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乃木坂46 公認コラム『のぼり坂』

2017.2.8 更新

3期生初公演『3人のプリンシパル』を前に、過去の『16人のプリンシパル』を振り返る

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昨年9月に加入した乃木坂46 3期生の12人が、2月2日から12日にかけて東京・AiiA 2.5 Theater Tokyoにて初公演『3人のプリンシパル』に出演しています。これは乃木坂46の1期生、2期生が過去三度にわたり挑戦してきた舞台『16人のプリンシパル』のリニューアル版。2012年9月に東京・PARCO劇場で最初のプリンシパルが開催された際、その初の試みに多くのファンが驚愕しました。

プリンシパルは二部制となっており、一幕で出演メンバーのオーディション(自己PR)が行われ、観客はこのオーディションを通じて二幕のミュージカルに出演するキャストを投票にて選出。その結果を受けて、二幕の出演メンバー16人が決定します。つまり、メンバーは自分がどの役に選ばれるかわからないため、事前にすべてのセリフを覚えておく必要があるのです。全9公演行われた最初のプリンシパルでは、生田絵梨花が6回にわたり主役のアリス役に選ばれるという活躍ぶりを見せました。また、樋口日奈など数名のメンバーは初回から一度も二幕に出演できていなかったものの、千秋楽で無事出演できたというドラマも生まれました。

続く2013年5~6月の『16人のプリンシパル duex(ドゥ)』は東京・赤坂ACTシアターと大阪・梅田芸術劇場の全国2カ所で、計20公演実施。一幕でのオーディション、二幕でのミュージカルという基本構成は変わりありませんが、今回から立候補制となり、主要10役のうち自分が演じたい役を事前に申告し、ひとつの役に対して複数のメンバーが立候補した場合に観客が誰がふさわしいかを投票する形になりました。これにより、立候補者がいない役もまれに生まれるのですが、そうした場合は観客の投票によりキャストが決定することになります。なので、自分が立候補していない役に選ばれる可能性があるため、メンバーはやはりすべての役のセリフを頭に入れていく必要が生じました。

この『16人のプリンシパル duex』では演出を劇団『毛皮族』の江本純子さん、脚本を映画『桐島、部活やめるってよ』などで知られる喜安浩平さんが手がけたことでも話題となり、アイドルファンのみならず演劇界からも注目を集める形となりました。こういった形で脚光を浴びることで、生田や若月佑美をはじめとするメンバーのソロでの舞台出演が次々と決定していったのです。

その『16人のプリンシパル duex』では、西野七瀬と若月が主要10役入りを果たす快挙を達成。生田も全公演で二幕に出演するという快挙を成し遂げたほか、井上小百合や衛藤美彩、能條愛未、橋本奈々未などのメンバーが一幕での演技に対して高い評価が送られました。

そして2014年5~6月には、赤坂ACTシアターにて第3弾『16人のプリンシパル trois(トロワ)』が計22公演にわたり開催。基本構成は前回『16人のプリンシパル duex』と変わりませんが、今回は脚本・演出を『勇者ヨシヒコ』シリーズなどでおなじみの福田雄一さんが手がけるころで全体的にコメディ色が強くなり、一幕のオーディションでは各役の立候補者がコントに挑戦するという新境地を見せました。

これまでとは勝手が違うこともあり、コメディに慣れていないメンバーの大半が苦戦を強いられます。しかし、公演が進むにつれて感覚を掴んでいくと、一幕のコントではメンバーの組み合わせの妙技により化学反応が発生。爆発的な笑いが起こる回もたびたび生まれました。特に二幕『レッツゴーっ!ポリン姫』では、主演のポリン姫役を演じるメンバーにより、その日の公演のカラーも激変。生田が王道のポリン姫を演じたかと思えば、松村沙友理はセリフを関西弁に変えるというユニークさを発揮。『16人のプリンシパル duex』を学業で欠席し、2年ぶりのプリンシパル参加となった星野みなみは、練習経験の乏しい(しかも自身が立候補していない)役に選出された際には台本を手に舞台に登場して観客の目を引きました。

また、2期生が初めてプリンシパルに参加したのもこの年のことでした。当時すでに正規メンバーとなっていた北野日奈子、新内眞衣、堀未央奈の3人は全公演に参加。伊藤かりん、伊藤純奈、佐々木琴子、寺田蘭世、山崎怜奈、渡辺みり愛の6人はそれぞれ6公演ずつ出演し、プリンシパルの洗礼を受けました。中でも堀は公演が進むにつれて鬼才ぶりを発揮し、他のメンバーにはない個性で見る者を驚かせました。

そして、『16人のプリンシパル duex』では西野と若月の2人のみだった主要10役制覇も、この年は若月がいち早く達成して以降、生田、白石麻衣、井上、深川麻衣(卒業生)が続き、計5人がコンプリートする結果に。さらに生田に関しては全22公演で二幕に出演したことで、過去3回のプリンシパルすべての公演の二幕に出演を果たす偉業を成し遂げました。

乃木坂46にとって「舞台」や「演技」という要素は、今で切っても切れない関係にあると言えます。実際、プリンシパルやその他の舞台出演を通じて演技の魅力に目覚めたメンバーも少なくありません。またメンバーによっては(特に最初のプリンシパルを経験した1期生は)プリンシパルを通じて舞台に苦手意識を持った者もいましたが、それも後年になり『すべての犬は天国へ行く』や『じょしらく』などといった舞台を通じて、改めて舞台の楽しさに気づいたと発言しています。

3期生12人の演技力はまだまだ未知数です。それに、グループ加入から約5ヶ月でプリンシパルに挑戦するのも過去最短となります。昨年12月に東京・日本武道館で開催された『お見立て会』では、緊張しながらも堂々としたライブパフォーマンスを披露した3期生。全15公演におよぶ期間中、果たしてどんなドラマを見せてくれるのか、ぜひ会場で目撃してほしいと思います。

待望の16thシングル 「サヨナラの意味」
待望の16thシングル 「サヨナラの意味」
ニューアルバム『それぞれの椅子』を引っ提げての真夏の全国ツアー、 神宮球場3日間の4th Birthday Liveとこの夏も全力で駆け抜けた乃木坂46。 『裸足でSummer』に続く16枚目となるシングルをリリース!!
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文:西廣智一 WEBを中心に活動する音楽ライター。バンドマン、フリーター、会社員を経て、2005年末に株式会社ナターシャの立ち上げに参加する。翌2006年よりライターとしての活動を開始し、現在さまざまな音楽サイトや雑誌にてインタビューやコラムなどを執筆中。

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