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乃木坂46 公認コラム『のぼり坂』

2015.7.27 更新

乃木坂46 12thシングル『太陽ノック』ライナーノーツ(2)

現在大ヒットを記録中の乃木坂46の12thシングル『太陽ノック』。当コラムでは前回から引き続き、このシングルの魅力に迫ります。2回目となる今回は、仕様ごとに異なるカップリング曲、そして特典DVDに収録されている「ペアPV」についてです。

「魚たちのLOVE SONG」

Type-Aのみに収録されるこの曲は、白石麻衣、高山一実、橋本奈々未、深川麻衣の4名が歌う、どこか悲しげなメロディが耳に残るダンスチューン。ピアノとアコースティックギターの音色が印象的で、4人による息の合った歌声とストリングスが楽曲を劇的に盛り上げます。楽曲のタイプとしては「命は美しい」に比較的近いものがありますが、ハウス色やEDM色を薄めることでより歌謡曲チックな要素が増しているのも特徴です。

この曲のMVでは「世の中で最も美しいロボット」を白石が、開発するチームの研究員を高山、橋本、深川が熱演。監督を務めたのは、過去にも乃木坂46のMVを数多く手がけている中村太洸さんで、研究員たちが開発する世の中で最も美しいロボットが完成に近付くにつれ、研究所にある周りのロボットたちが新型ロボットの余りに美しい姿に「恋」の感情を覚え始めるという恋愛ストーリーとなっています。またMV内に登場する小型ロボットには実際に動く最新鋭の自立走行可能なロボットが使用されており、終盤ではメンバーのダンスシーンとシンクロする姿も目にすることができます。ロボットらしく無感情、無表情で通す白石と、そのロボット(白石)にさまざまなことを教育していく3人、そして「恋」の感情を初めて覚えた小型ロボットたち。三者三様のリアクションにも注目ですし、余韻を残すエンディングも非常に味わい深いものに仕上がっています。

「無表情」

Type-Bのみに収録されるこちらの楽曲は、生田絵梨花&松村沙友理からなる「からあげ姉妹」によるオリジナル曲。からあげ姉妹は10thシングル『何度目の青空か?』収録の個人PVで初登場し、そこでは「食物連鎖」というオリジナル曲を披露しています。そして前作『命は美しい』収録のペアPVでは第2弾として新曲「サイダー」をお披露目。それぞれシンプルながらもクセになる要素満載の楽曲で、ファンからも高い支持を集めていました。また今年2月のバースデーライブでは、幕間の休憩時間にからあげ姉妹がサプライズ出演。ワンコーラスながら「食物連鎖」を初めて観客の前でパフォーマンスしたことは、記憶に新しいかと思います。

そして今回、ついに初のCD音源化。楽曲自体は前2曲とはタイプが異なり、これぞ乃木坂46な王道ポップソングとなっています。そして個人PV、ペアPVに続いてついにMVまで制作されたわけですが、この内容も非常にシュールなもの。監督は過去のからあげ姉妹作品を撮ってきた映像監督・月田茂さんで、ユニットのテーマをそのまま曲名にした「無表情」を、「表情を変えずに学校を襲って来た悪者を倒す」ことで表現しています。この悪者がひと癖もふた癖もある者ばかりで、からあげ姉妹の2人がどのように立ち向かっていくのか、そして最後の最後に見せる「あの」表情にも注目です。

「別れ際、もっと好きになる」

Type-Cのみに収録されるカップリング曲は、恒例となったアンダーメンバーによる新曲。今回は切ない恋心を綴った歌詞とピアノを軸にした4つ打ちサウンド、そしてどこかインドテイストの振付というアンバランスな世界観を、堀未央奈をセンターに据えた編成で表現します。

この曲のアンバランスさはMVの内容にも顕著で、転校生役の堀が日常のある日、アジフライを食べる謎のインド人の青年に出会い一目惚れするという不思議なストーリー。堀はインド人との距離を縮めるべく、学校にある「インド研究会」に所属する能條愛未にインド語やインド料理を習うことになります。MVの監督を務めたのは、「生きてゆく 完全版」で「Short Shorts Film Festival & Asia 2015!」ミュージックShort部門優秀賞を受賞した山岸聖太さん。楽曲後半に登場するメンバーの衣装からは、どんなことがあっても明るく生きる女の子を描いた往年の名映画『青空娘』のオマージュを感じることができます。

