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乃木坂46 公認コラム『のぼり坂』

2015.1.21 更新

乃木坂46 1stアルバム「透明な色」ライナーノーツ

成長の軌跡を凝縮した文字通りの“アルバム”

すでにリリースから2週間経ち、多くのファンの手に届いた感のある乃木坂46の1stアルバム「透明な色」。2012年2月22日に「ぐるぐるカーテン」でCDデビューを果たして以来、この3年間にシングル10枚を発表してきた彼女たちの、まさに「第1期の集大成」と呼ぶにふさわしい内容になっています。これから乃木坂46に触れてみようという初心者にはベストアルバム的な入門編作品になるし、コアなファンにはアルバム用の新曲と過去のシングル曲を比較することでメンバーの成長を感じられる、文字通りの“アルバム”的作品にもなる。手に取る人が変われば作品の立ち位置も変わる、いろんな個性を放つ作品集と言えるでしょう。それに対して、“透明”と“色”という相反するものを並べたタイトルが冠されたのも興味深い話です。

そんな乃木坂46のアルバム「透明な色」は、彼女たちのライブではおなじみのオープニングSE「OVERTURE」からスタートします。ずっとライブで慣れ親しんできたこのインストナンバーも、実は今回が初CD化。この曲を音源で欲しいと思っていたファンは、何気に多いのではないかと勝手に想像しているのですが、いかがでしょうか? 今回CD化されたバージョン、実はライブで聴けるものとは若干ミックスが異なっているようです。試しにアルバムType-A付属のライブDVD「真夏の全国ツアー2013 FINAL!」の音源と聴き比べてみるといいでしょう。

そして2曲目「ぐるぐるカーテン」から11曲目「何度目の青空か?」までの10曲は、デビューシングルから10thシングルまでがリリース順に並べられています。この曲順(シングル10曲の後に新曲)については「アルバムとしての工夫がない」などいろいろ議論があるようですが、結成当初から彼女たちを見てる立場としてはその成長を如実に感じられる並びだと思っています。個人的な話になりますが、前職で乃木坂46に携わったのがまさに「何度目の青空か?」までのタイミングだったこともあり、このアルバムを聴いていると「このシングルの頃はあんな企画をやったなあ」「あのときはインタビューでこんなことがあったな、ライブであんなことがあったな」と、最近まで忘れていたことが1つひとつ思い浮かんでくる……まるでフォトアルバムを見ながら昔を思い出すように、あるいはメンバーの成長過程を振り返るように。制服を着たアルバムジャケットやアートワークと相まって、学生の3年間の眺めるような、そんな錯覚すら抱きます。きっと結成初期から応援しているファンの方の中には、この感覚に共感してくれる人もいるのではないか……と、勝手に想像しています。

“過去のアルバム”を眺め終わった後は、新曲(全仕様共通の4曲にType-AおよびB同梱のDISC 2収録の4曲を加えた計8曲)……生田絵梨花や西野七瀬の初ソロ曲、さまざまな組み合わせによるユニット曲、そして10thシングル選抜メンバーおよびアンダーメンバー&研究生による楽曲を聴いて、デビューから3年を経て頼もしくなった彼女たちの姿を感じることができるでしょう。「ぐるぐるカーテン」の頃は全員ユニゾンで歌うのが精一杯だった彼女たちも、今ではソロでもしっかり歌を聴かせられるまでに成長した。この曲順でアルバムを聴いたとき、新曲群から感じられる頼もしさに思わずホロッとしてしまう……きっと応援歴が長ければ長いほど、この思いはより強いものなのかもしれませんね。

P.S. 新曲8曲についての簡単な解説はアルバム情報解禁時にオフィシャルサイトに寄稿しましたので、あわせてチェックしてみてください。 乃木坂46待望のファーストアルバム概要及びジャケット写真が初公開!!
乃木坂46待望のファーストアルバム概要及びジャケット写真が初公開!!

