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SMAPコラム「Map of SMAP」

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 世界に一つだけの花
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収録曲:シングル55作品の両A面曲を含む全63曲の映像を収録予定
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 世界に一つだけの花
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世界に一つだけの花
TV:CX系ドラマ『僕の生きる道』(2003年1月〜)主題歌収録のシングル。
2013.10.8更新

今週スタート!『独身貴族』の草剛に期待していること

「独身」も「貴族」も、草剛によく似合う
―― まず『独身貴族』というタイトルをどう感じますか。
「草剛さんにとても合っていると思います。彼主演のドラマとして企画されたオリジナル作品ですから、当然と言えば当然なのですが。『独身』ということばは単に『未婚』という状態を指すものではありません。それは確固たる意志のあらわれであると同時に、結果的に選ばれたスタイルを感じさせます。また『貴族』ということばも同様です。『貴族』とはトライブ(種族)ではなく、選択された生き方が気高く、それが誰の真似でもない、という姿勢を表象していると考えられます。つまり、たったひとりでも『貴族』は『貴族』なんです。逆に言えば『貴族』は群れません。ひとりで、ある場所に立ち続ける勇気を持っているひとこそが、『貴族』と呼ばれます。また『独身』ということばは『独り身』とも言い換えられますが、草さんの演技表現は、独立した身体、というものを感じさせます。ひとりぼっちでも、さみしくない、というか、さみしがらない身体。あくまでもイメージですが。あと、お顔も高貴だと思うんですよね。野性的でもあって、狩りをたしなむ欧州の『貴族』を彷彿とさせます」 
―― 『独り身』ということばは『任侠ヘルパー』で演じた役につながりますね。
「ええ。もちろん、未婚男性ということではなくてね。特に、依って立つ場所を失った映画版の彼は文字通り『独り身』でした。集団に属していなくても平気、というのかな。あの役が、男性にも強く支持された理由は、その『独り身』感にあったと思います。たったひとりでも強い。男が最終的に憧れるのはそういう人物ですよ」 

優しさと強さを、一枚岩で演じる非凡さ
―― 『独身貴族』の主人公は、結婚できない男ではなく、「結婚をしない」と決めている男です。
「おそらく、その理由はドラマのなかで語られるのでしょうが、『したくない』という要望ではなく、『しない』という意志が優先されたキャラクターになるのではないでしょうか。『したくない』では単なる逃避ですからね。ただ結婚から逃げているだけの男では『独身貴族』になりませんから」 
―― 「結婚をしない」男を、草さんはどのように演じるのでしょうか。 
「それは観てみないとわかりませんが、ひとつ思うことがあります。草さんはかつて『草食系』という言われ方をした時期がありましたね。ただ、その後、『任侠ヘルパー』が決定的だったと思いますが、硬派なキャラクターを演じきったことによって、実は『肉食系』じゃないかとも言われた。どちらも違うと思うんです。一方の極が草食系で、もう一方の極が肉食系だとすれば、その両極のいずれにも寄らないど真ん中に立っているのが草さんというひとだと思います。そうでなければ『僕の生きる道』も『僕の歩く道』も成立させられていないと思います。優しさと強さは、どちらか一方だけで成り立ってるものではありませんからね。多くの俳優は、人間の弱さと強さの双方を補完的に演じます。強さの裏には弱さがあり、弱さの裏には強さがある、というように。つまり、フォローとしての人物肯定なんです。草さんは違う。人間が有している優しさと強さを同時に、一枚岩として演じている。一塊(ひとかたまり)なんですよ。人物をフォローではなく、もう丸ごと肯定しています。彼が演じるキャラクターがときに頑な性格にさえ映るのは、たぶんそのせいだと思います。誤解をおそれないそのアプローチに、ぼくはときどき驚異をおぼえますね。彼の芝居にはエクスキューズ(言い訳)がない。つまり、説明や修飾がなく、人間をそのまま差し出している気がします。今回も『結婚をしない』という決断を一度はした男を、躊躇なく演じることに期待しています」

日本産スクリューボール・コメディ、誕生?
―― 今回の作品にはラブコメの要素もあると思いますが。 
「もし、そうだとすれば、ある定型のジャンルのなかで、草さんならではのアプローチがどう着地していくかが楽しみですね。伊藤英明さんが弟役というキャスティングは見事だと思います。伊藤さんはとてもシンプルな俳優ですからね。駆け引きとしての芝居ではなく、石と石が擦り合わされるようなダイレクトな競演を見ることができるのではないでしょうか。また北川景子さんがヒロインというのも心強い。北川さんは実に硬派な肌合いの女優さんです。草さんに備わっている、ある種の頑さとぶつかることで、カチン、カチンと軽快な音が鳴り響くかもしれません。3人の演技がうまく転がっていけば、日本ではなかなか難しいと言われているスクリューボール・コメディ(一風変わった男女がぶつかり合いながら恋におちていくロマンティック・コメディの総称)が実現するのではないでしょうか」
―― 三角関係のドラマでもあります。
「3人の男女は、それぞれの考え方から結婚を拒否しているという設定ですね。つまり、ベクトルは内向きではある。内向きのベクトルが、どのように解放されていくかがおそらく物語としての見どころでしょう。ある意味、カラッとした世界観のなかで、草さんがどのように『独身』の『貴族』を見せてくれるのか、追いかけていきたいと思います」 

文:相田冬二

※このコラムは、楽天ブックスのオリジナル企画です。
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独身貴族
『独身貴族』

主演の草剛が結婚を必要としない独身貴族を演じる。共演は伊藤英明、北川景子。

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