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乃木坂46 公認コラム『のぼり坂』

2015.11.26 更新

生田絵梨花&桜井玲香 出演ミュージカル『なかよし60周年記念公演 ミュージカル「リボンの騎士」』レポート

生田絵梨花と桜井玲香が出演したミュージカル『なかよし60周年記念公演 ミュージカル「リボンの騎士」』の東京公演が11月12日から17日にかけて、東京・赤坂ACTシアターにて上演されました。

このミュージカルは1953年に『少女クラブ』に連載され、その後1958年に『なかよし』にてリメイク版が連載された、手塚治虫による国民的少女マンガ『リボンの騎士』が原作。生田は主人公・サファイアを、桜井はサファイアの恋敵である魔女の娘ヘケート役をそれぞれ熱演しました。生田は昨年10月にも同じ手塚原作によるミュージカル『虹のプレリュード』で主演のルイズ・コルドック役を好演し、賞賛を受けたばかり。二度目の手塚作品出演について、生田は事前に「『リボンの騎士』は、誰もがその名を聞けば、あのキャラクターを思い浮かべることができるくらい、広い世代に渡って有名な作品です。なので、それを自分が演じるというのはとても緊張します。漫画を知っているみなさんのイメージをこわさないよう大事に演じたいという思いもありますし、舞台だからこそ表現できることや、いま舞台でやる意味を考えて、現代に通じる何かを伝えることかできたらと思っています」と意気込みを寄せていました。

生田は乃木坂46の中でもその圧倒的な演技力で注目され、過去三度行われた『16人のプリンシパル』では全公演において第2幕への出演を達成するほどの実力の持ち主。昨年初主演を務めた『虹のプレリュード』では男女二役を巧みに演じ分け、熱烈なラブシーンにもチャレンジ。さらに劇中ではソロ歌唱に加えてピアノの独演もフィーチャーされるなど、その多才ぶりに驚かされた乃木坂46ファン、そして演劇ファンも多かったはずです。

方や桜井も昨年10〜11月に劇団スーパー・エキセントリック・シアター(SET)の舞台『Mr.カミナリ』に、衛藤美彩とダブルキャストで出演。『16人のプリンシパル』を除けばこれが初の本格的な舞台となりましたが、桜井はここで堂々とした演技を見せ、劇中では透明感のある歌声を聴かせてその存在感を強くアピールしました。また今年10月にはコメディタッチの西部劇『すべての犬は天国へ行く』にも出演し、アイドルらしからぬ過激な描写を含む演技に体当たりで挑戦。いち女優として一皮剥けた姿をさらけ出し、高評価を獲得したばかりです。

そんな2人が挑んだ今回のミュージカル。私は東京公演の終盤、11月16日のソワレ(夜公演)を観劇しました。残すは3公演という佳境に差し掛かったタイミングであり、出演者としても演技に脂が乗ってきた時期といえるこの日、2人は息を呑むほどの圧倒的な演技で最後まで楽しませてくれました。正直、2時間30分という上演時間をまったく長いと感じませんでしたし、逆にその演技に惹きつけられて時が経つのを忘れさせられるほどでした。と同時に、生田絵梨花と桜井玲香という2人の女優が正反対のタイプであることにも気づかされました。

生田の演じるサファイアですが、『虹のプレリュード』以上にポピュラーな作品『リボンの騎士』の代表的キャラクターということもあり、原作を親しんできた人にはアニメの強いイメージと比較してしまいがち。また『虹のプレリュード』でのルイズ同様に女性/男性を演じ分けるという役柄のため、昨年の『虹のプレリュード』を観劇している人にはイメージが重なる部分も多かったかもしれません。そんな難易度の高さが求められる今回のミュージカルにおいて、生田はサファイアという役柄をとても“生田絵梨花らしく”演じました。『16人のプリンシパル』を3年観続けて感じていたこと……つまり、生田はどんな役を演じてもすべてを生田色に染めて、自分らしく演じるという彼女ならではの個性を、改めて今回のミュージカルを通じて実感したのです。だから今回のサファイアのような観る側のイメージがある程度固定されている役柄でも、彼女は自分の色を混ぜていくことで「生田ならではのサファイア」を作り上げてしまうのです。

一方、桜井の場合はというと、とにかく最初の登場シーンにビックリさせられる人が多かったことでしょう。私自身もヘケートという役に完全になり切った桜井の堂々とした姿と歌に、ただただ驚かされた1人です。もしかしたら桜井がヘケートを演じると知らない人が観たら、しばらく彼女が演じていると気づかないほど。事実、1幕終了後の休憩時間に「あれ、桜井さんだったんだ!」と驚きながら感想を述べるお客さんの声をちらほら耳にしたのですから。それくらい桜井はヘケートと同化することに成功したと言えるでしょう。

正直、『16人のプリンシパル』での彼女はそこまで圧倒的な演技を見せる機会も少なかったですし、昨年の『Mr.カミナリ』も清楚な役柄ということで普段の彼女とさほどイメージが違わなかったというのもあります。となると、直近に上演された『すべての犬は天国へ行く』での経験、そしてそこで得た自信が彼女自身を変えたのだと思います。女優としての桜井はまだまだ白いキャンバスのような存在。だからこそ、きっかけを掴みさえすれば飲み込みが早く、その白いキャンバスを思いのままの色に染め上げることができる。まるでヘケートがそのまま憑依したかのような演技は、このように桜井の成長がそのまま反映された結果なのかもしれません。

舞台終了後に会った2人からは、過去の舞台後に見せた曇った表情は一切見られず、その日その日の舞台を一生懸命「楽しんでいる」ように感じられました。12月3日からは大阪・シアターBRAVA!にて『リボンの騎士』大阪公演もスタート。さらに演技に磨きをかけた生田と桜井の姿を、ぜひ会場で楽しんでもらえたらと思います。

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DVD情報

文:西廣智一 WEBを中心に活動する音楽ライター。バンドマン、フリーター、会社員を経て、2005年末に株式会社ナターシャの立ち上げに参加する。翌2006年よりライターとしての活動を開始し、現在さまざまな音楽サイトや雑誌にてインタビューやコラムなどを執筆中。

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