現在地
 >  乃木坂46公認コラム『のぼり坂』 > 乃木坂46公認コラム『のぼり坂』vol.58

乃木坂46 公認コラム『のぼり坂』

2016.9.27 更新

『乃木坂46 真夏の全国ツアー2016』総括&明治神宮野球場公演レポート

乃木坂46が毎年夏に開催する全国ツアー『乃木坂46 真夏の全国ツアー』が、今年も6月から8月にかけて開催されました。今回のコラムでは全16公演で18万人を動員(全公演ソールドアウト)したこのツアーを振り返りつつ、東京・明治神宮野球場で3日間にわたり行われたツアーファイナルにしてデビュー4周年をお祝いする『真夏の全国ツアー2016 〜4th Year Birthday Live〜』の様子を紹介したいと思います。

地方公演総括(6月15日〜8月19日)

『乃木坂46 真夏の全国ツアー2016』と銘打って行われた今年は、6月15、16日に静岡・静岡エコパアリーナからスタート。この2公演は同ライブをもってグループを離れた深川麻衣の卒業ライブとして、『乃木坂46 真夏の全国ツアー2016 〜深川麻衣卒業コンサート〜』なるタイトルのスペシャルメニューにて実施されました。この2公演の模様は6月に当コラムにて紹介済み(参照: 『乃木坂46 真夏の全国ツアー2016 〜深川麻衣卒業コンサート〜』レポート)。深川在籍時の乃木坂46を総括した、見ごたえのある2日間となりました。

そこから約1ヶ月後の7月22、23日には大阪・大阪城ホールにて、先の2公演とは別メニューとなる地方公演が開始となりました。大阪、名古屋、仙台、福岡と全国4年で11公演行われたこの地方公演では、5月にリリースされた2ndアルバム『それぞれの椅子』のアートワークにならって、メンバーが赤組、青組の2チームに分かれてパフォーマンスし、そこから赤と青が混ざって完成する紫の衣装を身にまとったメンバーが「きっかけ」を歌うという演出が用意されました。また日替わりメンバーによる、スマホアプリ『乃木恋〜坂道の下で、あの日僕は恋をした〜』をモチーフにしたコーナーも用意。ここではメンバーがゲームさながらに初々しい恋模様を熱演したほか、貴重なソロ歌唱も披露され好評を博しました。

私自身、名古屋公演と福岡公演を見させていただいたのですが、メンバーそれぞれの個性が強まったことにより、その組み合わせによって放つ光や魅力が異なり、その色合いは数え切れないほどのバリエーションを持つようになったのではないかと思いました。昨年のツアーでグループとしての見せ方がひとつの完成型に到達しつつあり、その集大成が6月の深川卒業ライブだとすると、そこから約1ヶ月にして乃木坂46は新たな可能性を提示することに成功。そういう意味でも、すごい勢いで成長、進化を続けているなと実感させられました。この地方公演でのメニューは、残念ながら関東圏では今のところ披露できていません。最近メンバーにインタビューした際に「あのセットリストで東京でもライブをしたかった」と言っていましたが、私自身も少々勿体ないという気がしています。と同時に、こういう複数の贅沢な演出を1つのツアーで見せられるのも今の乃木坂46の強みでもあるわけで、観る側にも取捨選択が迫られる時期に来たのかな?という気もします。とはいえ、ファンならば全部観たいと思うのもの。ここはひとつ、メニューの異なる各公演の映像化に期待したいところです。