またMV中に登場する能條のレクチャーは完全にアドリブで、撮影現場では馴染みのないインド語を必死で教えようとする能條の姿に爆笑の連続だったとのこと。その断片はYouTubeで公開されている予告編で目にすることができるので、DVD収録のMV本編と合わせてチェックしてください。そして本作には衝撃的なオチを用意。このオチまで含めてのアンバランスさ、不条理さが今回のアンダー曲の面白みなのかもしれませんね。

「羽根の記憶」

セブン-イレブン限定盤のみに収録の「羽根の記憶」は、「制服のマネキン」「君の名は希望」などの乃木坂46楽曲で知られる作曲家・杉山勝彦さんによる、ピアノとストリングスの音色が心地よいミディアムナンバー。歌唱するのは「太陽ノック」と同じ布陣で、「君の名は希望」にも通ずるドラマチックな曲調は「これぞ乃木坂46」と呼べるものではないでしょうか。

MVの監督は、「ここじゃないどこか」「他の星から」などを手がけてきた岡川太郎さん。撮影やプライベートなどそれぞれ日常を過ごすメンバーが、どこかにいる指揮者のタクトによって突然歌い踊り始めるというストーリーで、最初は戸惑っていた彼女たちもだんだんと歌うことが楽しくなっていきます。MVではメンバー全員が揃う場面が一度もなく、彼女たちはそれぞれ撮影スタジオやボーリング場、コインランドリー、カフェ、学校、自宅、江ノ島、鎌倉などさまざまな場所で別々の時間を過ごし、歌詞にもある「10年後の自分」に想いを馳せます。そして後半に見せるメンバーの「涙」も見どころのひとつ。優雅な楽曲と綺麗な映像とのコラボレーションをぜひご堪能ください。

「制服を脱いでサヨナラを…」

通常盤にのみ収録のこの曲は齋藤飛鳥&星野みなみが歌う、夏らしい爽やかな1曲。現役女子高生の2人が「この制服を脱いで自由になろう JKの特権にサヨナラを…」と、大人への自立を高らかに歌い上げます。この2人がこういう歌詞の楽曲を歌う年代になったんだなと考えると感慨深いものがありますが、実際の2人はどんな心境で歌っているのかも気になるところですね。

「ペアPV」

前作『命は美しい』から、個人PVに代わってスタートしたペアPV企画も今回で第2弾。ファンなら思わず納得の組み合わせから「その発想はなかった!」という意外なペアまで、今回も興味深い映像の数々を楽しむことができます。

映像を手がけるクリエイター陣もそうそうたる面々で、「凶悪」で日本アカデミー賞優秀監督賞、優秀脚本賞を受賞した映画監督の白石和彌さん、第58回ベルリン国際映画祭で日本人初となる最優秀新人作品賞を獲得した同じく映画監督の熊坂出さん、映像クリエーターの山岸聖太さん、「キングオブコント2013」チャンピオン・かもめんたるの岩崎う大さんなどが参加。その内容もメンバーの演技に軸を置いたドラマから美を追求したイメージ映像、さらには爆笑必至のコミカルな作品まで、多彩なものとなっています。楽曲MVで楽しめるものとは異なるメンバーの個性を、ぜひ個々のペアでお楽しみください。

「乃木坂46 OFFICIAL YouTube CHANNEL」

12thシングル「太陽ノック」(7/22発売)
初回盤には、「全国握手会参加券 or スペシャルプレゼント応募券」
「メンバー生写真」(36種×3パターン 全108種のうち1種ランダム封入)入り!予約受付中です!
CD情報

文:西廣智一 WEBを中心に活動する音楽ライター。バンドマン、フリーター、会社員を経て、2005年末に株式会社ナターシャの立ち上げに参加する。翌2006年よりライターとしての活動を開始し、現在さまざまな音楽サイトや雑誌にてインタビューやコラムなどを執筆中。

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