カップリングベストを聴いて「自分だけのベスト」を作る

さて、ここからはType-AおよびB同梱のDISC 2のカップリングベストについて触れていきます。ファンから募ったシングルカップリング曲人気投票にて決定した上位30曲が昨年12月13、14日に有明コロシアムで行われたライブ「Merry X'mas Show 2014」にて発表され、このうち1位から10位までの10曲が本CDに収録されました。こちらはDISC 1の時代を追った曲順とは異なり、ファンの声がダイレクトに反映された選曲、曲順(1曲目が1位の「他の星から」、10曲目が10位の「ダンケシェーン」)になっています。シングル表題曲と違い、カップリング曲はシングル10枚で全50曲。すべてを1枚に収めることは物理上不可能です。「ホントはあの曲も聴きたかった!」「なぜあの曲がランクインしてない?」「自分ならこういう曲順にするのに」……そんな人のためにオススメしたいのが、自分流のカップリングベスト選曲です。

カップリング50曲の中から自分の好きな曲を10曲選んで、自分なりに順位を付けて並べてみると……どうですか? 実際DISC 2に収録された10曲とどれだけ違っているでしょうか。これを友達同士で教え合って、「そんな選曲や曲順があるのか」「君の曲順、意外といいじゃん!」などコミュニケーションを図るのも面白いかもしれません。もちろんこれはシングルをすべて持っているというコアなファン向けの遊びになってしまいますが、そうではない、本アルバムで初めて乃木坂46に触れたという人は……ここに収められた10曲以外にも、カップリング曲には隠れた名曲、ライブで人気のナンバーがたくさんあります。少しでも興味を持ったらiTunes Storeなどで試聴してみたり、下記の特設ページで解説を読んだりして、各シングルにも手を伸ばしてみることをオススメします。

乃木坂46 1stアルバム発売記念「【1st~10thシングル】カップリング人気投票〜あなたの1票でアルバム収録曲が決まる!〜」
「【1st~10thシングル】カップリング人気投票〜あなたの1票でアルバム収録曲が決まる!〜」

そして、第2章の幕開けへ

中学1年生なら高校1年生に、高校1年生なら大学1年生か社会人1年生に。3年という時間にはそれなりの重みがあります。もはや新人なんて言えない、いえ、新人の顔をしていたら恥ずかしい思いをするばかり。そう、乃木坂46はデビューからの3年間をこのアルバム「透明な色」でひと区切りして、次のステップに向かおうとしています。そんなタイミングに発表された11thシングル選抜メンバー。既報の通り、次作では8thシングル「気づいたら片想い」、9thシングル「夏のFree&Easy」でセンターを務めた西野が三たびセンターポジションに立つことになりました。選抜枠も過去最多の18名となり、その中には昨年のアンダーライブで活躍した伊藤万理華、齋藤飛鳥、研究生・相楽伊織が名前を連ねています。アンダーライブで着実に成長を遂げた伊藤&齋藤、そしてダークホース的存在の相楽が選抜常連組を前にどれだけの活躍を見せてくれるのかも気になりますし、アルバムで初めてソロ歌唱を経験した西野のさらなる覚醒にも期待がかかります。

待望の11thシングルは3月18日にリリース決定。すでに発売まで2カ月を切りましたが、どんな楽曲になるのか。そして乃木坂46はこれから先、第2章を通じてどんな成長を見せてくれるのか。今後の動向が楽しみなところです。

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透明な色(1/7発売1stアルバム)
DISC 1には全シングル曲10曲他収録予定。TYPE-A/BのDISC 2にはファン投票で選ばれるカップリング曲の人気曲を収録。そしてTYPE-AのDVDにはライブ映像を収録予定。先着特典:楽天ブックス限定 “オリジナル大判ポストカード(キラキラホログラム仕様)”
CD情報

文:西廣智一 (WEBを中心に活動する音楽ライター。バンドマン、フリーター、会社員を経て、2005年末に株式会社ナターシャの立ち上げに参加する。翌2006年よりライターとしての活動を開始し、「ナタリー」を筆頭とした音楽サイトにてインタビューやディスクレビューなどを執筆。)

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