天候との勝負、時間との勝負、体力との勝負

8月18、19日の福岡・福岡国際センター公演にて地方公演が終わると、その約10日後の8月28〜30日の3日間にわたり、明治神宮野球場にてツアーファイナルかつ恒例のバースデーライブが『真夏の全国ツアー2016 〜4th Year Birthday Live〜』として開催。神宮公演は2014年が1日のみ、2015年は初の2DAYSと年々その公演数と動員数を増やしていますが、今年はついに3日間で計10万5000人を動員するという快挙を成し遂げました。7月にリリースされた最新シングル『裸足でSummer』も80万枚を超える大ヒットを記録するなど好状況の中での神宮3DAYSだったのですが、開催数日前から非常に強い勢力の台風10号がちょうど神宮期間中に最接近。多少の雨ならば昨年のように決行してしまうところですが(参照: 『真夏の全国ツアー2015』総括&明治神宮野球場公演レポート)、史上最大級と言われる台風が接近するとなると、思い通りの演出ができないだけではなく、出演者やスタッフ、観客にまで被害が及ぶことが予想され、最悪の場合止むを得ず中止することも検討されました。

また、いくつもの異なるセットリスト(静岡公演は2公演とも異なる内容で、地方公演はそれともまた違うセットリストを3パターン用意)をリハーサルしてきた乃木坂46の面々ですが、神宮3DAYSは「これまでに発表した全楽曲を披露する」というバースデーライブならではの決め事があることから、直近のセトリともまったく異なる内容(しかも3公演で被る曲目は数曲のみ)のため、新たなリハーサルも必要に。地方公演を敢行しながら、限られた時間の中でバースデーライブのリハーサルも並行して進めるという、かつてないほどに厳しいスケジュールとなりました。

こういったハードスケジュールにメンバーの体調不良なども加わることに。キャプテンの桜井玲香が体調不良で大阪から福岡までの地方公演を欠席したほか、橋本奈々未や若月佑美も腰や足などの不調を訴えていましたが、いざライブが始まるとそんなトラブルを微塵も感じさせない、最高のパフォーマンスを毎回見せてくれたのはさすがの一言。ファンの目には見えないところではギリギリまで痛みと戦い、最後までツアーを駆け抜けました。

神宮初日で桜井玲香、完全復活をアピール

そして8月28日、ついに神宮初日を迎えました。過去2年の神宮ライブのそれを継承しつつ、バースデーライブならではのお祭り感も強いステージセットの向こう側には晴れ間も若干見え隠れするという天候。「なんとか最後まで降らないでくれ……」と祈りつつ、ライブは定刻通りにスタートします。

スクリーンに表示された数字が5分前からカウントダウンを続け、0になると画面が切り替わり、そこにはステージ裏の様子が映し出されます。メンバーの名前が記されたマイクが並ぶ中、メンバー(顔は映らず手のみ)が自分のマイクを取っていき、最後に桜井のマイクのみが残されます。事前に桜井の出演/欠席がアナウンスされていなかったため、会場には動揺の声が響き渡りますが、最後の最後に桜井のマイクが回収され、そこには笑顔の桜井の姿が。「たくさんご心配おかけして、すみませんでした。桜井、復活します。今日からの3日間、よろしくお願いします!」と力強く宣言した桜井は、そのままメンバーが待つ場所まで移動し、全員で「努力、感謝、笑顔。うちらは乃木坂、のぼり坂、46!」と円陣を組んで気合い入れ。ライブ冒頭からクライマックスのような盛り上がりを見せる中、会場には「OVERTURE」が大音量で流れ始め、そのままライブはデビュー曲「ぐるぐるカーテン」からスタートしました。生駒里奈の「乃木坂のお誕生日、一緒にお祝いしましょう!」を合図に、観客の盛り上がりも一気に加速。デビュー当時の衣装を身にまとったメンバーたちは、次々に懐かしい楽曲の数々を披露していきます。

バースデーライブはリリース順に、各シングルに収録された表題曲、カップリング曲をまとめて歌っていくというもの。1stシングル『ぐるぐるカーテン』収録の6曲がすべて披露されると、数分の映像コーナーを挟んでから、今度は2ndシングル『おいでシャンプー』ブロックへ移行。メンバーは曲ごとにメインステージやセンターステージ、アリーナ3方向に設置されたサブステージ、それらを結ぶランウェイを縦横無尽に動き回り、さらにアリーナやスタンドの通路、アリーナ外周をトロッコやフロートで移動して四方八方の観客に笑顔を振りまきました。

