよかった」と思ってもらえるように、精一杯がんばりたいと思います。」

また稽古の際には、実際に落語家からみっちり指導を受けたという乃木坂46メンバー。本番を迎えるにあたり、「みんなも何年も落語をやっているという気持ちで、自信を持ってやってくださいってお言葉はいただきました」(衛藤)とのこと。さらに伊藤は「チームごとの個性はしっかりある。このチームはこのチームの『じょしらく』というものがしっかりできているし、役ごとにそのメンバーらしさも出ていて。乃木坂46のファンの方も観に来てくださると思うんですけど、そういう面での楽しみ方もあると思うので、そこもちゃんと観てほしいです」と、舞台の見どころを語りました。

さらに落語が上手なメンバーは誰かと記者から尋ねられると、メンバーが一斉に能條の名前を挙げ、衛藤は「稽古のときに順番に落語を披露するときに、愛未がトップバッターだったんですけど、1つも間違えずに完璧な落語でみんなから拍手が起こって、その後のメンバーはみんなプレッシャーでした(笑)」とコメント。当の能條も「落語の師匠の方にも『アイドルを辞めて、落語界に来れば?』と、結構ガチめに言われました(笑)」と稽古中のエピソードを披露し、その言葉によって自信が付いたことを明かしました。

ゲネプロ感想

舞台は6月28日まで続くので、ネタバレについてはここでは極力控えますが、内容としてはこの作品ならではの「寄席の楽屋で繰り広げられる、他愛のない会話やシュールな世界観」が、原作に忠実に再現されています。もちろんネタによっては「アイドルが演じる」ということでかなり制限されてしまうものもあるのですが、そこは「乃木坂46が演じる」ということで臨機応変にアレンジされ、彼女たちのファンだけでなく、アイドルに興味がある人が観ても終始笑えるネタがそこかしこに散りばめられています。

また、アイドルによる舞台ということもあり、歌唱シーンもフィーチャー。オープニングやエンディングにこの舞台オリジナルのテーマソングが用意されているほか、「チームごとに異なるオリジナル曲」も登場。この「チームごとに異なるオリジナル曲」もそれぞれしっかり作り込まれた楽曲で、ぜひこのままCD化してほしい!と願うファンも多いのではないでしょうか。これらの楽曲がどのシーンで、どういう設定で歌われるのかにも注目しておきましょう。

物語は狂言回し的役割を魔梨威が務めるのですが、その役を演じるメンバーが変わるだけでも、舞台全体の雰囲気はかなり変わります。斉藤、松村、衛藤と3人とも個性の異なるメンバーであることも大きく影響し、特にエンディングの大一番では3人のカラーが強く出ることから、見終わった後の感想も異なるのではないかと思います。

そして、そんな魔梨威を取り巻く他の4人もかなり個性的。手寅役ひとつを取っても、ナチュラルな演技の伊藤、過剰さが魅力の高山、そして芯の強さが光った中元と、それぞれがキャラクターの個性を生かしつつも、演じる人間の個性も反映された独自の演技を見せてくれます。カワイイキャラの木胡桃にしても、星野、井上、北野の3者3様のカワイさがあり、だからこそ時折見せる腹黒さとのギャップも異なる。根暗キャラの苦来も山崎、中田、齋藤の個性の違いがクッキリと表出しており、それぞれのハマりっぷりに「これ、素なんじゃ?」と思わされる場面も多々あったほどです。

中でも、ぶっ飛んだキャラの丸京は演じる人の違いによって、まったく見え方異なる役。『16人のプリンシパル trois』でも狂気じみた演技で観る者を驚かせた堀は、ここでも思い切りのいい演技で観客を惹きつけます。一方、同じく2期生の佐々木はその天然キャラと相まって、「KTKにしか演じられない丸京」を作り上げています。そんな中、2人とはまったく異なるキャラクターを作り上げたのが能條。エキセントリックさが目立つ丸京に、能條らしさが加わることで不思議なキャラクターが成立し、ところどころに挿入されるアドリブとともに数々の笑いを提供してくれます。

さらに、この舞台の大きな注目ポイントとも言える創作落語。連日異なるメンバーが古典落語をモチーフにした創作落語を披露しており、各チームのゲネプロおよび初日では堀(チームら)、井上(チームく)、中元(チームご)がプロの落語家顔負けの一席を弁じ、観る者を驚かせました。それぞれのネタも時代設定を現代に置き換え、さらに観客(=アイドルファン)に寄せた内容になっていることから、親近感を覚えて思わず笑ってしまった人が多かったのではないでしょうか。

このように、15人それぞれの見どころが満載の舞台『じょしらく』。もしこれから会場で、そして映画館でのライブビューイングで舞台を観る人は、そのストーリーや豊富なギャグはもちろんのこと、メンバーそれぞれの演技や個性についても注目してみてはいかがでしょう?

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CD情報

文:西廣智一 WEBを中心に活動する音楽ライター。バンドマン、フリーター、会社員を経て、2005年末に株式会社ナターシャの立ち上げに参加する。翌2006年よりライターとしての活動を開始し、現在さまざまな音楽サイトや雑誌にてインタビューやコラムなどを執筆中。

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