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乃木坂46 公認コラム『のぼり坂』

2015.1.28 更新

若月佑美 出演舞台「ヴァンパイア騎士」レポート(2015.1.21〜25)

若月佑美が主演を務めた舞台「ヴァンパイア騎士」が1月21〜25日、東京・博品館劇場にて開催されました。今回で3作目の舞台出演ということで、今や“女優”としてのイメージが強い若月。そんな彼女が今日に至るまでの軌跡を、ここで振り返ってみたいと思います。

「16人のプリンシパル」で垣間見せた“女優”の片鱗

乃木坂46の活動を通じて「もっとも楽しいのは舞台」と語ったことのある若月は、2012年9月に実施された最初の「16人のプリンシパル」の時点で存在感のある演技を見せていました。彼女は2013年春のインタビューで当時を振り返り、「みんなは苦しそうだったんですけど私はすごく楽しくて。あと私、きっと動きがオーバーなので、舞台で自分を表現することが合ってるんだと思います」とコメントを寄せています。またその頃リリースされた5thシングル「君の名は希望」のMV内で実施された映画のオーディション(のちにこれは、昨年末公開の映画「超能力研究部の3人」へとつながります)でも、彼女は観る者の目を惹く演技を見せ、山下敦弘監督からも「発想力とか瞬発力がすごくて、無茶振りに対してもちゃんと状況を理解して対応できる子。演技の幅が広いなって気がした」と絶賛の言葉が寄せられました。

そんな若月の“女優”としての底力がついに爆発したのが、2013年5〜6月に東京&大阪で開催された「16人のプリンシパル deux」でのこと。彼女は西野七瀬に続いて主要十役を制覇し、注目を浴びます。1幕のオーディションパートでの演技では先に山下監督が述べたように、機転の利いた演技で観客を魅了。続く2幕の演劇パートでも存在感の強い演技を見せつけ、中でも見事な男装役でメンバーからも高い評価を獲得しました。

ここでの演技が評価されたこともあってか、若月は同年10月に東京・俳優座劇場で上演された「『2LDK』-2013-」に出演することが決定。堤幸彦監督の映画「2LDK」を原案に舞台化されたこの作品で、彼女は福田彩乃との2人舞台にチャレンジしました。さらに翌2014年5月の「16人のプリンシパル trois」では、メンバー内でいち早く主要十役を制覇。同年10月には東京・青山円形劇場で上演された「生きてるものはいないのか」に、自身2度目の単独舞台出演を果たしました。ここでは「『2LDK』-2013-」で演じた気性の激しいB級グラビアアイドルから一変し、実年齢に近い女子大生役を演じましたが、物語の中盤で急死してそのまま舞台上に倒れ続けたままという衝撃の展開で観る者を驚かせました。

キュート? セクシー? 新境地の「ヴァンパイア騎士」

そして短期間で決定した3作目の舞台「ヴァンパイア騎士」への出演。しかも今回は出演者が全員女性で、なおかつ若月が主演を務めるとあって、「どんな演技を見せてくれるのか?」と早くから注目されていました。しかも今回は過去2作とは異なり、少女マンガが原作で過去にはアニメ化もされた人気作品の舞台化。さらにミュージカル色の強い内容とあって、セリフのみならず歌唱パートにも注目が集まることになります。乃木坂46内でも決してソロパートが多いとは言えない若月が、果たしてどのような歌を聴かせてくれるのか。僕同様、この点に期待を寄せたファンは多かったはずです。

そんな「ヴァンパイア騎士」、僕は21日の初日公演前に行われたゲネプロを観る機会を得ました。本番さながらに舞台が進行していくゲネプロでも、彼女は関係者や報道陣を前に真剣な演技を見せました。とにかくこの舞台で注目すべきポイントは……主人公・黒主優姫のかわいらしさでしょう。ほかの登場人物のほとんどが“男装した女優”ということもあって、若月のかわいらしさが際立っています。普段メンバー内では「男装がもっとも似合う」「男前キャラ」などと例えられることの多い彼女ですが、そのギャップにキュンとしたファンも多かったことでしょう。

そして劇中にはかなりの頻度で歌唱パートが登場します。若月がソロで歌う場面も抱負に用意されており、その堂々とした歌いっぷりは乃木坂46の活動ではあまり目にすることができなかっただけに、注目に値するものでした。ほかのメンバーの舞台ではこういったソロ歌唱パートがありましたが、意外にも若月がソロで歌う舞台は3作目にしてこれが初めて。彼女のファンにはたまらない内容だったのではないでしょうか。

そして物語が進むにつれて登場する、ちょっぴりドキッとする場面。ルウトさん演じる錐生零が噛み付く場面での若月のセリフは、観る者の想像をかき立てるものがあり、捉え方によっては非常にセクシーでした(なんて考えたのは僕だけでしょうか?)。終盤に突入すると、ところどころ悲壮感を感じさせるストーリーとなり、第2弾を予感させるエンディングで舞台は幕を下ろします。玖蘭枢役のAKIRAさん含め、各キャストとの相性もよかったこともあり、ぜひ続編の上演にも期待したいところです。

若月の出演する舞台は過去2作含めすべて見ていますが、舞台上での彼女の存在感は個性の強い役者さんと一緒になっても決して弱まることなく、むしろ「もっと私を見てほしい!」という主張を強く感じさせる瞬間すらあります。それは彼女のセリフからだけではなく、ちょっとした表情や仕草、動きなどすべてから溢れ出てくるものであって、そういう資質は女優……中でも舞台女優に向いたものなのかもしれません。年内に予定されている乃木坂46恒例の舞台「16人のプリンシパル」第4弾の内容は今のところ不明ですが、きっとここでも“若月らしい演技”で、観る者の心をガッチリ掴むことでしょう。先日成人式を迎え、大人の仲間入りをしたばかりの彼女ですが、これからも今の“若月らしさ”を残しつつ、 “変幻自在の女優”へのさらなる成長に期待したいところです。

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文:西廣智一 (WEBを中心に活動する音楽ライター。バンドマン、フリーター、会社員を経て、2005年末に株式会社ナターシャの立ち上げに参加する。翌2006年よりライターとしての活動を開始し、「ナタリー」を筆頭とした音楽サイトにてインタビューやディスクレビューなどを執筆。)

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