SMAPコラム「Map of SMAP」

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 世界に一つだけの花
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Clip! Smap! コンプリートシングルス【Blu-ray】
ミュージックビデオを大幅に追加収録。
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 世界に一つだけの花
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Clip! Smap! コンプリートシングルス
収録曲:シングル55作品の両A面曲を含む全63曲の映像を収録予定
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 世界に一つだけの花
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世界に一つだけの花
TV:CX系ドラマ『僕の生きる道』(2003年1月〜)主題歌収録のシングル。
2016.2.9更新

中居正広はわたしたちを可愛くする──『ナカイの窓』を観て。


こころをメイクアップする

 先週の『ナカイの窓』は「パパと娘SP 第二弾」でした。大変面白く、また、中居正広さんのMC術の本質があらわになった回だと思いましたので、それについて書きたいと思います。
 「イジる」ということばがありますが、この「イジる」というのはどういうことなのでしょう。最初に結論を書きます。中居さんにとって「イジる」とは、相手のひとを「可愛くする」ことなのだと思います。
 この回には、4組の父娘が登場しましたが、どのお父さんも可愛かったですね。それは、娘を想う「父ごころ」が可愛いという話ではなく、中居さんが、それぞれのお父さんを「イジる」ことによって、可愛くしていたのです。
 とりわけ、明瞭な成果をもたらしていたのが、天龍源一郎さんに対するアプローチでした。天龍さんは、かなりかすれた声の持ち主なので、ことばが不鮮明になることが少なからずあります。また、物事の経緯を伝える際、かなり大雑把かつ豪快な説明をなさるので、要領を得ないときもあります。
 そんなとき、中居さんは「よく聞こえない」「よくわからない」ということを表明し、娘さんに「通訳」をお願いするんですね。これ、本来であれば、大変失礼な物言いなのですが、娘さんを巻き込んで、その場の関係性を構築していく中居さんの「環境醸成力」(こんなことばはありません。いま考えました)によって、見事に着地しているんですね。着地というのはつまり、「笑っていい」ということです。そのときもたらされる笑いは、決して天龍さんを馬鹿にした笑いではありません。「ああ、このひとは、こんなふうに話すんだ。こんな説明の仕方をするんだ」という、個人=個性の肯定が、わたしたちのなかに起こる。逆に言えば、不明瞭な声と、大雑把な説明こそが、天龍さんのアイデンティティである、ということを、わたしたちは承認することになる。だからこそ、笑うことができるんです。
 ときと場合によって、中居さんはかなり突っ込んだ「イジり」方をしますが、それはすべて、相手を可愛くするためなのだと思います。可愛くするために、あらゆる手段を使う。自身が「失礼なひと」と思われることなど、まったくおそれていない。なぜなら、中居さんが求めているのは、絵に描いたような「思いやり」ではなく、相手を可愛くすることだからです。中居さんは「いいひと」になろうとはしない。そんなことより、相手のキャラクターを、最善のかたちで「メイクアップ」する。そのひとの素地を活かしながら、その場にふさわしい、際立たせ方をするのです。業界的な言い方をすれば、「メイクさん」、つまり、メイクアップアーティストに相当する仕事を、中居さんはMC業においておこなっています。
 このひとは可愛い。だから、笑っていいのだ。
 ほとんど、理屈をこえたテーゼを、中居さんは作り出します。わたしたちは、なんとも可愛い天龍さんを見ながら笑います。そして、そのとき、わたしたちも可愛くなっているのだと思います。中居さんが形成しているのは、爆笑でもなく、こころ温まる笑いでもなく、わたしたちを可愛くする笑いなのです。
 この番組のタイトルに「窓」のフレーズがあるのは象徴的です。
 かつて「きみたちは美人だ」と言った詩人がいました。中居正広さんは「きみたちは可愛い」と言っているように思います。中居さんは、わたしたちを可愛くする「窓」なのです。



相田★冬二

※このコラムは、楽天ブックスのオリジナル企画です。


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ナカイの窓
ナカイの窓

ゲスト達の"トーク"を"心理学"で切り取る新型トークバラエティ。毎週水曜23:59〜日本テレビ系列にてO.A.

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