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SMAPコラム「Map of SMAP」

楽天ブックスが、SMAPやSMAPメンバーの旬な情報を、コラム形式でお届け!
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 世界に一つだけの花
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Clip! Smap! コンプリートシングルス【Blu-ray】
ミュージックビデオを大幅に追加収録。
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 世界に一つだけの花
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Clip! Smap! コンプリートシングルス
収録曲:シングル55作品の両A面曲を含む全63曲の映像を収録予定
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 世界に一つだけの花
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世界に一つだけの花
TV:CX系ドラマ『僕の生きる道』(2003年1月〜)主題歌収録のシングル。
2016.1.5更新

SMAP、荒野を往く──『第66回NHK紅白歌合戦』を考える。


No way we never change !

「あけまして」
「おめでとさんです」
「観た?」
「観たよ! 前田敦子、出てたね〜」
「大島優子もね! たかみな、泣いてたね〜。って違う違う!」
「わかってるって。観たよ! 椎名林檎! 椎名林檎のこと、初めていいと思ったよ! あれ、最高!」
「なんでだろうね。肉声じゃないからよかったのかな……って違う違う!」
「わかってるさ。肉声じゃないと言えばPerfume! あの映像演出はすばらしかった! いまはあんなことが、その場で、瞬時にできるんだね! あれこそ入念にリハーサルしたかいがあったというものだよ! 現代文明に感謝だ! 」
「うん。スティーブ・ジョブズにも見せたかったね……って違う違う! いい加減、本題入ろうか。わたし、もう疲れたよ」
「わかったわかった。黒柳徹子さんのコスチューム、あれ、『スター・ウォーズ』インスパイア系じゃない? 衣装もそうなんだけど、特に髪型は……」
「レイアなのか、アミダラなのか、わたし、新作観てないんでアレだけど、世界観は絶対つながってるわよね。もともと時空を超えた存在感でいらっしゃるわけだけど。とにかく、いつものタマネギ頭ではなかった、ということは強調しておきたいな……って違う違う!」
「SMAPって、23回めの出場なんだね」
「いきなり始めないでよ!」
「出場回数だけでも、もうすぐ四半世紀」
「……近藤真彦さんが10回、松田聖子さんが19回。ってことは23ってかなりの数字だよね」
「今年だと、郷ひろみさんの28、坂本冬美さんの27につづく回数なわけで。数字で物事を判断するのは好きじゃないけど、素直にすごいなぁって思う」
「で、山田町きたね〜」
「くるよね、山田町。あの番組にとってもSMAPは大きかっただろうけど、SMAPにとってもあの番組はすごく大きかった。いや、過去形じゃない。すごく大きい。だから、2015年の紅白は、いまのSMAPにとって、これまでとはまったく違う意味をもっていると思うんだ」
「山田町の、牡蠣漁のお兄さんが、すごく真剣な表情で感謝を伝えてたでしょ。コメントの最後のほうで。男のひとってさ、真剣になるとイケメンになるんだなぁって、あらためて思ったんだけど。とにかく、あの目がすごく印象的で」
「そうなんだよ。あの真剣さ、あのカッコよさにSMAPがどう反応するか。それが個人的には大きな見どころだった」
「あのお兄さん、生で中継されてたんだよね?」
「そう。だから、あの曲だってわかったときは震えた……」
「事前に発表されていたのは『This is SMAP メドレー』というタイトルだけだったよね」
「これがSMAPだ、だからね。すごい事前告知だよ。あえて、どの曲になるかなんて考えもしなかったけど、まさか、あれがくるとは……」