最初のMCでは生駒が「ここまでいろんなことがありましたが、無事全員で初日を迎えることができました!」と嬉しそうに報告。続けて桜井に対してメンバー全員から「おかえりキャプテン!」と声をかけられると、桜井は「なんとか神宮には立てており、ホッとしております。今日はメラメラ燃えております。みんなで楽しんでいきましょう!」と挨拶して、観客を喜ばせました。

4thシングル『制服のマネキン』ブロックはシングル表題曲からではなく、白石麻衣&高山一実によるユニット「WHITE HIGH」のフォークソング「渋谷ブルース」からスタート。これまでは橋本と深川がアコースティックギターで伴奏していた同曲ですが、今回から新たに川村真洋&松村沙友理がギターで参加。しかしこの頃から雨が少しずつ降り始め、本降りにはならなかったものの、小雨が降ったりやんだりが繰り返されました。そんな悪天候にも負けず、メンバーは常に全力でパフォーマンスを展開。「制服のマネキン」では音玉と火薬、レーザー、花火などの特効がふんだん使用され、会場の熱気もピークに達しつつありました。

シングル4作がリリース順に披露されると、地方公演にも登場したスペシャルユニット「ギガ200」によるCMナンバー「200ギガあげちゃう」を挟み、今度は1stアルバム『透明な色』ブロックへ。昨年2月の『3rd Year Birthday Live』以来となるアルバム曲の数々は、観客からも好意的に受け入れられ、生田絵梨花のソロ曲「あなたのために弾きたい」では生田がピアノ弾き語りを披露すると、客席一面が黄色のサイリウムで埋め尽くされ、西野七瀬のソロ曲「ひとりよがり」では緑&白のサイリウムで染め上げられるなど、観客のサイリウムもライブの演出に欠かせない要素となっていることが伺えました。

そしてこの日最後のブロックである5thシングル『君の名は希望』コーナーに突入すると、「ロマンティックいか焼き」「シャキイズム」などライブの定番曲連発に観客も大興奮。本編ラストの「君の名は希望」が披露される頃には雨も完全にやみ、460発もの花火が打ち上げられライブは幕を下ろしました。

アンコールでは「ガールズルール」「夏のFree&Easy」「太陽ノック」と、人気の夏曲を連発。ここでは前日27日に24歳の誕生日を迎えた松村、そして当日28日に18歳になった佐々木琴子をみんなでお祝い。ラストは齋藤飛鳥の「神宮の皆さん、タオルを上げる準備はできてますか?」を合図に、最新シングル「裸足でSummer」で約3時間におよぶ神宮初日を締めくくりました。

セットリスト
SE. OVERTURE
01. ぐるぐるカーテン
02. 会いたかったかもしれない
03. 左胸の勇気
04. 失いたくないから
05. 乃木坂の詩
06. 白い雲にのって
--VTR--
07. おいでシャンプー
08. ハウス!
--MC--
09. 心の薬
10. 偶然を言い訳にして
11. 狼に口笛を
12. 水玉模様
--MC & VTR--
13. 走れ!Bicycle
14. 人はなぜ走るのか?
15. 涙がまだ悲しみだった頃
16. 音が出ないギター
17. 海流の島よ
18. せっかちなかたつむり
--VTR--
19. 渋谷ブルース
20. ここじゃないどこか
21. やさしさなら間に合ってる
--Dance--
22. 制服のマネキン
23. 指望遠鏡
24. 春のメロディー
--MC--
25. 200ギガあげちゃう
--MC--
26. なぞの落書き
27. 傾斜する
28. 誰かは味方
29. 僕がいる場所
30. あなたのために弾きたい
31. 革命の馬
32. ひとりよがり
33. 自由の彼方
--VTR--
34. ロマンティックいか焼き
35. シャキイズム
36. サイコキネシスの可能性
37. でこぴん
38. 13日の金曜日
--VTR--
39. 君の名は希望
--アンコール--
40. ガールズルール
41. 夏のFree&Easy
42. 太陽ノック
--MC--
43. 裸足でSummer

豪雨と戦った神宮2日目

初日は終演後に強めの雨に見舞われましたが、2日目は開演前後から怪しい天候。そんな中、ライブは夏にぴったりな6thシングル「ガールズルール」から勢い良くスタートしました。2曲目「人間という楽器」の時点で早くも小雨が降り始めますが、そのまま「扇風機」「他の星から」と曲が進むにつれて雨足はどんどん強まっていきます。中でも導入部に白石のソロ歌唱をフィーチャーした「世界で一番 孤独なLover」ではカラフルな炎や音玉などの特効が多用され、雨に負けないほどの盛り上がりをみせました。

MCでは飛鳥が「今朝めっちゃ晴れてて日焼け止めを塗りたくったのに、この雨で流れちゃいました(笑)」と冗談を飛ばす場面も。そんな悪環境にも負けず、メンバーは全力でパフォーマンスを続けます。この日は7thシングル『バレッタ』ブロックのあとに、最新アルバム『それぞれの椅子』ブロックを用意。地方公演では披露されずじまいだった新曲の数々が、ここでライブ初お披露目となりました。

まずは新生「乃木團」による「失恋したら、顔を洗え!」からスタート。曲冒頭ではドラムの飛鳥、ギターの川村、ベースの中田花奈というオリジナルメンバーに、キーボードとして新加入した和田まあやの4人でプリンス「Purple Rain」をインストでカバー。乃木坂46のイメージカラーである紫と、この雨という環境が見事にぴったりな選曲に、会場からはどよめきが起こりました。また、ハードロック調の「低体温のキス」では生田がステージからCO2を噴射。2期生は「かき氷の片想い」、1期生アンダーメンバーも「欲望のリインカーネーション」とそれぞれの特性を生かしたパフォーマンスで会場を沸かせると、選抜メンバーも負けじと「きっかけ」、そしてライブ初披露となる「太陽に口説かれて」で会場を盛り上げました。

白石&橋本による「孤独兄弟」から再びシングルブロックに移行しても雨は降ったりやんだりを繰り返しましたが、本編ラスト曲「夏のFree&East」の頃には見事に雨もやみ、無事に460発もの花火が打ち上がったところでライブはクライマックスを迎えました。アンコールでも天気はそのまま維持され、「おいでシャンプー」「太陽ノック」の定番曲、そして「裸足でSummer」で大団円を迎えました。

セットリスト
SE. OVERTURE
01. ガールズルール
02. 人間という楽器
03. 扇風機
04. 他の星から
05. コウモリよ
06. 世界で一番 孤独なLover
--MC & VTR--
07. やさしさとは
08. 私のために誰かのために
09. 初恋の人を今でも
10. バレッタ
11. 月の大きさ
12. そんなバカな…
--MC--
13. 失恋したら、顔を洗え!
14. 低体温のキス
15. 環状六号線
16. 口約束
17. Threefold choice
18. 空気感
19. 光合成希望
20. かき氷の片想い
21. 欲望のリインカーネーション
22. きっかけ
23. 太陽に口説かれて
--MC & VTR--
24. 200ギガあげちゃう
--MC & VTR--
25. 孤独兄弟
26. ダンケシェーン
27. 生まれたままで
28. 気づいたら片想い
29. ロマンスのスタート
30. 吐息のメソッド
--VTR--
31. その先の出口
32. 僕が行かなきゃ誰が行くんだ
33. 無口なライオン
34. 何もできずにそばにいる
35. ここにいる理由
--VTR--
36. 夏のFree&Easy
--アンコール--
37. おいでシャンプー
38. 太陽ノック
--MC--
39. 裸足でSummer