「そうなの。山田町の流れからは予想もつかない選曲だった」
「だけど、実はドンピシャなセレクトだったと思う。牡蠣のお兄さんの、あのまっさらな真剣さに対応できる曲は、いまはあれ以外考えられない」
「やさしい曲じゃ、違ったよね……」
「癒し、とか、和み、とかじゃ、あの真剣さにはミスマッチだと思う」
「『Triangle』って、SMAP楽曲のなかでも、シリアス度数が最高クラスじゃない?」
「要約できないメッセージが無数につまってるよね」
「うん。全然安心させてくれないっていうか。聴いてて、すごく真剣な気持ちになるっていうか」
「簡単には答えの出せないことをうたってるからだと思う。聴いてるひとひとりひとりが、それぞれのことを考えなおす必要に駆られる曲で」
「紅白観てて、あんなふうに能動的な気持ちになるなんて。考えもしなかった……」
「選曲だけじゃない。パフォーマンスにもやられたよ」
「最初、カメラが全然動かないんだもの」
「歌番組でグループがうたってるときに、あれだけカメラアングルが固定化されてるのって、ほんと衝撃的だった」
「わたしね、SMAPの5人が、大きな木に見えたの」
「樹木?」
「そう。メンバーひとりひとりが枝にも葉っぱにも実にも見えた」
「あのとき、5人はみんな接近して静止していたよね。そして、こっちを見ていた。あのカメラがまったく動かない何秒かは、なんというか真空みたいな時間で、聖なる瞬間が永遠につづくんじゃないかと思った」
「衣装も大きかったと思う」
「白じゃなくてルージュ。しかもシックに輝いていたよね」
「きめ細やかなきらきらだった。どちらかと言えばシルバーじゃなくてゴールド寄りなんだけど、上品だった」
「抑制だよね。あの赤もいろんな捉え方ができるよね。単純に、相手チームの紅組に敬意を表しているとも言えるし。ただ、そういうことをした歌手は過去にもいたよね」
「紅白ストライプとかね」
「そういう、いわゆるエールの交換的な曲じゃないからね。そもそも。だから、そのレベルではない、もっと根源的ななにかが、あの赤の衣装には宿っていたと思う」
「根源的?」
「たとえば、赤って血の色でしょ」
「血か。歌詞の内容にも一致するね」
「きみにも、ぼくにも、血は流れてる。山田町のひとたちにも、SMAPのメンバーにも、血は流れてる。パリのひとたちにも、アフガニスタンのひとたちにも、血は流れてる。そして、その血はきらきら輝いてる。子供の血も、お年寄りの血も、女性の血も、男性の血も、等しくきらきら輝いてる。『Triangle』の終始、真摯なパフォーマンスが、ぼくにそう教えてくれた。もちろん、受け取り方はひとそれぞれだけどね」
「そうかぁ。わたしは赤い木だと思ったんだ」
「あ! 赤い木! もしかして?」
「そう。南天の木」
「縁起物だね」
「難を転じる、の意味ですから」
「その説、いいな」
「いいことがきますよー、じゃなくて、難を転じる、って、すごく意志的でしょ?」
「窮地をチェンジするのは能動的な行為だものね」
「『Triangle』のあとが『Otherside』だったのも驚いた。まさにチェンジ!」
「たしかに2015年の曲とはいえ、あの転換も予想つかなかったな」
「中居さんと木村さんのパートが拮抗する曲なんだなって、いまさらながらに気づいたりして。すごく緊迫する」
「寝てたら、難を転じることなんてできないよな」
「そうね。わたしたちの血は輝いてるんだから、『またやろうぜ!』よね」
「結果、紅組が勝ったのも象徴的だなぁ」
「全体的にメドレー、多かったし、懐かしのメロディー的なものもあったでしょ。国民的番組だから、それは当然なんだけど、そういう空間のなかでSMAPは間違いなくOthersideにいたと思う」
「そうだね。2015年12月31日、あの2曲を『This is SMAP』として宣言したことの意義を、ぼくたちなりに深めていきたいね。2016年のこのコラムのテーマは『これがSMAPだ』にしよう」
「ええ。『Don’t be afraid !』よ!!」



相田冬二

※次回のMap of Smapは、1月15日(金)10:00更新予定です。
※このコラムは、楽天ブックスのオリジナル企画です。


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