神宮ファイナルで2016年夏の集大成を見せつける

最終日の8月30日は日中に台風が通過したこともあり、雲が多いながらも開演前には日差しが刺すタイミングも。生田、生駒、そして星野みなみという初期フロント3人による影アナに続いて、ライブは2年前の神宮ライブで初披露された10thシングル「何度目の青空か?」からスタートしました。生田の登場の仕方も2年前のライブを彷彿とさせるもので、1曲目から早くも盛り上がりはピークに。続く「転がった鐘を鳴らせ!」では生田の「神宮! 最終日、盛り上がっていくぞ!」の煽りを受けて、客席からも大歓声が沸き起こります。さらにこの曲では前2公演にはなかった水鉄砲での放水演出も登場。会場は最終日にしてようやく夏の野外にぴったりな雰囲気に包まれました。

MCでは生田が「台風直撃が予測された3日間でしたが、無事開催することができました!」、西野が「玲香も揃って全員で(神宮の舞台に)立てて嬉しいです!」と喜びのコメント。続けて秋元真夏が「皆さん、空を見てください! 晴れてますよーっ!」と叫びますが、ちょうど太陽が厚い雲に阻まれたタイミングで、他のメンバーから「えーっ!?」と総ツッコミを受けることに。そんな微笑ましいやり取りを経て、ライブは順調に進行していきました。

11thシングル『命は美しい』ブロックは、西野のソロ曲「ごめんね ずっと…」 から幕開け。白い衣装に花飾りを付けた西野が歌い始めると、客席は緑&白のサイリウムで染め上げられ、エンディングでは西野が思わず感きわまる場面も。昨年2月のバースデーライブで正規メンバーへの昇格が決まった元研究生6人(伊藤純奈、佐々木琴子、鈴木絢音、寺田蘭世、山崎怜奈、渡辺みり愛)も、初の持ち曲となった「ボーダー」を元気いっぱいにパフォーマンスし、会場は温かい空気に包まれました。

そして12thシングル『太陽ノック』ブロックでは昨年の神宮ライブがリンクするかのごとく、生駒の「神宮ーっ! 全員で思いっきり、かっ飛ばしていくぞーっ!」という雄叫びを合図に「太陽ノック」で大きな盛り上がりを見せます。13thシングル『今、話したい誰かがいる』ブロックでは、EDM調の「ポピパッパパー」で会場中にレーザー光線が飛び交い、会場が巨大なクラブへと一変。さらに14thシングル「ハルジオンが咲く頃」では卒業した深川に代わり、川後陽菜がセンターを務め、会場が大歓声に包まれます。川後は「不安だったけど、大好きなまいまいのポジションをやらせてもらえて本当に嬉しかったです。これが決まったとき、一番最初に知らせたのがまいまい。私の『ハルジオン〜』の歌がまいまいに届いたらいいな」と、観客に思いの丈を吐露しました。そして、深川のソロ曲「強がる蕾」は現メンバー全員で合唱するというサプライズも。乃木坂46らしい愛にあふれたパフォーマンスが続き、客席をほっこりさせました。

いよいよライブも最終パートとなる15thシングル『裸足でSummer』ブロックへ。まずはミュージカル調の生田ソロ曲「命の真実 ミュージカル「林檎売りとカメムシ」」から始まると、レコーディングにも参加した坂元健児さんがステージに姿を現し、ミュージックビデオさながらの世界観を再現してみせました。また白石ソロ曲「オフショアガール」では白石の「皆さん、一緒にタオル回しましょう!」を合図に、会場一面がくるくる回るタオルで埋め尽くされます。さらに松村沙友理、佐々木琴子、寺田蘭世、伊藤かりんからなる「さゆりんご軍団」によるコミカルな「白米様」、伊藤万理華&井上小百合によるクールな「行くあてのない僕たち」、樋口日奈をセンターに据えたアンダー曲「シークレットグラフィティ」も飛び出し、最後は「裸足でSummer」でクライマックスへ。

曲中の「Hey!」の掛け声に合わせて、観客は手にしたタオルを掲げ、会場の一体感は最高潮まで高まっていきます。そして終盤のブレイクパートで、齋藤飛鳥が「神宮ーっ!」と涙まじりに叫ぶと、他のメンバーが「サイコーっ!」と続き、460発もの花火が夏の夜空を華麗に演出。持ち曲全112曲をすべて披露し終えた飛鳥は感動のあまり言葉にならず、彼女をサポートするように桜井が観客に挨拶をしてライブ本編は終了しました。

アンコールでは「夏のFree&Easy」「ガールズルール」と人気の夏曲を連発。ここで、11月9日に16thシングルのリリースが決定したことがアナウンスされると、会場中から喜びの歓声が沸き起こりました。そして桜井の「最後といえばこの曲」の言葉に続いて、ライブの最後に披露される機会の多い「乃木坂の詩」で締めくくり。観客との大合唱で2016年の夏を締めくくりました。

ここでライブは終了する予定でしたが、観客はその場をなかなか動こうとせず、さらにアンコールを求め続けます。すると勢い良くステージ再登場したメンバーは、ダブルアンコールとして「おいでシャンプー」をプレゼント。最後はメンバーを代表して桜井が「皆さん、本当に本当にありがとうございました!」と感謝の気持ちを伝え、全員で深々とお辞儀をして2016年のバースデーライブ、および全16公演におよぶ『真夏の全国ツアー2016』を完遂しました。

さまざまな困難があったものの、これまでに培った経験と現在の実力、そして最後まで諦めないメンバーの努力により最後まで駆け抜けることができた今年の全国ツアー。全16公演で18万人を動員したという“記録”は確かに素晴らしいですが、それ以上にあの場にいた人たちにとってはこの夏の集大成となっただけではなく、乃木坂46が前人未到の領域に到達しつつあることを示す、“記憶”に残るライブになったのではないかと確信しています。

現在、乃木坂46全体としての次のライブは決定していませんが、この夏の経験を経て彼女たちが次にどんなステージを見せてくれるのか。今から楽しみでなりません。

セットリスト
SE. OVERTURE
01. 何度目の青空か?
02. 転がった鐘を鳴らせ!
--MC--
03. 遠回りの愛情
04. 私、起きる。
05. Tender days
06. あの日 僕は咄嗟に嘘をついた
--VTR--
07. ごめんね ずっと…
08. 立ち直り中
09. あらかじめ語られるロマンス
10. ボーダー
11. 命は美しい
12. 君は僕と会わない方がよかったのかな
--VTR--
13. 200ギガあげちゃう
--MC & VTR--
14. 制服を脱いでサヨナラを
15. 無表情
16. 魚たちのLOVE SONG
17. もう少しの夢
18. 太陽ノック
19. 羽根の記憶
20. 別れ際、もっと好きになる
--VTR--
21. 今、話したい誰かがいる
22. 悲しみの忘れ方
23. 隙間
24. 大人への近道
25. ポピパッパパー
26. 嫉妬の権利
--MC & VTR--
27. ハルジオンが咲く頃
28. 憂鬱と風船ガム
29. 不等号
30. 遥かなるブータン
31. 急斜面
32. 釣り堀
33. 強がる蕾
--MC & VTR--
34. 命の真実 ミュージカル「林檎売りとカメムシ」
35. 白米様
36. オフショアガール
37. 行くあてのない僕たち
38. 僕だけの光
39. シークレットグラフィティ
40. 裸足でSummer
--アンコール--
41. 夏のFree&Easy
42. ガールズルール
--MC--
43. 乃木坂の詩
--ダブルアンコール--
44. おいでシャンプー

NOGIBINGO!6 DVD-BOX
NOGIBINGO!6 DVD-BOX
「NOGIBINGO!6」Blu-ray BOX&DVD-BOX(VPXF- 71466/VPBF -14531)に封入の応募ハガキに必要事項をご記入の上ご応募下さい。
抽選で計30名様に、サイン入りチェキ、サイン入り番組ポスターをプレゼント致します。
DVD

文:西廣智一 WEBを中心に活動する音楽ライター。バンドマン、フリーター、会社員を経て、2005年末に株式会社ナターシャの立ち上げに参加する。翌2006年よりライターとしての活動を開始し、現在さまざまな音楽サイトや雑誌にてインタビューやコラムなどを執筆中。

乃木坂46過去コラム一覧